クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
クマ吉君がチョコを作りました (ディーふらぐ 風間之江×船堀)
そっと手をかけて風間之江(かざま のえ)は扉を開いた。
之江は猫のような目をきょろきょろさせながら室内に誰もいないことを確認して中に入り、扉を閉めて彼女はふうと息をつく。
ここは彼女の通う学校の府上学園の家庭科室。普段は家庭科の授業か料理部の部活でしか生徒は利用しないが之江はある目的を持ってここに来ていた。ちなみに料理部はテスト前で休みである。
今日は2月13日。いわゆるバレンタインデーの前日だ。日本中の女の子たちが思い人に渡すチョコを作る日。之江の「目的」もそれである。ただし今のところ彼女に「思い人」はいない。彼女は自分の「兄」へ渡すチョコを作りに来た。
之江はアブノーマルな思いを「兄」に対して持っているわけではない。単に家でチョコを作って「兄」に見つかったらなんとなく気まずい気がしたからここに来ただけだ。
(兄貴もこの頃大変そうだし)
と心の中で「兄」にチョコを渡す言い訳しながら之江は家庭科室の台のカバンを置いた。普段から「兄」の弁当を「自分のだけ作るのは不経済」という理由で作り、「兄」が弁当を持っていくのを忘れた時にはわざわざ「兄」のクラスまで持っていく彼女がチョコを渡しても疑問を持つ人間などいないだろうが。
(えっと、エプロンは……)
家庭科室に備え付けられたエプロンを探しながら、之江は制服の上着を脱いでブラウスのリボンを取った。少し緩んだブラウスの間から首元の肌が見える。
(あった。これだ)
棚の中に入っていたエプロンを入れた包みを取り出して之江は薄く笑う。そして彼女は包みの中からエプロンを取り出そうとして、家庭科室の扉が音を鳴らして開く。
その音に之江はビクリとした。彼女の硬い髪がそそり立って、背中には冷たいものが流れる。之江は別に使用許可を取っているわけではない、それが後ろめたさを感じさせて使うところを人に見つかりたくなかった。
「あ、あれ。見学の人ですか? で、でも今日の料理部はお休みですよ」
「えっ、えっとあの」
後ろからの声に之江はどう言い訳しようか考えながらゆっくりと振り返った。「馬鹿兄貴め」と理不尽な非難を心の中で「兄」に向ける。
之江が振り返るとそこにはエプロンをつけた女の子が立っていた。彼女は二つ結びにした髪を頭につけたナプキンからちょこんと出し、そのくりとした目が大きく開かれている。彼女も之江に驚いているのだろう。エプロンの胸には「船堀」と書かれていた。
「ああ、あのごめんなさいっす。実はあの、その、いやその」
しどろもどろになりながら之江は弁解した。元々勝手に使うつもりだったため、まともな言葉が出てこない。船堀は之江につられるようにあわてながら。
「おっおつついて」
と言う。「落ち着いて」と言いたかったのだろうか。
「へえ、おにいさんに……」
しばらく二人できりきり舞いした後に之江は船堀に事情を説明した。というよりも口を滑らせて「兄」にチョコレートを作ることをぺらぺらとしゃべってしまった。
「そ、そうなんスよ。えへへ」
はにかんだ顔で之江は言う。純粋に恥ずかしい気持ちが7分程度ある。しかし船堀はそんなことは気にせずに之江に対して笑いかけた。
「じゃあ、私と一緒に作りましょうか? ちょうど……」
船堀はそう言いかけて何故か顔を赤らめる。
「ほ、ほんとっスか。料理部の人に手伝ってもらえると心強いっス。あれどうしたんすか?」
之江がいぶかしげな顔で船堀の顔を覗き込むと船堀ははっと我に返り、赤らめた顔を振って之江に向き直る。
「ちょ、ちょうどチョコレートを自分で食べる練習をしてたから!」
「じ、自分で食べる練習!?」
「えっ?」
「えっ?」
本当は船堀も料理部が休みの間に家庭科室を使ってチョコを作りに来ていたのだが、之江とは違う点が一つだけある。彼女は本当に好きな人へチョコレートを作りに来たのだ。それを人に言うのが恥ずかしくてトンチンカンなことを口走ってしまった。
「と、とにかく一緒につくろう。わ、私は二年の、その船堀。えっとあなたの名前は……」
改めて自己紹介しようとして船堀は自分のエプロンに名前が書いてあることに気が付いた。相手は最初から自分の名前なんて知っているはずだから、名乗るのに戸惑ってしまう。
「あっ、と。私は之江っす。風間之江っす」
「かざ……ま?」
ところで之江と船堀の違う点は一つと言った。それは相手を「兄」と思うのか、それとも別のものに思うのかの違いだけだ。
こうして二人の奇妙なチョコ作りが始まった。
そんなこととは関係なしにクマ吉は町の土手で死にかけていた。
「ちょ、ちょこ……」
といううめき声を出しながら雑草を頬張るクマ吉。
「ぐふふ、おいしい」
恍惚の笑みを浮かべる彼は何を見ているだろうか。彼は数日前に「バレンタインデーまであと一週間だ。今のうちにダイエットしておかなきゃ」と家を飛び出してから飲まず食わずで歩き回りついにここへたどり着いた。土手に。
「もう、食べられないよ」
と言いながら、もしゃもしゃと雑草を食べるクマ吉は何とも言えない幸せそうな顔をしている。土手の近くを流れる川の音がクマ吉の耳に届くと、
「紅茶は、砂糖を入れてね」
などと言う。土とかしか入っていないだろう。
幸せそうな彼の表情とは裏腹に、彼の頬はげっそりと痩せている。クマ吉は無意識に手に力を入れて土を掴み、呟く。
「おっぱい…」
それを最後の言葉にして彼は深い眠りについた。
「準備万端っす」
之江は家庭科室で嬉しそうに言った。彼女の目の前にはチョコの材料が並んでいる。肩に流すための板チョコ、蜂蜜、ボウルに入った生クリーム、ココアの入った小瓶。之江自身もエプロンをつけてナプキンを頭にしている。
「うん。じゃっ。始めよっか」
船堀は後輩にあたる之江に優しく言った。誰にでもやさしい彼女である、自分よりも年下となればさらに柔らかく当たる。そんな彼女の後ろに亡霊となったクマ吉が蝉のように張り付いている。もちろん之江にも船堀にも見えない。
「エプロンを脱ごっか」
突然、船堀は之江に言い出す。今からチョコを作るのにエプロンを脱ぐとはどういうことだろうか、之江は首を傾げて自分の体を見た。汚れでもついているのだろうか。
「えっ私になんかついてるっすか?」
之江はエプロンを一通り見回しても何もついておらず。疑問を深める。
「いいから」
目を見開きはあはあと船堀が之江に迫る。そして之江の肩を掴んだ。
「船堀……先輩?」
「目を見て」
その言葉に引き込まれるように之江は船堀の目を見た。船堀の目にはクマ吉の顔がうっすらと映っている。之江はそれから目を離せなくなる。頭がぼやっとする。チョコをもらえなかった怨念が彼女を包み込む。
「そうっすね。えぷろん脱がなきゃ……す」
するすると之江はエプロンの紐を解いた。支えを失ったエプロンが下に落ちて之江のブラウスが露わになる。
「船堀、先輩も、脱がなきゃ。す。チョコつくるんだから」
船堀も之江の声に反応してエプロンを脱いだ。その下には青の制服を着ていた。さらに船堀と之江は同時に自らのスカートに手をかけて腰のファスナーを引く。ぱさりぱさりと二人のスカートが落ちてパンツが見えた。お互いにそれは白い。
二人とも足は細く、腿の間の肉づきが少ない。その上之江はブラウスで船堀は制服の上着が腰までかかっているせいでパンツが半分以上隠れている。
船堀は之江に目を向けて言う。
「じゃあチョコ作ろうか」
「はいっす」
年齢は一つ違いだがほぼ同じ体格の二人がパンツ出したまま向かい合う。
――チョコの作り方――
その一。まずは蜂蜜と生クリームを鍋に入れましょう。
「鍋がないからここに入れよっか」
「はいっす」
船堀は之江の股の間に手を入れて、パンツを下から上まで指でなぞり最上部についた小さなリボンを指ではじくと布を引っ張ってパンツと肌の隙間に指を入れる。家庭科室なのだから鍋くらいある筈だが二人は気にしない。
「きゃ」
さすがに之江は赤くなって身を折る。人にパンツの中を触らせたことはない。当たり前だけど。
「じゃあ蜂蜜をいれるよ」
船堀が蜂蜜の入った容器を手に取る。それは指で先をスライドさせながら蜂蜜を出していく器械の為、片手でも之江の下半身に流し込むことができるのだ。
「あ、れ。チョコづくりってこんなんだったす、け?」
之江は何故か心に浮かび上がった疑問を口にした。だが船堀は気にせず、之江のパンツの中に蜂蜜の容器の口を入れて傾ける。どろりとした黄金色の蜂蜜が之江のパンツの中に入っていく。クマ吉の亡霊がじっとその姿を見つめる。
「あっ、つ、つめたいっす」
之江の下半身を甘く染め上げながら蜂蜜は下へ落ちていく。蜂蜜はパンツを濡らし彼女の秘部をねっとりと包み、あまった蜂蜜は之江の股の間から腿へ落ちていく。腿から幾筋かの黄色い線が流れる。
「じゃあ。次は船掘先輩の番っすね」
之江は船堀の手から蜂蜜の容器を受け取ると、船堀にやられたようにパンツに手を差し入れてそこに容器の口を入れる。
「んぅ」
冷たい感触を感じて船堀が唸った。彼女も同じようにたっぷりと蜂蜜をその下半身に受ける。之江より少し厚手なパンツが受け皿になり下へ流れ出るはずの蜂蜜が彼女の「われめ」から中を甘くしていく。しかし之江はもったいないと思ったのか容器の蜂蜜を全て船堀のパンツに流し込んでしまった。そうしてやっと之江のように船堀の腿に黄色い線ができた。やはりパンツは蜂蜜でぐっしょりである。
「つ、次は生クリームだね」
船堀が言うのに之江はこくんと頷いて蜂蜜の容器を台に戻した。船堀は生クリームの入ったボウルを取り上げて、また蜂蜜のように之江のパンツへ入れようとした。そこにスタンドよろしくクマ吉が何事かささやく。
「染み込ませた方が。おいしいかも。チョコが」
船堀はそういうとボウルをいったん台に置き之江の肩を掴んだ。
「すわろっか。ね」
「はい、す」
之江は腰を下ろして体操すわりをする。蜂蜜が彼女のパンツの中でつぶれ、ねちょとした音を出す。船堀もボウルを持って之江の前に来るとその股にボウルを差し入れて傾ける。
液体の生クリームが之江のパンツにかかる。今度は中に入れない外側にたっぷりと駆ける。白い液体が外からパンツの中に染み込んでいく。
「あう……。生クリーム、なんてかけたのはじめてっす」
だろうね。之江の言葉に自分でやりながら船堀は思う。何故だろうか。
「今度は私がやるっす」
之江は船堀ボウルを取るとまた船堀の股に差し込んで傾ける。純白の液体がとろとろと船堀の股にかかり、彼女のパンツについている申し訳程度のレースを白く染めていく。
「下ごしらえは終わったね」
いつのまにか荒い息をついて船堀は言う。
チョコの作り方その二。蜂蜜と生クリームを鍋に入れたら中火にかけて、ヘラでかき混ぜましょう。
「はい、之江ちゃん。ヘラ」
船堀がヘラを台の横についた引き出しから取り出し之江へ渡す。船堀も一本持つ。
「中火だから、暖かくならないといけないんだけど……」
船堀はそう言って。
「少し、がんばろうね」
船堀が笑顔で之江に近づくとヘラを、そのパンツの中に入れた。くいくいとヘラを動かし蜂蜜と生クリームをかきまぜながら之江の割れ目を刺激する。
「ひっ、やっ」
少し涙をにじませながら之江は身を引く。チョコを作っているはずなのだが、なぜかわからないが股の間を刺激される。たまらず之江はきゅっと腿を閉じる。それでも船堀はヘラを動かす。
「先輩。私も、入れるっすよ?」
聞いてから之江は体を動かして船堀に近づく。息がかかる距離に船堀の顔があった。チョコを作っているだけなのに之江の顔が赤く染まる。船堀も目を逸らして、顔を紅潮させる。
「いれるっすよ」
之江は恥ずかしさを堪えて、船堀のパンツを片手でつかんでその中へヘラを差し入れる。
「あっう」
船堀が目をつぶって体を揺らした。之江のヘラの先に船堀のパンツの中にたまった蜂蜜がついて彼女を刺激する。之江は先輩への遠慮からかゆっくりとヘラを動かして、中をかきまぜる。蜂蜜と生クリームと、わずかな別の「蜜」が混ざり合う。
「……」
目に涙をにじませながら船堀もヘラを動かして之江のパンツの中をかきまぜる。
二人の女の子がお互いのパンツにヘラを入れてかき混ぜる。彼女たち以外誰もいない家庭科室でぴちゃぴちゃと水の音が鳴り、たまに「きゃ」とちいさな悲鳴が聞こえる。
之江が顔を赤らめながら、ねっとりとした目で船堀を見る。船堀も無意識に顔を上げて目を合わせる。クマ吉はその後ろで天界からの刺客――天使――と目を合わせる。
「もうちょっと、温度をあげ、ようか」
「はいっす」
船堀が之江に体を寄せる。二人は深い吐息を出し。ゆっくりと近づく。肩が触れ合い、少しとろけた目でお互いを見合う。そして船堀は之江の唇に自らのそれを合わせる。いつの間にか船堀の両手から力が抜けて、ヘラを離した。
之江もヘラを離す。もう十分だと、分かった。
「之江ちゃん」
「船堀先輩」
二人の体はほんのり暖かくなった。つまり中火である。
チョコの作り方その三。チョコを鍋の中に細かくして入れ、滑らかになるまで溶かしましょう。
「これ脱がないとね……」
船堀が之江のブラウスに手をかけた。ぱちぱちと丁寧に之江のブラウスのボタンを取ってあげる。開けられたブラウスの間から之江のスポーツブラが見えた。それはまだ成長途中な二つの小さなふくらみを隠している。
そこに船堀は手を入れた。
「せんぱ……い」
はあという熱い息とともに之江が言う。船堀の細い指が之江の乳房をなぞり、人差し指と親指で乳首を抓られる。
「……だめっすよ。先輩も…」
之江は船堀を少し押して、同じように船堀の制服の中に手を入れる。押し上げられた船堀の制服の下から彼女の肉づきの薄い腰と小さなおへそが見えた。之江の手は船堀の制服にもぞもぞと上に進んでいく。
「あっ」
船堀が唸った。それと同時に之江が固いものを触った感触を覚える。船堀の胸をブラジャーの上から触ったらしい。
「ちょっとずらすっすよ…」
船堀が之江の言葉に頷く。ただ彼女の片手は之江の胸を掴んだままだ。
之江が手で船堀のブラジャーを押し上げる。皮がむけたように、中から柔らかな感触が之江の手に当たる。制服の中のことなので目には見えない。之江は確かめるようにブラジャーを上の上げながら手の平を船堀の胸に合わせて、軽く揉む。
「チョコを溶かそうか……」
船堀が真っ赤な顔で之江に言う。その目はとろんとしていて、愛しいものを見るように之江を見ている。之江もその目を見ながら、頷く。しかしお互い相手の胸を離さない。
船堀が台の上に空いた手を伸ばして、板チョコを取る。そのまま之江の顔の前に持っていく。
「溶かして……」
之江はチョコに舌を伸ばして。舐めはじめる、少しづつ之江の熱に溶かされたチョコが彼女の下を伝って口の中に入っていく。之江はカプリと板チョコの角を歯でかむ。食べるわけではない、固定するためだ。
之江の目が船堀を促す。船堀も恥ずかしさから唇を噛んで下を向き、上目づかいで之江を見た後板チョコから指を離す。板チョコは落ちない。之江が噛んでいるから。
船堀も之江の噛んでいるチョコの反対側の角を噛む。之江はそれを見て、噛んだ力を少し弱めてまたチョコを舐め始める。船堀も舌で口の中に入ったチョコを舐め始める。
両側から溶けていくチョコ。船堀と之江の片方が力を緩めればチョコは落ちてしまう、それでも落ちずにチョコは二人の口の中で溶けていく。
船堀が之江の胸を掴んだ手に力を入れる。まんじゅう程度の大きさの之江の胸は船堀の手のひらとマッチして、まんべんなく揉んであげられる。それは之江も同様で、船堀の制服に入れた手を優しく動かす。二人の体温がじっとりと上がっていく。甘い香りがあたりに漂い、チョコを溶かしていく音だけが鳴る。
カリと音を立てて、チョコが地面に落ちた。船堀と之江、お互いとも力を弱めたわけではない。二人の体温にチョコが解けて自重を支えられなくなったのだ。船堀は少し残ったチョコの端を咥えて、之江を見る。之江もわかったようにその小さなかけらを咥える。
近い。本当に小さなかけらなのだ。わずかな間にそのかけらは二人の口の中に溶けてしまう。船堀は之江のピンク色の唇についたチョコを舐め始めた。すぐに終わってしまう。
胸を揉み合いながら二人は身を寄せ合う。それはもっと奥へいく為。二人の少女は自分の口の中のチョコを唇を合わせて、混ぜあう。とろとろに溶けたチョコが彼女達の口元から下へ落ちていく。
チョコの作り方その三。型に流して冷やしましょう。
「肩に流そうか」
糸を引いて、船堀が離れる。
船堀が之江の胸から手を出してブラウスを完全に脱がせる。そしてスポーツブラに指をかけて上へ引き上げる。丸い胸が二つ、わずかに揺れて出た。先の突起が小さいのは年相応だろうか。
「ばんざい、してね」
之江は船堀の体から手を抜くと。上に両手を上げた。船堀が其処からスポーツブラを通して脱がす。
「じゃあ、いくよ」
「はいっ、…す」
船堀が之江を押し倒す。
「きゃう」
之江が冷たい床に背中を当てられて、声を出した。船堀は之江の両腕に自分の両手を重ねて押さえつける。
船堀が舌を出して、之江の鎖骨に口の中のチョコをつけ始めた。舌を走らせる、ねっとりと肩へ。唾液の混じったチョコが之江を甘く調理する。
「ここも。するよ」
一度船堀は口を離して、身を下げる。そして之江の乳首をカプリと咥えた。
「やっ」
「ここが、いちばんおいしいんだよ」
船堀は後ろにクマ吉をだしながら言う。
舌で之江の突起にチョコをつける。舌の先に固い感覚があるのは、之江が緊張しているからだろうか。
ちゅうと船堀が之江の胸を吸う。塗っているはずなのに吸われたことがわけわからず之江は抗議の声を上げる。
「な、なんでっすか?」
吸いたかったから。と心があらぬことを考える船堀。しかしそんなことをいうわけにはいかない。返答ができずにいると之江が船堀を押して半身で起き上る。
「先に先輩のチョコをやるっす」
今度は之江が船堀を押し倒した。手際よく上着のボタンを取り。中のブラウスを出す。ブラウスのボタンもとって。船堀からはぎ取る。
「の、之江ちゃん」
ブラジャーが半分上がって下乳が見えている船堀。かといって胸が大きいというわけではない。ブラジャーに締め付けられた胸がはみ出ていると言っていい。
之江ははあはあと息を出しながらその胸に顔を寄せて船堀に抱き着く。舌を出して下乳にチョコを擦り付け始めた。
「あぐぅ」
ざらとした感覚が下乳を舌に舐められて感じ船堀は唸る。之江はその声が楽しいと感じて舐める。
ぱちりと音がした。
「えっ?」
と船堀が言ったとき彼女の胸からブラジャーがとられる。之江が外したのだ。
ばっとむき出しになった胸を船堀が隠そうとして、之江に手を掴まれる。
「だめっすよ」
仕返するように之江は船堀の乳首を咥えた。舐めるのではなく。口の中についたチョコを口の中で乳首を転がして、つけていく。ちゅぱちゅぱと音が鳴る。
「あうう」
船堀が目を閉じて、身をひねるが之江は離さない。そのまま口の中で船堀の乳首を可愛がってあげる。チョコが胸についていく。
舐める。之江は船堀の乳房に舌をつけて舐め始めた。いや、チョコを「つけ始めた」。
暖かくて、柔らかなくて、滑らかな肌を之江は舌で味付けしていく。船堀は必死に声を押し殺しながら耐える。
「ひっ」
船堀の体が跳ねた。之江の舌が彼女の脇にに触れたのだ。
「だめ、そこ、わたし」
之江はにやりと笑い。
「ここがいいんすか」
ぺろりと腋(わき)をなめ、チョコをつける。
「……っ」
執拗に之江は腋の間に舌を絡ませて舐める。船堀はそのたびに反応してくれる。というか二人はだんだんと本来の目的すら忘れ始めていた。
「もう、やめ」
涙目で船堀は之江の腋に手を入れた。離そうとしたのだが、素肌に冷たい手で触わってしまい、
「ひゃあ」
と之江が声を上げた。
「だ、大丈夫?」
「大丈夫っすよ。……そりゃ」
之江は船堀の腋に手を入れてくすぐる。
「やっ。そこはほんとに…こ、の」
「うわっ。や、やったすね」
ぺたぺたと二人は腋を中心に体をまさぐりあう。胸や肩についたチョコを申し訳程度に伸ばしながら。
「うしろとったっす」
之江が船堀の後ろを取って。前に手を伸ばす。しかしどうしたらいいかわからずに、とりあえず船堀の胸を両手で揉む。
「えっ、あっ」
之江と体を密着させながら船堀は体をよがらせる。だが体勢が悪くどうしようもない。その間に少しムキになった之江に胸を揉まれる。
「……も、もうチョコひ、ひやさないと、い、いけないから」
「じゃ、じゃあ、先輩、これも脱がないといけないっすよね?」
「ええ?……う、うん」
これ。と言うのは船堀の下半身を隠す布のことだ。之江はそれを引っ張りながら言っている。
「じゃあ、脱がしてあげるっすね……」
船堀は声を上げずに黙認する。之江は船堀のパンツに手を入れて、布を少しずつ下ろしていく。ほんのり紅潮したお尻が見えて、蜂蜜の粘液がパンツとお尻の間につけている。
股の間をすり抜けて膝のあたりまで之江は船堀のパンツを脱がしてあげた。股から腿に変えて蜂蜜の黄色い線がまた出来上がった。
それを見ていて之江は言い知れぬ恥ずかしさを覚えた。なにかとんでもないことをしたような気がする。しかし船堀は変わらず、
「之江ちゃんも……」
「えっ、い、いや私はいい……」
言い終わらないうちに船堀は後ろを向いて、之江のパンツを掴む。
「やっやっぱだめっす」
クマ吉のチャームが薄れてきたらしい。之江はいきなり自分のやっていることのわけがわからなくなっていく。之江はパンツを奪われまいと、縁を掴んで抑える。
「で、でもひやさないと」
船堀は船堀で変な責任感と義務感で之江のパンツを脱がそうとする。ぐいぐいと脱がそうとする船堀と、そうはさせまいと押させる之江。中の蜂蜜がぐちゅぐちゅと音を立てる。
「あ、あれ」
之江は急に両腕から力が抜けた。船堀の目に映るクマ吉をまた見てしまったのだ。また、引き込まれてしまう。
ぱたりと体から力の抜けた之江が船堀に寄りかかる。その間に船堀は之江のパンツをずりおろす。後ろからパンツを取られた之江とは違い。前から脱がした船堀には之江の股の間、その「割れ目」が見えた。黄金色の蜂蜜が糸を引いて下に落ちていき、きらきらと光っている。
「もうひ、冷えたかな」
「は、裸で、寒いっす」
船堀は之江の声に「大丈夫かな」と言って。クマ吉に後ろから吹き込まれる。
「じゃあ、温度を確認しよっか」
船堀は言うと指を立てて。之江の秘所の指を、入れる。
「みゃ!」
さすがに声を出す之江。だが船堀の指は之江の中へ入っていく。
「まだ、あったかいね、之江ちゃん……」
くちゅと音を立てながら之江の中で指を動かす船堀。之江は目元に涙を溜めて首を振る。それでも船堀は之江の中で「温度を確かめる」そう、隅々まで。
「せ、せんぱい。も」
之江は涎を垂らしながら船堀の腿を掴み指を這わしながら、その股へ手を入れる。そして船堀の秘部へ指を入れようとして、
「ひう!」
と声を上げてしまう。焦った船堀が中で指を動かしたのだ。之江はそれでも「ああ」と声を上げながら持ちこたえて、一番太い親指を船堀の秘部へ入れる。ぐちゅと蜂蜜が鳴り、中で船堀が之江の指を「締める」。
「せ、せんぱいっこそ。あったかいっすね…」
「そ、そんなことないよ……」
船堀と之江はお互いの温度を確かめるために、指で相手に中をかきまぜる。二人の膝にかかったパンツがぎちぎとたまに音を出す。二人とも、快感に抵抗したいのだが自分のパンツがストッパーになって行動がとれない。だから、もう
「せ、せんぱい。もっと奥が、し、しらべてほしいっす」
「う、うん。の、之江ちゃんも」
互いに相手の奥へ指を入れる。
「ひやう」
「みゃ」
同時に声を出す。そして身を寄せ合って。船堀が言う。
「あとは、こ、コアを駆けたらいいね……」
チョコの作り方その四。最後にココアをまぶして完成です。
船堀は之江に入れているとは別の手で台の上のココアの入った小瓶を取り、之江がその蓋を開ける。そして船堀が二人の体にそのココアを振りかける。
「完成したね。之江ちゃん」
「は、はい……えっと?? あれ……何ができたんすか?」
チョコができたはずだが。
――河原――
「きみ。君」
「はっ、おっぱいは」
「は?」
クマ吉の目の前に警官が立っていた。クマ吉があたりを見回すと見覚えのない河原にいた。正確に言うともうろうとした意識のなかたどり着いた場所の為記憶がないのだ。
「あ、あれぼくは。たしかチョコを作っているはずだったんだけど……」
学校で女の子とチョコを作っていた気がする。だが今いるところはどうみても違う。
「夢だったのかあ……」
「君。大丈夫か?」
「は、はい。ぼくはだいじょうぶです」
「そうか、じゃあ署まで来てもらおうか」
「ええ! ただ気絶してただけで逮捕されてたら。おちおち散歩もできないよ! おかしい!」
警官は無言で目線をそらした。クマ吉もそちらに目をやると、クマ吉は自分の手でむき出しになった肉棒を一心不乱に擦っていた。無意識に。
クマ吉は手を休めることなく言う。
「まいったね……おちおち外でパンツもぬげないよ……」
――家庭科室――
之江と船堀は濡れたパンツや制服を無言で付けていた。二人は全く、口はきかずに服を着る。
之江が服を着終わると、カバンを掴んでつかつかと家庭科室の入り口に行き。ドアに手をかける。
「先輩」
船堀がびくっと体を震わせる。
「な、なにかな……」
「……秘密っすよ……」
「う、うん」
そういうと之江はドアを開けて飛び出していった。
「おにいちゃぁぁあぁん」
船堀はその場にうづくまって真っ赤になった。その手には之江の連絡先が書いたメモが握られていた。
変な癖が付いた。
ガールズなんて初めて書いたでござる。