クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
なので、現在書いている東方の設定が少しでてきます。あんまり、気にしなくてもいいかもしれませんが、気になる方は気負付けて。
東方と話がつながっているので、最終的にバットエンドにならないから安心して見てね。この話の中には、救いはないよっ。
右目は紅く、左目は金の時計。
流れる夜風にその二つ結びの黒髪を揺らしながら、その少女は不敵に笑う。白い肩の出た、赤と黒を基調としたドレスが鮮やかに映える。フリルが付いたそれは、少女の可愛らしさを引き立たせる。彼女、時崎狂三はビルの上で、下界を見下ろしていた。
まばゆいネオンの光が暗いはずの夜を照らす。人間が数千年をかけて築き上げたその光たちを狂三は見下しながら、そこにいる。そう、彼女は人間ではないのだ。
その正体は過去に一万人以上を殺害した、最悪の精霊である。彼女は人間の英知などには全く敬意などなく、目の前の光たちをすべからく「愚か」とも考えない。そう、相手を侮辱するということは、それに対抗心を覚えていることに他ならない。ゆえに――
「きれいですわねえ」
心にもないことを言う狂三。敬意も興味もないそれを褒める彼女は、まるで蟻に人間が対抗心を燃やすことなど、馬鹿馬鹿しくてできない、そんなような物だった。狂三はふっと口角を釣り上げて、その両目を怪しく光らせ、笑う。
「狂」の文字が彼女の名前のように。狂三の笑顔はまさに人に狂気を思い起こさせるには十分すぎた。彼女は、心に野心と野望を秘めて今日も夜の街へと向かおうとした。
狂三の足に触手が絡まる。
「ふげえ!」
素っ頓狂な声を上げて、鼻から地面に転がる狂三。すぐさま顔に手を当てて、周りを見る姿からは先ほどの威厳が多少逓減している。鼻の頭に手をやって、狂三は足に絡みついている触手を見た。どこから現れたのかはわからないが、その力は強い。
「ふ、ふふ、私に何か御用ですか……?」
狂三は触手を誰かの能力だと思った。それは別の精霊の物なのか、それとも人間が哀れにもその微力を尽くして、自らに反抗してきたのかは知らないが、狂三としてはどちらでもいい。奇襲とはいえ顔に傷をつけてきたのは、多少怒りが湧く。
だが、彼女は勘違いしていた。触手は触手である。主人などいないしむろん、人工的に作られたというようなものでもない。唯、触手なのだ。それは幻想郷においてひょんなことから「スキマ」の力を吸い取って、空間を移動できる力を得た者たちが、狂三に引き寄せられたのだった。
狂三の周りで空間に穴が開く。黒いそれの中から、にゅるにゅると粘液を体につけた触手が現れる。
「あら、あら」
狂三は余裕を崩さない。目の前に軍隊が現れたとしても驚くには足らないのだ、こんな醜い生物がどれだけ出てこようとも、どうでもいい。
「おいでなさい。刻々帝(ザフキエル)、このおばかさんたちを少し、いたぶってあげましょう」
静かに、自らの天子を呼ぶ狂三。その両手にはいつの間にか、長銃と短銃が握られていた。すでに彼女は立ち上がり、その赤と金の瞳に涼やかな殺意を露わしている。背後には巨大な金路の時計が現れた。これこそ、狂三の力の象徴と言っていいだろう。
触手の一本がその金色の時計をデコピンよろしく、弾き飛ばす。いい音をたてて、ピューンと飛んでいくそれは滑稽というか、喜劇的というか、もはやどういっていいのかわからない。天子がこんなふうにやられるなんで、誰が想像しただろうか。というかこんなことができると想像できるものがいるのだろうか。
「あ、あ? れ」
流石に狂三も混乱したらしく、可愛らしく首を傾げる。今目の前で起こったことが信じられないというよりは、わけがわからないのだ。短銃を握ったまま顎に手を当てて、狂三は考える。そして、とりあえず触手を見た。
狂三の周りには黒い穴が増えに増えて、彼女を取り囲むように触手が群れをなしている。そのどろりとした粘液でビルの床を濡らす。狂三はごくりと唾を飲んで、ふと思った。
(…もしかして…rつよい…?)
宇宙規模で言えば、この触手には戦闘力二万程度しかないから、あの宇宙の帝王兼地上げ屋をやっている者や、大きいお猿さんに馴れる種族とかには敵わないだろう。だが時崎狂三のような少女など触手の一本も倒せはしない。幻想郷の強者たちも、全て負けたのだから、彼女一人ではどうしようもないだろう。
しかし、スカウターを持ってはいない狂三は、まだ触手の力を見くびっていた。自らの本気を出させる強者だと、理解したのだ。心が躍るように、高鳴り。狂三の顔は狂喜に歪んで、美しく笑う。
「あ、あ。ふ、ふふ。いいですわ。こんな、胸が高鳴るのはひさしぶりですわ。き、きひひ。わ、私もあっ、ひ、ちょ」
なんだか恰好つけていた途中で狂三の両手両足に触手が絡みついてきた。それは彼女の四肢を伸ばして、拘束しようとする。狂三は口角をさらに吊り上げて、両手の銃を使おうとした。だが、その前に危ないので、他の触手に没収される。
「ちぃい」
表情を崩して狂三は舌うちをする。優雅にふるまっていた彼女の態度はだんだんと凶暴になって行く。しかし、そんなことは触手には関係がない。とりあえず狂三のドレスの胸元に入って、その両胸をくるりとまく。
「なっ。そうですか、それが目的なんですね」
狂三はこの触手が自分を犯そうとしていることに気がついた。ぐいぐいと体をひねるが、触手は全く離れようとはしない。そもそも触手自体は手加減をしているのだから、狂三の状況は哀れと言ってもいい。
狂三の両胸が締められて、緩む。彼女はそれには意も介さず、次の反撃の手を考えていた。考えると入っても、一秒もない刹那の時間で彼女は思考を完了させる。それで次の手は完成した。
「さ、もがあ」
狂三が口を開いた瞬間である。何かを言おうとした彼女だが、その短い舌は細い触手に絡みつかれてしまう。振りほどこうとする狂三だが、彼女は体を振るたびに両胸を揉まれるだけで、ドレスが乱れていく。
肩紐が緩み、丸みをもった乳房が揺れる。そこに他の触手がやってきてぱかあと口を開けた。それはその烏天狗を淫楽に堕とした粘液を口から出し始めたのだ。どろりとした粘液が狂三の肌に直にかかる。
「がっ、ぃい」
舌を捕えられてまま、狂三の体が揺れる。彼女の顔が天を向き、目を見開く。両胸が心地よい粘液で包まれていくのを狂三は感じた。しかし、どうしようもないのだ。それをやめさせることもどうすることも彼女にはできはしない。
狂三の胸が触手に締め上げられる。ぐちゅうと胸の粘液が音をたて、それだけで狂三の体中を快感が貫いた。少女の体がびくりと一回だけ動いて、涎が彼女の口からあふれる。
「……!…ぃ…」
喉に力を入れて、狂三は声を出そうとしない。いったい今何をされているのかは、わからない。それでも彼女は抗おうと体を動かした。その結果両手を後ろ手縛り上げられて、両腿にしっかりと触手に絡みつかれてしまう。
はげしく、胸がたわませられる。狂三は声を押し殺して、気持ち良さを必死に否定する。自ら望んだ淫楽ならばよいが、こんな状況で敵にイかされるなど、屈辱の極みである。それに舌を引きずり出されてしまったので、いつのもの軽口も叩けない。
少女は宙吊りのまま両胸を締め上げられる。そのうえ、びちゅびちゅと他の触手達が彼女の体に淫靡な粘液を吐出して、その体で刷り込んでいく。狂三は両手を動かして、両足を動かし、なんとか抵抗しようとするのだが、どうしようもないほどの力の差があるとやっとわかった。
「は、ぐ」
狂三の両手が自らの舌を向く。そこには触手が絡みついていて、まるで強制的に「あっかんべー」をさせられているようになってはいるが、狂三はそんなことをしたいとは今は微塵も思ってはいない。
「あっ、ああ」
舌に絡みついている、触手が粘液を狂三の舌に絡ませてくる。とろりと滴を作って。少女の口の中にそれは入っていく。喉の中に入れば、そこは狂三も人間と同じで、簡単に吐出せはしない。勿論、彼女が飲まされているのは媚薬である。
狂三は感じた。その媚薬を飲んだ瞬間から、体中に絡みついている触手が一本一本を感じ取ることができる。それは感覚が過敏になっていることの証しである。
「!!」
狂三のドレスが胸元から破られた。両胸がその桃色の乳頭を露わにして、たわむ。滑らか肌には触手が絡みついている以外は、隠すものもない。両手は後ろで縛られているから、むしろ両胸を張りだしている形になっている。
そんな狂三の両胸の前に、二本の触手がだらしなく口を開けて、伸びてきた。狂三はその聡明な頭脳でそれの意味が分かった。
(ま、まさか)
両胸の乳首に触手が食らいついた。出ない胸をちゅううと吸う。そのうえで、締め上げられる。
「!!!……!!……」
狂三は「あかんべー」したまま、涙を流しながらよがる。彼女が動くたびに両胸が動き、触手に乳首を擦られて、吸いつかれて、粘液でしっかりと教育される。悲鳴を上げようにも、うまく声を出すことができないのは、舌を見ればわかる。
「むぁ、ああ」
狂気を纏っていた少女は、無様にもその少女の胸を触手に味わわれる。それだけでなく、狂三の股が触手に開かれて、そのスカートの中に無数の触手が入っていく。それらはまだ、彼女を犯すようなことをせずにその肢体に容赦なく、粘液をぶっかける。
「ぃいぃああ」
べろをだした少女が股を閉じようとあがく、しかしそのパンツに粘液がしっとりと濡れて、中のわれめに染み込んでいく。狂三は胸を犯されながら、下半身の味付けをされてるのだ。その腿からは大量の粘液が重力に従って、落ちていく。
こんな状況でも狂三は反撃を考えていた。彼女は、まだ戦う力と意思を残していたのだ。例え、相手がどのようなものであったとしても、屈服するなどという選択肢は彼女にはないのだ。
狂三の体が触手に引っ張られた。
(な、なにぉお)
狂三は堕ちてしまいそうな自分を引きとめながら、思考する。喉にはとめどなく、淫楽へといざなうお薬が流れ込んでくるが、彼女の強靭な自尊心までは崩すことができない。だからこそ、自分を触手達がどうしようとしているのかを見てしまった。
触手は「スキマ」の力を使って空間を超越してきたのだ。そのために黒い穴を空間に開けているわけではあるのだが、その中には無論無数の触手がうごめいている。つまり、触手の巣だといってより。その巣へ狂三は触手に引っ張られている。
そう、狂三は「巣」に招待されているのだ。
「ぅああ」
狂三は舌を掴まれて、声を出せなくとも叫ぶ。あの穴へ連れられてしまえば、もはや脱出の方法はないと言ってよい。だから、彼女は隠していた奥の手を見せる。
ばああとあたりに、無数の狂三が現れた。それは狂三の力で「切り離した」、「過去の自分」達だった。それらはただの分身ではなく、自我があり、思考を持つ。一個の個体達なのだ。
本来であれば、戦闘において圧倒的な制圧力を持つはずのそれらも、触手達の前には無力だった。狂三たちが何か行動をする前に、しゅっと彼女達を襲い、拘束して粘液を付けはじめる。
「ああっあ」
「やだあ」
「は、はなしなさいいぃ
「えへえぇ」
分身達は少々性格が違うらしく、抵抗する来る狂三も受け入れる狂三もいるが、平等に扱われた。それは無数の狂三たちは触手にそれぞれ捕まって、ドレスを破られて犯されていくということだ。
そもそも本体の狂三が手も足も出ないのに、過去の狂三程度が勝てるわけはないのだ。この分身達はただ、舌を捕えられている狂三に自分が犯される姿を見せ、自らの残された手は無残に敗北したのだと思い知らされた。
黒の穴が近付いてくる。狂三の本体は、哀れなほどの必死さで腰を動かし、体をひねり逃げようとする。胸は動き、吸われてその動きもびくっと、キャンセルされてしまうから、もはや彼女の誇りはひび割れている。
そして黒の穴に狂三は放り込まれた。一瞬体にまとわりついた触手が全て離れたことを感じた、狂三は何かを言おうとしたが。次の瞬間には絶望の目をしていた。
目の前にはうねうねと動く触手達がうごめいていた。そこへうつ伏せに倒れこんだ、狂三の両手に触手が絡みついてしまう。そして、うつ伏せに寝てしまったから何本もの触手に絡みつかれてしまう。
「ぐぅ」
粘液にいやらしくされた狂三の両胸はしっかりとその乳首から調教されていく。その小さな乳首には何本もの触手が絡みついて、捏ねる。狂三はそれが気持ち良くて仕方がない。
狂三の上半身のドレスはすでに破けて、小さな背中から触手達がお尻に絡みつこうとしている。狂三はお尻を振って逃れようとするが、それもむなしく、びりりとドレスとパンツが一気に破られる。可愛らしいお尻がそこにはあった。
狂三は歯を食いしばって、声を上げない。余裕を見せたいところだが、何か言えば、それとセットで何かを叫んでしまいそうなのでできない。そんな少女のお尻の後ろに、まるで注射器のような先端を持つ、触手が現れた。
狂三の両腿がまた、触手に捕まって広げられる。お尻の穴とその下には「われめ」が見えてしまう。すでにどろどろと何かがまとわりついているが、それは触手の粘液なのだ。
注射器のような触手はそのお尻の穴に突っ込んだ。
「ひゃぁああああ!」
お尻の中に何かが注入されていることを狂三は感じた。それは体中を駆けめぐる錯覚の後、乳首を吸われて狂三は恥も外聞もなく叫ぶ。彼女は涎を舌に付けて、捉えられてもいないのに「あかんべー」したような顔をする。
(これは、これはわたくし、かんかくを、するどく、ひいい)
この期に及んで、まだ思考ができる狂三は、自らに浣腸されて流し込まれた液体の効果を理解した。胸が気持ちいい。お尻が気持ちいい。体中に絡みついた触手が気持ちいい。とこの状況でどこか冷静に自らの体が犯されているのを感じる。
お尻の中で注射器が動く。中をかきまぜるように。狂三は素直に嬌声を上げた。舌を出したその姿はかつての威厳など微塵もない。そして、彼女にも子種を注入される時間が来た。
狂三は「正常位」のように体の体位を変えられた。腰にも腕にも胸にも触手が絡みついているので、抵抗など絶対にできはしない。それに肢体を開かれて、愛液で濡れた秘部を開かれてしまう。
その前、太い触手が来た。狂三はさすがに何か怯えた目をしたが、口を閉じた。声を上げてなるものかと思ったのだ。だが、そんなものはもう時崎狂三には無理だった。
太い触手が狂三の秘部に入った。
「――!!」
また、「あかんべー」する狂三。あまりの快楽に頭が真っ白になり、舌をだして、何か声を上げてしまった。しかし、まだ犯されるのは始まったばかりだ。
太い触手が狂三の膣をとおり、子宮を揺らす。それだけで何もかもどうでもいいような快感が狂三を襲う。目の前がくるくると回り、思考が音をたてて崩れていく。唯々快楽に身を浸していたい。そんな欲望が心に甘美な誘惑を呼び込む。
「ぁぁあ」
「あかんべー」のまま、狂三は笑った。その顔には狂気など微塵もなく、純粋に喜びだけがある。激しく触手に突き上げられるのも、抵抗できないほどに捕えられているのも、全てが気持ちいい。
触手がぐぐと震えた。そして狂三の中で、白い液体を放つ。大量のそれが、狂三のお腹を少し膨らませた。もう、これだけで狂三は触手をその身に宿してしまうかもしれない。
それでも狂三は高く声を上げて、身を反らせる。その顔は紅く、笑いながらも舌を出していた。
彼女はまだ、黒い穴が一つ目だとは知らない。あと、いくつあるのかなど、考えてもいない。
よし、他の話の執筆に戻ろう!