クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
教会は静かだった。
楠幸村はこつこつと音を鳴らしながら、ゆっくりと歩く。そのすこし膨れた頬と穏やかな目つき。紛れもなく美少女と言ってよいだろう。だが彼女はそのことが不満だった。いや彼女は自らを「彼」と思っていた。
ここは聖クロニカ学園の敷地内にある教会。鳥の鳴く声が聞こえる朝の早い時刻。
幸村はいつも通りメイド服に着替えて、隣人部の部室に来ていたのだが、部室の鍵が締まっていたのでここで時間を過ごしていた。時間を潰していたというほどこの朝の静寂を幸村は嫌いじゃなかった。
「ふう、いつになったらあにきのようなおとこになれるのでしょうか」
おっとりした口調で自問する幸村。彼女の見上げた先には、七色に輝くステンドグラスがあった。朝日に色をつけて教会を照らすそれを幸村は眩しそうに見ている。
彼女は言った「男になりたい」と、もちろん彼女の性別は「彼女」だ。それでも家庭の「ある事情により」昔から自らのことを「彼」と認識していた。それが高じて「あにき」なる自覚のないが不良すれすれの男に惚れこんでしまった。
以来、幸村の目標は一貫して「あにき」だった。そのために日々、男になるために練磨しながら、メイド服を着たり、男湯に入ったり、執事服を着てみたりと箇条書きしただけではわけがわからない状況に陥っていた。
当然のことながらいつまでたっても男らしくはならない。幸村は隣人部の日常をとても快くは感じていたが、それでも捗々しくない現状に悩んでいた。
さて、クマ吉であるが今朝ホーリー・オナニーなるものを思いつき、協会に来ていた。それはその名の通り協会やら寺やらで自慰行為を行うつもりだったのだ。端的に言えば地獄への席を予約する行為なのだが、クマ吉は下半身の猛りを抑えることができなかった。
クマ吉はシルクのベールを羽織って幸村がいる身廊(祈りをささげる場所) に入ってきた。荘厳なる自慰の為に神聖なる格好をしてきたのだ。モデルは天使。ちなみにベールの下はなにも着てはいない。
幸村は白銀に光る変態を見た。ステンドグラスが送る、七色の光がクマ吉を照らし、そのベールが鮮やかに映える。なにも考えなければ美しいとも言えるかもしれない。幸村ははっとして言った。
「てんし……さまですか」
ここは教会である。そこにやってくる聖なるものと言えば、聖職者かそれでなければ天使しかいない。クマ吉はどう考えても聖職者ではないので天使だろう。少なくとも幸村はそう思った。どちらかと言うと悪魔側だが、例え悪魔だろうと美少女ならばクマ吉は襲い掛かる、それなら天使でもない悪魔でもない彼はなんなのだろう。
「そうだよ、僕が……天使だ」
ふっと笑ってクマ吉は変なことを言った。絶対に違うのだが、幸村は目をキラキラさせてクマ吉に手を合わせた。幸村が両手を丸めて祈る姿は、本当に神に祈っているようにしかみえない。祈っている相手がクマ吉でなければ天にも祈りが届きそうなほど真摯な姿だった。
「てんしさま、わたくしはしんのおとこになるべくあにきにもとでしゅぎょうしてまいりました。でも、わたくしがみじゅくなばかりにあにきにめいわくをかけています」
そこで一端幸村は言葉を切った。それから彼女は目を開いて、縋るような目でクマ吉を見た。クマ吉はうっすら微笑んでいる。朝からメイド服の美少女を見られるなんて今日は死んでもいい。殉死者のようにクマ吉は心が洗われていく。
「さあ。いってごらん。ねがいを」
何故か両手を掲げてクマ吉が幸村に言う。幸村は「はい」と頷いた。
「わたくしを、おとこらしくしてください……」
良く考えてからクマ吉は困惑した。目の前の少女はどう見ても少女だ。股間に邪悪なものをブラ下げているなんて断じて許せない。絶対に許せない。男の娘は外国では「トラップ」というがそれはクマ吉とて同意だ。一度普通の男の子を、男の娘にした上で女の子として説得するという摩訶不思議なことを彼はしたことがあったが、基本ノンケだ。
「おとこのこに、なりたいの?」
「はい」
クマ吉は問いかけた、そして幸村が答える。どうやら彼女は本気らしい。しかしここでクマ吉は気が付いた。この目の前の女の子は間違いなく女の子だ。それは胸のふくらみからわかる。
幸村は男の娘ではない。その彼女が「男」になりたいと言っているのだ。つまり――
「えろくね…?」
ごくりとクマ吉は言った。彼の頭の中に妄想が膨れ上がっていく。それはだんだんと塊になってクマ吉の体を押した。彼はばさりとシルクのベールをひるがえした。そして自信に満ち溢れた顔で言う。
「まかせておいてよ」
ぱあと花のように、幸村が笑顔になった。
「げーぷ」
ベンチに座った一人のシスターが大きくげっぷをする。そしてお尻をかきつつ、中年の男性がビールを呷るように手に持ったコークを飲む。
彼女、高山ケイトは特にやることもなくここで時間を潰していた。シスターのような聖職者には似合わないほど修道服はスカートが短い。そこからでた、ふくよかな腿が動く。男なら目が行くのは必然ほど、艶めかしい。
ケイトは頭にかぶった白黒の頭巾を指でつまんで視界を開ける。はらりと髪が陽に光る。そのままケイトは空を見上げた。上空に白い羽の鳥が飛んでいる。
「ふんを落とすなよー」
きれいとか、かわいいとかではなくケイトは鳥がふんを落とさないようにと口にした。そのだらけた態度にコークの飲み方、それよりもこんな往来でのげっぷ。ケイトの整った顔立ちのとは裏腹の行動が彼女の魅力でありつつ、欠点でもある。
それでも茂みから今のケイトを見ていた幸村にはそれがとても眩しく見えた。幸村はまた目をキラキラさせながら。
「おとこだ……」
と感嘆の声をだした。幸村が言うようにケイトは「男」のようではあるが、どちらかというと「おっさん」である。まあ、幸村のあこがれる有名人は真田幸村(信繁) や楠正成などのダンディーな親父達なのでそれでいいのかもしれない。
その幸村の横でケイトの太ももをむしゃぶりつくように見ているクマ吉が居た。口から涎が垂れているが、目は真剣そのもの。きらりと幸村とは別の意味で眼光を鋭くする。クマ吉は感動している幸村を振り返って言う。
「さあ、あれが本当の男さ。あの人に教えてもらおう!」
「ごきょうじゅいただけるのでしょうか?」
「勿論さ」
自信ありげに言うクマ吉は手元でクロロなんとかをハンカチに染み込ませていた。別に悪いことをするわけではない。単に困っている少女のために教えを乞うだけである。あと太ももを舐めさせていただければ感無量だ。
「いこう!」
よく湿ったハンカチを手にクマ吉はかけだした。その後ろを幸村が嬉しそうに追いかける。数秒後、「たまたま」お昼寝の時間だったらしく、高山ケイトは眠ってしまった。
「う、うんが」
やはりおっさんのような声をだしてケイトは目を覚ました。口元の涎をふいてふらふらする頭で起き上った。どこかは分からないがベッドの上らしい。
目を擦ってケイトは眠気を払う。顔が不機嫌そうに見えるのは、まだ眠たい証拠だった。
「ここは……?」
こめかみに手を当ててケイトは悩んだ。たしかベンチでコークを飲んでいていきなり意識がなくなったのだ。最後に見えたのは茶髪の笑顔だった。クマ吉を見たのか幸村を見たのかをケイトは覚えていない。名前もしらない。
「ぐふふふ」
「!」
声がした方向をケイトは見た。そこには黒い袋をかぶったブーメランパンツのクマ吉が居た。その横にメイド服のまま幸村がクマ吉と同じように黒い袋をかぶっている。
「だ、だれ?」
この状況でも毅然と誰何するケイトに幸村は感動した。虜囚の身になっても敢然と立ち向かう漢気。まさに幸村が求めているものだった。勉強になる。
ケイトとしてはあれが誰かもここがどこかもわからない状況で語気を強めなければ不安なだけだったが、幸村に曲解された。
「ぐふふふ」
クマ吉はケイトに近寄った。そして素早くベッドに上がると後ろからケイトを抑えこんだ。
「い、いまだ。僕ごとやるんだ」
「なっ。はなっせ」
ケイトが暴れてクマ吉から離れようとする。だがクマ吉は彼女の腰を幸せそうにもったまま離れようとしない。だがその目を幸村に向けた。表情は袋の中でよくわからないが幸村には伝わったらしい。
普通に考えたら倫理的にまずいのは幸村にもさすがにわかる。だがこの少し前にクマ吉と幸村は話あいをしていた。
『本当の男の子は、窮地の時に力を発揮する者なのさっ。だからこれからいっぱいこのシスターさん。ひょー、あっちがうちがういやらしいきもちはないよ。マッサージしたりするけど悪いことじゃないんだ』
(さすが、ぎあにき)
いのまにかクマ吉を義理の兄に設定した幸村は後ろのポケットに手を入れた。そしてなにかを掴んで、ケイトに走り寄る。ケイトは驚愕の目で幸村の手元を見た。
幸村が握るのは、透明な容器に加え口のついたもの。中には大量の白い液が入っている。(ほ、哺乳瓶?! なにをする気……むが)
ケイトがなにかを言う前にその口に哺乳瓶を幸村が突っ込む。そして幸村はケイトの顔を少し押した。中の液体がケイトの口に流れ込んでいく。
「む、むぎう」
クマ吉に抑えられての哺乳瓶。全く理解できない状況にケイトは困惑を取り繕う暇もない。うんうんと顔を振って哺乳瓶を口から離そうとしていたのだが、幸村も必死に媚薬入りのミルクを流し込む。用意したのはクマ吉だ。
「んぐ、んぐ」
ケイトは冷たいミルクを喉を鳴らして飲んだ。クマ吉はいつの間にか上半身を両手で抱え込んでいるから、簡単には抜け出すことはできない。そのせいでミルクはどんどんケイトに飲まれていく。
(この、のみっぷり、さすがです)
無理やり飲まされているのだが、幸村からみればケイトは豪快に飲んでいるように見える。まさに男らしい。哺乳瓶については幸村的にはどうでもいいらしい。
「て、手が滑った」
手が滑ったのでケイトの胸を揉みはじめるクマ吉。両胸を鷲掴みにして上下に揺らしながら揉む。ケイトは目を開いて驚くが、油断したせいでミルクがさらに口に流れてくる。
クマ吉はケイトの修道服の上からでも手のひらに収まりきれない膨らみを指で刺激した。親指に力を入れて、胸を持ち上げながら揉み。ケイトがわずかでも反応したところを重点的に責める。
そもそもクマ吉は先ほど「僕ごとやるんだ」と言っていたが。この状況で幸村がケイトとクマ吉を同時にどうすればいいのだろうか。クマ吉は幸せそうにケイトの胸を揉んでいるので、もはやどうでもいいことだが。
ケイトの口から哺乳瓶が離された。げほげほとケイトはせき込みながら、目の前の幸村を睨む。なんのつもりだとその目が言っていた。だが幸村は別のことを考えていた。
(さすがはあねご。するどいがんこうがおとこらしいです)
実際のところケイトの方が年下である。誕生日は幸村と一年も離れてないが、それでも間違いなくケイトの方が生きた年数は短い。それでも幸村にとっては鋭い眼光を放つこの美少女は「あねご」なのだ。しかし、哺乳瓶と言い、修道服と言い隣人部にいる高山マリアそっくりだと幸村は思った。
高山マリア。その名の通りケイトの家族で妹に当たる。幸村は依然に哺乳瓶を使って、大量のプロテインを入れた液体を泣き叫ぶマリアに飲ませたことがある。ケイトを見ているとなんだかマリアのことを幸村は思い出してしまう。
それでも泣き叫ばないあたりケイトの方が気丈だ。歳が数年離れている姉なのだから当たり前なのだが。ちなみに幸村はマリアとケイトの関係について関連が薄いからか、あまり知らない。
「マリアどの……」
幸村が何となく口にした言葉にケイトは反応した。目を見開いて、口を開ける。何かを言いかけたが何も言わなかった。
(も、もしかしてマリアが、マリアも捕まってる……?)
勘違いしてケイトはぞっとした。深刻なその表情が妹好きのケイトの苦悩を表している。彼女は隣人部の部活生は遠くから見たことはある。幸村が黒い袋をかぶってなければ特定できたかもしれない。
クマ吉はケイトの胸を揉んでいる。突然ケイトの抵抗が弱くなった。彼女は唇を噛んでから悔しげに言う。
「す、好きにしなさい。でも、でも妹だけは、妹には手をださないで」
妹?とクマ吉は首を傾げたが、まあいいやと胸を揉む。しかし今の言葉は幸村の心に響いた。
(あねご……家族をきづかっているのですね……)
窮地で家族を気遣うケイトに感銘を受ける幸村。背筋がぞくぞくとする。本当にクマ吉の義兄についてきてよかったと思った。これが本当の「男」か、と心からケイトを尊敬する。彼女はケイトが「家族を気遣う」ことに反応しただけで、自分が人質を取っていると勘違いさせているとは気が付いていない。
それはそれとして、幸村は哺乳瓶をもう一つだす。ケイトは泣きそうな顔で幸村を睨むのだが、睨めば睨むほど「毅然だ」とか「精悍だ」と勘違いを加速させるだけだった。
哺乳瓶を咥えさせられる15歳のケイト。
「んっ…んっ……」
唯々諾々と口にいれられた哺乳瓶からミルクを飲むケイト。
「んぅ」
だんだんとケイトの顔が赤くなって、幸村を睨みつけていた鋭い目はとろけて色を帯びていく。それは休むことなくクマ吉に両胸を揉まれていることも関係していた。クマ吉は百戦練磨の男だ、いったい何枚の「おっぱいぱっと」が揉みしだいたか覚えていない。
「うん……ひ……」
ケイトが目を閉じた。紅い頬をこぼれたミルクが伝って、顎から落ちる。だんだんと頭がぼんやりとしてきて、クマ吉に揉まれるたびにしびれるような感覚を感じてしまう。
それでもケイトは必死になってミルクを飲んだ。これを飲まなければ妹がひどい目にあうかもしれない。存在しない人質の為に彼女は頑張った。
(がんばれ、あねご)
飲ませながら幸村はケイトを応援した。あとちょっとである。クマ吉が服の上からケイトの乳首を摘まんだ。そのままくりくりと動かす。
ケイトは多少年上の相手にも大人びた態度を示すが、まだ子供の上聖職者。クマ吉にされるすべてに敏感に反応してしまう。ケイトはびくびくと体をそらしてクマ吉の手から逃れようとするが哺乳瓶を咥えたままでは無理だった。
それでもケイトはがんばる。哺乳瓶に残った媚薬入りのミルクはもう少しでなくなる。口の中で哺乳瓶のキャップに舌を絡ませて彼女は搾り取ろうとする。幸村の心の声援が大きくなった。さらに哺乳瓶をケイトの奥へ突っ込むことで助けようとする。
「ぐううう、げほ」
むせた。ケイトは口から白いものを飛ばして、哺乳瓶から口を離した。
その瞬間クマ吉が後ろからいなくなった。「じぇ?」と奇妙な声を出してケイトがベッドへ倒れこむ。幸村は助けようとしたがむろん間に合いはしない。
「あ、ねご」
心配そうな幸村の声。その後ろからクマ吉が言った。
「ふふふ。これからが授業の本番さ」
「は、はやい」
驚異的なスピードで後ろへ回ったクマ吉に幸村は驚いた。こんな速さはエロいことが関連していない限れはできない、それはクマ吉が真正に紳士であることを物語っている。しかしクマ吉は私利私欲のために動いているのではない。幸村の為に動いているのだ。
だからケイトの太ももに抱き着くのはいけないことではない。
クマ吉はたおれたケイトの右足、その太ももに抱き着いてすりすりする。滑らかな若い肌にクマ吉の毛がこすられる。ケイトは驚きの声を上げたが、人質がとられているという勘違いもありすぐに口をつぐんだ。
クマ吉が太ももを舐める。ざらざらの舌でケイトの足を裏から舐めた。
「ぐふふふうふ」
とっても幸せそうだ。もう死んでもいい気がする。今日二回目の満足感。
「ぎあにき??」
「はっ」
幸村の声で我に返るクマ吉。太ももで我を忘れるとはまだまだ修行が足りない。幸村が訝しげにクマ吉を見てくるので、彼はあわてて太ももを舐めるのを速くした。決して太ももを離すなどと言う愚行をする気はなかった。
「こっ、これは、ちがうよ。男のとしてのちからをためしているのさ」
「?」
「……?」
幸村が首を傾げて、「男って?」とケイトが赤い顔でクエスチョンマークをだす。それほどクマ吉が言うことは難解だった。クマ吉は太ももから舌を離してから顔を擦り付ける。そして幸村に説明し始めた。
「太ももは男の力の源だよっ! 考えてみてよっ、筋肉は男の勲章だよ。だから舐めてそれを確かめるのさ」
「! な、なるほど」
何かに気が付いた顔で幸村はぽんと手を叩いた。クマ吉はとりあえず誤魔化せたことでほっとしつつ、ケイトの太ももを広げた。
「なっ…! はあ?!」
ケイトがいきなり足を広げられたことで声を上げた。クマ吉は気にせず足を広げる。必死になってケイトはスカートを抑えて、中のパンツが見えないように抵抗した。
「これが、男の筋肉だよっ! さあ、参考にするんだ」
「さんこうにします」
「な、な、変態! ちょっ」
クマ吉は右の太もも、幸村は哺乳瓶をしまい左の太ももを抑え、それぞれ広げる。ケイトはスカートがめくれないように抑えながら太ももに力を入れるしかない。恥ずかしさのあまり泣いてしまいそうだった。
幸村がかぶった袋をめくり、腿を舐めた。小さな舌が、線を残してケイトを舐める。先ほどのクマ吉、その真似だった。
「ひぃああん」
くすぐったさともっと純粋な感覚にケイトの力が弱まった。それで両足は開かれて、パンツが露わにされる。白のパンツにピンク色のリボンが付いた、地味だが似あったものだった。
「し、白だと、けしからないよ」
クマ吉が言う。ケイトは口を堅く閉じて声をあげないようにするしかない。クマ吉はスカートの中に手を入れた。そして中かから修道服をめくり上げる。白いパンツを隠すものが完璧に無くなり、お腹が見えた。
ケイトの肉体は無駄なものがなかった。ふくよかなところはしっかりとお腹や腕はすらりと。まさに女性として理想的な体型だった。クマ吉は熱い視線で舐めるようにケイトの体を眺める。もちろんそんな状態でも幸村へのアドバイスを忘れはしない。
「これが肉体美さ」
「これがにくたいび……さすがあねご」
幸村も感嘆してじろじろとあられもない姿のケイトを見る。ケイトは耐えた。妹が助かることだけを願っている。クマ吉はその妹のことを影も形も知らない
クマ吉がさらに修道服をたくし上げた、ケイトの首元まで上げる。
「きゃ」
可愛い声を出したケイトのふくらみが見えた。パンツと同じ白いブラジャーに覆われたそれは飾り気のないものだった。幸村はその胸をじろじろと見る、多少男がどうのということは忘れていた。
「これがおっぱいさ。男の子はみんな大好きさ」
「はっ。これがおっぱい……」
クマ吉の声に我を取り戻した幸村は自分にもついている部位を口に出した。そのまま観察を続ける。白いふくらみは15歳とは思えない。幸村はケイトの歳を知らないが、何故か敗北感があった。
ケイトが横を向く。このままこの変態袋コンビの会話を聞いていたら悔しくて、どうにかなってしまいそうだ。しかし彼女が動いた時、クマ吉は気が付いた。
「……っ」
心臓が鳴った。クマ吉にしては珍しいことだ。ブラジャーからはみ出た白い肌に一つの点を見つけたのだ。
鎖骨の下、膨らんだところにホクロがあった。それがケイトの体が動くたびに、胸のゆれを強調した。クマ吉は辛抱たまらん。
「さあ、舐めよう」
「…………?」
クマ吉が言った珍妙な言葉を幸村は解せなかった。ケイトはなにかわかったらしく、いやいや首を振る。今、火照った状態で何かをされればどうなるのか自分でもわからない。
クマ吉は熱のこもった顔で幸村に言う。
「おっぱいを男はみんな大好きさ。それが目の前にあるのにしゃぶらなくて、真の男に成れると思うのっ?」
クマ吉が唾を飛ばして言う。幸村は目からうろこが落ちたようだった。確かに一理ある。目の前に大好きなものがあるのに掴み取らないのは男ではない。織田信長だってそうやって領国を広げたのではなかったか。
余談だが日本には「盗人にも三分の理」ということわざがある。
「しゃぶりましょう、ぎあにき」
固い決心を持って幸村は言った。絶望したような顔でケイトが幸村を見るが、幸村はクマ吉をなぜだか信頼している。クマ吉と幸村はお互い頷きあってからケイトのブラジャーをめくった。
押し上げられたブラジャーから、ピンク色が見えた。白いふくらみは抑えを無くして、すこし膨れる。
「きゃ……」
ケイトの悲鳴はそのあとが続かない。その前にクマ吉と幸村が片方ずつ桃色の乳首を口に入れたからだ。ケイトは声にならない悲鳴を上げる。
クマ吉は吸い。幸村は舐める。
びくびくとケイトの体が震えた。涙を溜めて、声を出さないように一生懸命に歯を食いしばる。幸村は口の中の突起を舌で可愛がりながら、よく唾液をつけていく。粘性の強いそれはケイトを刺激するには十分だ。
ケイトは暴れることができない。二人に腿を押し上げられて、赤ちゃんのような格好をさせられている。なんとか自由な手でクマ吉の頭を掴んではみるが、それを合図に乳首を噛まれる。
「あぁっ」
体をそらして嬌声を上げるケイト。幸村も歯を使って乳首を擦った。刺激がケイトの体をかけめぐる。白いパンツが少しずつだが、湿りを帯び始めていた。
幸村は乳首を歯でさすりながらも、ケイトの胸の弾力に驚嘆した。さすがはあねごという謎の感想を心に思い。ちゅうと吸ってみる。それだけでケイトが動いた。
だがふと思うのだ。おっぱいを好きなのは男には当たり前と言うことはケイトも大好きなのではないだろうか。
幸村はケイトの太ももを広げながら、しっかりと空いた手で下乳を揉む。
「やめ……やめ……」
口から涎を垂らしながらよがるケイトは幸村には楽しんで見えた。そこで確信に至ったといってもいい。
(きっとおとこらしいあねごもだいすきなのでしょう)
幸村はそう思うと、ちゅぱと乳首から口を離した。ケイトはやめてくれた幸村を救い主のように、クマ吉はなんでやめるのかわからず見た。
おもむろにメイド服を脱ぎ始める幸村。顔の袋も外して、顔を露わにする。
(こ、このひとおにいちゃんのところの……)
ケイトは今日何回目だろう、驚きを顔に見せた。彼女のいう「おにいちゃん」と幸村に慕う「あにき」は実のところ同一人物なのだ。そんな知り合いの知り合いに胸を吸われたのだからケイトはますます意味が分からない。
幸村はケイトの驚愕とクマ吉のキラキラした目を気にせず、上半身だけメイド服を脱ぐ。下のスカートとはつながっていないから、脱ぐのは座ったままでもできた。
幸村の体は一言でいえば細い。ケイトのような年不相応の成長をしていないと考えれば健全な肉体と言ってもいいだろう。
しかしうっすら肉のついた胸と形のわかる鎖骨。細い腰。よく整った幸村の顔と相まってどこか艶やかだった。クマ吉もケイトの乳首を咥えたまま、目を奪われたほどだった。
ぱちんと幸村がブラジャーを脱ぐ。形のいい胸が、ケイトと同じように露わになった。クマ吉は悩む。しゃぶりつくべきか、後でしゃぶりつくべきかをどっちにしても答えは同じなのだが、クマ吉には天と地ほどの違いがあるらしい。
「あねごっ……」
桜色。そう言いたくなるほど淡いはかなさをもつ唇が動いた。幸村はケイトの体に腕をからませて、彼女の口を自分の胸に持って行く。薄い胸板でケイトの顔を包む。
「どうぞ……」
(ど、どうぞ……っていわれても……)
ケイトは幸村のやさしげな顔に困惑した。どういうことなのか本当に分からない。まさか「男らしいケイト」もおっぱい好きだろうと幸村が夢想している、とは想像できまい。
ぐっと幸村がケイトを抱いた。そのことでケイトは幸村をさらに咥えこむことになった。
「むぐう」
ケイトは口の中に入ってきた幸村を無意識に噛んだ。あうと幸村が身を折る。それでも幸村はケイトを離さずに、強く抱きしめる。
ケイトは時間がたてばたつほど、理解不能なことが増えていく。今自分は他人の胸を咥えて涙を流している。
もう少し詳しく書けば、クマ吉がケイトをしゃぶりつつ、ケイトが幸村の胸に吸いついている。三人が動くほど熱い空気が流れる。ケイトの背中を汗が流れて、薄明りの下で肌が光る。
クマ吉は限界だった。ケイトの乳首を唇で締めてから、口を離す。ケイトの体が跳ねる。悲鳴は出せない。
「だ、だめだよ。それじゃあっ。気持ちが入ってないよ」
クマ吉は幸村とケイトの間に入って、彼女たちの体に手を回した。右手は幸村の胸を、左手はケイトの胸を揉み始める。
「ぎ、ぎあにき……」
「!」
クマ吉の手の中で二人の美少女が身をよじる。手のひらの感じる柔らかな感触が、クマ吉には心地いい。そもそもケイトと幸村の裸が絡んで、うごく
「これくらいがちょうどいいんだよっ!」
「は、はい」
何がいいかはわからないがクマ吉が言うと幸村も頷いた。悲鳴も強制も上げることのできないケイトは赤い顔で息をするしかない。
クマ吉がケイトの胸を揉むたびに、たわむ。逆に幸村のそれは手のひらと同じ程度のサイズで揉みやすい。
――なに、これ。天国?
クマ吉は涎を流しながらヘブン状態で天を仰いだ。よしと心に決める。
クマ吉はぐっと両手に力を入れた。それでケイトと幸村は前に投げ出されるように倒れる。なにか悲鳴を上げて、ケイトは口から幸村を吐き出した。涎が少しだけ、飛ぶ。
元々、二人に後ろから胸を揉んでいたので、ケイトはお尻をむき出しにするように倒れた。皺のついた白い布が、彼女の最後の砦。前かがみに倒れたことで先の立った胸が地面に押しつぶされる。
幸村も同様だった。彼女は上半身裸だったから前かがみになったのはケイトと一緒。だがスカートを穿いているから、中までは見えない。
もちろんクマ吉は幸村のスカートに手を入れて、跳ね上げた。ピンク色のパンツがクマ吉に向かってむき出しになった。
ほぼ半裸の美少女が二人、お尻とそれを包む色違いのパンツを並べて倒れている。ケイトは後ろを向いて涙目。幸村はそのおっとりした顔を赤く染めて、クマ吉を見ている。
「…………」
これこそ芸術だと、クマ吉は思った。このまんま美術館に飾ってしまいたい。だがこれは一瞬限りの芸術だった。ここで味わわなければなくなってしまう。まずは、準備だ。
クマ吉はケイトと幸村のパンツの縁を掴んで一気にずり下げた。白と桃の布がするりと膝まで落ちて、二つのお尻が丸見えになる。
「きゃ」
「これでお相子さ!」
ケイトが声を上げる前にクマ吉は自分の着ていた、白いベールを光速で跳ね上げた。そして股間にいきり勃ったものをケイトと幸村に見せつける。もちろんケイトは口を開けたまま、固まってしまった。
「よく見ておくんだ、これが。男だよ!」
クマ吉はそういうと「男」を見せつけたまま、二人に近寄った。
「これが、おとこ……」
「あっああ……」
妙な感心をする幸村と、これから何をされるのかがだいたい想像できるケイト。とは言ってもケイトが全力で「女の子らしく」悲鳴をあげれば幸村も彼女に対する興味を逓減させていたかもしれない。つまり、クマ吉がケイトをしゃぶる大義名分を無くしていたのだ。
だが今のケイトは絶句したまま口を開け閉めするだけだ。傍から見れば、声をあげないということが勇気のようにも見える。少なくともさっきから幸村にはそう見ているからどうしようもないのだ。
クマ吉の「男」はピンク色の先から付け根までびくびくと動く。幸村の目の前で動くのだから、卑猥この上ない。クマ吉は美少女達が自分のそれをじっと見てくることに興奮を覚えつつ、幸村に対して最後の授業を始めた。
「さあ、味をみるんだっ」
「あじを……? ぎあにき?」
「そうだよっ。いつか本当の男になってから味がわからないと、大変だよ!」
何が大変なのかさっぱりわからないが、幸村は深刻な表情で頷いた。
「たしかに、べんきょうになります」
何故大変かもわからないが、何故「確かに」などと言う言葉が出てくるのかもわからない。少なくとも二人の奇妙な会話を聞いていたケイトには理解できなかった。「あっあ……」と何を言えばいいのかさっぱりわからず、唸ることしかできない。
幸村が口を開けた、ゆっくりと舌をだしてクマ吉の男根に伸ばす。倒れたままなので、身をずりずりと動かしながらだ。ケイトは驚愕の表情でそれを見ていた。なんで舐めるんだと頭の中で疑問が渦巻いて、どうしようもない。
舌がピンクの先っぽを舐めた。ぴちゃと唾液が鳴って、びくびくとクマ吉に快感が走った。しかしこれはあくまで幸村の為、いやらしいことは全くない。
幸村は舐める、少し塩気が口の中に広がる。それでも彼女は「彼」になる為に舌を動かした。小さな舌が動くたびにクマ吉はうんうんと師匠のように頷く。なにをやっているのかなんかわからなくなってきた。
「さあ、君も!」
「ひい??」
いきなり声をかけられてケイトは身を引いた。幸村は「男」を味わいながら目だけでケイトを見る。
「さあ、あねごも」
誘う幸村。呆然とするケイト。あれをやれと言うのだろうか。
ケイトは目をつぶった。それでも幸村が舐めていた姿がまぶたの裏によみがえる。あれを自分でやらなければならないのか、それもパンツを下ろされたまま。恥辱という言葉がこれ以上ないほどに分かった。
(マリア……)
また存在しない人質を想うケイト。それから覚悟を決めてクマ吉を見る。強い眼光は、今度は偽物ではなかった。彼女も幸村と同じようにクマ吉を舐め始める。
二つの舌がクマ吉を舐める。
一人は味を確かめるため。一人はなんだかわからない勘違いの為。クマ吉は腕を組んだまま、あふうと声を上げた。元々膨れ上がっていた彼の海綿体にさらなる血が集まっていく。
舌と舌が当たる。幸村とケイトは表面積の小さなものを舐めているわけだから、そうなっても仕方ないだろう。それは別の意味でケイトの頬を赤く染めた。なんだかわからない淫楽が彼女を蝕み始めていた。
「も、もうだめだよっ。これが男らしさっ!」
クマ吉は急にケイトへとびかかった。あまりの速さに幸村は目でしか追えない。ケイトはとっさに逃げようとしたが、腿に引っかかったパンツのせいでもがくの精一杯だった。
クマ吉はケイトの後ろから腰を掴む。
「いぃ!」
変な声を上げるケイト。彼女はそのお尻を振って逃げようとしたが、無駄だ。彼女の桃のようなピンク色の割れ目は、十分に濡れていた。クマ吉を受け入れる準備はできていた。
クマ吉の太さがケイトに入った。ずぷと粘液が音を鳴らして、奥まで届いた。その快感は子宮を超えてケイトを突き抜ける。
「――!」
口を開けて、目が上向きなるケイト。舌を出したままだったせいで、糸を垂らしながらその顔を「女」にする。それを「男」になりたい幸村は見ていた。
「これが、おとこらしさ……」
盛大な勘違いを行う幸村。その間にもクマ吉はピストン運動を開始した。
「あっ……ゃ……あ……」
クマ吉が動くたびに、ケイトが鳴く。その顔は幸村には幸せそうにすら見えた。敏感な部分を力強くこすられて、ケイトは快感に思考が削られていった。少なくとも反撃だとかそんなものは浮かばない。
ずぷずぷといれるクマ吉。ケイトは嬌声をあげながら、その股から愛液をこぼしていく。クマ吉はさらに挿れこむためにケイトの胸を抱きついて揉む。そのままさらに腰を動かした。
「だめぇ、ゆっくりぃ……」
なんとかひねり出した言葉はそれだけだった。ケイトの声にクマ吉は動きを速くした。
それでもまだ射精はしない。ケイトを突き続ける。
ケイトが唸った。明らかに今までとは違い、色のついた声を出す彼女。ここだとクマ吉の目が光った。ずぶりと全力で突く。
「あっあああ――!」
ひときわ大きい声を出して、ケイトは達した。
「うおおおおおおおおおお」
時間がない。何の時間がないのかはわからないがクマ吉はケイトからやさしく抜くと、幸村に襲い掛かった。前から押したおす。
「あっ」
今の声は幸村だった。前から押し倒されて、そんな声が出た。クマ吉はその腿からパンツをさらに引き下ろした。幸村はスカートを穿いていながら、なにも隠せない。
「彼女は」正常位でクマ吉を受け入れる。クマ吉の男は幸村の中で猛り狂う。彼女は口を手で押さえて、体から湧き上がってくる衝動を抑え込もうとした。だがクマ吉はそれを見逃さない。
「こっ声をだすんだ。魂の叫びをっ」
なんか言うクマ吉。幸村は抑え込まれたまま、未知の快感に飲まれそうだったがクマ吉の声に反応した。抑え込まれていたものを出していい。そう彼女の脳が判断する。
そんな判断を待っていられるか!
クマ吉は幸村を突きあげた。少しだけ幸村の体が浮き上がり、口が開く。クマ吉は涎を飛ばしながら、腰を動かす。
精神が削られる。幸村は視界が色と意味を失っていくのを感じた。クマ吉が動くたびに、それだけを考えてしまいそうになる。クマ吉はそんな幸村の胸顔を埋めた。もちろんつながったままだ。
それではクマ吉の肉棒が、奥に入っていく。粘液が音を鳴らす。
「ぁあああ……」
幸村は泡を口角に出しながら、よがった。もうわけがわからなくなってしまう。なんでこんなことをしていたんだっけ、とすら思うことができない。クマ吉はその胸に顔を埋めたまま何もしないと思うてか。
クマ吉は幸村の乳首に吸いついた。幸村が高く声を出す。
しゃぶる、先ほど幸村がケイトに行ったようにクマ吉は少女の乳首に涎をたっぷりとからませてしゃぶる。ぐちゅぐちゅとわざとらしく音を鳴らしながら、彼は幸村と言う「少女」を味わった。
その上、腰は動かすのだから幸村にはどうしようもない。上で少しでも抵抗しようとすれば、下から突かれる。逆もしかりだ。
幸村の手が泳いだ。両手が虚空を掴む。
「…あっ……あにぎい……」
変な声をあげながら、幸村は目の前にあるクマ吉の顔を掴んだ。大好きホールドと言う形だ。クマ吉は心地よさげな声を出しながら、最後の動きに出た。
「はあっ!」
気をと唾を吐くクマ吉が高速でピストン運動する。
「ひっ……ひい…やめ…」
幸村の悲鳴は涙とともにある。それでも彼女はクマ吉が動くたびに彼の頭を抱き寄せるのだから、体は正直と言っていいだろう。
幸村は何かを叫んだ。自分でもなにを言っているのかはわからない。間違いなく彼女は「男」を知った、ただそれは「女」としてだ。明らかに当初の目的とは離れているのだが幸村は笑っている。その顔をくしゃくしゃにしながら、丸い頬を赤く染めながら。悦ぶ。
「あ、あにぎ。もっどお。もっどお」
求める。女の子になった幸村は、その快感を求めた。クマ吉はもちろん、強く答える。
「もふうう!」
クマ吉が奇声を上げた時、幸村の中で何かが切れた。
「きゃああぁぁあア………ア……」
口を開けて、幸村の体から力がなくなった。子宮は、白く染まっている。
「さっ、乗りなさい」
警察の御厄介になるのは、何度目だろうか。クマ吉は頭の中で数えてみた。星の数はあるだろう。
幸村とクマ吉が絶頂した時、ケイトは必死に逃げ出していた。もちろん警察に電話を行っている。
本来ならば、幸村も共犯なのだが突入した警察には彼女が被害者にしか見えなかったため、クマ吉だけの逮捕になった。そこはクマ吉、全く異論を言うこともなく幸村のパンツをガム代わりに舐めていたというのだから、筋金入りの紳士である。
そのクマ吉が警察車両に乗り込む直前に後ろを向いた。
「性ってのはね、偽っちゃだめなんだよ……男の子には男の子の……女の子には女の子の良さがあるんだ。それを……忘れないで、ほしいんだ」
クマ吉は連れて行かれた。