ドラゴンボール超H 作:ドラゴンボール超記念
作戦決行の日。女サイヤ人が拗ねないように、オンオンはマリンフォード、キャベスは海軍本部での戦闘に参加することを認めつつ、今作戦に参加する全ての人員が方舟に乗った。方舟はミラージュ・コロイドで姿を隠し、マリンフォード上空1000メートルで待機する。カメラで海軍本部の様子を確認する。動きがあった。
「今だ! あとは作戦通りに!」
方舟はミラージュコロイドが保つギリギリの速度でゆっくり高度を下げていく。ハラベコ、オンオン、サボ、ドラゴンが飛び立つ。サボは修行の成果で武空術を使えるようになっていた。ドラゴンは初めから飛べた。4人が目指すは五老星。ハラベコが5つの強い気を探り、彼を先頭に残り3人が続く。
「あそこだ」
ハラベコが指差すと、彼を除いた3人が五老星の下へ飛ぶ。ハラベコ本人は、情報が海軍本部へ伝わらないように、周りの有象無象を一瞬で気絶させていく役だった。おいしいところは女に譲るのだ。
「が、かはっ」
「何が? あっ?」
ドサリドサリと倒れていく有象無象。当然ハラベコの姿さえ確認できない。仮面を被ったこの世界ではかなり強いやつらがいたが、彼等も全く同様の反応しかできなかった。
ドーン、と大地が揺れる。オンオン等も五老星と戦闘を始めた。方舟も十分高度を下げ、中から魚人のハック、ハックの弟子コアラ、剣士コウシロウ、等の革命軍メンバーが飛び出して行く。彼等は天竜人の住居を狙う。護衛を倒し、天竜人を捕えつつ、奴隷を解放していく役だ。ハラベコも五老星の住居に反応がなくなったのを確認すると、彼等を手伝いに行く。
その頃、海軍本部では次々と裁判が行われていた。モーガン大佐、バギー、アルビダ、ミスター・ワン、クロコダイル等の悪人は簡単にインペルダウン行き且つ処刑。ミス・ダブルフィンガー(本名ポーラ)はバロックワークス社員だったが、賞金首では無く、悪事を働いた証拠が何もないので罰金100万。問題はマシラとショウジョウだった。
「俺等は本当に何もやってねえんだ! 海賊を名乗ったこともねえ!」
「うるさい! 海軍の海底調査を邪魔したのは事実だ!」
「邪魔なんて考えて無かった。いつも通り俺の声で反響を調べていたら、突然軍艦が」
「うるさい! インペルダウン行き!」
「そんな……」
「有罪! 有罪!」
死刑が決まっている陪審員が道連れを望み、その通りになってしまったのだった。そしてとうとうルフィの番となる。
ルフィが被告人として移動していく。その時、海軍本部の正面に当たる海面にブクブクと泡が浮き出てきた。
「来やがったか!」
「あいつら、船をコーティングして!」
とうとう赤髪海賊団が現れたかと思い、海兵達に緊張が走った。しかし海面から飛び出したのは船首が犬面の軍艦だった。ガープ中将の船として有名なものだ。
「ぶわーっはっはっは! どうじゃ! ギリギリで来てやったぞ!」
「何をやっとるか」
センゴク等はガープの愉快そうな態度に呆れたのだった。
ガープの船からガープ、コビー、それとゾロゾロと民間人が降りてきた。
「こいつらは東の海の参考人じゃ! 裁判に参加させい!」
「そ、そんな権利は!」
「文句あるか?」
「い、いえっ」
裁判長バスカビルはガープに睨まれ、認めたのだった。
裁判が始まる。まず海軍支部のねずみ大佐が出てきて罪状を述べるのだった。
「こ、このクソガキが、俺の顔を殴りやがったんだ! それも何度でも! 顔が腫れあがって前が見えなくなるくらい、徹底的に! ざ、残忍なやつだ! 俺が苦しむ度、笑顔になっていった! こんな凶悪なやつがアーロン一味を壊滅させるくらい強いってんだから、その危険性は処刑に値する!」
「有罪! 死刑!」
ねずみは主にナミにいたぶられたことを覚えていたが、ルフィを死刑に持って行くため誇張して言ったのだった。有罪陪審員は勢いよく有罪を叫ぶ。しかしそこでコビーが手を挙げた。
「異議あり!」
「弁護人」
「ルフィさんが善良な市民を殴ったならば問題でしょう。しかし、ねずみ大佐はアーロン一味とつながりを持ち、アーロンから金を受け取る代わりにアーロン一味の横暴を隠していた疑いがあります」
海兵達がざわめいた。スモーカーやクザンはねずみに疑いの目を向けると同時に、これだけの将校の前で物怖じせず述べたコビーに感心した。赤犬を筆頭に「何を海賊なんぞかばっとるか」と舌打ちする者もいたが。
「な、なんだと!? き、貴様いい加減なことを言うと許さんぞ!」
「証拠の書類ならあります! さらにココヤシ村の皆さんが、実際にあなたがお金のやり取りをする場面を見たと言っています!」
「な、何ィ!」
「参考人、本当か?」
「ああ。わしはココヤシ村の駐在をやらせてもらっておるゲンゾウというものじゃが、こやつはアーロンがどれだけ暴れても住民の言葉に一切耳を傾けず、問題ないと言い続けてきた。8年もじゃ。目の前で子供がアーロン一味に暴行されておっても、笑って金を受け取っていた。証拠になるか分からんが、わしもやつらにはずいぶん苦い思いをさせられた」
ゲンゾウは上着を脱いだ。切り傷、その縫い跡がそこら中にある痛々しい体だった。
コビーが裁判長に、ねずみがアーロンから金を受け取っていた証拠となる書類を提出する。
「こ、これはいかん」
「ダメみたいねえん」
「うむ。では海軍支部大佐ねずみを無罪とする」
「なんでだよ!」
バスカビルの3つの頭が漫才を始める。海兵達の空気は凍った。
「チッ。海軍の恥さらしがぁ。わしが殺しちゃるけんのぉ。ジッとしとれよぉ」
大将赤犬ことサカズキがねずみに向かって歩き始めるが、近くの海兵が慌てて押さえつける。
「ま、待ってください。裁判中ですから」
「ああん?」
「静かにしろ。サカズキ」
「くっ」
センゴクがたしなめるように言うと、サカズキは引き下がった。
裁判は続いていく。コビーと参考人が、ルフィの為した正義を、そして人柄がどれだけ素晴らしいかを語っていく。モーガン大佐の暴走、バギーの横暴、クロの謀略、クリークのだまし討ち、アーロンの支配。それらから民衆を救った。参考人らはとても感謝していることを伝えていく。
「ルフィさんは私達を救ってくれたのです! 命の恩人です!」
「そうだ! 彼は英雄だ! 海賊行為など何一つ行っていない!」
「む、無罪っぽい? だけど有罪?」
「ゆ、有罪に決まっているだろ!」
「なんですって!」
「え? あ、む、無罪かなあ」
参考人たちの勢いに押され、陪審員が無罪に傾き始める。しかしそこでサカズキが吠えた。
「なあに言っとるかあ! 相手は海賊じゃろうがあ!」
「ひいっ」
あまりの勢いに参考人も陪審員も一気に黙ってしまう。そしてとある陪審員がぽつりと言う。
「ゆ、有罪。有罪だ」
赤犬はにやりと笑った。
「有罪! 有罪!」
「死刑! 死刑!」
有罪陪審員は勢いを取り戻していく。そこで、話が長いので寝ていたガープが目覚めた。
「はっ。いかん寝てしまった」
「ガープ中将! まずいですよ!」
ガープはあくびをし、頭を擦りながら周囲を見る。
「どうじゃ。そろそろルフィは海兵になると言ったか?」
「それどころではありません! このままでは有罪! 最悪死刑です!」
「なんじゃと!? おい貴様等ァ!」
今度はガープがとてつもない勢いで叫んだ。陪審員達は再び急に静まり返り、「む、無罪かなあ」なんて言い始める。そして再びサカズキが怒鳴る。
「おい! お前等も今すぐ死にたいか!」
「ゆ、有罪!」
「愛が足らんのか貴様等ァ!」
「む、無罪!」
ガープとサカズキの脅し合いになってしまった。
「ふふふふふ。ガキのケンカだな。いいぞ。もっと恥を晒せ」
「つまらん。このような茶番に付き合わされるとはな」
「男などあの程度じゃ」
七武海のドフラミンゴ、ミホーク、ハンコック等がそれぞれ反応する。
「黙らんか貴様等ァ!」
ふと、センゴクが怒鳴った。ガープとサカズキは忌々しそうな顔で引き下がる。
センゴクは周囲の海兵達を睨むように見渡し、低い声で言う。
「いい機会だから言っておく。貴様等の中には、いくら英雄ガープの孫とは言え、3000万の駆け出しルーキー相手にこのような舞台を作るのは大げさすぎると思っていた者もおるだろう。しかし、これは重要な問題なのだ。この裁判を通じてさらに確信を得ることができた。いいか貴様たち、正義というものは1つではない。この小僧が為すことも見方によっては正義なのだ」
「えっ」
「なっ」
センゴクが海賊を認めるような発言をしたので、海兵達は一斉に息をのんだ。サカズキはかみ殺さんばかりに歯ぎしりし、クザンでさえ冷や汗を流す。そういう危険な発言だった。
「誰もが心に正義を持っている。信条や行動原理と言い換えてもいい。そこの悪党クロコダイルでさえ、本人は自分のやったことを悪いと思っとらんかもしれん」
「けっ」
「じゃがな。正義というのは1つに集めなければならんのじゃ。そうしなければやがて摩擦が生じ、いがみ合い、争いへと発展する。弁護人、コビーと言ったか」
「は、はひいいいっ!」
突然名を呼ばれたコビーは一気に緊張し、裁判中にも関わらず敬礼しながら立ち上がってしまう。
「思い当たる節は無いか? 正義を語り、民衆の信頼を得ながら、どの凶悪な海賊よりも世界を混乱に落として入れている組織があることに」
「正義と民衆の信頼が、混乱に……?」
コビーは訳が分からずポカンとセンゴクを見つめる。しかし、不意にハッとした。
「も、もしかして、革命軍!」
「そうだ!」
センゴクが力強くうなずく。話を聞いていた他の海兵達も一斉にハッとした。
「あれこそ、独りよがりな正義の行きつく先が破壊である証拠だ! 我々は別の正義の暴走を認めてはならんのだ! そしてここで、あえて伏せてきた重大な事実を発表しよう! このモンキー・D・ルフィの父親、そいつこそが、革命軍のリーダーであるモンキー・D・ドラゴンなのだ!」
「ええっ!?」
海兵達は再び一斉に驚いた。その名に恐怖し、冷や汗を流す者も多かった。
「父ちゃん? 俺に父ちゃんなんていたのか?」
「ルフィさんの父親が、ドラゴン」
「センゴクのやつめ……」
ルフィ側の人間、コビーや参考人達もかなりショックを受ける。ガープは忌々しそうに頭をかく。しかし当のルフィはあっけらかんとしていた。
「今回の戦い、赤髪のみならず革命軍が参戦することもありえる! だが屈してはならん! 我々こそが最も強固な正義を持っている! ならば負けるはずがない! そのことを世界に知らしめ、革命軍の野望をくじくのだ!」
「う、うおおおおおお!」
センゴクが力強く宣言すると、海兵達は一斉に雄叫びを上げた。先ほどまでの緊張がウソのように戦意が向上していく。センゴクは演説が上手くいったことにホッとした。
「すまなかったな裁判長。裁判を続けてくれ」
「は、はい! ゆ、有罪です! 決定!」
「有罪! 有罪! 有罪!」
海兵達の勢いに流され、陪審員と裁判長は有罪をコールする。ガープの怒鳴り声も届かぬくらい場の雰囲気が完全に有罪に流れていた。
その様子を海中で聞いていた者達がいた。
「へっ。結局こうなったか」
「後は闘うだけだ。気合入れろよテメェ等ァ!」
シャンクス、エース等だった。しかし彼等が浮上を始めた時、突然怒鳴り声が島中を包んだ。
「異議あり!」
それは海兵達の耳をつんざき、雄叫びをかき消してしまう。とてつもない声は空から聞こえた。
「あれはなんだ!?」
誰かが指差した。空から平べったい何かが降って来ていた。それは海軍本部の正面、ちょうど参考人を連れて来た軍艦の30mくらい上方でピタリと止まる。平べったい何かは軍艦程も幅がある巨大なスクリーンだった。電伝虫がそのスクリーンに映像を照射しており、1人の男を映す。なお、スクリーンを持っているのはハラベコで、電伝虫を持っているのはレタツだった。
「コブラ王! 何を!」
スクリーンに映っているのはコブラだった。海兵達は突然の乱入者の正体にざわめく。
「あ、あいつ等! ”神速の荒鷲”だ!」
「男Hだ!」
「美少女レタツだ!」
ハラベコ等にも気づいたようだった。そこでコブラが話し始める。
「異議、というのは少し違うか。しかし裁判は無効となった。なぜなら3分も前にバスカビルは裁判長を解任されたからだ。これが五老星からの書状である」
「な、何ですと!?」
「確かに五老星のサインだね。だが、このタイミングで行われた理由が分からない」
センゴクは忌々しそうにコブラを睨む。今まで冷静だった中将つる等も険しい顔になった。
「センゴク元帥、その説明をする前に、重大なことを伝えねばならん。これを見よ」
「重大なこと?」
コブラは一通の妙に装飾の多い書状を見せた。センゴクは言われるままに内容を見、顔色を青く変えていく。つる等の反応も似たようなものだった。
「五老星の解任!? どういうことです!? なぜそのような物をあなたが持っているのだ!」
「私が新しい五老星に選ばれたからだ」
「な、何ですとぉ!」
センゴクの叫びと共に海兵達が一斉にさわがしくなる。しかしコブラは落ち着いた声で続ける。
「静粛に。静粛に。新しい五老星の名を発表する」
「えっ」
「し、静かにしろ!」
新五老星が気になった海兵達が一気に静まる。
「まずは私。世界政府の王を代表し、ネフェルタリ・コブラだ」
天竜人は世界政府を作った20人の王の子孫。ネフェルタリ家のみマリージョア行きを断ったが、元は天竜人と同格であり、この人選は順当と言えた。
「次に海軍から1人」
「えっ」
「海軍だと!?」
軍は政治に使われる立場だと思っていたセンゴク等は驚愕する。あの天竜人がそれを認めたことに疑問符も沸いた。
「海軍大将青キジこと、クザン」
「え? 俺!?」
「なんじゃとォ!」
クザンはポカンと口を開けて自分を指差した。サカズキは自分を差し置いて、などという理由で二人を忌々しげに見回した。しかしクザンの性格を知っている海兵の中には、彼だったら信頼できる、と少し安心した者もいるのだった。
「クザン殿、マリージョアへ召喚願う。そこのハラベコという者に掴まってくれ」
「キャベスー! 早くこいー!」
「チッ、めんどくせえなあ」
スクリーンを持つ少年が叫ぶと、上空からとてつもない覇気を持つ何者かが降りてくる。それは少年や電伝虫を持つ少女と同じ服を着た女だった。女は忌々しそうに少年からスクリーンを受け取り、片手でぞんざいに持つ。
「あいつが、キャベス」
「チッ。賞金稼ぎ風情が」
覇気を感じられる中将以上の者や七武海の者が一斉に冷や汗をかいたのだった。キャベスの纏う覇気は次元が違った。今回は戦闘前なので、いつもの4000ではなく2万近くまで気を上げていたのだった。
「大気が震えている。あのような物がいるとはな」
「ふふふふ。ありゃあ正真正銘の化けもんだ」
「キシシシシ! あいつの影を抜き取ったら最強のゾンビ兵ができるぜィ!」
「し、信じられぬ! わらわはこのようなこと信じぬぞ!」
七武海の1人、海賊女帝ボア・ハンコックは焦りのあまりキャベスに殺気をぶつけてしまったのだった。それに気付いたキャベスが凶悪な笑みを浮かべ、ギロリと視線を動かし、ハンコックを見下ろす。
「は、はうううっ」
ハンコックは女帝らしくないかわいらしい悲鳴を上げ、尻餅をついてしまった。そのことに周りの海兵達が目をハートにして大喜びする。
「はうう、だって! かっわいーい!」
「結婚してくれー!」
ハンコックに彼等の声は届いていなかった。ヘビに睨まれたカエルのように、キャベスから目が離せない。
「い、いかんいかんいかん! あんな美女! くうっ! お、おい青キジとやら! 早く掴まれ!」
それを見たハラベコは慌ててクザンの傍まで飛んだ。そして呆けていて反応の鈍いクザンの了承は得ずに、勝手に腕をつかみ、今度はハンコックへと飛ぶ。
「く、来るんだ! 殺されるぞ!」
「な、なんじゃ貴様は!」
ハラベコはハンコックの了承を得ずに、クザンを持つのと反対側の手でハンコックの腕をつかむ。そして急いで上昇し、マリージョアへ逃げる。
「おいコラァ! クソ男根! 邪魔はしねえ約束だったろうがああああ!」
キャベスは怒り、巨大な気弾をハラベコ目がけていくつも放った。ハラベコは躱すこともできたが、前回のビビが急加速によってダメージを受けていたのを思い出し、気弾を迎え撃つことにした。ハンコックとクザンを一旦手放し、彼等の前面に立ち、直撃する気弾だけを上方に弾いた。
「女はできるだけ殺すなっつっただろぉ!」
「殺すつもりはなかった! 遊んでやる気だったんだァ!」
「そ、そうか! わ、分かった! じゃあ後で戦わせてやる! 絶対だ! ちょっとだけ待ってろよ!」
「おいコラァ! これ以上待たせることはねえっつったろうがあああ!」
キャベスは再び気弾を連続で放った。しかしそれもハラベコは同様の方法で弾いてしまうのだった。キャベスは「チッ」と舌打ちして諦めた。スクリーンが落ちていくが、レタツが慌てて拾った。それから、ガープの船のマストに上手く引っかけた。
「不手際があったようで申し訳ない。五老星の発表を続ける」
コブラが再び口を開く。海兵達はとんでもない何かを発したキャベスとハラベコに度肝を抜かれ、静まり返っていた。覇気を理解できぬ海兵は悪魔の実の派手な能力くらいにしか思わず、大将と比べれば劣るなどと考えたが、位の高いものほど次元の違いを理解できたのだった。
「魚人・人魚代表、リュウグウ王国の王ネプチューン」
「え?」
ありえない名を聞いたはずなのだが、先の出来事が衝撃的過ぎて反応は薄かった。
「しかしネプチューン王は腰痛により公務執行不可能。代わってしらほし王女が臨時として職務に就かれる」
「な、何だと!?」
魚人島のことは一般によく知られていないので反応は薄かった。しかししらほしの年齢を知っているセンゴク等は驚愕したのだった。
「次に、最も政府に貢献してきた海賊として、バーソロミュー・クマ」
「何ィ!」
今度こそ海兵達も大騒ぎとなった。特に海賊嫌いのサカズキのクマを射殺さんばかりの反応がすさまじい。
しかし当の本人は涼しげな様子で突っ立っていた。本当は焦っているかもしれないが、光をよく弾くメガネのため表情は知れない。
「ご使命だとよ。どうするんだ?」
ドフラミンゴが口元に笑みを浮かべて尋ねる。しかしクマに反応はない。
「最後に、政府に疑問を抱いて来たもの。腐敗を許さぬ目付け役。世界政府非加盟国も代表し、革命家ドラゴン」
「な、なんだってー!」
この日一番の絶叫が海軍本部で、いやこの映像を見ている世界中で木霊した。