※この作品はR-18です。

クマ吉君の野望【2次創作短編集】   作:堀 吉之助

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注意 凌辱。苦手な方は気をつけてね。


SAO編2アルゴ

 ゲームが始まって二か月が過ぎた。始まった時には数千人いたプレイヤーは半数近くがゲームオーバーになり。またはモンスターの餌食になった。もちろん餌食と言っても食べられるわけではない。楽しまれるのだ。

 

 アスナは小さな田舎町のベンチに座ってため息をついた。

(終わらせなきゃ……こんなこと…)

 ゲームが始まってから何度思っただろう。そして何度も届かなかった。

 彼女はこの二か月間に幾度となくダンジョンに挑戦し、何匹かのボスを葬った。今ではプレイヤーの中でもトップクラスのレベルを誇り、いわゆる「攻略組」の中でも中心的存在になっていた。しかし得たものが大きい反面多くのものを失った。

 植物型のモンスターに連れ去られる仲間やオークのような大型のモンスターに捕まってしまい凌辱の限りを尽くされたものたち。最前線で戦うアスナは否応もなくそんな場面を何度も見た。助けられなかった後悔をそのたびに味わった。

「……」

 思い出すたびに気が滅入ってしまう。アスナは仮想空間の空を見上げた。蒼穹がどこまでも広がり雲一つないのどかなもの。まるで開発者に嘲笑われているようにすら彼女は感じる。

「なにか悩んでいるのカ。アーちゃん」

 アスナの後ろから声がした。アスナは驚かずに身をひねって後ろを見る。そこにはフードをかぶった金髪の女性がいた。

「アルゴ……。ちゃんと前から来てよ」

 アルゴは髭のような三本のフェイスペイントが書かれた顔をにやりとさせ、アスナの横に座る。そして薄い冊子を取り出してアスナに片手で差し出した。

 冊子には「大丈夫。アルゴの攻略本だよ!」と大きく書かれていた。アスナは冊子を受け取ると、懐から取り出したコルの入った袋を取り出してアルゴに渡す。コルとはゲーム内の通貨のことだ。

 アルゴはいわゆる情報屋である。ゲーム内で手に入る情報を集めてそれを売っている。彼女の情報屋としての腕は確かで、そのフェイスラインにちなみ「鼠のアルゴ」という渾名がプレイヤー間で通っているほどだ。

 今アルゴがアスナへ渡したのはダンジョンの情報でありアスナが渡したのがその「報酬」だった。

「まいド。ん? やっぱリ元気ないナ。どうしたんダ?」

 アルゴは浮かない顔をするアスナの顔を覗き込んだ。アスナははっとして顔を背け、言う。

「ご、ごめんなんでもないの」

「……」

 悩んでいるのに話さない。無理に気丈にふるまう。一面ではアスナの長所ともいえよう。だがそれは経験の少ない女の子には重荷ともいえる。彼女が少女である間は「資質」であるべきものがこの以上事態に「責任感」になり表面化してしまったのだ。

「心配かけてごめん、アルゴ。最近ダンジョンにこもることが多かったから……」

 アスナは引きつった笑みをアルゴに向けた。アルゴはその顔を見て目を細める。そして彼女は顔をアスナの眼前に持って行ってじろじろと見る。

「な、なに?」

 鼻と鼻がつきそうなほどの距離で見つめられてアスナがたじろいだ。アルゴは顔を離して、いたずらっぽく小さく笑う。

「なーにか俺っちに隠してるナ……。いい情報なら『買っても』いいヨ」

 アスナが目を見開いてアルゴを見た。アルゴが言う「買う」というのは「聞いてやる」ということだと気が付いたのだ。つまりアルゴなりに察して、慰めてくれているのだろう。

 アスナは不意にうけた優しさに涙が出た。張り続けていた気持ちがわずかに緩み、その間からこぼれるように出た涙だった。

「ぁ、アーちゃん!? えええといそのだナ……な、にかわるいこと言ったカ?」

 アルゴがあわあわと手をこまねく。アスナはそんなアルゴの様子がおかしくて、クスリと笑った。自然な笑顔。

「違うの……アルゴ」

「な、なんだヨ」

「ありがと。心配してくれて」

 ひぐとアルゴが身を引く。彼女はほんのり頬を赤くして、取り繕うようにそっぽを向く。心配したのは事実なのだが、はっきりとお礼を言われては気恥ずかしい。

「ちぇ、ちぇー。いい情報をもってるとおもったんだけどナ!」

 語尾を強めてアルゴがごまかそうとした。そんなアルゴを見てまたアスナが笑う。ちらりとアルゴが目で抗議するが、アルゴもつられて笑ってしまった。

 

 

 アルゴはアスナと別れて村の入り口にいた。立て看板に寄りかかり、ふうと息を吐く。

 似合わないことをしたかな。と何度も先ほどのことを思い出しては体をむずむずさせていた。彼女はフードを深くかぶって村の入り口から外のマップへ出た。まるで逃げるように。

 

 背に低い草が風でなびき、草の波が小さな音をたてる草原。何匹かの哺乳類型モンスターが本物の生物のように草を食べている。

 アルゴは足を普段よりも上げながら、ゆっくりと歩く。やはり恥ずかしい。

このあたりはゲーム全体からみれば「外れ」にあり、普通ならほとんど用がない。アスナがその真ん中にある小さな村に待ち合わせしたのは一人になりたかったからではないかとアルゴは思う。だから柄にもなく励ますようなことをしてしまったのだ。

 がしがしとアルゴが頭をかく。小柄な体を震わせてうーと唸る。もやもやしてしまう。

「もう少し報酬をもらうべきだったかナ……」

 誰に言うでもなく冗談を言ってアルゴは小さく笑った。むろん照れ隠しに過ぎない。

 アルゴははっと後ろを向いた。誰もいない。草原の柔らかな風が彼女の顔を打つ。

 今振り向いたのは何かを感じてではない。恥ずかしい記憶がフラッシュバックしただけだ。

 

 アルゴは転移石を取り出した。それは一度行ったことのある場所にどこからでも行くことができるアイテムだ。これを使い一瞬で拠点に戻る為に出したのだった。

 アルゴが転移石を使おうとした時。遠くで悲鳴が聞こえた。

「っ!」

 アルゴの目が悲鳴の聞こえたほうに流れる。そして反射的に走り出した。

 

 

「助けてください」

 アルゴが悲鳴の聞こえた場所につくと。少女が大勢のプレイヤーキャラに囲まれていた。

少女は黒髪で白のワンピースを着ている。見た目は小学生くらいだろうか。

 処女を囲んでいるのは3人のプレイヤーだった。当然全員女であるのだが顔に傷があったり、まがまがしい鎧を着ていたりと強者風な格好をしている。そこはゲームだからカスタマイズしただけである。

「はあ」

 アルゴはため息をついた。おそらく3人組は他のプレイヤーからアイテムの強奪を目的にしたものたちだろう。それにしても年端もいかない少女を襲うとはあさましいを通り越してあきれてしまう。

「さあ、PKされたくなけりゃもっているものをだしな」

 3人組のリーダー格であろう赤毛の女が間に出て言った。十文字槍を担いで余裕の笑みを浮かべている。

 その赤毛の女の首元にアルゴは右腕に装備した鉤爪を突きつけた。

「は?」

「え?」

 驚くよりも呆けた顔をする赤毛の女。襲われていた少女もわけがわからず声を上げた。女の仲間たちも何が起こったかわからず、声も出ない。

 アルゴはレベルアップによるステータスアップを「スピード」に特化させていた。情報屋としてダンジョンから情報を持ち帰る為にそうしているのだが、今はそれが役に立った。

「小さな子を襲うのはかっこ悪いヨ。おねーさん?」

アルゴが赤毛の首元で爪を動かしながら言う。彼女の金色の眼がじろりと動く。赤毛はごくりと生唾をのんでにへらと笑う。

「あっあんた。い、いきなりでてきて。こんなことしていいのかい? 礼儀くらい……」

「そうだナ。まあ――」

 ぐりと鉤爪を赤毛の肌を這わせる。赤毛の目の前にあるHPゲージがじんわり減った。

「もう少し丁寧にやってもいいヨ」

「ひっ」

 赤毛は身を引いた拍子にしりもちをつき武器を落とした。そしてあわてて立ち上がり逃げて言った。彼女の仲間もそのあとを追って行った。

 アルゴはそれを見送ると、後ろを振り返った。襲われていた少女はしばらく目を見開いてから、ゆっくりとしかし満面の笑みでアルゴを見た。

 それをみて「またやってしまった」とアルゴは思った。どうやら今日はそういう日らしい。

 

 少女の名前はユイと言うらしい。また恥ずかしがってフードを深くかぶったアルゴにユイはかわいらしい声で話しかけた。

「本当にありがとうございました」

 ぺこりと頭を下げるユイ。そしえ花のようにぱあと笑う。アルゴはさらに深くフードをかぶった拍子に少し頭を下げた。返礼したようになったがそんな気は彼女にはない。

「まあ、これからはきおつけなヨ……」

 小さな声でアルゴは言うと、ユイの頭に手を置いてごしごしと撫でた。ユイはくすぐったそうにしている。

 アルゴはあたりを見回した。ユイの仲間は近くに居そうにはない。しかたないとアルゴは転送石を取り出してユイに持たせた。

「これ上げるから。帰りナ」

 ぶっきらぼうにアルゴは言う。やはりなんだか調子が狂う。ユイは遠慮したがそれでも無理やり持たせてその場をアルゴは去ろうとする。

「待ってください!!」

 ユイが大声でアルゴを呼び止めた。アルゴは無意識にユイを睨んでしまった。ユイはその目を見て体を少し引いたが、意を決したように。

「パパから、おしえてもらいました。あ、あの……助けてもらったらお、おれいをしなさ……」

「いいヨ。そんなの」

「いえ、そんなわけにはいかないのです」

 ユイはぐっと前に出て言う。アルゴはそれに押されるように一歩下がった。存外押しが強い子らしい。

「あっあっ。でもお礼と言ってもそんな大したものじゃなくて」

 なにかあわてながらユイがウインドを開けてアイテム欄をだす。少しスクロールさせて何かをクリックした。小さな光が出て、ユイの手元に「花飾り」が現れた。

 花飾りは頭に乗せるように作ったのかリング状で色とりどりの花が差し込まれている。

「頭を下げてください!」 

 やはりあわてるようにユイは言う。アルゴが去ってしまいそうなのが怖いのだろう。

「い、いや。いいヨ、そん…」

「ダメです! お礼しないとパパに怒られるのです!」

 アルゴはしぶしぶ受け取ろうとした。どう考えても自分には似合いそうにないのだが、と思いながら。しかしユイは自分で載せたいらしく、

「あ、頭を下げてください」

 と言う。アルゴも小柄だが、当然の話ユイの方が頭一つ分は小さい。アルゴが膝つかないかぎりユイが花を載せることはできそうにない。アルゴは仕方なく膝をついた。

「目を、閉じてください」

 ユイが何故か顔を赤らめて言った。アルゴはめんどくさげに眼を閉じる。

「これでいいカ」

「は、はい」

 ずりとフードが頭からとられ、アルゴの金髪が日差しを受けて光る。そうしてユイはアルゴに――

 

 首輪をつけた。

 

 

「よかったです。逃げられなくて」

 口元を歪めてユイが笑う。

「な、なんダこれ!」 

 アルゴは自分に付けられた首輪を両手で引いて取ろうとしたがびくともしない。赤いバンドの真ん中に小さな鈴が付いており、アルゴが動くたびにちりんと音を出す。

「それは状態異常の首輪なのです」

 にぱあとした顔でユイはアルゴに言った。アルゴは意味が分からずに聞き返す。

「状態異常……?」

 はいとユイは返して。ポンとアルゴを押した。

「?!」

 アルゴはその小さな手の圧力に耐えられずに尻もちをついて倒れた。体に力が入らない。あわてて自分のステータスを確認すると「マヒ」になっていた。

「うまくいったみたいだね」

 うしろから声。アルゴには見なくても声の主が分かる。さっき逃げて行った赤毛の女の声。逃げて行ったのに戻ってきたのは目の前の少女とグルだったということだろう。

 はめられた。アルゴの脳裏にその言葉が浮かんだと同時に、どうしようもない不安感が彼女を襲った。うかつ過ぎた自分を呪い、今の状況に内心で怯える。動かない分心臓の音が大きく聞こえる。

「ねえ、あんた」

 赤毛の手がアルゴの肩が掴む。アルゴは怯えを隠して言う。

「なんダ。逃げなかったのかオバサン」

「お、おば」

 赤毛は顔を歪めてアルゴを睨む。

「まだ、ていうか。若いわよ!! ……それよりもあんた自分の心配をした方がいいんじゃないの?」

 赤毛が勝ち誇って言うのにアルゴは冷たい目を向けた。赤毛はその態度が面白くなさそうな顔をしてユイに目を向ける。

「ちょっとあんた。やることやったんだから、早くしなさいよ」

「あっ、ちょ、ちょっとまってほしいのですロザリアさん」

 アルゴはふんと鼻を鳴らす。特に意味はない、単なる強がり。

「ああああああ、こいつムカツク! あんた、はやく!!」

「もう、しかたないですね……。まず、『どくぬき』をしまう」

 少し噛んだことにきゃとユイは恥ずかしがる。ロザリアはいらだたしげにそれを見る。その上三人いたはずなのに戻ってきたのは彼女だけだということは何かしらトラブルがあったのだろう、それもいらだちの原因らしい。

 ユイはロザリアに言った。

「ロザリアさん。アルゴさんのおむねをだしてほしいのです」

 おむねとユイに言われてロザリアとアルゴは首を傾げた。そして少し速くアルゴが意味に気が付く。「お胸」。そう理解したアルゴの手が小さく震える。ロザリアも気が付いたらしくいやらしい笑いを浮かべてアルゴに手をのばす。

「さわるナ!!」

 初めて焦った声を出したアルゴにロザリアはやっと気分を良くした。

「ほーら。しびれて動けないでしょ。代わりに脱がしてやるわよ」

 ロザリアはアルゴの腰に手を回した。だが、

「な、なにこの服。まるでなんかダイビングスーツみたいなんだけど……。どうやって脱がすの?」

 アルゴのフードの中はつなぎ目のないぴっちりとしたスーツを着ている。おそらく動きやすいからだろうが、ロザリアには脱がし方がわからない。アルゴは精一杯の抵抗をするがほとんど意味はない。

「ああ、もう。じれったいわね」

 ロザリアは小さなナイフを取り出してアルゴのスーツの胸元に切り口を入れた。

「動くんじゃないわよ! この」

「やめ……ぉ」

 アルゴの胸元を開けてロザリアはその中に手を入れる。

「ひっ」

 冷たい感覚が皮膚に当たってアルゴが唸った。反射的に言ってしまっただけで悲鳴とは違うが、ロザリアにはその声がなによりも心地良い。

「下着も、破ってあげる」

 ロザリアがアルゴのスーツの中にナイフを入れる。アルゴは何も言わないように歯を食いしばる。ロザリアも興奮しているのか、荒い息をつきながらも何も言わない。だからぴりぴりとアルゴの下着が切れていく音だけがあたりに流れた。

 プチンと音がしてロザリアがアルゴのスーツから中で破れた布きれを取り出す。

「へえ、ピンクのブラジャーね。顔に似合わないもの付けて」

 アルゴにはくすくすとロザリアが笑う声が頭の後ろから聞こえる。屈辱に耐えながらアルゴはどうやって抜け出そうか、そしてどんな仕返しをするかと考えている。

 ロザリアがピンク色の布をぽいと捨てて。もう一度アルゴのスーツの中に手を入れる。

「さあ、『おむね』をだそうかねえ」

「くっ……」

 ロザリアはアルゴの胸をわざとらしく揉む。小さな痛みをアルゴは感じて身をよじる。ロザリアは唇を舐めて、ゆっくりとスーツの外へ「おむね」をだす。赤い乳首が見えて、ゆっくりと形のいい乳房がスーツ切れ目から外に出る。

「意外に大きいじゃないか……」

 茶化すロザリアの声にアルゴは赤くなりながら耐える。ロザリアは両手でアルゴの胸を揉んでみる。愛撫とは遠い。鷲掴みにして上下に揺らしながら揉む。

「い、いだイ」

「へえ?痛いのかい? ここが?」

 ロザリアはアルゴの乳首を掴んでくりくりと刺激する。痛みが違う感覚に変わり始めたことをアルゴはいやがり、身を反らす。

「ろざりあさん?」

 ユイの声にロザリアがビクリとした。完全に忘れていたのだ。

「あ、あはははは。な、なによいたぶってあげただけよ。楽しんでなんかないわ!」

 ロザリアはあわててアルゴの胸から手を離す。アルゴはほっとして少しだけ乱した息を二人に気が付かれないように整える。わずかに顔が赤く、胸が小さくうずく。

「じゃあ、ですね。これを」

 ユイはロザリアの醜態を責めるでもなくウインドを開いて、アイテム欄から何かをクリックする。光が走って、ユイの手に小さな箱が出てくる。

「つけるのです」

 ユイが箱を空けるとそこには青い液体が入っていた。その液体は粘性があるのかゼリーのようにプルプルと震えている。

「な……なにをするきダ?」

 アルゴは得体のしれない恐怖を感じて聞いた。ユイは何も言わずに笑い。箱の中からゼリーを取り出した。うねうねと動くそれはただの液体ではない。スライムだ。

 ユイはそれをアルゴの胸に近づける。アルゴは身を引こうとしたがロザリアに抑えられてしまう。

 

 びちゃと音がしてアルゴの右胸にスライムが吸いつく。乳首を先っぽから包み込み、処々に広がっていく。

「や……ぁ」

 冷たい。そう感じてアルゴがかわいらしい声を出す。ロザリアがピクリとその声に反応する。最初はやられた仕返しだったがなんだが楽しくなってきたらしい。

「い、いやらしい声出して……男でもさそってんのかい?」

「ち、ちが…ウ?……? あああ?あああああああああああああぁぁぁ!」

 アルゴが声上げて暴れ始めた。スライムがちゅうちゅうと彼女の右胸を吸う。だがそれだけで彼女が声を上げるはずがない。ユイが説明する。

「これはですね。えっと、『レベルちゅうちゅうスライム』っていうアイテムらしいのです。吸われていると力が吸われていくそうです。クマさんが作りました」

 強烈な脱力感がアルゴを襲う。目の前に表示された彼女のステータス。そのLVがどんどん減っていく。それだけではなく冷たいスライムが彼女の胸に吸いつき、きゅと乳首を締める。

「やめえぇ」

 涎を垂らしてアルゴが声を出す。ロザリアは彼女の腰持って動けないようにしてやる。

「ごめんなさいは? 心を込めていうなら許してやらないこともないよ」

「だ、誰が。いう、もんカ」

 わかりやすいロザリアの嘘とはいえ、けなげにもアルゴは抵抗する。その間にも抵抗する力を吸われていく。

「もう一つつけますね」

 楽しそうにユイは笑い、箱に残っていたらしいもう一匹のスライムをアルゴの左胸に付けてあげる。右胸と同じように乳首から吸いついて捕え、乳房を包んでいく。

 両胸でスライムが上下する。

「……」

 アルゴは真っ赤になりながら歯を食いしばる。間から涎が垂れても、抵抗心を見せる。

 スライムが形を変える。アルゴの胸がそれに合わせて押される。つまり揉まれる。アルゴはそのたびに頭まで突き上げてくる感情を振り払う。

 アルゴの目から涙が流れる。頬に線を残して下へ落ちる。

「泣いちゃったのかい? あるごちゃんは」

 ユイに聞いていたのか知っていたのかロザリアはアルゴの名を子供に呼びかけるようにいう。だがロザリアの声を気にしている余裕もアルゴにはない。身を反らし、よじりスライムに心を「もっていかれないように」する。

「あっ。終わったみたいです」

 

 ユイが言ったのを合図にスライム達が動きを止めた。アルゴの胸からははなれない。

 アルゴは空を仰いで荒い息をつく。ロザリアに寄りかかるように後ろへ体重かける。少しでも空気を入れようと口を開ける。ゲーム内では必要ないはずだがそうせざるを得なかった。

「はあ、はあ、はあ」

 アルゴの紅潮した頬に涙の痕が残り、口元から涎がうっすらとながれている。

 

アルゴ LV1

 

 アルゴの目の前にそんな文字がでる。完全に吸い尽くされたらしい。

 じんわりとアルゴの目元に涙が浮かぶ。先ほどとは違う意味の涙。だがすぐに顔を振り、涙を見せないようにする。そしてじととした恨みの目でユイを見る。

「ひっ」

 ユイは少女らしい悲鳴を上げてアルゴを怖がった。

「ご、ごめんなさいです。こうしなさいっていわれていたので……」

「だれ……ニ?」

 アルゴが絞り出すように声を出す。ユイはちらちらとアルゴを見ながら。

「クマさんに」

 と言った。アルゴは「クマさん」というとぼけた響きに怒りを覚えた。

 

「こ、こノ」

 かっとなり怒鳴ろうとしたアルゴの胸をスライムが吸う。

「ひゃう」

 アルゴは終わったと思っていたところにそれをされて無抵抗な声を出す。ロザリアが手をまわしアルゴの下乳を掴んで便乗し、ゆっくりと揉む。

「こーんな小さな女の子を怖がらせるなんて、だめな女だねえ。あんた」

「やめロ」

 弱々しいアルゴの声にロザリアが手で答える。ロザリアが下乳を揉んで、そして乳首をスライムが締める。

「くう」

 アルゴはだいぶ心も弱っているらしい。声を出すことに対する抵抗が薄まっている。それもそうだろう、いまや彼女は胸についたスライムよりも弱い。

「ろ、ろざりあさん。じゃ、じゃあ予定通りディエルをしてほしいのです」

 ユイがロザリアを止める。ロザリアも手を離してアルゴに耳打ちする。

「ディエルすれば、たすけてやるってさ」

「ディエル……?」

 アルゴが反応した。ディエルとは一対一の決闘である。つまりアルゴにはだれとやっても勝ち目がない。ユイは説明する。

「えっと。形だけでもいいのです。そうしたら終わりです」

 終わり。アルゴが目を上げてユイを見る。まるですがるような目で。

「ほ、本当におわるのカ?」

「は、はい」

 アルゴの問いにユイが答えると。アルゴは下唇を噛んで頷いた。早く終わらせたいこんなこと、と思ったからだ。もちろん彼女の考える「終わり」とユイの考える「終わり」は意味が違う。

 

「なに? あんたディエルをうけるのかい。ふーん?」

 良くわからないと言った顔でロザリアがウインドを上げて。「ディエル」の項目をタッチする。これでアルゴが設定すれば「ディエル」が成立する。

 アルゴもしびれた手を必死に動かしてウインドを開く。そしてロザリアと同じように「ディエル」の項目をタッチする。これで成立した。

 

 アルゴとロザリアの前に「DUEL」と書かれたウインドが出る。そのあとウインドにルールが出る。ルールは先に相手のHPを10%下げた方が勝ちというものだ。たとえどんなルールでもアルゴには勝ち目はないので、彼女はルールには何も言わなかった。

お互い構えて離れる。ということすらしない。今いる場所、今の状態で形だけの闘いが始まった。ロザリアがアルゴの服を斬ったナイフを取り出して、軽く切りつける。力を入れすぎればアルゴは耐えられないほどに弱くなっている。

 当たり前だがロザリアの勝ちで終わった。

 

 これで終わったとアルゴは悔しさをかみしめながら思った。その彼女の前にあるHPゲージと「アルゴ」という名前が消えてかわりに、

 

Slave

 

 という文字が出た。アルゴはぼんやりした目でそれを見た。

「スレイブ……ど、れい? 奴隷?……」

 

 ルール5 奴隷制の採用。一対一の決闘――ディエル――に負けたものは勝ったものに絶対の服従。

 

 最初に全プレイヤーに渡されたメール内容をアルゴは思い出した。

「ああああああああああああああああああっぁぁあぁああああ!!」

 アルゴは叫びながらすでに奴隷の身になった自分の体を抱く。なぜかマヒはなおっていた。またウインドを出そうとしても出ない。

「ああ、そういうことね」

 ロザリアはアルゴがそもそもルールを忘れていたからディエルを受けたことに気が付いた。抵抗もせずに勝負を受け入れたと思っていたのだが、これで理由が分かった。

「あんたはもうワタシの言うことを断れなくなっているんだよ」

 アルゴに現実を再認識させるためにロザリアは言う。ひっと悲鳴を上げてアルゴは身を引いた。ロザリアは満足そうにそれを眺めて立ち上がる。

「奴隷に服なんていらないわよね。あんたのアイテムストレージもコルも所有権がワタシに移っているから、いつでも脱がせるのよ?」

「や、やめてぇ」

 やめ「ろ」ではなくやめ「て」と言うあたりアルゴは自分の位置が分かっている。アルゴが自分のウインドを開けなくなっているのは所有権が完全に移っているからだと気が付いた、

 ロザリアはウインドを出して。自分の「奴隷」が装備している武器を外す。アルゴの手から鉤爪がなくなった。薄ら笑いを浮かべながらロザリアは次にアルゴの「パンツ」を外す。

「ひゃあ」

 急に服の中の感覚が変わってアルゴが声を出す。

「まーたピンクのパンツね。本当に顔に似合わない趣味ね」

「……っ」

 ロザリアはさらにアルゴから「服」を外す。ぱっとアルゴの服が消える。彼女の細い腿が露わになり、アルゴのかぶったローブから肌色が漏れる。小さなへそが見えた。

「いやああ」

 ローブを掴んで縮こまるアルゴ。かたかたと肩が震え、ロザリアを見上げた目に涙が浮かんでいる。彼女を守るローブもロザリアの一存で消える。その上ロザリアが恥ずかしい命令をすれば、アルゴには従うしかない。

「じゃあそのイモいローブも外して、裸になろうかねえ。そのあとはそうさね、街を裸で歩いてもらおうか? もちろん私は『鼠のアルゴ』だと言いながらね。あははは」

 アルゴは体を震わしたが何も言わない。抵抗は無駄だと分かった。いや抵抗することが怖い。もしそれでロザリアの逆鱗に触れようものならもっとひどいことを言われるからだ。

 そうしてロザリアがアルゴからローブを脱がせようとした時、

「そんなことしたら、めっ。なのです」

 ユイが二人の間に割って入った。アルゴは無意識にユイの後ろに回って、気が付く。はめたのはユイであることを。

「くう」

 アルゴは情けない気持ちでいっぱいになった。こんな幼い少女の後ろに隠れただけでも恥ずかしいのに、その相手は自分を陥れた相手である。ユイはそんなアルゴに気が付かずにロザリアに言う。

「ロザリアさん。ユイはお使いを終わらせないとユイもめっされてしまうのです」

 ぐっとユイはロザリアに詰め寄る。ロザリアは頭一つ分は身長が高いがユイに押されるように下がった。

「わっわかったよ。約束通りこいつを奴隷にして渡せば、こいつのアイテムとコル、それに二〇万コルもらえるんだろ」

「はい。ユイも約束は守ります」

 ニコッと笑うユイとつまらなそうな顔をするロザリアが同時にウインドを出す。そしてユイは二十万コルをロザリアへロザリアは「アルゴ」をユイへ送る。

 目の前で自分が売られているのに何もできないアルゴはローブを掴んで体に巻きつける。つまるところどうしようもない。

 

「ありがとうございました」

 深々と頭を下げるユイにロザリアは何を言うでもなく複雑な表情をしただけだ。もう少し遊びたかったとその目はアルゴに言っている。

「じゃあ、もういくわよ。普通なら街でしか奴隷の換金はできないのだけどね……こんな仕事があればまた頼むよ」

 ロザリアは転移石をだしてアルゴに顔を向ける。

「無様ね」

 アルゴは口を開いて何かを言い返そうとしたが、何も言わずに口を閉じてがっくりと肩を落とした。ロザリアはふんと勝ち誇り、転移した。

 

 

「じゃあ行きましょう。さっきアルゴさんからもらった転移石があるので一瞬です」

 笑顔のままユイがアルゴに言った。

「行くっテ……どこヘ?」

「クマさんのところです」

「ク……マ?」

「そうです。クマさんは『絵がかきたい』らしいのでユイが持ってくることになったのです」

 クマさん、とはさっきから何度も聞いているが絵がかきたいというのが分からない。アルゴはわけがわからずに首をひねる。そして「はは」と小さく笑う。もう何がどうでも関係はない。クマだろうがなんだろうがどうでもいい。とこの時は考えていた。

 

 

 アルゴとユイが転移した先は小さな小屋の中だった。真ん中に小さなベッドが置いてある以外は何もなく、いくつかの窓が外の光を室内に導いている。

「じゃあそのローブを脱いでください」

「へ?」

 ユイが急にいうのにアルゴは変な声を上げた。当然いやだと思って、抗弁しようとするが、先にぱさりとローブが下に落ちた。脱がしたのは誰でもないアルゴである。奴隷は絶対服従である。どう思っていようと関係はなく所有者が命令すればそうなる。

 一糸まとわぬ姿になったアルゴは声を上げて赤くなり、胸と股を反射的に隠した。

アルゴの体は全体的に細いが胸はふっくらとして形がよい。アルゴはその胸を片手で押さえて隠す。残った手は彼女の秘所を隠す。

「こ、これから。な、にをするんダ?」

「大丈夫です。痛くはないと思います。そのベッドに寝てください」

「わっ??」 

アルゴの体が勝手に動きベッドに腰掛けて寝そべった。その拍子に股から手が離れて、彼女の割れ目が見えた。小さな隙間から中のピンク色が見える。それをあわてて隠そうとするアルゴだが「寝ろ」というユイの命令を体が優先してどうしようもない。なんとか腿を上げて隠した。

ベッドはシーツが引いているだけで枕もない。アルゴは「ベッドに寝る」という命令のせいで起き上れない。しかたなく顔だけを動かしてユイを見た。

 

ユイが立っている後ろに青いシャツを着たクマが、足に大きな三角定規をつけてユイのスカートに差し込みつつ靴についたテレビカメラを動かしている。

「…………な、なんダ!! クマが!!」

「ひゃ、クマさん」

「ちがうよ」

 ユイがあわててさがりスカートを抑えると、クマ吉は手を振りながら否定する。

「ち、違うよ。ぼくはただ大きな三角定規が余ってたから使っただけでエコを目指しているだけなんだ!! まったくいやらしい気持ちはないよっ!」

 口から涎を垂らしながら言うクマ吉に説得力はない。

 

 

 

「もうクマさん。次やったらユイは許さないのです」

 腕を組んで立つユイの前にクマ吉が正座していた。

「もうやらないよ。次やったら警察に突き出されてもいいよ」

 いけしゃあしゃあというクマ吉。こんなこと今まで何度言ったのかクマ吉は覚えていない。

「こういう時は、ほけんじょがいいってきいたのです」

「だ、だめだよ! 処分されちゃうじゃないか!!」

 ユイが「保健所」の意味も分からずに言う。焦りながらクマ吉が言い訳するのにクスリと笑いユイはアルゴの方を向いた。

「クマさん。ユイはちゃんとアルゴさんを連れてきましたよ」

 ぐいとクマ吉の顔がアルゴに向かう。アルゴは二人のことを見ていたが、急にクマ吉に見られて目を逸らす。男が相手ならば恥ずかしがるだろうが完全にクマ顔のオスにみられてもどうすればいいかアルゴにはわからない。

 クマ吉がアルゴに近付いた、

「あっ蚊がいるよ」

 堂々と嘘をついてアルゴの胸をつつくクマ吉。アルゴはいきなり触られ「きゃあ」と声を出して反応する。そして彼女は自分の出した声があまりに女の子らしくて恥ずかしがる。

「さ、触るなァ」

 触る。クマ吉は「ぐふふ」と言いながらアルゴの乳首をつまむ。またアルゴが「ぐう」と目を閉じて、ピクリと動く。

「クマさん? ユイはどうすればいいのですか?」

 ユイはきょとんとした顔でクマ吉に聞く。

「あっ、違うんだよ今のは。蚊がいたから取ってあげただけなんだ。全くいやらしい気持ちとかはないよ!! あっちにおやつがあるからこの子の所有権だけ僕に渡して食べに行ってよ」

「おやつですか? パパもいるのですか?」

「いるよ、速く!」

 興奮しているクマ吉にユイは笑顔になってウインドを開く。そしてクマ吉に素早く「アルゴ」を渡すと、小走りで外へ出て行った。「パパ」のことしか考えていない。

  

 

 

 残ったのはアルゴとクマ吉。そしてクマ吉は彼女への命令権を持っている。

 クマ吉は屈んでベッドの下から何かを取り出した。それは何色かの絵の具のついたパレットと筆である。

「な、なにをするきダ」

 何をされるのかさっぱりわからずにアルゴが不安げに言う。クマ吉はパレットについた白い絵の具を筆にたっぷりとつけてアルゴの乳首につける。柔らかな筆先が彼女を刺激する。

「ゅああぁあ??」

 ぬるりとした感覚を感じてアルゴが唸る。絵の具には質の良い媚薬が混ぜてあり、じわじわと効いていくようにしていた、そうでなくとも粘性が高く、ねっとりと乳首に絡みつく。

「やめ、や」

「手を上げてよ! 絵をかいてるんだから。もう」

 アルゴが両手を小さく上げる。いくら彼女がもどそうとしても全くうごかない。そのあいだにクマ吉が筆を走らせる。絵の具をたんまりとつけてアルゴの無抵抗な乳首に塗りつける。

「……やァ……」

 悲鳴をかみ殺したアルゴの顔は赤く、クマ吉は一度パレットを置いてアルゴの下乳を掴んで固定する。

「この角度が重要なんだよ」

 固定した胸の先っぽから筆が縦横に駆ける。そのたびにアルゴはクマ吉から逃れようとするのだが「うごかないでよ」というクマ吉言われて動けなくなった。

 ぴちゃぴちゃと筆がアルゴの神経を犯す。アルゴは動けない体から押しあがってくる快感を感じ始めた。液体のついた筆先がやさしくアルゴの胸を流れる、こそばゆさとなにかそれ以外のものがじっとりとアルゴの脳に届いていく。

「だめェ……ほんとニ…だめエ」

 ところで筆洗いをクマ吉は持っていない。筆洗いとは筆を洗ったりする小さなバケツのようなものだ。しかしそこはクマ吉。ちゃんと考えてある。

 クマ吉は一度アルゴの胸から手を離して、筆も戻した。

 筆を持ち変えようとしたのだ。その時その時にあった道具を使うことが芸術の基本だろう。だが今持ち変える前に使った筆を洗わなければならない。

「おイ。まて、だめ」

 クマ吉がアルゴの下半身に筆を持っていく。そして股の間にそれを入れて奥へ入れる。

「まっテ! おねがい……きゅう、いれないでェ」

 クマ吉はアルゴの少し濡れた秘所に筆を差し入れて、くりくりと回す。アルゴの中がくちゅくちゅと音を出して彼女の愛液と媚薬の混ざった絵の具が絡み合う。そしてそれがアルゴの膣の壁に擦り付けられる。

 

 女性は感じれば股の間から水を出してしまう。しかしそれは美しい地球を構成する資源の一つである。クマ吉は無駄にはしない。筆洗いとはアルゴの膣にほかならない。余談だがこの絵の具は無害だ。

 

「……ああぁ!」

 アルゴの体が弓なりに反る。まだまだ反応は薄いがアルゴはじわりじわりと堕ちていく。クマ吉は真剣なまなざしで筆を回す。アルゴの中で。少しだけ彼女の愛液が股の間からこぼれていく。

 筆を突っ込んだままクマ吉は新しい筆を執った。さっきよりも先が細く、毛が硬質なものだ。

なんとクマ吉絵の具をつけない。

「胸を出してねっ」

「!……」

 アルゴが胸を前に出すように張る。クマ吉が筆を近づける。絵の具で敏感にされたアルゴの乳首に。その固い毛先を。

 ちくと乳首の先っぽが刺された。アルゴがびくんと体を跳ねる。

「アっァ」

 甘い声を出してアルゴが顔を振る。クマ吉は筆の先っぽで彼女の乳首をホーミングしつつはあはあと荒い息を吐く。そして余った手で絵の具のチューブを取り出した。小指くらいの大きさのチューブで中にたっぷりと媚薬入り絵の具が入っている。

 クマ吉は筆を横に置いてチューブを開け、アルゴの右胸に絵の具を出していく。冷たい絵の具が胸をゆっくりと線を残して流れていくのをアルゴは歯を食いしばって耐える。チューブが空になった。クマ吉は空になったチューブを捨てて、新しいチューブを取り出して左胸にもつける。

 また筆で擦られるのだろう。アルゴはそう覚悟する。だがひとかけらの期待を持ってそれを想ってしまったことを彼女は認識していない。

 

「よくなじませてねっ」

「はっ?」

 ぐぐとアルゴの両手がクマ吉の声に反応して動く。

「て、手がかってニ」

 アルゴは自分の両胸を自分の両手でつかんだ。そしてよく絵の具を「なじませる」ように揉む。肉が躍動し、絵の具が水音をたてる。そうして少しずつアルゴの中に媚薬が浸透していく。

「気持ちのいいところを自分で考えないとっ、さあはやく」

 クマ吉の命令にアルゴが反応する。彼女の手は自分の胸の「きもちのいいところ」を重点的に揉みしだく。乳首を自分でつまんで軽く擦る。少し強く激しく揉む。

アルゴは唇を噛んで自分の思い通りにならない両手に懇願する。目には悔しさからか涙が浮かんだ。

「そこは……さわらないデ…やあああ」

 両手は自分を犯すことをやめない。リズムよく刺激していく。そうやって満面なく絵の具がアルゴの両胸を包む。彼女の胸の谷間からゆっくりと絵の具が落ちていく。それに胸になじんだ絵の具は感度を上ていく、乳首に少し指が当たるだけで、

「ひィ」

 ビクリとアルゴが反応する。もちろん反応した場所をラーニングした指がしっかりと集中攻撃をしていく。

「これが……創意工夫なんだね」 

 ごくりと生唾を飲み、うざいことをクマ吉は言った。

 

「股に蚊がいるよ。広げてよ」

「や、やだァ」

 クマ吉の言葉にじっくりとアルゴの股が開く。彼女は淫乱にも自分の胸を揉みながらМ字股を開いた。アルゴは悔しそうに紅潮した顔をゆがませて涙を流した。

 開かれた拍子に、アルゴの股の奥の秘所が割れ目を大きくして中を覗かせる。中のピンク色に飲まれるように筆がまだ入っている。

 今更だがまじまじとクマ吉に恥ずかしい場所を見られてアルゴは横を向く。

 クマ吉が筆を執る。彼は同じように手にパレットも持った。そしてアルゴの秘所から筆を引き抜く。「ぎい」と変な声を出してアルゴが呻く。彼女は目を開いて、涎を垂らした。

 クマ吉は筆に絵の具をたっぷりつけてアルゴの股の間を擦る。肛門の周りから太ももの付け根まで筆を走らせる。アルゴは自分の胸を執拗に揉みながら、腰をひねったりと抵抗を見せる。

「いれるよ」

「ひっ」

 クマ吉が筆を持ち変えた。またあの先の細い筆だ。

 アルゴはクマ吉の声に悲鳴を上げた。「いれる」また彼女は自分の秘所に筆を入れられると思って身構える。そしてクマ吉は筆をアルゴの肛門にインする。

「あぐウ!??」

 肛門の中をぐりぐりとクマ吉がかき混ぜる。アルゴは口を開いて抗議しようとするが、自分の指が彼女の乳首をタイミングよく刺激して「あぅ」と身を反らせただけだ。

「そんなとこォ、きたないだろオ…」

 はあはあと息を乱しながらアルゴは言う。

「それがいいんじゃないか」

 クマ吉が答える。

 

 クマ吉が筆を押し込む。狭い肛門の中を細い筆が奥へ入る。

「……っ??」

 口をパクパクとさせてアルゴが身を揺らす。かすかな痛みと味わったことのない感覚が同時に彼女を襲い、どう反応すればいいのかわからない。

 クマ吉は筆を引き抜いた。いきなりのことにアルゴが叫ぶ、そして叫んだことにあわてて取り繕うように口を閉じて横を向く。

 

「消毒だよ」

 と言いながらクマ吉はぺろりとアルゴの股の間を舐めた。

「…あっ!」

 ぞくぞくとしたものを感じてアルゴが跳ねあがる。彼女の体に鳥肌が立った。そしてクマ吉が言う。

「もう! おっぱいをいつまで揉んでるの? もうやめていいよ」

 アルゴの手がぴたりと止また。アルゴは解放されたようにぐったりとする。ただし股は開いたままだ。

アルゴの顔には玉の汗が付き、とろけた目であたりを見回す。息は熱い。

「もう…おわりだロ?」

 そうだよな? と懇願の目でアルゴはクマ吉をみた。クマ吉が答える。

「そうだよ。もう終わりだよ」

 アルゴがな。

 

 消毒と言いながらアルゴの秘所をクマ吉が舐めたという意味をアルゴは理解していなかった。いや、そもそもそういう経験自体が彼女にはないのだろう。

 クマ吉はズボンを脱いだ。途端にいきり立った肉棒が現れて、天を向く。さらにシャツを脱いで一糸まとわぬ姿にある。アルゴと同じ。

「これでお相子だね」

 違うと思う。

 

アルゴはやっと自分が「何かをされる」ことに気が付いた。いや、うすうす何をされるかの見当はついている。ただそれを想うのすら怖い。だが相手は正規の変態であるクマ吉である。彼女の貧相な想像力ではこれからおこる現実にはまだ足りなかった。

「じつは『筆洗い』を僕は持っているんだ」

 クマ吉が誰に言うでもなくしゃべる。アルゴは「筆洗い」などといわれてもとっさにはわからなかった。クマ吉はかまわずに続けて、部屋の一点を指す。

「ほら、あそこだよ」

 そこには風呂くらいの大きさの箱があった。それをみてもアルゴはやはりクマ吉が何を言っているのかわからない。クマ吉はアルゴに向かって言った。

「あれに入りたいよおね」

 じゅるりと涎を垂らし、少し噛んでクマ吉がアルゴに声をかけるとアルゴはベッドからすっと立ちあがった。

「か、からだがかってニ」

 アルゴは大きな箱に近づいていく。足がそちらへ向かっていくのだ。

 

「い、いやあああだあああ。はいりたくないいイ」

 アルゴは箱に近付いて分かった。あの箱の中にはあの「絵の具」がたっぷりと入っている。もしあれに入れば体中が絵の具に浸かることになる。アルゴは必死に下がろうとするが勝手に足が動く。

「うごけええ、うごけよおオ。オレっチのあしだロ!!」

 方向を変えろと何度思ってもアルゴには足を動かすことができない。順調に箱に近づいていく。

アルゴは箱の前まで来た。中にはねっとりとした液体が大量に入っている。これで筆を洗えないがクマ吉はこの箱を「筆洗い」とは言ったが、今から筆を洗うとは言っていない。今から洗うのは筆ではない、アルゴだ。

「やだああ、やだああ」

 子供のように泣きじゃくりつつもアルゴが片足を箱の中に入れた。足の先からねっとりした感覚に包まれ、ゆっくりとすね、膝、といれていく。そして両足を入れて下半身を沈める。

 液体がアルゴの秘所の周りを取り囲む。ぬるぬるした感覚にアルゴは気持ち悪さを感じつつも、腰を沈め、胸を液体に差し出す。

「肩まで入らないと、風邪をひくでしょ」

 いきなり後ろからクマ吉がアルゴを押した。一気にアルゴの体が液体の中に沈み、顔だけが出ているようになった。そしてクマ吉は手だけを液体の中に入れて、アルゴの胸を揉む。

「ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 ぐにゅりともまれると、わけわからないぐらいに気持ちがいい。アルゴはそんな感情を心の中で否定してクマ吉にお願がいする。

「揉まないデ、おれっち。おかしくなル」

 揉む。クマ吉は揉む。両手を差し入れてアルゴの胸を揉みしだく。

「手ガ…! だめ! 弱クして」

 舌を出してアルゴは暴れる。そのたびに液体が跳ねる。クマ吉はアルゴに言う。

「四つん這いになってね」

 箱の中は意外に深くない。アルゴが言われた通り四つん這いになると、彼女の肩が液体からでて小さなおしりが液体に浮かぶ島ようになった。クマ吉は右手でアルゴの胸を揉みながら、左手の指を彼女の肛門に差し入れる。

「がっご!」

 へんな声を上げながらアルゴが顔を振る。顔が赤く、涙と涎と液体の混ざったものが顔に付着している。

「この中も洗わないといけないよね」

 クマ吉はアルゴの肛門を指でかき混ぜる。そして彼の指が開いたその秘門から液体が容赦なくアルゴの中へ入っていく。

 もちろん通常ならアルゴに四つん這いを維持させるのは無理だ。だが今はクマ吉の命令で全力を持ってアルゴは体勢を維持している。がくがくと震えているのは生まれたての子牛のようともいえなくもない。

 クマ吉がアルゴから両手を離す。胸からも肛門からも。そして素早く箱の中に入り、アルゴの後ろをとる。液体が気持ちいいのか「ふうううぅ」と顔を赤らめながら言う。

 クマ吉は四つん這いのアルゴの腰に手を回して、抱き上げるようにひきつけた。そして舌をだしてアルゴのうなじを舐める。

「いぅゥぅ」

 アルゴは涎を垂らしながら口を閉じる。まだ抵抗する気があるのは彼女の心が強いからか、単なる意地か。

 クマ吉はアルゴに後ろを向かせた。つまりアルゴとクマ吉が向かい合うようになる。クマ吉が見たとき、アルゴの顔はもう笑っているのか泣いているのかもわからないほどに崩れていた。

 そしてそんなアルゴに容赦なく肉棒を挿入するクマ吉。彼女の股に大きくなったクマ吉の「男」が刺さる。

「!!!!!!!!!!!!!??????」

 アルゴの頭がしびれて、目が上を向く。我慢していた口が開いて舌が出た。

「さあ、リズムを上げて、腰を動かすんだ!!」

「へああ?」

 アルゴの腰が動く。自ら。

「あっ!」

 液体で満たされた膣の中でクマ吉のペニスがこすれ、アルゴを刺激する。

「むいぃ、おれっぃみィ」

 アルゴはもう言葉すらまともに話せない。それでも彼女は命令に忠実に腰を動かす。そのたびに彼女の中がかき乱される。それは肉体だけでなく、精神さえも。

 クマ吉はアルゴの胸に吸いついた。アルゴが自分で犯されに来てくれる分、空いた手や口をフルに動員する。クマ吉は手で腰をしっかり抱き。口でアルゴの乳首を掃除機のように吸う。

「あっあう、た、たすケ」

 腰をうごかしてクマ吉の肉棒を堪能させられているアルゴの脳裏に一瞬だけ映像が流れた、長い髪の少女。

「たすけテ、らすけてあーちゃん、あーちゃん」

 幻想の中の少女に助けを求めるアルゴにはもはやプライドも誇りもない。いやあるのかもしれないが顧みる余裕がない。

 ちゅうちゅうとクマ吉がアルゴのおっぱいを吸う。そうしてアルゴは現実に引き戻された。

 アルゴが腰をひねる。中でペニスも動きアルゴに快楽を送る。その間にぐんとクマ吉が自主的に突き始めた。

「っ?」

 クマ吉がアルゴを抱き寄せながら動く。二人分の力でアルゴの奥までペニスが届く。アルゴも無意識のうちにクマ吉の頭を抱いて、その胸へ引き寄せる。

 ぐちゅぐちゅと音をたてて、クマ吉が激しいピストン運動を繰り返す。

「だすよ」

「は、イ」

 意味も分からず同意するアルゴのクマ吉は精を放った。

 

 

 

 

「二ラウンド目いくよ。ふうう」

「せめテ……やさしく、してくださイ」

 

 

 

 




本当は5000文字程度だったはずのものです。何故だ、気がついたら4倍に水増されている。

ただもっと設定を練ればよかったなあ、と今更思います。
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