クマ吉君の野望【2次創作短編集】 作:堀 吉之助
クマ吉は遠足でよくタバコっぽいと言われる例のお菓子を三本一気に吸い。ぷはあと息を吐く。彼の目の前には媚薬が体にまわって泣きながら舌を出しているフレンダと今回巻きこまれてしまった一般人である食蜂操祈がいた。
そのことでクマ吉は罪悪感を感じている。一般人をこの死闘に巻きこんでしまったことを彼は悔いていた。それに淫手を使ってしまったからには、解放してあげるにも食蜂の体に混ざりこんだ媚薬を抜いてあげなければいけない。
だからこそクマ吉は「糖」と書かれたバケツ(清潔) をお玉でかき混ぜていた。そして中には大量の六甲山らへんから取ってきたおいしい水と間違えて入れた媚薬と果糖が入っていた。これで奇跡とか起こる気がクマ吉はする、媚薬が裏返るようなあれが。
「さあ、飲むんだ」
クマ吉は全部飲ませるはかわいそうなので、持ってきた哺乳瓶にその混合液を満杯まで入れて食蜂の口に飲み口を入れた、彼女に飲ませることはだらしなく口を開けていたので簡単ではあったのだ。
「飲むンだ、元気がでるよっ」
「んぐ、んぐ」
食蜂は言われるままに飲む、彼女は何がなんなのかさっぱり理解できないのだけれど楽になれるのならと思ったのだ。媚薬とかも入ってはいるのだが、クマ吉もわざと入れたのではなく、間違って入れたのだから誰も悪くはない。唯、運の悪いめぐり合わせだったのだ。
哺乳瓶の中を全て飲み干して、食蜂は糸を引きながら飲み口から口を離した。クマ吉はそれでとりあえず後ろにまわって、胸を揉んだ。中学生の物とは思えない、膨らみを鷲掴みにして揉む、いやらしい気持ちからではなく、ちゃんと果糖が効いたのかと思ったのだ。
「ひあああぇえああいあああああああああああああぇええ」
気持ち良すぎて食蜂は嬌声を上げる。それでフレンダもびくっと彼女を見た、食蜂は涎を垂らし、涙をながしてだらんとその小さな舌を出している。クマ吉は首を振って言う。媚薬を抜こうと思ったら、効果が倍増されたのだからわけがわからない。よくよく考えたら、淫手で胸を揉めばそうなる気はせんでもない。
「すごいね、人体」
にっと笑いながらクマ吉はとりあえずそう言って、一瞬の隙をついてフレンダの小さな胸にバケツにある媚薬を全てこぼした。
「はへ?」
そう変な声をフレンダが出してから、一瞬の沈黙の後、彼女は体を揺らして言う。いや、正確には叫んだ。
「むねがぁ、むねふぁあぁあ」
フレンダの乳首が動く。胸が張り、少女の体が痙攣する。クマ吉はそれでよかった。元来敵であるフレンダに容赦する必要性は微塵もありはしないのだ。なぜならロリっこなどというものは厳しく躾けておかなければ将来を誤りかねないからだ。経験が人を大きくすると考えるならば、後々この媚薬を胸にたんまりつけられたことも良い経験になるだろう。
「さて、戦争だよっ」
フレンダが気絶したことを見てから、クマ吉は準備した物を起動させる。それは次のターゲットを倒すための物だった。戦いのための準備は万端であった。
麦野、滝壺、絹旗の三人は一斉に振り返った。フレンダとなんか別の聞いたことあるような気がする悲鳴が聞こえたのだ。ここはクマ吉の指定した公園の中である。あたりには普通に人がいて、彼女達と同じく悲鳴にざわついてた。
「くそ」
麦野はそのあたりに合った空き缶を蹴り飛ばす。からんと金属音をたてて、空き缶が転がって行った。やられているのはフレンダなのだが、彼女は自分がおちょくられているような気持ちになってしまう。
「フレンダ……」
滝壺がジャージの胸元を握って、心配そうに眉を寄せる。その横で絹旗が顎に手を当てて、何かを考えていた。まさに三者三様の反応であると言っていいだろう。そこには明確なまでに性格が出ている。
絹旗が目を上げて、麦野に言う。きらりと光る、瞳が「理知」を感じさせる。
「とりあえず、敵は近くにいるようですね」
絹旗は現在の状況を実践だと判断したのだろう、落ち着いた口調でそう言った。それは若い少女としてでなく、アイテムの一員としての言葉遣いだった。麦野もそれでこめかみに青筋を立てながらも、頷く。彼女は冷静とは言い難いが、そもそも冷静だろうが激高していようがレベル5たる、麦野沈利には関係がないことだった。
絹旗はそんな彼女に提案する。
「これは周到な計画を立てた上での襲撃でしょうね。だからこそ、ここは二手に分かれて、追い詰めるのが得策だと思います」
この状況の中であえて、二手に分かれることを絹旗は提案した。つまるところそれは戦力の分散に他ならない。普通であれば、そんなことを考えること自体が無知無謀だといってよい。
しかし、「アイテム」である。
高能力者の彼女達にとっては敵が数百だろうと数千だろうと大した違いはない。唯、今問題なのは敵の姿が見えないという一点にある。だからこそ、二手に分かれて「戦力を分散」することによって敵に襲撃させやすくしようというのだ。
「わかった。……滝壺」
いちいち説明しなくとも麦野は完全に絹旗の意図を理解した。滝壺に顎で指示して、同行するように促す。滝壺は他の二人とは違って、戦闘型の能力ではない。もっとも、ポテンシャル自体は高いかもしれないが少なくも一人にすることが一番危険なのは間違いがなかった。
絹旗は滝壺が麦野の横に行ったことを見てから、クルリと踵を返した。何も言うことなく、麦野も反対側を歩いていく。彼女達は先ほど電話をかけてきた変態に対して、一切の手加減をせずに殲滅する気だった。
麦野と滝壺の二人は噴水のある広場に出た。周りを小学生なのか、小さな子供たちが走りまわり、どこかの学校の吹奏楽部なのか、トランペットを引いている学生が一人いる。そんな普通の光景が目の前にあった。
麦野達はフレンダの悲鳴が聞こえて来た方向へ、歩いていた。絹旗はそれとは違い、迂回しながら行動しているのだろう。示し合わせてはいないが、その程度の行動連携はできる。
「あっ……」
「あ?」
滝壺が何かを見つけたらしく、声を上げると麦野が後ろを向く。滝壺の視線の先には、子供たちに風船を配る、着ぐるみがいた。それを見て麦野は興味を無くし、前を向いて歩きは始める。滝壺もただ、それがなんとなく気になっただけなので麦野の後ろをついていく。
二人が視線を外したその瞬間、着ぐるみが美しいフォームで滝壺に走り寄ってくる。その後ろを「わーい」と子供達もおいかけていく。
「?」
滝壺が後ろを向くと、先ほどよりも近くで着ぐるみが風船を子供たちに配っていた。彼女は首を傾げてはみるものの、たかが着ぐるみであるから、すぐに思考を打ち切った。
滝壺はふぁあと大きく欠伸をする。彼女は自らの能力の影響で眠気がなかなか取れないのだ。その能力は簡単に言うならば「能力者追跡」をできるものである。厳密に言うならばもっと高度なものだが、今回の話にはそれは全く関係がない。
なぜなら、滝壺はここで捕まるからだ。
着ぐるみは無論、クマ吉である。これこそが滝壺を捕まえるために用意した、着ぐるみであったのだ。その中はものすごく熱く、クマ吉は汗だくになっていたが、目の前に小学生の女の子が居たりするので堪らなかった。もうそっちを連れて帰ろうとかと思い悩むレベルである。自分自身も小学生だから、犯罪にはならないと思う。
それでもクマ吉は傭兵である。金をもらったからには任務を優先しなければいけない、悲しき定めにある。スイス銀行の口座に振り込まれたお金をどうやっておろせばいいのかはわからないが、金をもらっておきながら全てを投げ出すような男では、クマ吉はなかった。
(さあ、ショータイムだよ)
「ふご、ふごむ」
着ぐるみを着たままなんか言うクマ吉。完全に不審者の一歩手前であるのだが、それでも着ぐるみのかわいらしさで持ちこたえている。つまり脱げば、単なる変質者であるのだ。そしてその時は、すぐに来た。
滝壺がクマ吉から完全に視線を逸らした。その瞬間クマ吉は着ぐるみのおなかを揺らしながらダッシュする。急ぐからこそ走るのだ。着ぐるみはどこか洋ナシを連想させる程に恰幅がいいのでばいんばいん腹が揺れている。
クマ吉は中から、ファスナーを開けた。蝶が羽化するごとく彼は着ぐるみを脱ぎ捨てた。その時間たるや一秒にも満たない。今日この日のために着ぐるみを脱いでは着てを繰り返してきたのだ。たまに皮ごと剥ぎそうになったことなど一度や二度ではない。
クマ吉はしゅぱあっと飛び出して、着ぐるみの腕を持つ。そのままくるくると着ぐるみとダンスを踊るように回り、滝壺の後ろで着ぐるみに背中をくぱあと開けた。
――え?
滝壺が気配を感じて後ろを向いたときにはすでにおそかった。彼女の視界を闇が包んでいくのは着ぐるみの背中が彼女を包んでいく瞬間であった。
クマ吉と滝壺がすれ違う。その一瞬でクマ吉は滝壺の胸を揉み。着ぐるみを着せて、後ろから着せたというのに、ちゃんと滝壺に合うように着ぐるみを着せてしまった。クマ吉は地面に片膝をついて、舞い降りた天使のように片手を顔につけて腰に残った手をやる。
「???!!!?!?!?」
着ぐるみ(滝壺) が暴れた。いきなり着せられて意味が分からないうえに、状況が把握できていない哀れな少女は着ぐるみのデフォルメされた両手を見て、驚愕する。それに密閉されているからか、臭い。ついでに声も外へは届かない。
「あ?」
麦野は後ろが騒がしいことで、振り向いた。そこには暴れまわりながらおなかを揺らす、ヘンテコな着ぐるみと「囚われの牢獄<ロック・ジェイル>」とわけのわからないことを言っているクマがいた。
「すげえー」
「今のすごいー」
「ぐふふふ、風船ちょうだい」
「忍者みたーい」
子供たちが眼をきらきらさせてフナっ……着ぐるみに群がる。その中には先ほどまで風船を配っていたので、その子供たちに成りすまそうとしているクマが一匹いる。完全に異質の存在でしかない。
「たきつぼ……?」
麦野は口を開いて、そうぽつりと言う。それかわわなわなと震え始めた。
「ふざけっなんなあああぁ!」
怒髪天を衝くかのように麦野は屈辱に顔をゆがませる。あの金髪の少女とは違い、麦野が目の前にいるというのに、滝壺は姿を消したのだ。その自分を恐れるどころかおちょくっているようなそれに、彼女は激怒した。プライドの高いものは激昂した時の、怒りもものすごい。
「!……」
そんな麦野の前に着ぐるみがやってきて、必死におなかを揺らす。何かを訴えているかのようだが、麦野は全く聞く耳を持たなかった。というか明らかに挑発しているように麦野には見える。
「邪魔!!」
「ぅ!」
麦野は着ぐるみを蹴り飛ばして、踵を返すとつかつかと歩いていく。歯ぎしりが聞こえてきそうなほど、その牙をむき出しにして、犯人を八つ裂きにしようと考えていた。逆に着ぐるみの滝壺はごろごろと地面を転がっている。実際には肉厚の着ぐるみが幸いして滝壺は痛くもないし、怪我もしてない。
それを心配して、子供たちが滝壺の周りに集まってきた。口々に「大丈夫?」と声をかけるが表情は恐怖を張り付けていた。幼年の彼らにはキレた女性の剣幕が恐ろしかったのであろう。
滝壺はなんとか立ち上がって、着ぐるみの手で目の前のいた、子供の頭をなでる。この状況でも他人を気遣える彼女は間違いなく、やさしいのだろう。しかし、クマ吉はすでに彼女の胸を揉んでいる。淫手は慈悲もなければ、容赦もないのだ。
「ひぐっ」
滝壺は着ぐるみの中で背を逸らした。胸が、うずく。いやそれどころか何か圧迫感を感じる。ジャージもブラジャーも浸透して、その媚薬が彼女の胸に届いた合図である。しかし、それだけではなかった。
(し、しめつけられ)
胸のあたりがだんだんと締め付けられていく。着ぐるみが小さくなっていくような錯覚すらも覚える。だが、それは気のせいでもなければ偶然でもない。クマ吉はこの着ぐるみを半年以上前から用意していたのだ、ただの布の塊であるはずがない。
「ぐふふふ」
クマ吉はそう笑う。たぶん今頃、中に入った女の子の胸のあたりが着ぐるみによって締め付けられているのだろう。しかし、外から見る分にはよくわからないので、とりあえず笑ってみただけでもあった。
ともあれ滝壺のふくよかな両胸はジャージごと着ぐるみにとらえられてしまった。彼女はなんとか外そうともがくのだが、それで着ぐるみに胸をこすってしまい、
「ぁ」
声が出てしまう。なぜか声がでるのだ、理由は全くわからない。まさか淫手などという珍奇なものが自らを蝕んでいるとは夢にも思えない。
そうこうするうちに着ぐるみの胸のあたりが振動し始めた。がっちりとつかまれたまま、動かされるので滝壺はどうしても声をあげてしまう。しかし、その声は外へは聞こえない。ヴヴヴと機械音だけが着ぐるみの中でなる。これだけの為にクマ吉は着ぐるみに機械をしこんだのだ。
「……」
眼を閉じて滝壺は胸を刺激されるのを耐えた。腰が動き、両手はなんとかもがこうとするが、着ぐるみを着ていては囚われた胸はどうしよもない。彼女の抵抗は、着ぐるみが踊っているようにしか見えない。腹がぷるぷると震えて、それが子供達を喜ばせる。
「あはは」
子供たちは笑うが、滝壺はそれどころではない。意味不明の現状でも、胸が振動させられてだんだんと疼きが大きくなっていくのは、彼女とてまずいと思った。しかし、この着ぐるみを作ったのは稀代の紳士であるクマ吉である。胸だけに仕掛けがされていると思うのならば、それは間違っている。
滝壺は顔に冷たいものがかかるのを感じた。粘性を持った液体だとは、感覚でわかるのだが、それがなんであるのかなど想像もつかない。だが、その液体は滝壺の顔だけにかかるように仕掛けられたのではなかった。
「う、ど、どろどろしたものが……ひぐ」
着ぐるみの内側ではあるが後頭部の部分から、滝壺の背中に粘液が流れ込んでいく。絶妙な意味からの奇襲は、滝壺の細い首筋に流れ込んで、そのままジャージの中へ入っていく。ひいては彼女のシャツの中に入っていくのだ。
「あっ、ぇ?」
そんな中で滝壺の両胸は何者かに掴まれた。両胸を鷲掴みにされて、モミモミと揉まれる。彼女はわけがわからず体を動かすのだが、胸を掴まれたまま体を動かしては刺激が強すぎた。
「!……」
顔を着ぐるみの中で跳ね上げて、目をつぶり、閉じた口元から涎が垂れる。そんな滝壺の姿を見ている者は誰もおらず、目の前の子共達は震える着ぐるみ程度の認識でしかない。クマ吉に至っては体操座りでこういう。
「い、いったい何が起こっているんだ……」
汗を流してそういう彼は、本気で着ぐるみの中での滝壺の姿を想像するしかない。着ぐるみの中にいろんな装置を実装したはいいが、目の前にいるのはお腹を震わせながら踊る、奇怪な着ぐるみが一つである。
そして、クマ吉が仕込んだ装置の一つ、いや二つの「マジックハンド」は狭い着ぐるみの中で滝壺の両胸を揉みしだく。彼女の両胸を拘束し、振動させ、揉んだのもこの装置によってだった。
「ひぃ、っぃ」
びくびくと体を揺らす滝壺。淫手による、媚薬での感度上昇が彼女の精神を削っていく。逃れようにも着ぐるみではどうしようもない。走って逃げたとしても、着ぐるみを着ている以上は意味がない。
それなのに、服の中には粘液が溜まっていく。シャツが体に張り付いているのが彼女だけわかることだった。彼女が動くたびに、服の中で粘液がこすれてぐちゅぐちゅと音をたてる。
それが気持ちいいとは滝壺も頭を振って否定する。それでも体に張り付いてくる粘液はどしようもない。座りこんでしまいたいのだが、着ぐるみの膝の部分が頑丈で座れないようになっている。
そんな中で滝壺のパンツに粘液が染み込み始める。すかさずマジックハンドの片方が彼女の下半身に手を伸ばして、ジャージを押しのけて、パンツの中に手を突っ込んだ。
「だ、め」
滝壺はそう抗議するがもう一方のマジックハンドに胸を強く揉まれて、一瞬頭の中が白くなる。彼女は口を開けてパクパクと動かすが、喉がヒクついて声が出なかった。むろん、彼女の外面である着ぐるみは天を仰ぎながら変なポーズをとっている。子供達は歓声を上げる。
「……ゃ!」
滝壺の意識を覚まさせたのは、粘液に満ちたパンツの中で彼女の下半身をまさぐるマジックハンドによってだった。一本一本の指を滝壺の肢体に絡ませて、愛撫するそれが滝壺にはたまらない。さらにマジックハンドの人差し指が滝壺の、秘部に入った。
「ぃああ」
股を内側に動かして、よがる滝壺。それでもマジックハンドの指は振動という、行動をし始める。つまり少女の膣を揺らし始めたのだ。滝壺は何かを言いながら腰を動かすが無駄である。それどころか、勝手に動いたお仕置きに胸を揉まれる。
また、叫ぶ滝壺。体に淫手の毒が回ってきたのか、体温が上がっていく。彼女は朦朧としながらも、その耳で「ヴィイイ」という音を聞いた。それは彼女の秘部をかきまぜられる音だ。
「あっ。ああ……あっ。やっ」
滝壺はなんとか逃れようと両手をがむしゃらに振り回した。しかし、着ぐるみを着たままそんなことをしても、着ぐるみが躍っているようにしか見えない。子供たちは周りで拍手を繰り返し、その横でクマ吉がうんうんと頷く。自分でも何をやっているのかよくわからない。
「いい、リズムだよ」
何を言っているのか、クマ吉はコーチ面する。しかし、そんなことに構ってはいられないほど、滝壺は切羽詰っていた。なぜならば、マジックハンドに下半身のジャージごとパンツを脱がされそうになっているからだ。
「ぬ、ぬが、やめ」
二つのマジックハンドが彼女の下半身を露わにしようと、情け容赦なくジャージを脱がそうとする。情け容赦ないという言葉をこの瞬間、この状況で使われるのは滝壺ぐらいのものであろう。
しかし、とある誤算がここにはあった。着ぐるみを着ている滝壺の下半身から、ジャージを脱がすことも、パンツを脱がすこともできはしないという誤算である。着ぐるみの股の内側に引っかかって、マジックハンドがいくら脱がそうとしても無駄だった。
とりあえず、中途半端に下半身を露出させられた滝壺の恥丘には汗が浮かんでいる。おへそから彼女の秘部がぎりぎり見えない程度に脱がされてしまったのだ。だが、彼女は着ぐるみを着ているので、それが恥ずかしいのかどうかというと滝壺自身よくわからない。
「あっ、あ」
それでもジャージなどをずりおろしたマジックハンドの指が彼女のパンツの中に入ってきたのだ。それが粘液で濡れた彼女の下半身を撫でる。ぐちゅと音が鳴りながら、滝壺は下半身からの快感に身をよじる。歯は食いしばって声だけを押し殺しながら。
「……きゃ」
女の子らしい声を上げた滝壺だが、その理由は決まっている。マジックハンドの指が彼女の秘部を開いたのだ、そしてそこから大きな親指が入ってきた。それだけではもちろんない。
「ひぃぁああ」
着ぐるみの中で目を見開いて絶叫する滝壺。彼女の秘部に入ってきた親指が、なんと振動し始めたのである。彼女の中をたっぷりとかきまぜて、愛液を搾り取るように刺激する。外からは見えないが現実に滝壺は機械に犯されている。
そんな時、クマ吉は炭酸抜きのコーラを飲んでいた。ぐびぐびと飲んでエネルギーをチャージする。彼は、奇妙な動きで子供たちを喜ばせている着ぐるみを一瞥するとこう言う。
「楽しそうだねっ」
クマ吉の感想はともかく、中の滝壺は本当に耐えれそうになかった。胸は時間とともに媚薬が回り、もうなにもしなくても気持ちがいい。下半身はマジックハンドにまさぐられながら、親指が振動しながら緩やかに上下運動をされる。
「ひ、ひい、ア……」
滝壺は涎を垂らして、真っ白な頭をなんとか動かそうとするのだが、彼女がこれから二〇分後にクマ吉によって救出されるまで、マジックハンドに犯されるのだ。そこから逃れるすべは彼女にはない。
地面から胸から上をだけを出した「三人」の美少女はそれぞれびくびくと体を動かしながら、涙やら涎やらを流し続けている。
一人目はこの戦いに巻き込まれてしまった一般人である食蜂。金髪で体に張り付かせて、その大きな胸をしている罪でいまだ解放されていない。そこはクマ吉も折を見て解放する気はある。たぶん。
次の少女。フレンダも金髪だが、その体つきは幼い。浮き上がった鎖骨に平坦な胸、細い肩からは女性としての成長はほとんど感じることはできない。しかし、その白く抜けるような肌と碧眼はまるでフランス人形の様だ。
そして新しい女の子「滝壺理后」は何が起こっているのか、なんで自分は半身を地面に埋められているのか全く分からない。しかし、体中を包みこんでいる不思議な感覚は「身をゆだねていけない」ものということは分かった。
滝壺はとろけた顔で、我知らず涙を流して涙を流す。彼女は胸が「揉まれたい」衝動を抑えることに精一杯で表情を気にすることもできない状況だった。かといっても彼女は全裸ではない、彼女のジャージや白のパンツは折りたたんで彼女の前に置かれている、大き目なブラジャーも同様だ。
滝壺はシャツだけを着ていた。横のフレンダ、食蜂のように胸を曝け出されているのではなく、汗で少々透けているシャツを着ているのだ。唯、その中は何も着ていないので肌色が濡れたところから見えている。乳首は絶妙に見えない。
先端が見えようが見えまいが、滝壺の汗で体に張り付いたシャツは艶めかしい。
「ふう」
クマ吉は三人の美少女を見ながらため息を吐いた。やっと三人目である、これほどの激戦が続けばはたして体は持つのだろうかと思ったのだ。彼は痛む右手をかばいながら、滝壺の胸を揉む。何故右手が痛んでいるのかはよくわからない。
「――!!!」
何か叫ぶ滝壺。それから犬の様に「へえへえ」と息を吐く。もはや彼女の必要以上に大きな胸部は、フレンダ達同様に触られるだけで嬌声を上げてしまう弱点になり下がっていた。もはや彼女には戦闘の意思はない。
そんな滝壺を見て、彼女との勝負での勝利を確信したクマ吉は思った。彼は思いながら体が勝手に両手を広げて、ピーンと背筋を伸ばす。
(さあ、これからが本番だ! 体が動かないよっ!!)
クマ吉は体が妙な姿勢のまま固まってしまったことを感じた。体中が何かしら異物に抑えつけられている。それはぎりぎりとクマ吉の体を押しつぶそうとしていることはクマ吉にもわかった。
「あまり……動かないことですね。今、少しでも動いたら超殺してしまいそうなので」
クマ吉は後ろを振り向くことができない。しかし、その怒気と殺気に満ちた声から、彼は自らの後ろにいるものの正体が分かった。
パーカーを深くかぶった、背丈の小さな少女はそのぎらついた瞳でクマ吉を睨む。その右腕は彼に向けて伸ばされており、その手がまるでクマ吉を掴んでいるかのように力が入っている。実際、その手が閉じればクマ吉は周りの「窒素」によってやられてしまうだろう。
パーカーの少女は空気中で大半を占める「窒素」を操ることができる力を持っていた。その名をレベル4「窒素装甲(オフェンス・アーマー)」。その能力はたかが気体であるはずの窒素で少なくとも装備万端の戦闘部隊とやりあえる程度の力を持っている。
そう、彼女はアイテムのメンバーである絹旗最愛である。さっき滝壺が叫んだことで駆け付けたのだろう。それはいずれ麦野もやってくることを意味している。
クマ吉はなんとか動こうとするが、体が動かない。それは周りの窒素が彼を押さえつけていることを意味しており、これは断頭台に乗せられていることと同義だった。
「き、きぬはだぁ」
フレンダが涙を流しながら絹旗を見る。さっき滝壺が横に埋められた時にはものすごく落胆した顔をしたのだが、今は希望に満ちている。絹旗もフレンダをさっと一瞥してから、心配そうに滝壺を見る。それで彼女のこめかみに青筋が奔った。
「とりあえず、いろいろと情報を吐いてもらいやがりたいですねェ。ええ? 獣さん? 早くしゃべらないと超我慢できそうになィんで」
怒りに満ちた絹旗の声を聞いて、クマ吉はぞっとした。彼はとある絶望の淵にいる「彼ら」の存在に気が付いたのだ。
「や、やめるんだ」
苦しみながら絹旗に言うクマ吉。絹旗はさらに窒素による締め付けを強めながら言う。彼女の能力は現代の機械類でも切断、粉砕できる力を持っている。つまりクマ吉などものの数ではない。
「今更命乞いですカ? 超見苦しい」
ぎりぎりとクマ吉は窒素に締め上げられる。それでもクマ吉は言った「彼ら」の為に。
「や、やめるんだ。……泣いている」
「は? 超意味が分からないンですが?」
「泣いているんだ……窒素たちが」
クマ吉は言った。この状況下でも少女に隷属している「彼ら」の為に、望まぬ蛮行を行っている純真無垢な気体たちに。クマ吉は続ける。
「こ、こんなことをしちゃあだめだよ……。やめるんだ。例え能力に操られていたとしても、誇りを持つんだ!」
窒素に語りかけるクマ吉。唖然とする絹旗。何を言っているのか誰にもわからない。誇りを持つなどということがはたしてできるのだろうか。
「ば、馬鹿ですか? 気体に話しかけるなんて、超馬鹿なんですか?」
絹旗は言う。しかし、声なき者の叫びを聞きとれない彼女こそバカであるのかもしれない。クマ吉はそう思う。だからこそ、彼はもう一度叫んだ。それは「彼ら」の心に届かせるために。
「一緒におっぱいをみよう!!」
――クマ吉!。
響き渡る声とそれに重なりあうようにエコーする叫び。それを理解できない絹旗はキレた。完全に無視されて、馬鹿にされていると思ったのだ。彼女は目の光を強めて、クマ吉を圧殺しようと手を閉じる。それでクマ吉はミンチになるはずだった。しかし、次の瞬間にそれは起こった。
――させない。
ばりばりと音をたてて服が破れる。絹旗の。
絹旗はその背丈から相応の体つきをしていた。小さな二つの胸には可愛らしい乳首、それにうっすらと鎖骨が見えている。下半身はピンクと白のストライブのパンツで足は細い。それでいながらのブーツはもはやその手の趣味の様だ。
「?…………」
絹旗は自らの体を見る。一度では理解することができなかったのか、もう一度見た。
「!!!!?????」
今度こそ半裸になっている状況を理解して、混乱する。何故こんなことが起こっているのかはわからない。だが、クマ吉にはわかった。彼はタンクトップを脱いでだぶだぶのお腹を見せる。彼はすでに窒素の呪縛から解放されている。いや、もはや窒素は敵ではない。
「ラウンドツーだねっ」
首をコキリとならしながら、何か言うクマ吉。慌てて、体を隠す絹旗だが、クマ吉は言う。
「君はフルオッパイでいいんだよっ!」
フルオッパイなどという謎の単語を使い彼は、ハッと絹旗にとびかかった。そのスピードたるや新幹線とはいかずとも、バッタより速い。絹旗はそれでも避けようとした、しかし動けない。
絹旗は両手を何かに拘束されて、十字の形に体を動かされる。つまり、胸を隠すことができないのだ。慎ましやかな膨らみをわずかに強調させる、その姿はなんとも言い難い。
「な、なにがっ!?」
何が起こっているのかわからないのは、彼女が未熟だからである。原因など簡単であり、究明するまでもない。窒素達がクマ吉の声に反応して、反乱を起こしたのだ。今まで彼らを奴隷のごとく扱ってきた絹旗最愛の体を拘束しているも彼らだ。
「ウオオオオ」
クマ吉は絹旗の胸にタッチして揉み始める。両手でわっしゅわっしゅと揉むが、痛くない絶妙な力加減で揉む。
「ちょ、ちょうやめ、あっ? あ、ああああああああ??」
クマ吉の手は淫手である。それに触られただけで体中が淫毒に犯されるのに念入りに揉まれてはたまらない。絹旗は逃れようと必死に能力を発動した。だが、もはや彼女に従う窒素はいない。
クマ吉は絹旗の体中を揉みしだく。背中もお腹も、股の間も。パンツの中も。お尻の中もだ。
「ひぎい、な、なにごれ」
胸を揉む。
「あっああ」
乳首を両手の指で捕えて、締める。
「ああああ、ひっばるらないでェ」
そして、クマ吉は絹旗の乳首を舐めた。
「ミャアああああああああああああああ」
「僕は乳首を嘗めたッッッ」
現在の行動をそのまんま口に出すクマ吉。彼はそれでも絹旗の体をその両手で揉んで、つまんで、触って、休息してから舐める。たまにパンツの中に手を入れてお尻を揉む。
「ハィイイイイ」
テンションが上がりすぎてクマ吉はもはや何を言っているのか自分でもわからない。それを滝壺とフレンダ、それに食蜂も何が起こっているのかわからない顔で見ている。アイテムの精鋭がなすすべもなく淫楽に浸されているのだから、食蜂を除く彼女達の驚愕は計り知れない。
「へっ、へあっ?」
絹旗は両手が勝手に動いているのを感じた。それだけではない、股をもじもじとさせてパンツを脱ごうという行動を「させられる」、誰にとはもはやわかっているだろう、窒素だ。
「あっ、ちょ、ちょう、やだ。あああ」
自ら胸を揉み始める絹旗。自らの意思ではなく、窒素により体が圧迫されて動くのだ。それは彼女が今まで窒素にやらせてきたことだ。望まぬことを操って行わされることがどれだけ残酷なことか、彼女は身を持って知ることになる。
そして、パンツをクマ吉がずりおろした。股の動きで堕ちるのを待つには時間がないのだ。それでも絹旗の綺麗な陰部がむき出しにされてしまう。その割れ目はまさに少女であった。
そこに指を入れるクマ吉。そして指を動かして、絹旗の「少女」を淫靡な毒に浸してから、満たしていく。その間にも絹旗は自ら胸を揉み続ける。自ら乳首を捏ねる。
「へ、へえ、え」
気持ち良くてしょうがないという顔で絹旗は舌を出す。媚薬を直に飲まされた食蜂はともかく、滝壺やフレンダはまだ淫手を味わいきってはいない。しかし、絹旗は体中をその毒に犯されてしまったのだ。だからこそ、彼女の股からは愛液が漏れている。
クマ吉はそんな絹旗の膣をくっと指で刺激した。それで嬌声を上げた彼女は、びくびくと動いて地面に膝をついた。クマ吉は指をちゃんと抜いたのと、窒素がせめてもの情けで受け止めたから、怪我はない。ただお尻を突き上げた、敗北のポーズは無様だった。
「敗北が知りたい」
クマ吉はまたなんか言った。しかし、これで残るアイテムはターゲットただ一人になったのだ。絹旗の腋に手を入れて、クマ吉は引きずる。フレンダの近くに行ったときに、ポケットから媚薬の小瓶を出して彼女の乳首にかけた。
「な、なんでええぇれえ??」
決戦の時、が迫る。
最後は全員で。