クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
けっこうハードです。エヴァが堕ちてます。なので苦手な方はこれ以上進まないように
グロやらリョナはありませんのでそっちは大丈夫です
「さあ、喉が渇いたでしょう? 甘いジュースですよクマ吉さん」
にこにこと少女が笑い、なみなみに注がれたコップをクマ吉の口に持って行った。中身は砂糖の溶けた飽和水溶液。約500ml入っていた。それを縛り上げられて目隠しされたクマ吉に飲ませてあげる。
「オイシイですか?」
「あ、ま、あまいよっ」
「御代わりもありますよー。たっぷり飲んでくださいね。この前邪魔した分」
クマ吉は砂糖水をごくごくと飲む。正直に言えば拷問に近いのだが何故かクマ吉は嬉しそうだった。普通ここまで砂糖水を飲めばただでは済まないのだが少女――間桐桜に苛められることがクマ吉にはたまらないらしい。
それがベッドの上で起きたエヴァの見た最初の光景だった。彼女はその体に一枚の毛布を掛けてあるだけで、その下は何も着ていないらしいことは感触で分かった。
エヴァは事態の意味不明さに素早く動こうとした。クマ吉と桜の気が付く前に起き上らなければならない。体を起こす。
「がぅ」
両手がまるで縄跳びのようなロープで縛られていた。それはベッドに固定されていて全く動けそうにない。その上エヴァの声に桜は気が付いた。桜はクマ吉の口の中に一気に砂糖水を流し込むとエヴァに向き直った。
「あまいっぃ!」
なにか言って桜の後ろでクマ吉が倒れた。口から砂糖と水の混合液が流れていた。
「おはようございます。エヴァさん。えっと私は間桐桜って言います。よろしくお願いしますね。一応お二人目のお客さんなんですので今日はたっぷりと楽しんでくださいね」
ピンク色の上着とチャック柄のスカートを着ていた。彼女はスカートの裾をちょこんとつまんで、まるでお姫様のように挨拶をする。エヴァはふんと鼻をならし聞く。
「貴様らは何者だ。私にこんなことをしてただで済ますと――」
「ああ、それはおもっていませんよ」
桜はまた笑う。その笑顔が全くの曇りを持っていないことがエヴァには解せない。本当にこのようなところにこの少女が自分を連れてきたのかと疑わしくなってしまう。だがそれを確かめようにも昨日の記憶があいまいだった。
「ではここはどこだというのだ」
「ここはわたしのへやです。ここではお客様をおもてなしする機材がたっぷりとそろっていますので安心してください。あっちなみに今から言うことは注意事項です。よーく聞いていてくださいね」
桜はその可愛い顔を虚空に向ける。そして誰もいない空間に向かって話し始めた。
「この物語は、本編のおまけでーす。ちなみにここに来た方は大抵が特殊フェチに蹂躙されるので気を付けてくださいね。ちなみに今回はエヴァさんに――」
桜はエヴァに向き直って、自分の頭の上に両手を置いた。それはまるで動物の耳を模しているかのようだった。
「お犬さんになってもらいます。わんわん」
「なっ、なにをいっている!」
いきなり意味の分からないことを言われたエヴァはロープのことを忘れて起き上ろうとした。むろん動けない。彼女の体が跳ねて、毛布がわずかにずれる。鎖骨が見えた。しかし桜は気にしようともしない。
「ではみなさん。ここからエヴァさんは、まあ楽しんでもらいますので、苦手な方はここでバッグをお願いします。悲しいですけど、無理はしないでくださいね」
桜は床のクマ吉を踏んだ。
「お願いしますっ」
クマ吉が目隠しされたまま叫ぶ。ちなみに顔は幸せそうだ。たぶんなにか違うものを頼んだのだろう、もっと的な
目の前で行われた光景が信じられないエヴァはぽかんと口を開けて数秒だけ呆けていた。だがその顔が苦笑に代わるや、次に妖艶な笑みを浮かべる。
「……舐められたものだな、この程度の拘束具がわたしに意味があるとでも思っているのか?」
「ああ、エヴァさんはそれよりも弱いですよ。よわよわです」
少女に面と向かって弱いと言われて、エヴァの腹に怒りが溜まった。しかしその怒りを冷たい笑顔に溶かして、桜に向ける。桜は桜で天真爛漫と言う言葉が似合いそうなほど明るい表情でエヴァを見ていた。
「いいだろう……。その笑顔のまま凍りつくがいい」
そういうとエヴァは口を開いてなにかを詠唱し始めた。日本語ではく、キーと言われるわずかな言葉だ。だがその一言、その一文字は人に恐怖を思い出させるのは十分なほどに冷たい。今は幼女の姿をしているとはいえ、数百年を生き抜いた吸血鬼の力は生半可なものではない。
桜はニコニコしている。
「? っ…!?」
エヴァは違和感を覚えた。全く魔法の形成ができない。なにか拘束の魔術をかけられているかとも思ってもそんな様子は全然なかった。
「あれ、あれ。エヴァさん私を凍らせるんじゃないんですか?」
「っ、調子に乗るなよ小娘。私に何をしたのかはしらんが、ただで済むとおもうな」
くっくっと桜は笑う。桜は後ろで手を組んでいた、その手にはレコーダーが握られている。エヴァとの会話は全て録音されていた。
「まあ、種明かしをしましょうか。別にむずかしいことではないです」
桜はそうやってエヴァに近づいた。エヴァは桜をジトリと睨むが桜はにっこりと笑い返す。こから犬になってもらわなければならないのだ。上下関係は厳しくしなければならない。
「このロープがアースの枠割をもっているんですよ」
言って桜はエヴァを拘束する半透明なロープを握った。
「これに拘束されるとなにか魔術……あっ、エヴァさんは魔法使いでしたね。すごいです。でもなにか魔力を使うことをするとそれぜーんぶ吸い取っちゃう便利なものですよ」
「魔力を吸い取る……だと」
「はい。攻撃しようとしても、攻撃魔法が完成するまえに術式ごとばらばらにしておいしく食べちゃうんです」
「……なるほど。さからさっきは貴様を仕留めれなかったのか」
くううと桜は哂いそうになった。笑うではない、哂うのだ。今の言葉も全て録音してある。早く聞かせてあげたい。だがまだその時期ではない。デザートは最後まで取っておかなければならないのだ。
なんとか表情を崩さずに桜はエヴァに言う。
「そうです。私がまだ『生かしてもらっているのは』このロープについた装置のおかげなんです。ほんとにかわいい子ですね。でも」
にやりと桜は笑う。ロープの先はベッドにつながっているがさらに先があった。
「この装置さんは魔力を溜めるバッテリーにもつながっているのであんまり強大な魔力を吸いとっちゃうと壊れちゃうかもです。エヴァさん魔力ならもしかして壊すことができちゃうかもしれませんねー」
「そうやって、私の魔力を全て奪おうと考えているわけか……下種な考えだな」
「下種なんて、クマ吉さんはそんな生易しい言葉じゃ喜びませんよ!」
「そうだよっ。もっと人格を否定してぎふう」
桜がいきなり会話に入ってきたクマ吉を蹴った。股間を一撃でクマ吉は満足する。
「まあ、でもエヴァさんがこの装置さんよりも弱いので、ぜーんぶ吸っちゃってからよわよわになった、あっ今でも弱いエヴァさんを子犬さんにしちゃうのもいいですね」
「! くっくっ」
「何がおかしいんですか、エヴァさん?」
エヴァは口元を歪めて、その目を桜に向けた。
「そのバッテリーとやらがどの程度の規模化は知らんが、私の力を受け止めれると本気で思っているのだな……それがおかしかった、それだけだよ」
「あっ挑戦します? 魔力を開放してくれればそれだけでちゅーちゅーと吸い取られますよ」
「ああ、いいさ。そのあとたっぷりと遊べると思えば苦にはならない」
魔力が高まっていく。急速に。さすがの桜も一歩後ろへ下がった。まるで空気全体が殺気を帯びているように冷たかった。
「……ほら今も吸われてますよ」
桜が言わなくても今度はわかった。半透明のロープの中を黒い魔力が流れていく。
「かまわんといっただろう? 桜と言ったな? その名前も思い出せないほどにいたぶってやろう、楽しみだ」
エヴァの顔は冷たい。桜は怖気が体に走るのを感じた。
「はーいクマ吉さん。あーん」
「あーん」
三角木馬に乗せられたクマ吉に重りを食べさせる桜。勿論クマ吉は三角木馬にはさらにめり込むようになってしまう。
「もっ。もっと」
「はいはい次は20キロでいきましょうね、右足だけ。落ちたらだめですよ」
「はい、先生!」
遠足の子供のようにクマ吉は言い返事をする。桜は両手で抱えた30キロの重りをクマ吉の右足につけた。普通に考えればそれでは三角木馬の効用は半減してしまうのだが、クマ吉に限っては違った。
「ふふうおおおお、僕はおっぱいがすきなんだ」
自分から落ちないように踏ん張るので、さらにめり込む。しかも体が不安体なので必死だ。桜はくすくすと天使のような笑顔を見せながらその左足を蹴る。バランスを崩さないようにクマ吉は耐えた。
「クマ吉さんもっと楽しみましょうよ。あっちのやみのふくいんさんがわたしを殺さないうちに、ねえエヴァさん」
エヴァはベッドぐったりとしていた。
「く、く……そ」
声はどこか虚ろ、目は光が弱い。あれから2時間も魔力を吸い続けられたのだからそうなっても仕方ないかもしれない。それでも魔力が枯渇しないのは彼女力の深さを表している。しかしだんだんと底が見えてきた。
「あれ、エヴァさんまだバッテリーさんは20パーセントしか溜まってないみたいですよ。その程度ですか」
桜はポケットからスマートフォンをだしてその受電率を見せた。画面に映し出されたメーターは確かに20パーセントの電力しか入っていない。
「ぐっぐう」
悔しげに顔を歪めるエヴァ。その顔は少女が泣く一歩前の様だった。だが今桜が見せたのは「スマートフォンが20パーセントの充電率」であることだけだ。だれもエヴァの繋がれたバッテリーの話などしていない。
それでもエヴァは勘違いした。
「いっいったいなににつないだんだ」
「えっ、アルカリ性の電池が10本ぐらいに奴ですよ? その程度も満タンにできないんですか。吸血鬼さん?」
「うっうそをつけ!」
「私は嘘は嫌いです、ほらこのロープはベッドのでこの下にほら、ありました」
そういってベッドの下から桜は電池がいっぱいつながれたバッテリーを取り出した。作りは幼稚でそもそも「バッテリー」と言っていいのかすら怪しい。だが間違いなくエヴァのロープにつながっている」
「あっあああ?」
エヴァには理解ができない。自分の強大な力がこの程度の小娘に弄ばれているのも、それだけでなく全てをこのちゃちな道具に吸い取られているのも。エヴァは目を見開いて、桜をみた。
ぞくと背筋になにかが走った。桜は体中を駆けめぐる衝動を必死になって抑える。目の前のエヴァの顔がたまらくたのしい。だってそうだろう、桜は何一つ嘘は言っておらずエヴァにはヒントを与えている。
「この装置さんは魔力を溜めるバッテリーにもつながっているのであんまり強大な魔力を吸いとっちゃうと壊れちゃうかもです。エヴァさん魔力ならもしかして壊すことができちゃうかもしれませんねー」
これは桜が言った言葉だ。そう言った。
バッテリーに「も」つながっていると。強力なエヴァの魔力は元々桜の持っている程度のバッテリーなどに耐えきれものではないということは説明するまでもないだろう。そもそもがこのバッテリーと称するおもちゃには電力は溜められても魔力は無理である。
そこで桜は考えた。ロープを長い長いさらに長いコードにつなげようと。それは無数にこの部屋の外で無数に枝分かれしており、全てが遠くの地面に埋まっている。だからエヴァがいくら魔力を流そうと、糠に釘としかいいようがない。すべて細かく分散しつつ台地に流れ出ていく。
繰り替えすが、桜は嘘を言ってはいない。唯すべてを言ってはいないだけだ。嘘でだますのは悪いことだが、勝手に解釈をして間違えるのは相手が悪い。
(つまるところ、あなたが溜めようとしている容器は底が抜けているんですよ、ねっエヴァさん)
「さすがはエヴァさんです。こーんなに時間がっかっても、抜けることができないなんて」
「…………」
「ほらほら、もう少しかもしれませんよ。ここを抜けて私を殺すのでしょう」
くすくすと桜は笑う。悔しさでエヴァは目を背けた。それと同時にロープを通っていた魔力もなくなってしまう。枯渇したのではない、エヴァはこれ以上無駄にできないと放出をやめたのだ。彼女は肩で息をしながら、桜を睨みつける。
だが桜はその行動を待っていた。そうエネルギーを絞り出す前に自分では出さなくなるのは当たり前の行動だからだ。桜はこつこつと音を鳴らしながらエヴァのベッドの横についた。そして彼女にかかった毛布に手を入れる。
「な、なにをする」
「あっべつにいやらしい気持ちはありませんよ……あっこれクマ吉さんの口癖ですね」
桜はもぞもぞと毛布の中で手を動かすと何かを取り出した。それは掃除機の口に似た穴のついているホースだった。毛布の中から出てきたということはベッドとつながっているのかもしれない。
「これ、吸い取る機械です」
「!……う、むりやり奪う気か」
「いえいえ、チャンスはいっぱいあげたはずですよ。エヴァさんが弱すぎて、役には立たなかったようですけど」
「くっ」
「あっちなみこれは毛布の中にもう一個あります。ところでこれ――」
桜はにっこりと笑う。その笑顔を見たときにエヴァはろくな目にあったことがない。
「どこに使うと思いますか、ヒントは体に二つで上半身でーす」
「上半身……二つ……? あっ、いやそうなわけが」
「あたりですよエヴァさん、多分ですけど。さすが聡明な吸血鬼さんですね」
そういうと桜はベッドに足をかけて登る。そのままエヴァの腰のあたりに馬乗りになり、彼女の動きを封じた。その両手にはいつとったのかホースが二つ。
「じゃあすいっちおーん」」
桜の声にホースが反応する。きゅおおおと大きな音をたてて空気を吸い始める。それを体につけられれば容易なことでは外れないだろう。もちろん両手をベッドに拘束されたエヴァにはなすすべがない。
「や、やめろ」
桜はエヴァの声を無視しつつ、その毛布を取る。幼い体が露わになった。
うっすらとした鎖骨、に起伏の乏しい二つの胸。先に桃色の先端がついている。もぞもぞとエヴァが動くので小さな体にできては消えるしわが艶めかしい。
「いっただきますーす」
桜がいうとその両手のホースをエヴァの両胸につけた。
「あっああああああああ」
強い。エヴァは胸から否応なく魔力を吸い取られていくのを感じた。ホースの中でくぐもった音が聞こえるのはその力を全てエヴァのふくらみに向けている証拠だった。
ぴりぴりした感触が胸から先へ抜けていく。それは幼い乳首を刺激していくからエヴァにはたまったものではなかった。さらに鼻歌を歌いながらホースを動かす桜の姿がエヴァのプライドをズタズタにしていく。
「やめろぉ」
「あっ、もう少し強くしますね、かちかちっと」
指でホースのメモリを動かして桜は吸引力を強くする。むろんエヴァのからだから抜けていく魔力は段違いの量になった。彼女の乳首が大量の刺激を受けて、エヴァはびくびくと動いてしまう。自らの魔力に犯された挙句に、奪われるのだからこれ以上の屈辱はあるまい。
「ふんふーんふ」
なにかポップな鼻歌を桜は歌う。ホースを弄ぶ彼女はこの上なく楽しんでいる。
「どーしたんですかエヴァさん。数百年生きてきて、こーんな小娘に力を奪われちゃうのはどうですか、ちなみに私は小学生です」
「わたしをころ、すきか……むだだぞ」
「いやですよ。そんな野蛮なことしません。これからたっぷりとすいとってあげますからねー」
さらにホースの吸引力を強める桜。ぺろりと舌を出してから可愛く「てへ」などと言うがエヴァにはその姿が悪魔にしか見えない。魔力を吸い取るホースに乳首を締められて、顔が紅くなってくる。
しかしそれでもエヴァに力は健在だった。さすがというべきだろうが、桜としては願ったりかなったりでしかない。
「そうそう、がんばってくださいね。もっと楽しまなければならないんですから。これからが本番ですよ」
桜はホースから手を離した。だがそれでもエヴァの胸からホースは離れない。それどころか、桜が引いていたのかホースはさらにエヴァへ吸いついてくる。
「あっあうあああ」
声を出さないと耐えられそうになかった。エヴァは口からしずくを垂らしながら、その両手のロープを引く。勿論意味も効果もない。それでもそうしなければ意識が飛んでいきそうだった。
桜はにこやかに無力なってエヴァを見ながら、彼女の毛布を完全には剥いだ、細い腿が見えてその肢体が露わになると、桜は彼女の足を持つ。そのまま股を開いた。
無防備な少女の秘部が、開かれる。そこはかとなく濡れているのは胸を責められているからだろう。
「はーい、あんよをひろげてくださいね」
わざと「あんよ」と幼少の子供に言うがごとく桜はエヴァに言う。これもエヴァに心をそぐ効果があった。だが桜はまだエヴァに屈服してもらってはこまる。というよりも、魔力が枯渇してからが本番なのだから絶対に意識を保っていてほしい。そこは百戦錬磨の吸血鬼と信頼するしか他にない。
だけど桜はこれからすることになにか手心を加えてあげる気はさらさらなかった。それを耐えた上でエヴァには晴れの舞台があるのだ。
エヴァの股にホースがもう一本置かれた、これは途中で二股に分かれてはいるが胸に吸いついている物のように「穴」はない。だがその先端はまるで男性の性器を模したようだった。
「エヴァさんこれ見てください」
エヴァが朦朧としているので桜はホースを手に持ち、彼女の目の前まで持って行ってあげる。エヴァは「あー」と虚ろな返事をしてそれを見た。意識は保っているし、自我もあるがエヴァにはそれを表す余裕がない。しかし多少のことは分かったらしい。
「ひ、やめ」
悲鳴を上げるエヴァ。なんで二つに分かれているのか、これから何をされるのかわずか情報から想像した。魔術とは古来より少なからず「性」と表裏一体その知識が豊富ならばエヴァのように連想も可能なのだろう。まあ意味はないが。
「これを耐えきったら、エヴァさんを離してあげてもいいですよ」
ねばりつくような声でささやく桜。エヴァは目だけで彼女を追う。
「…………」
「ホントウですって。私は嘘を言いません」
全部は言わないから。
「やみのふくいんさんの力をみせてくださいよ、ねっ」
桜はわざわざこの無様な格好の少女に自らの渾名を言った。それは激励のための意味もあるが、半分以上は屈辱を身に染み込ませるためでもあった。この状況で誇りある渾名を口にされて喜ぶのはクマ吉ぐらいのものだ。
「はなせ、はなぜ」
涙にぬれた声は了承だった。エヴァは「承諾」の言葉は言わない。まさかこんな桜のような小娘に「どんなことでもたえますから、はなしてください」などと言えるはずがないだろう。
「わかりました、さっすがエヴァさん。それじゃーすいっちおーん」
桜がホースの根元を弄ると、ホースの先についた男根が振動し始めた。普通男性器は「注入」するものだが、これは「吸収」するものだった。
桜は身をさげてホースを構える。そしてうきうきした顔で言う。
「さっ準備万端です! 股を開いてください」
入れやすいように自分で、開け。桜の声はそう言っていた。さっき少しだけ広げたのは濡れているか確認しただけで、桜が足を開くとエヴァはすぐに閉じてしまった。
エヴァは臍を噛んだ。これ以上ないほどの屈辱を感じながら、股を開く。花弁のように開くそれの中心はピンク色だった。そこに桜はホースを持って行く。
ゆっくりと。
「はやぐじろ」
ゆっくりと。
「はやぐ」
エヴァは必死催促する。桜は思う。
(そんなにいれてほしいんですか、淫乱ですね)
くすくす笑う桜。エヴァが彼女を必死見ている。胸に吸いついたホースはおいしくエヴァを食べているのだから、早くというのは当たりまえかもしれない。桜は仕方ないなあと肩をすくめてから、振動する男性器でエヴァの開かれた割れ目をさすった。さすっただけで入れない。
「きっあ」
びくんとエヴァが跳ねる。それから桜は挿入した、一気に奥まで。
奥から吸い取られる。エヴァは天を仰いであえいだ。子宮がかきまぜられるような振動が頭を揺らす。心を砕く。
ぐちょぐちょとモーターの音を交えて、じぶんが機械に犯される音がエヴァにはクリアに聞こえた。だから忘れていたのだ。
「おしりにもいれますねー」
もう一本あることをエヴァは桜の声で思い出した。
「まっ」
てなどと言う時間は今回はなかった。エヴァのお尻に太い男性器が差し込まれた。それは小さな穴を大きく広げて上下に躍動する。
「ひぎぃ」
変な声が出る。エヴァは前後の区別がなくなっていくことに気が付いた。だがそれでも負けるわけにはいかない。これに耐えきれば解放して「もらえる」のだから。
エヴァは心が屈服していることに気が付かなかった。脱出する、または桜を殺す。そのような言葉はもう脳からわかない「離してもらえる」というのは上下関係がどうなっているのかがよくわかる。
機械がエヴァを犯す。胸を吸い、子宮をゆらしベッドをその愛液で染めていく。それどころかお尻の穴まで広げられていくのだからどうしようもない。
「きゃあっあっあひ」
エヴァは声を堪えられなかった。彼女が動くたびにベッドのシーツが歪み、シミが一つできる。それでも「解放」を望んで彼女はこの屈辱を耐え抜いた。
「エヴァさん、聞いていますか。聞こえていたら、声を上げてください」
「っ……ひっ」
「ああ、聞こえているんですね。じゃあさっきの離してあげるという約束についてなんですが」
桜は言う。
「条件と時間を指定していませんよね」
「?………!」
「だって聞かれてないですから、しかたないですよ。ご利用は計画的にしないと」
「きざま」
「凄んだって駄目です。契約は契約です。うんと言った時から履行されなくちゃいけないんですよ。勿論契約内容を知らないかどうかは問題じゃないです。これは魔術師……あー、エヴァさんは魔法使いでしたね。まあ基本です」
というわけでと桜は区切った。契約内容を桜は言う。
「魔力を全部吸われてから72時間、気絶しなければ離してあげますよ、私は約束は絶対に守りますから」
えっへんと言った感じで胸を張る桜にエヴァは泣きながら言った。
「あぐままあぁああ」
桜は小悪魔か、それともサタンか。
空っぽになった少女がベッドで虚空を見つめていた。体の中には一片に魔力も残ってはいなかった。もはやその辺を歩く小学生よりも弱いかもしれない。
今は何時だろうかエヴァは薄い意識を必死につなぎとめて目を動かした。彼女の体が自由に動く。それはもはや拘束が必要ないということだろう。それほどまでに彼女は弱い。
「はーい」
「ひっ……なっ、なんのようだ」
突然現れた桜にエヴァは怯え、その数秒後に取り繕った。
「なんのようだっていうのも少しおかしな言い回しですね。だってここにさっきと場所変わっていないですし……それ言うなら、はなせーとか、さもないとたべちゃうぞーがおー。とかのほうがいいんじゃないですか?」
「うるさい、必ず、お、おもいしらせてやるからな!」
「その意気です! ファイト!!」
ぐっとガッツポーズをする桜を涙目で睨むエヴァ。彼女には桜をどうこうすることはできない、少なくとも魔力が回復しなければだめだ。
「まあ、それについてはおいおい。ところでエヴァさんお腹減っていませんか?」
「…………」
エヴァは無言で通した。何を話してもどうしようもないだろう。桜はそんなエヴァをみてまた笑う。その笑顔にエヴァは体を引いた。
「これ以上なにをする気だ」
「何をって……最初から言っているじゃないですか。お犬様になってもらうんですよ、こう、わんわんとね」
また頭に手を置いて桜は犬の真似をする。エヴァはそもそも「犬になる」意味が分からない。桜はふうと息を吐いて呼んだ。
「くまきちさーん」
「ふあおおお」
クマ吉の雄叫び。エヴァが驚いてみるとクマ吉が口に猿轡をしたまま四つん這いで来ていた。その背中には何かが括り付けられている。なにかの容器の様だった。
「はーい、クマ吉さんよくできました。さすがチタンでできた容器を持ってくるなんてすごいですね」
チタンの密度は鉄よりも大きい。つまり重い。
「ぐふふふふあばぐあじょあう」
猿轡を涎でぬらしながら、クマ吉は桜に何かを催促した。
「ふふふ、わかってますよ。私がツンデレだから、そろそろデレてほしいんですよね。そんなクマ吉さんにはいいものをプレゼントしますよ。私の愛です受け取ってもらえますか」
「ふふふんさ」
「じゃあ、これです」
桜は腰から何かの袋を出した。
「じゃーん。ウニ型の飴玉でーす。はい、クマ吉さん。猿轡を取っていいですから舐めてくださいね。中はでれでれですよ!」
袋の中は新鮮なウニ……ウニ型の飴玉だ。黒い表面にとげとげがリアルだった。海の匂いもするが飴玉である。クマ吉は袋を受け取ると、さわやかに猿轡を取った。
そして口にウニを、いや飴を放り込む。
「あまいねっ」
言うクマ吉も口元は赤い。少し硬いらしい。
「えへへへ」
頭を掻いて、恥ずかしげにする桜。クマ吉はばりばりと喉に「小骨」が刺さったような気がするが気にせず食べた。女の子からもらったものはマンドレイク(魔草)でもカンタレラ(毒薬) でも食べる男だ。
「じゃあ少しそれをなめていてくださいね」
ある意味クマ吉の扱いを一番心得ているのだろう。桜はクマ吉が床におろした容器のふたを開けながら「たまたま」にクマ吉の喉を触る。喉から少しとげが見えた。
「まあ気を取り直して、エヴァさんこれ水あめです」
容器から漂う甘い香り。エヴァは顔を背けた。
「これを今からエヴァさんにかけて」
「まっまてなんのはなしだ」
「それを子犬ちゃんたちになめとってもらいます」
「ひゃ? な、なななにをいっている」
「でももう子犬ちゃんたちは用意しているんですよ。ほら」
桜が指さした方向をエヴァが見ると、何匹もの犬が舌を垂らしてこちらを見ている。まだゲージに入っているが、水あめをかけられてから放たれた犬をエヴァはどうしようもない。
「とろとろとろー」
「ひゃ」
びくんとエヴァは跳ねる。見ると桜がお玉で、エヴァの体に水あめをかけている。
「やめろぉ」
「だめですよ。ほらほらつめたいですよ」
肩から水あめがエヴァをコーティングする。のけぞったエヴァにはその股に水あめを書けた。どろどろの水あめが幼いエヴァの体を艶めかしく光らせる。
「さてと」
「や、や、めろ。やめて……」
震える声で桜に縋りつく闇の福音。甘い匂いを放つ彼女を犬たちは目で追った。
桜はやんわりとエヴァを振り払いつつ、犬のゲージに近づく。エヴァは何か悲鳴を上げてベッドから転げ落ちた。自分から犬の目線まで下りたのだ。
「さあ、みんな御飯ですよー」
ゲージが開かれた。
「きゃああああああ」
金髪の少女が床で悶える。胸を掴もうと背中を舐められる。足も手もお腹も小さな犬たちが小さな舌でなめる。嬉々として舐めるのだ。
「やめへえ」
泣く彼女にはプライドはない。たかが子犬に負けて、許しを乞うている。桜はエヴァの寝ていたベッドに腰掛けてニコニコと見ていた。
「エヴァさん、しっかりと犬さんたちの心を勉強してくださいね。今から仲間になるんですから」
「いみが、わか、わからない」
「いいですよ。ダイジョウブです。私がしっかり教えて差し上げますからね」
エヴァは逃げようとした。犬から。だがその背中を舐められてびくりと倒れた。その拍子にお尻を犬に見せる。桜はお玉でお尻に水あめをかけてあげた。犬たちは嬉しがってエヴァにお尻に「舐めつく」。
「にゃア………が……っ」
全身を舐められるエヴァには落ち着きがない。涙で崩れた顔を犬が舐める。なつかれていた。そんなエヴァの後ろから犬が抱き着く。交尾をしようとしていた。
「だ、だめでだあ。それだけは、それだけはいやああ」
おしりを振って逃れるエヴァ。だがすでに犬たちの目的は水あめではなくエヴァ自身に合った。がたがたと震えながらエヴァはにじり寄る犬から身を守る。
「ダメですよー。このひとはまだ吸血鬼なんですからねー」
桜が生徒に教えるように言った。その言葉を救い主にかけられた慈悲と感じたエヴァの心は堕ちている。だがまだ犬ではない。
「エヴァさん。あなたにはお似合いの子犬がいるんです」
「だれが……い、いぬなんか…と」
「まあ、きっと気に入りますよ。入ってきていいですよ」
部屋のドアが開く。そこには赤毛の犬がいた。とはいっても毛があるのは頭だけ、他は「エヴァのように」肌色だった。その首輪をつけた子犬の姿にエヴァは驚いた。
「ぼ、ぼうや」
はっはっと唸る、姿はエヴァの弟子である少年だった。彼の血縁は因縁浅からぬ相手ではあったがことのほかエヴァは気にいっている、そんな相手。
エヴァは少年の姿に激高した。桜に向かって叫ぶ。
「きさ」
「黙ってください」
桜の目は冷たかった。だがそれがエヴァの心の中にじんわりと入ってくる。なぜか「言うことを聞かなければならない」気がした。
「……はい」
抗議も怒声も出せずに従うエヴァ。今、彼女に桜がしたのは簡易な洗脳だった。だが魔力の枯渇したエヴァに防ぐ手立てはなかった。ぼうと桜の声が聴きたくて仕方がなかった。
桜が口を開く。
「エヴァさん。私が言葉を全部言ってから正気に戻ってくださいね。あなたには二つの道があります。いいですか」
「はい……」
エヴァは嬉しかった桜に声をかけられたのが、たまらなく。
「いい返事ですねー。じゃあ言いますよ、一つはあなたは吸血鬼ですね」
「はい」
「ですので吸血鬼として、このみずあめが大好きな子犬たちと家庭を築くか。それとも」
桜はちらりと少年を見る。
「この子犬と、犬として交尾するか。どちらがいいですか? もちろん吸血鬼としてか犬としてか選んでくださいね。自分の意思で、私は洗脳を解きますから」
「はい」
「じゃあお話は終わりです」
はっとエヴァは正気に戻った。今までの記憶はすべて頭の中にある。吸血鬼としての矜持を残しつつ、犬と交尾するか。犬だと言われている少年と「私は犬だ」と宣言してから交尾するか。その二つの道があるのだ。
それしかない。
「あっあああ」
エヴァは混乱した。目が水あめの犬たちに向かう。はっはっと舌を出す姿は獣。それと交尾など「吸血鬼として」許せない。
目が少年に向かう。赤い髪が印象的な彼を少なからず気いっていることは上記した。
ああ、とエヴァは思う。これは選択ではない。柔らかい命令である。桜が何を思っているのかよくわかる。最初から言っていたのだ。
今日から私は犬になるんだ。
絶望とともにエヴァは理解した。なぜ少年があのような姿なのかは、自分がされたことからわかった。多分魔力を吸い取られて洗脳されたのだろう。それも強く。
「……だ……」
ぽつりとエヴァが言う。桜は聞いた。
「なんですか? エヴァさん」
「私は……」
歯が鳴る、涙が頬を落ちていく。
「犬だ」
答えが分かっているから、すぐにいえた。少年と犬たちではそもそも比較対象にならない。桜はにっこりわらって指を鳴らす。少年がエヴァに飛びかかった。水あめの子犬たちは悲しげにさっていった。
「ぼ、ぼうや」
息の荒い少年がエヴァを押し倒す。エヴァは自分の弟子に唇を奪われた。
舌をいれるのではなく、唇を舐められる。下になっているエヴァには何もできない。
はっはっとじゃれるように少年はエヴァを舐める。性行為と言うよりも遊んでいるようだった。しかしエヴァそれはエヴァの体勢が悪かっただけだ。
少年はエヴァの体に手を入れてひっくり返す。お尻を向けた格好にエヴァはされた。
覚悟はしている。エヴァは少年を受け入れるつもりだった。だから何一つ抵抗しない。だがそれは桜には許す気はなかった。
「エヴァさん」
「へ……?」
なさけない声をだしてエヴァが桜を見る。ベッドに座っている桜はまるで天上人。その差はもはや崩せまい。桜はエヴァを自然に見下ろしつつ声をかける。その目が怪しく光る。彼女は魔術師の家の英才である。たかが「野良犬」の「小娘」に洗脳をかけることなど容易だ。
「今からエヴァさんは、感じたことは何でもいってください。隠しごとも我慢ごとも絶対に禁止です。いいですね」
「は、い」
返事をした瞬間エヴァの後ろから少年が挿入した。いきなりだが十分に濡れたエヴァは少年の「男」を受け入れた。それだけでなく――。
「…きもちぃ、いいよぉお」
正直に言うエヴァ。彼女は体をそらして膣を締めた。幸せそうに舌を出して、犬の交尾を行う。少年が動くたびに、なにか嬌声を上げてよがるエヴァ、彼女はこれ以上ないほどに幸せそうだった。
桜がレコーダーを再生する。
「……なるほど。さからさっきは貴様を仕留めれなかったのか」
レコーダーから凛々しい声が聞こえてくる。エヴァはそれに反応した。
「あっ、……ぁっ…それ、それやあ、やだあ」
見た目通りの少女の声を出しながら過去の自分を否定するエヴァ。桜はレコーダーをエヴァの耳元まで持って行く。その時桜は少年に目くばせした。それだけで少年はエヴァを抱きかかえた。
両手を抱きかかえるように少年に持たれつつ、中を書き混ざられるエヴァは涙を流しながらレコーダーの音を拒否する。
「やだあ、やだあ」
泣いても喚いても、桜は過去のエヴァの声を「今」エヴァに聞かせてあげる。だが彼女は」エヴァだろうか。
「かまわんといっただろう? 桜と言ったな? その名前も思い出せないほどにいたぶってやろう、楽しみだ」
桜はエヴァに聞く。
「あなたの名前は?」
「あっあっししらない」
「そうですかー。かわいいこいぬさんですね。交尾が終わったら、いい尻尾と耳をつけてあげますからね」
「あひい」
一度目の射精を受けた彼女はもう、犬だった。
それから少年と心行くまで、交尾を楽しんだエヴァはローターのついた尻尾をお尻にいれられて犬耳をつけられた。喜んで受けた。
紳士の格好とはネクタイである。いつだって紳士は忘れてはいけないのだ。
ここはどこかのコンサートホール。観客はみなネクタイをつけていた、たまにズボンを穿いている人やシャツを着ている人もいるが、基本的にネクタイしかしていない。
その紳士たちが熱心に視線を送るホールの上では「犬」が二匹でじゃれ合っていた。一方は金髪もう一方は赤髪。だがとても幸せそうに尻尾を揺らして舌をだして戯れる。
「はーい、次はちんちんですね」
シルクハットとタキシードを着た少女が犬たちに言う。彼女の下にはクマのような何かが足ゲにされている。だがすごく幸せそうだった。
犬たちが立ち上がるって少女にちんちんをしてする。それから少女が手を出すとその手に「お手」をする。とくに金髪は芸がうまかった。
「さあ、とっておいで」
少女が骨を投げると二匹の犬は必死に追いかけた。その姿に紳士たちはスタンディングオペレーションで答えた。
「ふふ」
タキシードの似合う少女は柔らかく笑いつつ観客に礼をする。その顔は半分が仮面に隠されていて、見えない。
犬たちが戻ってきた、金髪が骨を咥えている。少女はその骨を受け取ろうと手を伸ばすと、下から伸びてきた手にズボンを脱がされた。
ピンクのパンツが衆人環視の中、露わになる。観客は感涙にむせびなくものもでた。
少女は下をむく。クマがにやりとわらう。
(虎と、クマどっちが強いかな)
少女は思った。次の演目を。