クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
あたたかい日のことでした。
見渡す限りの青い草原の中に引かれた一本道をボロボロの黄色い車が走っていきます。ぐらぐら。無理に屋根に付けた荷物が揺れます。ふらふら。平坦な道なのに車はぶれます。
そんな車の中には二人の旅人が居ました。一人は整った顔立の若い男です。彼はボロボロの外装にふさわしいボロボロのハンドルを掴んで大きく欠伸をしながら運転しています。
もう一人はつややかな黒髪をした女性です。彼女は補助席に座って静かに前を向いています。その白い肌に黒い瞳があたたかな日差しを受けてその美しさを際立たせています。
「師匠。ねむいですね」
「目を閉じたら起こしてあげますよ」
男に師匠と呼ばれた女性はかたんと車のドアを指で軽くはじくと、男は肩をすくめて「ねませんよ」と言いました。
女性はニコリともせず、かといってなに一つ表情を変えることもなく前を向いています。男もハンドルを掴んだ手に力を入れます。彼は古い車のハンドルの硬さに辟易しながら「そろそろ買い換えてくれないな」と小さな声で呟きました。女性は流し目で男をみて言います。
「いつかは」
つまらなそうに女性は言いました。男は「きたいしています」と全く期待していない口調で返しました。
おんぼろ車がある国の城壁についたのは夕方です。
男が運転しながらバックミラーを見ると遠い地平線に太陽が半分隠れて、オレンジ色の光が鮮やかに写っています。男は少しアクセルを緩めてブレーキを軽く踏みます。アクセルを緩めるだけではなかなか止まりません。
「ようこそ旅人さん」
城壁にある入り口の前に車を止めると、近くにあった詰所から若い青年がにこやかに近付いてきました。車の中の男は手回しでドアの窓を上げようとしましたが、面倒なのか外に出ました。
「入国したいんですけど」
男は青年に言います。
「はい、ようこそ。では手続きをしますので、詰所まで来ていただいてもいいですか? 10分もあれば終わりますよ」
男がめんどうくさげにしながらも了承します。青年は何となく車に目を向けました、古い型というよりもおんぼろさに目がいったのです。
そこで青年ははっとします。中に座った女性と目があいました。どこか冷たさを感じつつも青年はその女性に見とれてしまいます。
「……なにか?」
女性は車の中から青年に問いかけました。青年はあわてて「失礼しました」というと赤くなった顔を背けました。男は自分の師匠と青年を一度ずつみて青年に声をかけます。ぽんぽんその肩を叩きながら男は青年に言葉をかけました。
男は一度女性を振り返ります。
「師匠。じゃあ俺が手続きに行ってきますよ」
女性は軽く頷いて目を閉じました。男は青年の肩を包むように詰所に歩いていきました。
しばらくして女性が目を開けました。そしてドアを開けて外へ出ます。
黒いコートとぴったりとしたパンツ(この場合ズボン)。それが女性の姿です。首元には中に着た白いシャツが見えています。そこまでは普通の女性と言っていいでしょう。しかしその腰のベルトにはホルスターが吊ってあり、中にある黒いパースエイダー(この場合銃器) が顔を見せています。
女性は車に鍵をかけて男と青年が入って行った詰所に歩き出しました。すこしだけ早足に。
詰所と言ってもなかなかお洒落に作ったようです。赤いレンガでできた外壁が夕日を受けて鈍く反射させています。でも女性はそんなことには興味がないように中に入っていきました。
中には受付があります。そこにいた少し童顔の受付嬢に女性は何かを聞きます。受付嬢が女性に廊下の先を指さしながら何かを説明すると、女性は軽くお礼を言ってそちらに歩いていきました。
女性の目の前で扉が開き。そこから整った顔立ちの男が顔を出てきました。運転をしていた男です。彼は女性を見つけると「あれ」と声をだして、聞きました。
「師匠、どうしたんですか? 手続きなら終わったから、今から戻ろうと……」
「そうですか。ご苦労様です。先に戻っていてください」
女性は丁寧な言葉を並べて男に返します。男はいぶかしげに女性をみて、
「師匠は?」
とききました。
女性は男をその冷たいまなざしで一瞥してから言います。
「女性にそのようなことを聞くべきではありません」
男はそれで納得したように頷いて。「じゃあ先に」と詰所の出口に歩いていきました。
女性は木造の廊下を鳴らしながら歩きます。そしてある場所で立ち止まりました。
それは木のドアで女性の目線のあたりに「女」を表しているような絵がかいてあります。女性はそれをみて中に入りました。中には3つドアがあり。いくつかの個室が区切られていています。女性はその中の最も入り口に近い個室のドアノブを掴みました。
「……?」
意外にドアは重く動きません。中に入っているのかと女性はドアを軽くノックしました、反応がありません。
他のドアも同様で、女性が引いても開きませんでした。仕方なく女性は最初のドアに戻ってノブを掴みます。ぐぐと力を入れて女性はノブを引きました。
ドアは少しずつ開かれます。そこからクマ吉が飛び出してきました。
女性は中から出てきた異形のクマの足を払い、体勢を崩すとそのまま追撃で飛び出してきたクマ吉を個室の中へ蹴りこみました。
「おうふ」
クマ吉は唸ります。女性は「大丈夫ですか?」と自分で蹴ったクマに言いいながら個室に入りました。
女性は個室に入って中を見ます。クマ吉が泡を吹いている以外何もない部屋です。
「?」
女性は踵を返そうとしました。これでは彼女の目的が果たせないからです。
バタン。ドアが女性の前で閉まります。
「!」
女性はわずかに目を大きくしてノブに手を――かけれません。ノブがないからです。女性は肩でドアを押してみましたがびくともしませんでした。なんといってもチタン製です。逃げられません。
「も、もうふ。のぼれい」
クマ吉は「もうにげられないよ」と言いました。泡をはきながら。女性は特に顔色を変えることなくクマ吉の首を掴みます。素早い動きでクマ吉には「女性に触られている」ことしか頭に浮かびません。
「開けてください」
女性は冷たい目でクマ吉を見ながら言います。口調は丁寧ですが、首に当てた手はとても強く締めてきます。しかしクマ吉はもっと強くしてほしいです。
「あ、あかないんだ! 本当だよ信じてよ」
クマ吉が唾を飛ばしながら言います。女性はクマ吉の首から手を離して「では」と言います。そしてクマ吉の後ろに回ってその背中を蹴りました。クマ吉はよろけながらドアに当たります。
「押してください。私は女性なので」
女性は丁寧にクマ吉に言いました。
「ふうううううん」
クマ吉は渾身の力でドアを押します。さっき女性を入れた時は彼がエロパワーを使って内側からおしていたので開きましたが、今度は開きません。開く気もありませんでした。
女性はクマ吉を冷たく見つつ、腕を組んで壁に寄りかかりました。しかしそわそわと足を組んだり、解いたりしています。
女性は手に持った時計に目をやりました。時間は彼女がここに入ってから5分も過ぎていません、なのに女性にはその何倍にも感じることができます。
「ほう!」
クマ吉がお尻を突き出してドアに当てます。女性はその股間を蹴りあげました。
「おう!」
クマ吉は倒れます。食いしばった歯にきつくつぶった眼、しかし何故でしょう幸せそうにも見えます。女性はそんなクマ吉を見下げながら言います。
「まじめにやってください」
クマ吉はぴくぴくと動きながら「も、もい一回」と言いました。女性は「もう一度開けるために努力する」とそれを解釈しましたが、何のことはありませんもう一回蹴ってほしいのでした。
女性はふうと息を吐いて、ドアに手をかけました。
「私も押します。手伝ってください」
クマ吉を軽く蹴りながら女性は言いました。クマ吉はよろよろと股間を抑えながら立ち上がりました。女性はそれを見てから、
「合図をしたら。押してください。……」
女性はは力を腕に入れます。彼女は格闘術や銃器の扱いには長けていますが、その細腕では全力を出しても大して力を出せません。だから彼女はクマ吉に任せていたのですが、もう我慢も限界に近いです。一刻も早くトイレに行きたいのです。
「今!」
女性が掛け声とともにドアを押します。クマ吉はそれに合わせて彼女のお尻を触りました。形のいいお尻を彼の手が滑ります。
女性はゆっくりと後ろを向きました。その目が心のなしかクマ吉には厳しく見えます。
「な、なに? 違うんだよ。お尻から押そうとしただけで何もいやらしい気持ちなんてなかったんだ。本当だよ、信じてよ」
いけしゃあしゃあとクマ吉はのたまいました。しかし女性のお尻をさする手は止めません。それとこれとは違います。
ごっと空気を斬る音をクマ吉が聞いた瞬間に目の前が真っ暗になりました。
女性は足元で気絶しているクマから目を離して、ドアを押します。全く動きません。パースエイダ―で撃とうかとも考えましたが、触った感触では跳弾の可能性があるのでやめました。
こんこんと女性はドアを叩きます。彼女は「鋼鉄」でできているのかと思いましたが違います。チタンでできています。
女性は四方の壁も調べてみました。全く出られそうにありません。周りもチタンです。クマ吉が全力で作ったエロ箱を抜けられるわけがありません。どこからこんな技術と材料を持ってくるのでしょう不思議ですね。
「……」
女性の肌に一筋の汗が流れます。表情は変わりませんが、片足を浮かしてこんこんと地面をつま先で蹴ったり、意味もなく手を開いたり閉じたりしています。まるで何かをまぎらわせようとしているかのようです。
そのうち詰所の職員が来るでしょう。しかし女性はそれでは困るのです。まさかズボンの替えなんて詰所にあるわけありませんし。車には男がいます。
女性はドアを叩きました。硬い。硬いドアです。いくらかかったのでしょうか。
「…………」
女性はいつにもなく焦った様子で中を動き回ります。彼女の聡明な知能がここからの脱出の方法を模索しますがダメです。出られる方法が見つかりません。
女性はクマ吉に目を向けました。このクマは彼女が来る前からこの中にいました。情報が聞きだせるかもしれません。
女性はクマ吉の股間を再度蹴ります。多少手加減ならぬ、足加減をしていますが彼女はブーツを履いていてとても硬いものがクマ吉を直撃します。
「い、いい!」
なにか言いながらクマ吉は目を覚ましました。彼は反射的に起き上ろうとしましたが、その前に女性に足で押さえられました。股間を抑えています。なんということでしょう。
「……いくつか質問をします。聞かれたことには正確に答えてください」
女性は冷たい目でクマ吉を制します。でも彼女はとんでもない思い違いをしていました、たしかにオスにとって股間は急所ですが紳士にはご褒美にすぎません。
「もしも、無駄口を叩くようなら。踏みます」
ぐっと女性はクマ吉の一物をブーツで踏みつけました。痛い反面気持ちがいいです、もっとやってください。そうクマ吉は思いました。
クマ吉は頷きます。理解したことは「無駄なことをしゃべるぶんだけ踏んでくれる」と言うことだけです。女性はクマ吉が頷くのをみて口を開きました。
「まず第一の質問です。なぜこのドア……」
「ブルガリアはヨーグルトがおいしいよ!」
踏みます。女性は体重をかけてクマ吉を踏みます。
「ほ、ひゅうう」
「冗談だと思いましたか? もう一度言います聞かれたことには正確に答えてください」
クマ吉は頷く。「正直に言えば『踏む』」と言えば彼は全てを話しただろう。女性はこの目の前のクマの性癖を見誤ったのでした。
「ではしつも……」
「パンツの色は白がいいよね」
「……」
女性は股間をねじりながら踏みました。何も言葉をはありません、見下した顔でクマ吉を踏みます。それも、いい。女性は片手を腰に付けてブーツに力を入れます。
「……」
女性は正直困りました。このままこのクマに「反抗」されては出るヒントすら得られません。かといって拷問して殺すまで聞き出そうとも思えません。女性はクマ吉の股間から足を離そうとします。しかしクマ吉もさる者、離れようとした彼女の足からブーツと靴下をぬがしました。もはや奇術と言ってもいいでしょう。
女性の足は意外に小さく。足の小指が丸みを帯びています。彼女は自分のむき出しになった足を見てクマ吉に言います。
「なんのつもりですか?」
クマ吉は靴下を口に含んでから答えます。
「な、なんのこと?」
なんて清々しいのでしょう。
女性は危うくホルスターからパースエイダ―を抜くところでした。一度目を閉じて気持ちを落ち着けます。
しゅうう
急に音がして女性は目を開けました。見ると天井からピンク色のガスが出ているではありませんか。反射的に彼女は口を押えて、身をかがめます。全くさすがと言っていい状況判断です。
女性はクマ吉に目をやりました。クマ吉は油揚げを食べるようにはむはむと靴下を食んでいます。女性は彼の手を取って指を一つ逆方向に曲げました。
「ぎゃあああ?」
折れてはいないというより、肉球が真ん中にある手のひらの攻撃の仕方が女性にはわからなかったことが幸いしました。しかしその瞬間にもガスはゆっくりと降りてきます。
「あれは、なんですか?」
女性は落ち着いた声で聴きます。仮にガスが毒だとしたら死ぬことも考えられる状況でも彼女の態度は変わりません。クマ吉は涎を出しながら、じっと女性の顔をみるとにやりと笑い返しました。
「大丈夫だよ。あれはサービスさ」
「サービス……?」
クマ吉は立ち上がり上から降りてくるガスの中に頭を突っ込む。
「ただ、おしっこがしたくなる効果しかないよ!!」
女性の顔がさらに冷たくなりました。立ち上がって深呼吸するクマ吉とは反対に身を折って地べたへ顔をつけます。それでも目を動かして役に立ちそうなものを探しました。ありません。
ガスが降りてきます。だんだんと女性の周りを包み始めました。彼女は口に手を当てて息を止めます。
30秒程度でしょうか女性にはどういうことかわかりませんがピンクのガスはだんだんと薄くなり始めました。女性はそれでも微動だにせず身を屈めて息を止めます。
クマ吉はそんな女性のパンツ(この場合ズボン)の上からお尻を触り始めました。
「!!」
女性は抵抗しようとしますがクマ吉は膝を抑えるように体を乗せてきましたので動けません。クマ吉はもちでも揉むかのように女性の形のいいお尻を触ります。
ぴっちりしたパンツは革製で滑らかにクマ吉の手を受け入れます。
女性はガスがなくなるまではと我慢します。クマ吉はガスがなくなる前にとベルトに手をかけます。女性は裏拳を繰り出しました。クマ吉は「おうう」と吹き飛びます。
でもその時、彼女は息をしてしまいました。
ガスがなくなりました。女性は立ち上がってクマ吉を見ます。パースエイダ―を使いたいのですがここは狭い為、跳弾が自らにとって危険です。
それに彼女はクマ吉よりも大切なことに集中しています。
クマ吉は拳がいい場所に当たったのか動きません。女性は口のなかで唇を噛んで目を動かします。脱出の方法が必ずある筈です。彼女は手のひらを壁に当てて、どこかに隠された装置がないか探しました。
女性は丹念に壁を調べました。ゆっくりと調べます。しかしどうしたことでしょう、かつかつと彼女に半分だけ残ったブーツの先で地面を蹴っています。それにだんだんと彼女の顔に赤みがさしてきています。
女性は地面も調べます。屈んで手を床に付けながら調べます。膝が小さく震えているのは気のせいでしょうか。
5分後。
かりかりと女性は壁を指で叩きます。彼女の細い足がもじもじと動きます。冷たさを伴った彼女の表情は変わりません。息も乱れていません。でもその動きはどこか焦りを感じさせます。
クマ吉は実はおきています。隙を伺っているのです。
女性は普段なら気が付くであろうクマ吉の動きもわからずに出口を探します。
ところでこの空間はクマ吉君が作ったものですが、彼がただ狭くて頑丈な部屋を
作るでしょうか。いえそれはありえません。
クマ吉はそっと自分のポケットに手を入れました。そこにはボタンが付いたリモコンが入っています。ぽちっと口で言いながらクマ吉は押しました。
ガコン、ガコン
女性は後ろで物音に振り向きます。物音は壁が開く音です。もちろん出口ではありません。
何本かのマジックハンドが壁から出てきました。アームの先についた白いハンドがわきわきしながら彼女に近づいてきます。
女性は意味が分かりませんでしたが、じりと下がり身構えます。少し内股になっているのは本人も気が付いていないかもしれません。
女性は後ろから何者かに掴まれました。彼女は反射的に振りほどこうとしますが離れません。誰でしょう。マジックハンドではありません。
クマ吉が彼女の腰を掴んでいるのです。
「……?!」
彼女は戦闘の手練れです。クマ吉なんて普通に考えれば敵ではありません。しかし今彼女は「振動」にとても弱くなっていました。抵抗が弱くなっています。
「いまだよっ。僕ごとやるんだっ」
クマ吉はマジックハンドに向かって叫びました。そもそも機械なのですからクマ吉の掛け声は必要だったのでしょうか。しかしマジックハンドたちは女性に襲い掛かります。
女性の両腕がマジックハンドに捕えられました。女性は特に焦った表情もなく目だけを動かして抜け出る隙を探します。
マジックハンドはまだ余っています。一本が女性の顔を掴みました。
「む……」
顔を掴まれて女性は呻きました。掴まれた拍子に息と一緒に出ただけで悲鳴ではありません。しかしマジックハンドの大きな掌が彼女の顔を包みます。
クマ吉は腰のホルスターからパースエイダーを抜いて没収しました。
「こんな危ないものを持って……危ないじゃないか!」
危ないものを持つのは危ない。全く持ってクマ吉の言うとおりでしょう。
女性はふと「空気」を感じました。目の前はハンドに捕まれて真っ暗。手は拘束されて動きません。
「??」
女性は神経を集中させて空気の元を感じ取ります。好奇心と言うより、今の状況を利用するための行動でしょう。そんなことをしていると女性の口の中に何かが差し込まれました。硬いチューブのようなものです。そこから空気が彼女の中に入ってきます。
おのチューブは女性の顔を掴んだハンドの真ん中に穴が開いてそこから出てきたものです。もちろんなにか有害なものが出るわけではありません。
ハンドのアームの部分は透明になっています。女性の顔を掴んだハンドのアーム部分になにかが出てきました。どうやらピンク色のガスの用です。どんどん流れていきます、女性の口の中のチューブへ、そしてその先にある女性の肺へ。
有害ではありません。ただおしっこがしたくなるだけのガスです。
もちろん女性には見えません。
なにか甘いものを注入されている。
女性はそう感じました。まさかさっき吸ったガスとは思いません。女性は暗闇の中で目を閉じ、死を覚悟しました。毒ガスだと思ったのです。しかし特にそんな危機は迫っていないことなど彼女には思いもつかないのでしょう。
それでも変わらずにピンク色のガスが彼女の中へ入っていきます。
クマ吉はぐふと笑いながらリモコンを操作します。急に部屋の床が円形に女性とクマ吉をのせたまま盛り上がりました。女性はいきなり地面が動いたことに驚きましたが、かといって声を出すわけでもなく、体を震わせたりもしません。ただ少し内を向いていた股をもう少し中へ曲げただけです。振動がとても危ない体に響きます。
女性の口からチューブが抜かれました、同時に顔に張り付いていたマジックハンドも離れていきました。その時女性はチューブからでているピンク色のガスを見て気が付きます。自分が何を吸わされたのかよく言分かりました。下半身の異変の正体も同様です。
「ほおう」
クマ吉が円形の台座の上にいる女性の腰を引いて倒れこみました。女性とクマ吉だけならば彼女が負けることはないでしょう。しかし両腕をマジックハンドに捕まれた状態ではあっさりと台座の上にはりつけにされました。
Xの形を思い浮かべてもらえばいいでしょう。両腕は変わらずマジックハンドに拘束され、両足も女性の顔を抑えていたマジックハンドと新しく出てきたハンドが抑えました。クマ吉は彼女の股の間体操座りをしています。
女性はそれをやはり変わらない表情で見つつ、軽く手を引いてみます。さすがに動けそうにありません。彼女はそれでも涼しげな顔をしています。ただ腰のあたりが小さく痙攣していることを除けば。
クマ吉は女性の女性器を触りました。パンツの上からです。
「ン……」
女性が小さく息を吐きます。クマ吉はさらに彼女のデリケートな部分をさすります。堅い皮のパンツがクマ吉の手をつるつる滑らせます。
「ここがいいんっだね」
クマ吉胃は下卑た笑いを浮かべながら、彼女の股を触ります。揉んだり、押したりするのではなくただただ軽く触るのです。女性は特に反応せず、口も利きません。マジックハンドに捕まれた手がぐーぱーと触られるたびに開いたり閉じたりするだけです。
クマ吉がベルトを掴んで外しました。ピクリと女性が動きますが、それ以上は反応しません。「ふふふ」と言いながらクマ吉はパンツを下ろします。下に履いた白いショーツ(この場合下着のこと) が見えました。ぴったりとしたショーツで飾り気もないものです。それ自体は女性の質実剛健の精神を表しているとも言えますが、無駄な肉のないすらりとした肢体はまさに「女性」でした。
つーとクマ吉は指でショーツをなぞります。その下には「なぞる線」がある筈です。女性は太ももと小さく動かして、それだけです。
ぐいぐいとクマ吉はパンツを脱がしていきます。細い腰から伸びた太ももがその肌をあらわにします。やはりここは日に当たりませんから雪のように白いです。
クマ吉はパンツを足首まで下ろすと、女性のショーツの上から手のひらで刺激し始めました。そこにある「穴」を指でショーツの上からぐりぐりとなぞります。
「……」
女性が小さく横を向きました。さらに腿が触れています。もう少しです。
「さあ、行こう」
クマ吉はキリとした顔で言うと。後ろから何かをと出しました。ブーツです。先ほど女性から取ったものでした。
クマ吉はそのブーツを足に履くのではなく。拳を入れて、右腕にはめます。
そうしてクマ吉はぐりぐりと女性の股間を刺激し始めました。先ほど彼も股間を踏まれたのでお相子ですね。
「く……ぁ」
おや女性が唸り始めました。唇を噛んで何かを耐え忍んでいる様子です。自分のブーツに局所を嬲られていることを耐えているのでしょうか。
「もう、いいんだよ。休んでいいんだ」
クマ吉はそう言いながらブーツで女性を、というより女性器を擦ります。先の硬い部分を「穴」の位置に合わせて、少しだけ強く入れてみたりもします。
びくびくと女性の腿が落ち着きなく動きます。腰をひねって嫌がります。クマ吉はマッサージしているだけなのに、どうしたことでしょう。
「しかたないなあ」
クマ吉はブーツを動かしながらそういうと、ポケットに手を入れてまたリモコンを取りだしました。ポチとボタンを押します。すると台座の横からまた新しいマジックハンドが出てきました。少し小さめです。
ぐっとそのマジックハンドは女性の口を押えました。間髪入れずに彼女の口の中にチューブが入ります。女性は首を振りました、口についたマジックハンドを取ろうとしたのです。ですが彼女が一番無駄であることを知っていました。それでも抵抗しなければならないほど彼女は限界だったのです。
今度のマジックハンドは小さくて目はふさがれません。ですからアームの部分を通ってくるピンク色のガスが良く女性には見えました。
「…!……」
何とか口の中からチューブを出そうともがきます。ですが無情にも彼女の口の中は甘い香りで満たされてしまいました。
「ど、どうしたの苦しそうだけど」
口調とは裏腹に熱心に股間をさすってくるけだものが女性の顔を覗き込みました。彼女は目をぎゅうっと閉じていました。彼女の指がぴくぴくと痙攣しています。もじもじと腰が動きます。それでもガスは彼女の口の中へ入っていきます。
クマ吉はブーツを取りました。指でショーツの両端を掴んで引き上げます。当然くっきりと女性の割れ目がショーツに浮かびました。そこをクマ吉は顔を近づけて舐めてみます。
「………………………………」
女性は声が出ないように耐えます。クマ吉はさらに舐めました。ショーツに涎でシミができます。
ふとそのシミが大きくなりました。クマ吉は何もしていません。
クマ吉はにやりと笑い、まるでおもちゃをプレゼントされた子供の用に目をキラキラとさせながら女性のショーツを見ます。しかし、シミはそれ以上大きくなりません。
女性は耐えます。もう下半身がどうしようもないくらい辛いですが、彼女は意地を見せました。もちろんクマ吉は彼女のショーツに手をかけます。なにがもちろんなのかは彼にも誰にもわかりません。
「!」
そして女性が驚いた時にはもう遅かったのです。彼女の局所を守る一枚の布は変態紳士によって腿のあたりまで下ろされていました。
クマ吉はまじまじと女性の陰部を見ました。無骨な下着とは裏腹に割れ目からピンク色が見えます。周りが薄く塗れているのはきっとクマ吉の涎でしょう、まさか大の大人が、
おもらしするわけないですよね。
クマ吉は舌をその穴の中に入れました。ビクンと女性の体が跳ねます。彼女の額には汗が浮かんで必死に耐えているのか。だんだんと頬が赤くなって行きます。
クマ吉が中で舌を動かします。限界のぎりぎりの線で止まっていたものを「直」に刺激したのです。
「あっ」
ふさがれた口の中で何かに気が付いたような声を女性は出しました。しかしそれは気が付いたのではなく持っていた最後の縄が自分の手から離れていくような、どうしようもないようなものを見送る声でした。
体中の力が抜けて女性は解放感をこれ以上ないほどに味わいました。ただ同時にこれ以上ないほどの屈辱感も味わってしまいます。「それ」が我慢できなくなったときにわずかでも顔を綻ばせてしまったことが彼女にはどうしようもなく悔しかったのです。
クマ吉は大きく口を開けて彼女の割れ目を包みました。むろん舌は中をかきまぜながら。
「……???」
女性が少し油断していたところへクマ吉が舌を割り込ませます。それどころか出てきた「聖水」を彼はチュウチュウと飲み始めました。もっと出せと言わんばかりに舌を動かしながら。
「あっ……」
今度の声は色のついたものです。我慢していた分だけ女性の自制心が弱くなっているのかもしれません。彼女は自分の下腹にたまっていたものを全てクマ吉に吸われていきます。用のなくなったマジックハンドは彼女の口から離れていきました。
クマ吉は吸います。全てを吸っていきます。女性にはわずかな快感とぴちゃぴちゃという音だけが届いていました。顔の一部が震えているような気がするのは気のせいでしょう。
クマ吉は一通り飲み終えると、ふうと顔を上げて口元をふきます。
「ごちそうそうさまでした」
手を合わせてクマ吉は言います。さらに彼は女性を見ながら口を開きました。
「パンツを変えないとねっ」
クマ吉は自分のズボンの中に手を突っ込みました。まさか自分のパンツを女性に穿かせようとしているのでしょうか。それは半分が正解で半分がはずれです。
クマ吉が手をズボンから取り出します。彼は一枚の布を持っていました。それはとてもくしゃくしゃになったものです。クマ吉はその布を手で良く伸ばして女性に見せました。
かわいいくまさんのプリントがされたパンツです。真ん中に小さなリボンが付いた子供っぽいものです。でも勘違いしないでください「くまさん」であって「クマ吉」ではありません。彼の絵はちゃんと「内側」に描いてあります。穿けば女性のデリケートな部分に絵とはいえクマ吉の口が当たるようにプリントされています。
女性は一瞬理解できませんでした。クマ吉がそのパンツを取り出した意味が分からなかったのです。もちろん女性はそんなかわいい下着を着たことがありあません。
今日が初めてです。
「ぐふふふふ」
クマ吉はクマさんパンツを持ったまま気持ち悪い笑いをしました。彼はじゅるりと口の中にたまった涎を飲みました。女性はその姿を無表情に見ます。まさか今から「あれ」はかされるとは思いもよりません。
クマ吉は一度腕を下げて、リモコンを取り出します。そしてまたボタンを押しました。すると女性を掴んでいたマジックハンドが彼女から離れていきました。ただし周りで機械音を鳴らしながらハンドを開いたり閉じたりしています。
急に自由になった女性はクマ吉の対して身構えました。マジックハンドに掴まれていたせいで少し腰が浮いていたこともあり、むき出しになったお尻が今地べたにつきました。きゅうと冷たさを彼女は感じます。しかしやはり表情は変えずにクマ吉を見ます。警戒しているのです。まさかこっそりと上着を下に引っ張って下半身を隠している、ということを悟られないようにしているなど彼女の顔色からは読み取れません。
クマ吉はとびかかります。女性は素早く右手を立てて、彼の首筋に突き入れました。
「ぐえええ」
戦闘では明らかに不利です。なのになんでこの熊はとびかかったのでしょうか。そこには深い策略があったのです。喉を突かれて倒れているクマ吉の顔は苦しみながらも満足そうにしていました。
女性はさらに追撃しようとして立ち上がりかけます。上着の裾をつかんでいた手が離れます。
「み、見えた!!」
クマ吉が叫んだ瞬間、女性は「大切な場所」が見えないように身をひねりました。そして動きを止めます。女性がクマ吉をみると彼はにやりと笑います。何となく恥ずかしがっているところを見たかったのです。それだけの為に喉を差し出しました。
女性は冷たい目でクマ吉を見下げます。何回目かわかりませんが美人がそんなことをしてもクマ吉にはプラスの効果しかありません。クマ吉はまたリモコンを取り出してボタンを押そうとします。
今度は女性がクマ吉にとびかかりました。マジックハンドを動かしているのがあのリモコンであることはさすがに分かります。ですから彼女はここでクマ吉を斃して奪い取ろうとしたのです。
「いまだ!!」
しかしクマ吉は読んでいました。女性は拳を最短距離でクマ吉に突きだします。クマ吉は一番殴りやすい位置に顔を突き出します。ある意味カウンターが成立して「ああっ」とクマ吉が後ろへ飛びました。
「……」
クマ吉をはじきとばして女性は内心しまったと思いました。なぜなら今大切なのはリモコンを奪うことです。クマ吉の処刑は後でもできます。それが女性の運命を決定づけました。
がっと女性の両手が二つのマジックハンドに掴まれます。女性は振り払おうとしますが女性と機械では勝負になりません。クマ吉はリモコンを手に立ち上がりました。ボタンはすでに押されていました。
クマ吉は口角を釣り上げて涎を出しながら笑います。「ぐふふ」と言う声とともに。殴られたことで口からあふれる血も気持ち悪さを際立たせます。
一本のマジックハンドが女性のくるぶしに引っかかっていたパンツ(この場合ズボン)とショーツに手をかけました。同時に彼女の手を掴んでいるマジックハンドが彼女を引っ張って無理やり立たせます。
するりと女性からパンツとショーツが脱がされました。これで彼女の下半身を隠すものは片方だけのブーツと上着からはみ出たシャツの裾だけになりました。立った状態ではそのシャツが彼女の局部を隠しています。
「!!」
女性の両手を掴んでいるマジックハンドはさらに彼女を上に引き上げます。女性は万歳をしたような格好になりました。足は少しだけ浮いています。クマ吉はそれを見ると、頭から彼女の足に飛びつきました。両腿に抱き着いて彼女の足を拘束します。
クマ吉は女性の腿に抱き着いて、すりすりと顔をなすりつけます。女性は腿にクマ吉の毛が当たってチクチクします。そしてクマ吉は舌を出して彼女の白い足を舐め始めました。
舌が膝の当たりから、上へ少しずつ動きます。一歩の跡を残しながらクマ吉は舌で女性を嬲ります。ですが女性は動じません。
クマ吉の舌が上へ昇っていきます。腿を上がっていくのです、股をなぞりながら上へ行きます。女性は表情を変えません、腿が少しだけ震えているだけです。
ぺろりとクマ吉は女性の局部を舐めました。それも執拗に舌でぱっくりと割れた「われめ」を舐め続けます。そうしながらクマ吉は彼女のブーツを脱がします。そうして彼女足はむき出しになりました。
その足にクマ吉は「くまさんパンツ」を通します。柔らかな布でできたそれを両足首に通すとするすると上へあげます。膝を通り、腿を過ぎて彼女の腰までクマさんパンツが上がります。つまりすっぽりと彼女の局所は「くまさん」に包まれました。
クマ吉はバックステップで後ろへ飛びます。もたもた離れていれば蹴られるからです。安全なところまで下がるとクマ吉はリモコンを出して動かしながら言いました。
「似合ってるよ……ぐふふふ」
女性がその顔を睨みますが、意味がありません。むしろご褒美です。
ガコンと音がしてまた床が動き始めました。女性がいるあたりの床が盛り上がりまるで長椅子のような形になります。歯医者さんで使うようなものに似ているでしょうか。
マジックハンドが動いて女性をその椅子に座らせました。それに加えて手持無沙汰にしていたマジックハンドが彼女の上着を掴みました。
椅子の上で「皮剝き」が始まりました。
機械仕掛けの「手」たちは女性を拘束しながら黒い上着を引っ張ります。下に着ているシャツが見え隠れします。女性は身をひねったりして抵抗を示しますが、多勢に無勢、どうしようもありませんでした。
上着が奪い取られました。女性の白いシャツが見えます。ぷちんとそのシャツの一番上からボタン飛びます。少しだけ首元が開き、中の肌がうっすら見えます。
もちろんそれだけで終わりではありません。マジックハンドたちはさらに彼女のシャツを掴みます。女性は少しも声を上げることはありません。
首元を掴んだ二つのマジックハンドが両側に開かれます。ぶちぶちとボタンが飛んでシャツの下に着た、ぴっちりとした黒のスポーツブラが見えました。それは肩から胸の下の当たりまで女性を包み、その下には細い腰と小さく開いたおへそが見えます。もちろんクマさんパンツも。
マジックハンドがシャツの中に入りました。ブラの上から胸を揉み始めます。クマ吉はその前で体操座りをして待っています。やることがありません。
むしろマジックハンドの方が楽しそうに、女性の体を扱います。一本が女性の胸を揉みつつ、他の一本が指を立てて「おへそ」をぐりぐりとしてみたりもします。
「ぃ……」
女性の口からなにか声が漏れました。ただ表情はかわりません。
マジックハンドの一本が女性のブラの裾を掴みました。彼女はピクリと身を揺らして、それだけです。
一気に鎖骨のあたりまでブラがあげられます。胸が見えそうになり、クマ吉は立ち上がりましたが二本のマジックハンドが目にもとまらぬ速さでその胸を包みました。作り手と似ているのかもしれません。
直に揉まれます。ハンドたちはゆっくりと手の平で女性の胸を捏ねながら、指でつまんで揉みあげます。クマ吉は何とか見ようとしますがハンドたちの連携は完ぺきでした。
「も、もう。見えないじゃないか」
女性は何も言いませんでした。
クマ吉はリモコンでハンドたちにブラを取って離れるように指示を出します。するとハンドたちは女性のブラの肩紐のあたりをつまんでちぎりました。そのままびりびりと破いて剥ぎ取ります。
今度こそはっとクマ吉は立ち上がります。ハンドは布きれになったブラを捨ててから離れました。
拘束されている女性は素肌の上にシャツを一枚つけているだけです。彼女の細いラインが白いぴったりとしたシャツに浮き上がります。その真ん中は開かれていて、彼女の谷間が見えました。ただその先が見えないように絶妙な位置でシャツがかかっています。
クマ吉は手を伸ばしてシャツをまくろうとしましたが、ぐっと目をつぶってやめました。これはこれでいいと思ったのです。女性は口を閉じて睨みつけます。
クマ吉はズボンに両手を入れました。勘違いしてはいけません、ポケットではありません。彼はごぞごそと中をまさぐりながらたまに「おふう」と声を上げます。しかし別に今「それ」を触ることが目的ではありません。
クマ吉がズボンから手を出すとその手にはズボンの中からコードのつながった洗濯バサミが掴まれていました。両手に一つずつです。その洗濯バサミはクマ吉の顔の書かれたとても気持ち悪いものでした。
「ぐふふふふ」
クマ吉は哂います。女性はさすがにどんなことがされるかわからず、眉を少しだけ動かします。他人が見ても反応したとわからない、その程度のものです。クマ吉は洗濯バサミを持って女性に手を伸ばしました。
シャツの中にクマ吉は手を入れます。女性は目を開いて驚きましたが、すぐに元の仏頂面に戻りました。クマ吉は涎を垂らしながらシャツに隠された肌色のふくらみを洗濯バサミでなぞります。上へ、上へと彼は洗濯バサミを動かしました。
くにっと片方の胸の「先っぽ」が洗濯バサミに挟まれました。女性は一度目を閉じて、冷えた目をクマ吉に送ります。クマ吉は残ったもう片方の胸の先にも洗濯バサミを挟んで、くりくりと動かします。小さなぎざぎざのついた洗濯バサミが女性の乳首を捏ねます。
胸の一番柔らかくて、一番敏感な部分をクマ吉は洗濯バサミで刺激しました。ただ締めるだけではなく、緩めたり動かしたりとします。女性は結んだ口の中でぎりと歯ぎしりをします。
クマ吉は手をシャツから抜きました。そして洗濯バサミから伸びたコードを女性の胸の谷間に挟んで固定します。クマ吉はにやりと笑いました。ズボンの中から伸びているコードには仕掛けがされています。
ぴくん。女性が動きました。
「??」
女性は驚きます。いったい何が起こったのかわかりません。ただ、乳首のあたりがじんじんとします。なにかが細かく、細かく送られてきます。
「ぐふふふふ」
またクマ吉が笑います。女性は睨もうとして。
「ぁ……」
声を出してしまいました。悔しげな顔をして彼女は顔を背けます。それでも洗濯バサミに挟まれた彼女の乳首は「なにか」に嬲られています。
女性の胸元のあたりが膨れました。しかしいきなり胸が質量的に大きくなるはずがありません。と言うことはどういうことでしょう。まさかこんなに強情な女性が「感じて」しまった、わけがありませんよね。
実はこの洗濯バサミから伸びたコードは微弱な「静電気」を流すための物です。クマ吉はその為だけに股の間にバッテリーをはさみこんでいたのでした。そこから流れる静電気が女性の敏感な部分を刺激するのです。
クマ吉はさらにあのリモコンを取り出しまし。それを操作すると周りの壁の中から、新たなマジックハンドが数本現れました。その手には「哺乳瓶」が掴まれていて、その中には白い液体がちゃぷちゃぷと揺れています。
「ぐっ」
女性の呻きとともにその口に哺乳瓶が突っ込まれます。ごきゅごきゅと白い液体が女性の口の中に入っていきます。もちろんそれは毒などではありません。純粋なミルクです。
ただ飲むとおしっこがしたくなるだけの純粋なものです。
女性は哺乳瓶の先の柔らかい部分を噛みました。抵抗したつもりでしょうがさらに多くのミルクが流れ込んでいくだけでした。
女性の喉が動きます。胸が上下します。無駄なもののついてないお腹が動きます。
ついに一本女性は飲み終わりました。口に残ったものをはきだそうと女性はしましたが、二本目を持っていたマジックハンドが近付いてきたので口を堅く閉じました。哺乳瓶が女性の口を開けようとゴムの授乳する部分を押し付けます。ですが女性は顔を振って抵抗します。
余ったマジックハンドたちが協力します。ですが力づくで女性に飲ませようとするのではありません。笑って飲んでもらわないとだめですよね。
マジックハンドたちが女性を「くすぐり」始めました。脇や足の裏を入念に指でくすぐります。
どうしたのでしょう。女性の口が開きそうです。両の眉を八の字に崩して顔を振ります。しかし口元から涎が一筋垂れますが、女性は口を開いてくれません。
どうやら「誠意」が足りないようだとクマ吉は思います。彼はポケットから一本の羽を出しました。単なる羽です、仕掛けも何もありません。柔らかそうな毛のついた羽です。
足の裏をクマ吉はその羽でなぞり始めました。こちょこちょと動かします。女性は暴れようとしますが両手足を掴まれた状態では無理なようです。顔を真っ赤にして、必死に表情を崩さないようにして女性は耐えるしかありません。
クマ吉はズボンに手を突っ込んで、洗濯バサミに流す電流を強くしました。
「きやウ!」
女性の口から高い声が漏れて口が開きました。そこに哺乳瓶が突っ込まれます。
マジックハンドはくすぐりをやめて離れます。クマ吉は離れようとしなかったのでマジックハンドの一つに顔を掴まれてぎゅっとされました。
白い液体。ミルクが女性の体に入っていきます。今度のミルクはちょっとだけ媚薬をブレンドしたものです。女性はどういう顔をしていいのかわからず、ただただミルクを飲みます。だんだんと自分の肌が紅潮していくことを気にする余裕はないようです。
二本目が飲み終わりました。
口に付けられた三本目を女性は飲みます。哺乳瓶が流し込むままに飲みます。自由になったらどうするかを考えながら。最終的に女性は三本の哺乳瓶のミルクを飲み終えました。
口から糸を引いて哺乳瓶が女性から離れます。女性は虚空を睨みながら、何故かむずむずとする体の異変を感じとります。お腹は少しだけ膨れていて「水分」は十分なようです。
クマ吉はマジックハンドの手の跡がついた顔でその様子を見ます。洗濯バサミに流す電流は少し弱くしています。それよりも見てもらいたいものがあるからです。クマ吉はマジックハンドが持ってきた一つの箱を持っていました。
「これをみてよっ。こんなに喉を乾かせて……」
なにかよくわからないことをクマ吉が言いました。女性は目だけでクマ吉を見ます。今はもう元の仏頂面に戻っていました。少しだけ乱れた呼吸と、赤い顔を除けばですが。
クマ吉は女性に近づいて、箱の中を見せます。女性の目が開かれました。
そうですおなじみ「ハムちゃんず」です。要はこの箱がハムスターのゲージであるということです。中で数匹のハムスターがクシクシと毛繕いをしたり元気そうに動き回っています。
ハムスターの中に一匹だけドブネズミがいます。その子の名前を「たいしょう」と言います、狭いところが大好きです。ですが安心してください、他のハムスターとこのたいしょう君はしっかりと消毒されていて「中に」入っても大丈夫です。
「へけ」
クマ吉が何か言いました。
「さあ、お水の時間だよ!!」
クマ吉が女性のお腹の上で箱をひっくり返しました。ぽてぽてと小さなハムスターたちが女性のお腹にのります。整った毛並がお腹に当たってくすぐったさを女性は感じました。
たいしょう君はその大きな体をのっそりと箱から出して最後に女性のお腹にのります。そしてハムスターたちは女性の体を「おり始めました」。
「……!」
女性のくまさんパンツのところに来ると先頭のハムスターが「もぐり」始めました。つぎつぎに中へ入っていきます。ハムスターたちが走るたびに小さな足がぺたぺたと女性の素肌に当たります。無駄に固い分だけしっかり女性にはどこにハムスターがいるのかわかりました、
女性は困ります。ここで無様に暴れればクマ吉の思うつぼでしょう、逆に何もしなければそれはそれでクマ吉に利してしまいます。
ハムスターたちはそんなこと関係なしにクマさんパンツをもぞもぞとさせながら入っていきます。たいしょう君も入ります。
ハムスターの行進は其処で終わりではありませんでした。彼らはその小さな体を女性の小さな「穴」に突っ込ませます。
「っ……」
女性が唸りました。それはかみ殺した声です。ハムスターはさらに彼女の中に入っていきます。女性の割れ目を目いっぱいパンツの中で開かせて身をもぐりこませました。女性の腿がプルプルと動きます。しかし表情を大きく変えることはありませんでした。
クマ吉は彼女の乳首をつまんでいる洗濯バサミの電流を上げました。びくっと彼女の胸が震えます。
「…………!!」
それでも女性は声を上げません。強情ですね。
クマ吉はふうと息を吐いて言います。
「おしっこしてねっ」
女性がその声を聞いた直後です。
ハムスターたちが彼女の秘所を舐め始めたのは。
女性は体をそらします。動かないと耐えれそうにありませんでした。本当に小さな「舌」が何枚も何枚も彼女の秘所を舐めているのです。彼らは喉が渇いています。女性から水分を搾り取ろうとしているのでしょうか。
さらにクマ吉は女性にとびかかりました。
「うほほおおおう」
奇声をあげてクマ吉は女性の胸を下乳から掴みます。彼女のシャツが完全にはだけてその二つの双丘をむき出しにされました。赤い乳首が二つとも洗濯バサミで挟まれてぴくぴくと動いています。
クマ吉が彼女の胸を揉みました。揉んだ後乳首から電流が流れます。かといってしびれるほどではありません、少しじんじんするだけです。
女性が下唇を噛んで声をかみ殺します。本人は気が付いているのかわかりませんが目には涙が溜まっています。
ハムスターたちは舐めます。クマ吉は揉みます。女性はもがきます。
クマ吉は張った胸を両手でほぐしながら、顔を胸に近づけてペロリと舐めました。白い乳房が動きます。女性は不快に感じましたが、それ以外の物を感じてしまいました。
パンツの中で大きなものが動きます。たいしょう君です。女性は自分の下半身、その股の間を大きなものが通っていくのを感じました。たいしょう君は狭いところが大好きですが前の「穴」はもう満杯です。でも後ろの「穴」はまだどのハムスターも入っていません。
「!!!」
女性が目を見開きました。きゅっと股の間を反射的に閉じて、お尻の間を通る鼠を拒もうとします。ですがマジックハンドに足を抑えられていてそれも中途半端にしかできませんでした。
たいしょう君がぐっぐっとお尻の中に入ろうとします。女性は気持ち悪さを感じてのけぞりますが、相手は鼠です。クマ吉同様に彼女の考えなどくんでくれはしません。たいしょう君は彼女の後ろの「穴」に無理やり入ろうとします。女性はお尻をすぼめて防ごうとします。今は大丈夫ですがいずれは侵入されるでしょう。
女性の顔が赤さを増しました。さっきからずっとクマ吉に胸を揉まれ、舐められ。ハムスターたちに下半身を嬲られていたのです。だんだんと女性の心も体も変化してきました。何よりも重要なのはやはり下腹部のあたりです。
女性の手が開いたり閉じたりします。腿が動きます。ある意味癖なのかもしれません。さっきもそうでしたから。
クマ吉は彼女の胸を揉みながら。その様子をじっと見ています。そろそろ頃合いです。クマ吉は女性の胸から手を離すと、身を少し下げて。
お腹のあたりを揉み始めました。
「!……ぃ」
女性の顔色が変わります。クマ吉がお腹を揉むたび彼女は小さく息を漏らしました。膝が小刻みに震え、目が少し上を向いています。何かを耐えるように。
女性は先ほどからできるだけ表情を変えないように、声を出さないようにしていました。それは彼女の自尊心が高いのと本質的に精神が強固なものだからです。彼女はとても強い女性です。少なくとも単純な戦闘行為で彼女の右に出るものはいないでしょう。
「…………ゃ」
強い女性の口から弱い声が漏れます。クマ吉を見る目に哀願の光がともり始めました。しかし半端です。それは言葉でなく、音にすぎません。女性は身を動かせるだけ動かして気を紛らわせようとします。
電流が胸を通りました。女性の体が跳ねます。胸が揺れました。
女性は腰を横へ動かそうとします。ダメです。マジックハンドにはかないません。それならと腿を動かそうとしました。
「ぅ……」
秘所をハムスターがー舐めて女性の行動をキャンセルします。今ので、少しお尻がおろそろかになったらしくたいしょう君が顔を入れようとします。ですがさすがに腰をふって女性はそれを阻止しました。
そこで彼女は気が付きました。どうやっても逃げられないということにです。
いままで何故その考えに至らなかったのかと言うのは簡単な話でした。今まで彼女はこんな状況にあったことがなかったからです。いえ、合った方がおかしいのですが。
しかし、それでも女性は抵抗しました。クマ吉の思い通りにさせないように必死に反応を抑えます。顔が赤い、息が荒い。それ以外、女性は取り乱すこともなく耐えています。
という風に女性は考えていました。実際は可愛く目をつぶって、その柔らかそうな唇を震わせる姿は小動物の様です。女性は気が付いていません、目元に涙が溜まっているなんて。
クマ吉はお腹を揉みながら、涎を垂らします。声をかみ殺す女性の姿にとても心が動かされました。ですので彼はお腹から手を離します。そしてリモコンを取りだし、ボタンを押しました。
女性にガスを吸わせた小さめのマジックアームが降りてきました。それは女性の下半身を触ると手を這わせてパンツの中へもぐりこみました。そして指を一本立てて女性のヴァキナへ入れます。中に顔を突っ込んだハムスターはやさしく他の指でどけます。
「」
女性は言葉もありません。声もありません。ぎりぎりで落ちそうな何かを必死に耐えているのです。ハムスターが彼女の中から出された時、敏感な場所に当たって快感が走ったことなど認めません。
マックハンドの指は中で形を変えました。先っぽを少しです。短い指からさらに小さなピンセットが出てきました。そうして硬くて冷たいそれをわざとらしく膣の壁に当てながら中に入れます。
クリストスをピンセットはつまみました。
「!!っ」
女性は反射的に動きます。あやうくクマ吉の揉み続ける場所から何かを出しそうになりました。ですが彼女の受難はまだ始まったばかりです。ピンセットは彼女のお豆をつまんだまま外へ引きづり出しました。
女性の肩が震えます。これは明らかに生理的な反応よりも、今からのことに耐えられるかと言う「恐怖」でした。クマ吉はそんな彼女に微笑みました。
「今から、お豆にひまわりの種の匂いのするガスをかけるよっ」
簡潔に説明してあげる下種熊。頭のいい女性にはすぐその意味が分かりました。彼女の股の間には、パンツの中にはたくさんのハムスターが居ます。そこに「ひまわりのたねの匂いのする豆」があればどうなるでしょうか。
女性は口を開いて、何かを言いかけました。でもプライドが許しません。それでも。さすがに泣きそうな顔でクマ吉を見てしまいます。クマ吉は「へい、ウエイター」と言いながら指をパチッと鳴らしました。動くのはマジックハンドです。つまりそれがウエイターでしょう。ならば料理は、女性です。
ピンセットを伸ばした指がガスをふきました。わずかな量です。女性の手つかずの場所をコーティングすればいいのですから。甘い匂いが漂います。女性にとってはとても残酷な匂いです。ハムスターにとってはとてもいい匂いです。
一匹のハムスターが「お豆」を噛みました。
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
女性は何事かを叫びました。本人も何を言っているのかわかりません。無意識に逃げようとしますが両手両足は拘束されています。ハムスターは歯でかみかみと「お豆」を刺激します。こんなこともあろうかとクマ吉が歯は削ってありましたので、傷つけずにできました。
クリストスはピンセットで固定されていて全く動けません。そこをかわるがわるハムスターたちが味見していきます。そのたびに女性は望んでもいない嬌声を上げさせられました。
そんな中でたいしょう君がお尻にはいりこみました。
「いいいいいいいい!」
女性は泣きながら叫びます。先ほどまでの我慢が嘘の様です。まさに堰を切られたのでしょう。変態に策略によってそれはなされたのです。
「ほゆうううううう」
クマ吉は女性の胸に手を持って言って揉み始めました。いいかげん彼の我慢も限界です。クマ吉は自分の血の集まった下半身を抑えるために彼女の右胸から洗濯バサミとって揉みながら吸い始めました。
「やっ……やあああ」
女性は泣きじゃくりながら体をひねります。いきなり吸いつかれてはそうなるでしょう。ですが残った左胸から静電気を送られて。
「あっ」
と体の動きを止められてしまいました。クマ吉はその隙に彼女を吸い尽くします。わざわざ喉の奥でちゅーちゅーと音をたてるなどという意味のないこともしながらです。
そんな状態ではおしっこを我慢するなんてできませんでした。
狭い部屋の中で水の音が響きます。そのあとハムスターたちが喉を潤す音が聞こえました。
「だめじゃない! おもらししちゃ! あやまってよ」
はあはあ言いながらクマ吉は女性に言います。女性は涙を流しながらも何も言いません。女性はピンセットで捕えられたものも解放され、ハムスターもクマ吉が回収して多少正気に戻って「しまった」のです。クマ吉はにやりと笑って言います。
ところでここで思い出していただきたいことがあります。ここの部屋中で初めの方の出来事です。女性はクマ吉君を叩いたり、蹴ったり、踏んだりしました。これはいいことでしょうか。いいえ、「おもらし」と一緒で悪いことです。ですのでクマ吉は言います。
「そんな悪い子にはおしりぺんぺんしないとねっ」
「??……」
女性は目を開きました。次に瞬間体がくるりと回転します。マジックハンドに引っ張られたのです。女性はクマ吉のお尻を突き出す格好になりました。
「いくいよおおおお」
クマ吉は女性に湿ったパンツを膝まで下ろします。そしてぱーんとお尻を叩きました。赤い手形が付きます。女性は歯を食いしばりました、痛いのではありませんもっと耐えるべきことがあるのです。
クマ吉は叩きます。悪い子のおしりをたたきます。
いきなり女性は目の前が真っ暗になりました。マジックハンドに目隠しをされたのです。その間にもクマ吉は女性のお尻を叩きます。涎が飛びます。女性のではありません、クマ吉のです。
一通り叩いて、クマ吉は赤くなった女性のお尻を舐めました。ビクリと女性が動きます。「ふふふ」とクマ吉は笑い。ズボンを脱ぎます。おむつも脱ぎます。おしっこをしたくなるガスをクマ吉は吸いましたが彼にだけ効かなかった理由はここにありました。準備万端だったのです。
クマ吉の股にそそり立ったペニスが姿を現しました。ですが女性には見えていません。目隠しをされていることもありますが自分の真後ろで半裸熊がいるとは思わないでしょう。
ここにきてクマ吉は賭けに出ました。なんとマジックハンドを全て解除してしまったのです。女性の手足からマジックハンドが離れていきます。拘束を解除しました。女性が急に圧迫感がなくなったことに違和感を抱きました。
「セックスは……救われている感じで……ふぇあじゃないと」
クマ吉は何か言います。
時間との勝負です。クマ吉は女性に悟られると死にます。冗談ではありませんでした。クマ吉と女性の単純な戦力差は月と泥亀です。クマ吉はスライディングで女性の下半身からパンツを剥ぎ取りました。そして素早く女性の前に回ります。
そのままクマ吉は女性の手を掴んで、クマさんパンツを手錠のようにひっかけました。つまり女性を拘束しているのはその一枚の布きれだけになったのです。もしも女性にばれれば簡単にクマ吉がもげます。
女性はそれでも気が付きませんでした。自由になったらと考えていますが、実質的には自由でした。クマ吉はその女性の綺麗な顔にペニスを近づけました。そしてそのまま、口の中に突っ込みます。
これも賭けでした。噛まれればやばいです。
女性は自分から舐め始めました。クマ吉は声を出すのを我慢しながら、幸せそうな顔をしています。女性は今突っ込まれたものが哺乳瓶と思っていました。抵抗は無駄だと思っていたのです。
中身は両方とも白いですが、全然違いました。
女性の喉をねっとりとした液体が通っていきます。クマ吉はもう我慢できません、女性からペニスを抜くと女性の口から白い線が伸びます。クマ吉は女性を前から押し倒しました。そしてその足をM字に開かせます。両手をパンツに拘束された女性が其処にいました。
ペニスを突き入れます。しめった膣の中にいきりたった棒が入り込みました。女性がそれを拒もうとして股を締めます。それは逆効果でした。クマ吉は気持ちよさげにします。
「ぐうう」
女性は股を閉じようとしますがクマ吉は許しません。股をさらに開かせながら、自分の腰を動かし始めます。女性は「あっ、あっ」と声を上げながらよがり始めました。彼女は頭の中で「自由になれば」と考えています。パンツのゴムが彼女の両手に引っ張られて伸びました。
「ほう、ほう」
クマ吉は女性を突き上げます。女性は子宮の奥から入り口へなんどもなんども繰り返し擦られます。そのたびに女性はあえぎます。クマ吉は「ここがいいの?」と意味のない言葉をはきました。女性は答えません。ただ顔を気持ちよさそうにしています。
クマ吉はペニスを突き刺したまま女性の腰に抱き着きました。そして無理やり彼女を起こして胸に吸いつきます。
「ここっ」
クマ吉は言います。こことは「ここが気持ちいいか?」と言うことでしょうか。
「はね」
ピストン運動をしながらクマ吉は言います。
「外に出られるんだよ! ばねで飛び出すんだ。このっまま」
「!!!」
女性は「外に出られる」と言う言葉に反応します。ですがそのあとの言葉がきになります。
「このまま」
というのはどういうことでしょうか。
「裸で出よう!」
クマ吉が女性の考えを読んで言います。女性の頭の中で何が起こるか何となくわかりました。どうやって外に出るのかはわかりません。ですが「裸のまま」外へ出されることは分かりました。
「い。いや……」
女性は弱音を吐いた瞬間です。クマ吉は女性を引きました。女性は声を上げてクマ吉の胸へ倒れこみました。クマ吉はそれを見て笑います。
「自分で腰を動かすんだ! さっひゃう」
さ、はやく。と言うところを謎の言葉で補うクマ吉でした。それでも女性は目隠しされた状態で一瞬わけがわかりませんでしたが、「腰をうごかす」という意味がどういうことかわかりました。
女性は唇を噛みます。自分から腰を動かすなどという屈辱を犯さなければならないことがたまらなくくやしいのです。しかしそれをしなければ裸で外へだされます。
男の顔が頭にうかびました。
「ほ、本当に。それをすれば、は、離してくれるのですね…?」
そんなことクマ吉は一言もいっていません。多分に女性の願望の入った言葉でした。
クマ吉は顔を上下させます。上下させましたが、頷いたわけではありませんでした。というか女性には見えません。だから仕方なくクマ吉はいいました。
「話してあげるよ」
漢字が違いました。
女性は自分から腰を動かし始めました。いい加減、愛液の溜まった膣の中でペニスがこすられます。女性は身を折りながらもなんとか耐えて、腰を動かします。
クマ吉はぐいと腰をひねりました。それは女性の中をかきまぜると同じ事です。
「やっ……」
女性は小さく声を漏らして。反応しました。クマ吉は手を伸ばして女性の胸を揉みます。女性は一度動きを止めますが、クマ吉は言いました。
「揉んでて上げるから、腰をシェイクするんだ!」
女性には否応もありませんでした。そこには最初の冷徹なまなざしをした女性の姿はありませんでした。彼女は一度腰を動かすたびにびくんと体を動かします。しかし休もうとするとクマ吉に胸を揉まれます。
女性は必死です。何とかクマ吉に「許してもらおう」としています。ですがいちいち反応しながら動くので時間がかかります。
手伝ってあげないといけませんね。
マジックハンドが出てきました。女性を拘束するのでではなく彼女の腰を掴んで、前後へ動かしてあげます。
「や、やっ。やめ。」
女性が何か言います。ただマジックハンドが手を動かすたび行動をキャンセルされてしまいました。クマ吉はそれをみて叫びます。
「もっと速くっ」
女性の腰がペニスを含んだまま、動きます。
「いやっ。ゆっく、り。……や」
女性の胸が揺れます。クマ吉にもまれながら震えます。ぐちゅぐちゅと音を立ててクマ吉と女性の結合部が愛液をまぜあわせます。クマ吉はかっと目を開いて叫びます。
「いっいくよおおおお」
「えっ??」
クマ吉が咆哮したと同時に女性の体の中に白い液体が注入されました。女性の体が反りあがって、
目隠しが取れました。
「…………」
ペニスが刺さったまま女性は自分の手を見ます。よれよれのパンツが引っ掛かっているだけでした。
「…………」
女性がクマ吉を見ます。冷たい目が復活していました。クマ吉はふうと言いながら口を開きました。
「僕が悪いんじゃないんだ……政治がわるいんだよ」
おんぼろの車ががたがた音を立てながら走ります。
運転手の男は横に座った黒髪の女性に話しかけました。
「師匠は前の国でどこに行ってたんですか?」
女性はそれに言葉で答えず冷たい目で返します。男は肩を少しすくめて前を向きました。
ががーとひどい音質で男の足元にあるラジオが鳴ります。車のステレオなどすでに動きません。本当にひどい音でいますぐにでも捨てたいのですが何故か女性が男につけておくように言うのです。
「先日……捕まった、くま…………」
男は一度ラジオを蹴ります。そうすると完全に動かなくなりました。
男は直すつもりでしたが壊してしまい、女性を恐る恐る見ます。彼女は特に気にする風もなくただ、
「……」
無言で股の間に手を置くだけでした。
改訂2014.6.17