クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
マキリと言う魔術師の家系が遠く西洋より極東へ来たのは数百年昔だった。彼らはある目的を持ってここに来た。だが異郷の地に来たからだろうか彼らの力はそこから衰え始めた。
彼らは名を「間桐」にかえて努力した。おそらく血も滲むような、といってもまだ足りないほどの研鑽と練磨を重ねて弱っていく力を取り持とうと、興起しようとしたに違いない。だが無駄だった。
彼らの長い奮闘はあることを彼らに気が付かせた。間桐の家は「異国の風土に合わずに衰えた」のではなく、そもそもこの地に来た数百年前に「魔術師の家系として限界を迎えていた」のだということを。これが彼らの努力の結果、その報酬だった。
ゆえにそれはゆるやかな死と同じ。もはや過去に名を轟かせた名家も魔術師として家系として存続できないならば、存在価値がない。魔術に縋ってきたからこそ、それに代わる価値を見出すことができない。
しかし、間桐はあきらめなかった。彼らが最初に抱いた目的のためにも死を許容することはできなかった。そこで彼らの取った行動は他の魔術師の家系から「養子」を取ることだった。
その家は、遠坂という。間桐がマキリと言う名だったころからの盟友にして、ある種の宿敵とも言っていい関係だった。そして「両者に」幸運なことに遠坂も家もある問題を抱えていた。このころの遠坂の当主を遠坂時臣と言う。彼は二人の娘を持っていた。
片方を凛。片方を桜という。二人は仲のいい姉妹で、そして父時臣の才能を受け継いだ優秀な子供たちだった。だからこそいけなかった。
魔術師は生まれ持った才能に加え、先祖より代々伝わる「魔術刻印」と言うものが存在す。それは過去の英雄や名もない修行者の知識と彼らの才能を刻印として伝えたものである。ゆえに魔術師の「家系」が重視されるのだ。代を重ねればその家の当主は強大な力を得ることができる。
ただし「魔術刻印」は一人のみのものだ。遠坂にいる二人の姉妹の片方はあぶれてしまう。実際は「刻印」の共有もできるが力を弱めるだけの処置をする魔術師がどこにいるだろうか。だから遠坂凛、遠坂桜の二人にはどちらかが必ず選ばれる。そしてその「余り」は魔術教会によって後生の為の「標本」にされるか、それとも父時臣によって魔術師の才能を破壊されるかしなければならなかった。
遠坂の問題とはかくのごときものだ。
ここに両家、遠坂と間桐の利害が一致した。一つは才能があまり、一つは才能が足りない。話は特に問題なく進み「遠坂桜」は消え、「間桐桜」がこの世に生まれた。
きっと並みの魔術師ならば「間桐桜」は悩まなかっただろう。きっと「間桐」が並みの家系ならばよかっただろう。しかし、桜は優秀で間桐は「並み」からはるかに離れ、そして腐っていた。
間桐の家の魔術は「蟲」をつかったおぞましい魔術である。正確に言えば使い魔の造形の深い家系である。それでも桜は「蟲」に体をなれさせなければならなかった。
蟲倉。巨大な魔虫のうごめく地下に桜が落とされたのは養子にきてどれくらいたってからだろうか。そんなことはどうでもよくなるくらいに彼女は残酷な目にあう。
芋虫のような形をした無数の蟲達は彼女の服を食い破り、その素肌に縋りついた。それだけではなく彼女の穴と言う穴に潜りこみ、彼女を弄ぶ。
桜は何度も泣き、叫び。助けを乞うたが無駄だ。ここは間桐の家。彼女は家系存続の道具に過ぎない。桜はその幼い体でおぞましい蟲に「処女」を奪われた。体中から体液を吸い取られ、お尻の穴も口もヴァキナも広げられ、犯しつくされた。
いつしか、桜の目には光がなくなり。蟲達に体をゆだねるようになった。絶望が心に蓋をしたのだ、そうせざるをえなかった――。
少女は石段をおりていく。その体には一糸もまとわず、かといって恥ずかしいそぶりもせずにただ降りていく。彼女のあどけない顔に薄い紫の前髪がかかり、肩まで伸びた髪が揺れる。
少女の目には光はない。ただ口を一文字に引き結んでいる。彼女こそが間桐桜。かつての遠坂桜だった。ならば石段の下にいるのは彼女を犯そうとする「蟲」だろう。そしてここはあの蟲倉だった。
辛いとか、いやだなどと言う感情は桜の中から消え失せている。そんなものを持っているだけ苦しいだけで、馬鹿なことだと彼女は理解していた。実体験をもとにしたそれは強固で暗い。
「…………」
桜は降りていく。
シンクロ二シティという言葉を知っているだろうか。それは同じ考えや似た思いを持つものでの次元の高い共感と言ったものだ。
(そうはいっても、クマ吉さん。俺らにどうしようもないぜ)
蟲の一匹が直接脳内に話しかけてきた。クマ吉は首を振って応じた。
(だめだよっ。セックスはなんていうか救われていなきゃダメなんだ! 無理やりじゃだめだよ)
(へへ、クマ吉さんにはかなわねえや)
もぞもぞと蟲のうごめく蟲ぐらの底でクマ吉達は車座になって話し合いをしていた。蟲達はただの変態だが、クマ吉は一級の紳士。彼らの意思の疎通は速かった。蟲達は思念を飛ばす。
(でもどうすんだい)
(……そうだ、いい考えなんて浮かばねえぜ)
もぞもぞとうごめく蟲達。クマ吉はうんうんと話を聞きつつ、話をまとめる。こいつは難しくなりそうだぜと気取った口調で言う。口から涎が垂れているのはエロい妄想の証しだっ。
「?」
桜は怪訝な顔をして降りてきた。普段ならばもう彼女の体は虫たちにしゃぶられているところだろう。だが今日は一匹の蟲も見えなかった。ただ穴倉の中央に、ふさふさに毛をしたなんかクマみたいな全裸の奴がいる。
「さあ、行こう」
クマ吉は開口一番そう言った。主語がない難解なクマ吉の言葉に桜は首を傾げる。しかしすぐに思考を打ち切った。なんなのかは知らないがきっと、これも自分の「教育」の一つなのだろう。希望の失われた、彼女の心はそう判断する。
「……」
無言。桜はペタペタとはだしでクマ吉に近づいた。体は隠さない。別にみられてもはずかしくない。
クマ吉は激怒した。必ずかの女の子の心に羞恥心を復活させなければと決意した。クマ吉は常識が分からぬ。けれどエロスについては人一倍敏感だった。
クマ吉は桜に飛びついた。そのまま床に押し倒す。少し驚いた桜だったがすぐに落ち着きを取り戻して、冷めた目でクマ吉を見る。どうせこれから犯されるのだろう。しかしそこはクマ吉、予想外の一手を打つ。
ごろんとクマ吉は桜の体をもって転がる。一回転して桜が上に、クマ吉が下になった。さすがに桜も意味が分からないらしく。きょとんとした顔を彼に向ける。クマ吉はぐふふと笑い言う。
「さあ、ゲームを始めようかっ!」
まずはルール説明だ。クマ吉は一度ずりずりと馬乗りの状態から抜け出して、桜に男根を見せつけた。天を向いていきり立っているそれはぴくぴくとピンク色の先が波打っている。桜は「それ」を見るのが初めてだった。不思議な気持ちになる。しかしわけがわからない。クマ吉は言った。
「踏んでください」
いきなり股を開くクマ吉。桜はびくっと後ろにはねた。本当に意味が分からない。しかしクマ吉がせかす。羞恥心のない少女を怯えさせるのはクマ吉の魔力だろう。
「はやく、はりあっぷ」
桜はその自我を完全に服従の色に染められている少女だ。クマ吉にせかされて立ち上がった。そうしておそるおそるその小さな足でクマ吉の股の間を踏む。そのペニスに足を合わせてぐにょぐにょと踏み始めた。
「ふううう」
「!……」
いきなり声を上げるクマ吉に桜は驚く。足が止まる。
「まだだ。まだいける」
なにがいけるのか言葉で説明できないがクマ吉は桜に目で訴えた。桜はこくりと頷くと足で彼の固い「男」を踏む。時折ぐりぐりとかかとを使うので、クマ吉は桜の成長を悦んだ。会って一分たっていない。
「……これ、どう思う」
わくわくした顔でクマ吉は今まさに踏まれているペニスを指さした。桜はあどけない表情をしてから答える。正直に。
「やわらかい……です」
違う、違うのだ。クマ吉は高速で首を横に振る。残像が見える。
「ちがうよっ。もっとこう。罵るかんじや罵るかんじ。または罵ってほしいんだ!」
三回同じことを言うクマ吉。桜は眉を寄せて、クマ吉の顔を見る。罵るというのは彼女の年代には難しい表現だが桜は知っていた。要は悪口だろうと理解している。変態業界では悪口ではなく「ご褒美」だがそんなことは知らない。
「えっと、なんだか気持ち悪いです……」
「ひゅうー」
効くぜー。と恍惚の笑みを浮かべつつクマ吉は桜にさらにおねだりをする。
「罵りながら、踏んでください。強くっ。強くっ!!」
「は、はい」
若干引き気味に桜は了承する。クマ吉は両手を横にして大の字になる。さあ、速くと目が言う。
桜が思いっきり踏む。
「うほおお??」
やるじゃない。いきなり本気とは。
「へ、変な声出さないでください。気持ち悪いです」
ごくりとクマ吉は唾をのんだ。まさか「踏んだ」ことではなく「叫び声」をだめだしされるとは。習ってすぐ工夫。これが才能なのかとクマ吉は思った。しかしである、踏まれることに関してはクマ吉もその道の玄人。まだ足りない。
「遠慮しないで、どんどん罵るんだ」
桜は目を見開いて驚いた。結構きついことを言った気がするのだが、まだとクマ吉は言う。彼女ももう少しと心に念じて口を開く。足ではぐにぐにぐにとクマ吉を踏みながら。
「気持ち悪い。足の裏が変な感覚で、なんでこんなのあるんですか?」
踏む。
「いちいち、声を上げないで! 声が気持ち悪いんです」
桜は語彙が少ないが「気持ち悪い」を主力にクマ吉を罵る。クマ吉は若干の居たさと少女に性器を踏まれているという快感に身もだえする。だがもっともっとだ。
「そんなんじゃだめだよ! もっと僕を否定してください。お願します。変態とか使ってください」
いきなり敬語になるクマ吉。桜はこくりと頷いた。
「へんたいさん。へんたいさん! へんたいさん!」
「おうふ!」
変態の言葉一つで一踏みのセット。クマ吉的ハッピーセットだ。桜はぞくぞくしてきた。いままで虐げられてきただけだったからこそ、今がすごく楽しい。だから彼女はクマ吉のペニスを踏むだけでなく、足でねじり先っぽに体重をかける。
少女の体重とはいえ、重い。クマ吉は喜んだ。
レベルを上げなければ。クマ吉は思った。今までは野球におけるキャッチボールならばこれからはノックだ。正確に相手のボール(欲望) をとって返す(罵倒) しなければならない。
クマ吉はばっと後ろを向こうとした。だが桜に蹴られる、玉を。行動がキャンセルされる。
「ひっゆうううう??」
今のは物理的に効いたらしい。クマ吉は桜の成長の速さを見誤った。
「なんで、逃げようとしているんですか。へんたいさん。このっ、このっ」
楽しい。すごい楽しい。桜はそう思いながらクマ吉を踏んであげる。頼んだのはこのクマだ。悪いことなんて一つもない。
「おしりをっ。お尻をぶってください」
クマ吉は自分でお尻を打つ練習に入ろうとしたが、あまりの桜のSっぷりに断念した。桜は一瞬きょとんとしてからにやっと笑う。
「じゃあそのお尻を向けてください。自分でっ」
「は、はい」
クマ吉は桜にお尻を向ける。そうしてから蹴られるのはいまかいまかと待ちわびる。しかし桜は蹴らない。いやただ蹴るのは面白くないと考えていたのだ。だがクマ吉は別の意味でそれを取った。
(ほ、放置プレイだって!? なんて才能だ……)
この世で最もいらない才能を。変態の上位ランカーに褒められた桜はうーんと唸りながら、どういう風にしようか考えていた。そこにクマ吉が言う。
「は、速く蹴って」
はっとした、桜が。彼女は言う。
「けってほしいんですか?」
「うんっ!!」
元気よくクマ吉は返事する。
「だめです」
「えっ」
くすくすと桜は笑う。今一瞬見せたクマ吉の絶望的な表情がとても彼女には良かった。もっと見たいと思うほどに。彼女は続ける。
「けってほしいんですか?」
「は、はやく」
「本当に?」
「ほんとうだよっ!」
「じゃあだめです」
「えっええー??」
驚いたクマ吉が抗議の声を出そうとした。その一瞬である。桜は思いっきりクマ吉のお尻を蹴り上げた。クマ吉はその奇襲に防御ができず、気持ち良さげに転がった。そのお尻を桜が踏む。
「ほら、けりましたよっ。ふみましたよっへんたいさん。どうしたんですか」
はあはあ言いながらクマ吉を罵り、踏む桜。彼女のいっぱしの変態面になってきた。クマ吉は嬉しい。しかしウォーミングアップは終わりだ。
クマ吉の体が消えた。えっと桜が驚いた瞬間には彼は桜の背後に回っている。俊足の変態。これぐらいの速さがなければ下着はぬす……手に入れることはできない。ちなみにエロ限定。喧嘩ではつかえない。
ぐっと桜の腰にクマ吉は手を回した。彼女は何も身に付けていない。かわいいおへそにクマ吉は指を入れてする。意味などない。
「さあ、お仕置きの時間だっ」
「えっ」
不安そうな桜。クマ吉は彼女を持ち上げて正座する。つまり抱いたままお尻を突き出させる。
「悪い子はおしり、ぺんぺんだよっ」
涎を垂らしながら、クマ吉は桜の小さなお尻を叩いた。ぱーんと小気味よい音がして、彼女のお尻に赤い手形がつく。桜はぶるっと震えて黙った。
「さあ、謝るんだっ」
クマ吉ははあはは言う。
「えっ……ごめんなさい……」
「もうしませんは?」
「も、もうしません」
と言ったところで桜のお尻がクマ吉にたたかれた。「やう」と桜は体を跳ねる。その拍子に体が弓なり反って、未発達の両胸がクマ吉にあたった。
「もう、変態でやになるよ。変態なことをあやまぅてよ」
変な訛りを使ってクマ吉は言った。桜は涙目で抗議する、
「わ、私は、変態じゃない……です」
またお尻が叩かれた。桜はぐっとクマ吉にしがみつく。反射的な反応だろう。
「へ変態ですぅ。私は変態です。ご、ごめんなさい……」
桜は言った。その幼い体を赤くしながら自分が変態だと。
「わかればいいんだよっ」
なにがいいのかわからないがクマ吉は桜を離した。これで下ごしらえは終わりだ、これからが本当の変態だ。
「SMゲームをしよう」
「えすえむげーむ」
びくびくと桜はクマ吉に聞き返す。クマ吉はにやりと笑って言った。
「そうだよっ。責める方がSで責められる方がM、それを言葉を噛むたびに交代するんだ!」
「??」
クマ吉は分からないと言った風情の彼女の懇切丁寧に説明する。つまり責める方と責められる方で役割分担をする。そして責める方は必ず言葉責めをしなければならないがもしも言葉を噛んだらその瞬間に攻守交代。さっきのように女王が奴隷になり下がるのだ。
「わ、わかりました」
桜はこくりとうなづく。彼女も自己申告した変態なので話が速い。だから怯えているように見えて内心、ドキドキしている。だからおずおずとしながらも言った。
「わ、私が先攻がいいです……」
クマ吉には願ってもない。彼はどっちでも行ける。
「じゃあ、スタートだ!さあ、せめて。遠慮なく!」
桜は視線を下げた。だからクマ吉には見えない。その顔をが笑っているのが。
クマ吉がおしりぺんぺんをしていた関係で桜とクマ吉の距離は近い。向かい合っているわけではないが、お互いが座っている。だからここで桜が出すのは足ではなかった。
桜がクマ吉のペニスを掴んだ。
「お、おう?」
ぐっと握る。クマ吉は声を上げてのけぞった。
「さっきは良くもやってくれましたね。おしりぺんぺんなんてやられたの初めてですよ!」
桜は両手でペニスを握る。少女の指は細い。だから骨ばっていて固い。それで男性器を握ると「さわられている」のが良くわかる。
「ほら、ほら。こーんなきたないものなんてみたことないです。ほんとなんでついているんですかこれ」
生殖器などという概念自体桜にはない。毎日犯されているがその自体は意味が分からない。だからクマ吉の股にあるこの汚らしい棒の意味も知らない。
引っ張る。
「だ、だめだよっとれちゃう」
「とっちゃうんですよ。こんなのいりません!」
桜はクマ吉が困るのがすごくうれしい。
「口応えするんですか。そんなひとはこうです」
桜はクマ吉のペニスの先っぽを握ってその「穴」に指を入れた。そこは尿道。おそらくペニスでもっも敏感な場所。
「おおおおおうううううう」
くにくにと桜の指が小さな穴を広げる。クマ吉はまさか「よもやそこま」と考えたところで強くペニスを握られる。桜は「尿道」なんて知らないが、ここを弄ればクマ吉が奇声を上げるので面白い。
「あはははははは。どうですか、謝ってくだ、ください」
はっとクマ吉が桜を見る。桜はその意味が分からずにきょとんとした。
「今、噛んだよね?」
クマ吉の言葉に桜が身を引いた。無意識に逃げようとする。
「ほうっ」
変な声を出してクマ吉が桜にとびかかる。これからはいけないことをしている女の子のお仕置きの時間である。クマ吉は桜のお尻を掴んだ。また叩かれると桜は身構えた。だが違う彼女は尿道を責めた。ならクマ吉は後ろだ。
肛門に指を入れるクマ吉。桜がビクンと跳ねる。ぐっぐっとクマ吉は中に指を入れていく。
「気持ちいいんだねっ」
「き、気持ち良くなんてないですっ」
さっきに強気とは打って変わって桜は弱々しい声を出した。クマ吉は肛門を広げる。桜の股が動く。なんとかクマ吉から逃れようともがく。だがそのお尻の中でクマ吉が指を動かすと桜が抑えた声を上げる。
「ぐふふふ。やっぱりへんたいさんだねっ」
「ちがいますぅ……」
涙を目元に溜めて桜は言う。だがクマ吉がその背中をべろりと舐めて、ぞくぞくとした感覚に襲われると。
「ウ…んああ」
なにか歳から考えられない声を出す。クマ吉は彼女の中をかき回しつつ、彼女の体を舐めまわす。
「ぐふふふ。なめらかでおいしいよっ」
「そ、そんなことないぃ」
桜は意味のない抗議をする。だが空いた手でクマ吉が彼女の乳首をつまむ。そうすると彼女は腕を動かして自分の胸を守ろうとする。だがそこはクマ吉、素早い指裁きで彼女の乳首を擦る。まだ手つかずのそれは敏感で、桜は身を折った。
桜が哀れみ誘う目でクマ吉を見る。赤い顔がなめかましい。クマ吉は自分の下半身が我慢できなくなってきたのを感じた。
「も、もうげんんか、いだよっ。さあ」
「…………」
桜の顔が笑った。
「かみましたね?」
クマ吉は驚く。不覚を取った。桜が動く。それで肛門から指が抜けた。そのことを忘れていたので桜は嬌声を上げて、よがった。だがすぐに口を引き結んで声をかみ殺す。うっかり噛んでしまったらそれで終わりだ。
桜は四つん這いで振り返る。その顔は妖艶さをたたえつつ、やはり四つん這いでクマ吉に近付く。彼女は全裸なので、腕の間に小さなふくらみと、その乳首が見える。胸はうっすらと汗をまとっている。
桜はさっきのことを思い出した。さっきはクマ吉の「尿道」を攻めたが今度は別のことをしたい。クマ吉は桜の女としての面を見てごくりと息をのむ。そもそもむらむらしている。いますぐにでも突っ込みたい。しかし今は彼女のターン。
クマ吉は思いつく。彼女のターンなら彼女にしてもらえばいいんだ。
「や、やめてよ。君のおしっこする場所に、ぼくのおしっこする場所を入れるなんて、絶対だめだよ!絶対」
こすいてを使うクマ吉に桜は笑いかけた。
「だまされませんよっ」
「な、なにが?」
良くわからないが。ここまで期待した目で言うクマ吉は自分から嘘と言っているようなものだった。桜は男女の交わりなんて知らないが、少なともこのクマの言うことを信用はできない。きっと自分をはめようとしているのだろう。
桜の中で死んでいた感情が蘇ってくる。それに伴って元来の聡明な頭脳が働く。知らないことを知っていることからその本質を見抜く。あと十年も研鑽をつめばクマ吉の変態道に追いつくかもしれない。
桜は考える。クマ吉の弱点は間違いなく、股の間の棒。会った時からいきり立っているそれ。さっき彼は自分のおしっこするところとくっつけろと言った。しかしそれは罠。分かりやすいもの。されど弱点。
桜は思いついた。おそらく自らも危険回避が容易で、クマ吉にダメージを与えられるそれを。
「いただきます」
いうがはやいか桜はクマ吉のペニスを食べた。口の中ではぐはぐと動かしてから歯で噛む。
「おおおう!!」
クマ吉は叫ぶ。まさかフェラだとと考えるが違う。桜の頭の中にそんな概念は存在しない。ゆえにこれは桜の編み出した技。自らの経験と発想力で作った絶技。だからまだ成長する。
噛む。先っぽを重点的に。桜ははみはみと噛み続ける、敏感な場所を。
「お、おおお??」
さすがにクマ吉もこれは予想外。ここまで逸材とは思わなかった。桜の短い舌が絡み、小さな歯で弱々しく噛まれれば気持ち良すぎる。しかし、ここは我慢だと思った。まだだ。
桜がペニスを口で遊びながら、クマ吉の玉を揉み始めた。
「なん……だとっ」
クマ吉は再度驚愕する。桜として手持無沙汰なので何となく程度の気持ちだが、これは小学生の使える技ではない。中を搾り取ろうとしている。
「くう」
いつも女の子に言わせている言葉をクマ吉は言った。何てことだ。こんな才能が変態ドラフトに引っかからないなんて、最近のスカウトはなっていないと謎の組織への不満を心の中でもらす。
最近スウェーデン人の上位ランカーが一人、スズメバチの巣でオナニーして死ぬという事例が発生したこと(実話) をクマ吉は思い出した。そうだ。覚悟もない人間をこっち側に引き込むわけにはいかないのだ。
「ほ、ほむ」
桜が唸る。これは噛んだのではない。
クマ吉のペニスが彼女の口の中で大きくなった。クマ吉はここで本気を出す。桜も負けじと舌を使って反撃する。
「で、でる」
桜の中でねっとりとしたものが広がった。驚いて口を離すと、白い糸が引く。彼女はそれがなんなのかわからずにペロリと舐めて、ごくりと飲む。そして言った。
「な、なんですか……これ」
クマ吉の番だ。桜はしまったと考える前に組み敷かれる。
「ぐふふ。いやらしい子だね。そんな子は全部力をすいとっちゃうよ」
そういうとクマ吉は桜の胸に吸いついた。
「あっ」
桜は身をよじる。さっき捏ねられた感触が乳首に残っている。そこをまたクマ吉は舌でねっとりとこーてぃんぐする。そうやってからちゅうちゅうと吸い始めた。
胸が吸われる。桜は身を反らして耐える。気持ち良いなんて口にはださない。次の責めはどうするかを考える。しかしクマ吉には御見通しだった。これ以上彼女のターンを回すわけにはいかない。本気で目覚めそうだ。
一度口を離して、桜に言う。
「ぐふふ、今君の抵抗する力をすべて奪っているよ。これが終わったら。もう気持ちのいいことをされるがままさ!」
「えっ」
桜は別に力を吸われている気はしない。どういうことか考えるがよくわからない。クマ吉は続ける。
「力がなくなっちゃえば、気持ちのいいこといっぱいしてあげるよ」
「…………」
桜はごくりと息をのんだ。さっきまでSが楽しかった。だがである責められる方、Mもいい。この二つは表裏一体片方のみとはいかない。そして今Mを求める桜の心にクマ吉の「されるがまま」という言葉が響いた。抵抗したくてもできない状況も今なら楽しめる気がする。
「さあ全部すっちゃうよ」
クマ吉はそういうと、胸を吸い始めた。桜もその気になってしまう。
「す、すわれちゃうう」
どことなく嬉しそうな顔で彼女は言った。クマ吉は容赦しない。彼女の小さな胸をすってすって吸いまくる。そのたびに桜は声を上げた。耐えることはしない。だって今自分は「願ってもいない」のにクマ吉に「力を吸われて」いるのだから。声を上げえるのも気持ちいのも全部クマ吉が悪い。
「ご、ごめんなさい。ゆるして」
桜は本気で言っていない。
「ぐふふ。もう遅いよ」
クマ吉は吸う力を強くする。気持ち良くする。力を吸うなんてスキルを彼は持っていないのに桜をその気にさせた彼の力はやはり本物だろう。
クマ吉は腰を引いた。そうして口を離さずに、ペニスを桜の「おしっこするばしょ」に入れる。
「ひいい」
悲鳴とも嬌声ともつかない声を桜は上げた。彼女はすでに蟲によってその処女を奪われているが、ここまで愛撫されてからの挿入は初めてだった。だから、
「お、奥に。おくにい」
涎を垂らして懇願する桜。クマ吉はそれに呼応してペニスをつきいれる。子宮の奥まで快感を伝える。そしてぐりぐりと膣の中を刺激した。
「き、きもひいぃ」
桜はいつの間にはクマ吉の頭を掴んでいる。そうして自分の胸に押し付けつつ、股を閉じて彼にペニスを締める。クマ吉も気持ちいい、だがここで負けるわけにはいかない。
「あひぃ」
クマ吉の腰が動く。精神的に無力になった桜が気持ち良さげに声を出す。ピストン運動。女の子の快感を呼び覚ます最適の速度でクマ吉は腰を振る。
胸を吸われ、子宮を突かれて。桜は口を開ける。もっともっとと感じる。だから彼女のもクマ吉に合わせて腰を振った。クマ吉は思わぬ行動に胸から顔を上げる。しかし声は上げない一応「SMゲーム」は続いている。言葉責めがないのはルール違反ではない。そもそもさっきフェラしていた桜はそれをしていない。この場合でも同等だ。
(くまきちさん!)
クマ吉の脳内に語りかけてくる声は、とクマ吉が目を動かすと。桜とクマ吉の周りをびっしり「蟲」たちが覆っていた。芋虫の体をした彼らは一様に列をそろえている。いままでクマ吉のやりかたを見ていたのだ。
(俺達も加勢します。大丈夫ですもう桜ちゃんをいたがらせたりしません)
シンクロ。クマ吉は頷いて。彼の頭を掴んだ桜の腕を跳ね上げる。その拍子にペニスをつきいれたので。彼女は気持ち良さに絶叫する。そうして開いた胸に、お尻に蟲達がとびかかる。
小さな乳首が両方とも吸われる。お尻がゆっくりと開かれる。
「もっとおぉおぉ」
桜の声は涙が交じっているがそれは悲しみではない。だから最後にクマ吉は力を振り絞り腰を振った。
「ああああああああああああ」
桜の声が蟲ぐらに響いた。
「き、きょうてきだった」
クマ吉は息を切らせながら言う。桜は虫たちとたわむれている。それは無理のない愛撫。この戦いで勝ちえた最大の物だった。しかしクマ吉は桜の手を取る。
「さっ帰ろう。君たちおいでっ」
(((はい!)))
数分後間桐の家は崩壊する。無数の虫達が這い出てきた余波と言えよう。その中に楽しげに外に出て行く老人の姿もあった。その老人は桜の体に自分の本体を植え付けていたが、いつのまにか支配率が変わり桜の感性に引かれてしまった。
それと翌日のニュースでクマ吉が映るのは、また別のはなし。全裸で出て行ったらそうなるだろう。
ぞうけんがひどいことに。