※この作品はR-18です。

ドラゴンボール超H   作:ドラゴンボール超記念

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反則!? 超サイヤ人ゴッドの力

 ブリーフ博士に頼んでいた最大300倍の重力制御室が完成したので、ポイポイカプセルに入れてアラバスタに持って行った。女ヶ島では装置にエネルギーを送れないので仕方のないことだった。俺、オンオン、キャベス等100倍を克服したサイヤ人のみが、赤子や弟子の育成の合間を縫ってアラバスタに通い、汗を流した。

 

 そうして女に囲まれた日々が過ぎていく。きっと既に、初めて超サイヤ人となった時の悟空の通常状態より強い。さらにちょっとずつ強くなっていっているのだが、超サイヤ人になれる気配はない。この幸せの中で本気で怒るのは難しい。最近イラッとしたのは、アマゾン・リリーの女達が「かわいくて強い男」と言ってラディッツを追いかけ回し始めたことと、ランチとラディッツが一緒に風呂に入ったことと、「ランチを贔屓している」と不細工な女が不平を言ってきたことくらいだ。

 そもそも転生できた時点で望外な幸運と思っており、悪いことがあっても仕方ないと思ってしまう。亀仙流の『楽しく生きる』がモットーだから、できるだけ前向きに考えようとしており、怒りを嫌っているというのもある。どうしたものか。寝取られ覚醒は考えたが、それは狙ってやることじゃないよな。

 超サイヤ人を飛ばして超サイヤ人ゴッドになることは、可能だと思われる。遥か昔、正義の心を持ったサイヤ人は超サイヤ人ゴッドの時間切れで邪悪なサイヤ人に敗れたらしいが、超サイヤ人になれるならゴッドにならずとも他のサイヤ人を殲滅できたはずだからだ。

 5人の赤子にはやさしくなるよう教育するつもりだし、神の修行を終えたオンオンとレタツにはもはやほぼ邪気が無い。だから、あと2年もして、子どもが他人に気を分け与えられるようになれば、超サイヤ人ゴッドになれると思う。俺は無理でも、オンオンやレタツは。そしたらフリーザは楽勝だ。無理して超サイヤ人になる必要はないじゃないか。

 

 なんて考えている内に、あっと言う間にその2年が過ぎたのだった。俺も23歳(肉体年齢は21)になってしまった。赤子は2歳、ランチは10歳、レタツは18、フレイとビビが20、コニスとキャベスとオンオンが22、ナタル27、ハンコック33、ボニーは永遠の20歳。

 ナタルは旬の時期を過ぎてしまった。ボニーに若返らせれば問題ないが。ハンコックはメロメロの実の能力なのか、一向に老けない。すばらしいことだ。ビビは10代のうちに食べたかったが、やけにガードが硬いからしょうがない。そう言えばナっちゃんどうなったんだろうな。ルフィは未だに海賊王を目指しているのだろうか。くいなが半年くらい前に、ゾロをボコボコにしたと言っていたが。ルフィもSEEDの星にいるんだろうか。

 

 とかく、出発の約束をしていた年になった。ビビの銀河赤十字計画はけっこう進んでおり、キャベスとオンオンは早くフリーザを殺したいと急かし、カッタツはカッタ5とやらを完成させてしまった。皆やる気だから、ほのぼのとパコパコするだけの日々は終わってしまうらしい。

 カッタ5は全長70mもある巨大な戦艦だ。カッタツ3、カッタ4、300倍重力室、モビルスーツが中に入り、修理もエネルギー供給も可能。また、サイコバリアーと呼ばれる装置が装甲に埋め込まれている。これは、SEEDの地下で掘り当てたモビルスーツに使われていたサイコミュと、銀河パトロールのバリアー技術を融合させたもので、中の人の気の大きさに比例するバリアーを展開するというものだ。若干中継にロスがあって、中の人の70%ほどの出力で船の外側に出るという。さらに、船に備え付けたポイポイカプセルに、PS装甲とミラージュコロイド用の装甲が入っており、必要な時だけ装甲の表面に貼り付けることが出来る。こうすることで普段の重量を押さえつつ、光情報の遮断と質量兵器の無効化に成功した。内側の素材にはワンピース世界の雲がふんだんに使われており、とても軽い。なんとカッタ5のボディの質量はカッタ3とそう変わらないという。スピードは丸ポッドの4倍ほど出せる。

 

「考え得る限り最高の技術を詰め込みました」

 

 カッタツは胸を張って言った。

 

 赤子5人は、歩けるようになった時点で亀仙流をちょっとずつやらせ初めた。ここ数カ月は特に気の扱いを重点的にやらせている。隠された戦闘力は娘のボタン、サラ、アニカが高く、500くらいあるが、普段は7程度の力しか出せない。逆にタマオンとシロナは既に200くらいの戦闘力を誇るが、全力を出しても220くらいまでしか上がらない。

 俺は子ども達に積極的にお手伝いをさせ、いい子いい子と褒めつつ、疲れた人にマッサージさせたり、気を分け与えさせようとした。超サイヤ人ゴッドになる儀式のためだ。結果、5人共すくすくといい子に育っており、アニカとサラは、2歳と少しで他人に気を与えられるようになった。ボタンもあと少しというところだ。オンオンとキャベスが、我が子を王位に就かせようと厳しくしつけているが、タマオンもシロナもまだ2歳なので反抗せず、母親の期待に答えようと必死だ。そんな彼等に、俺は美味い物を食べさせたりアニメを見せたりして、ガス抜きをしている。楽しく生きて物事に本気なる、という亀仙流っぽい思想も教え込んでいる。

 しかし、出発の日が迫ってきた。フリーザ軍と戦う前に、超サイヤ人または超サイヤ人ゴッドになっておきたかったところだが、確実に善であって他人に気を分け与えられるサイヤ人はオンオン、レタツ、アニカ、サラの4名のみ。しかしワンチャンはあると思われる。俺とキャベスも神の修行で悪の心がずいぶん減った。銀河パトロールの依頼を受け、人助けもした。子どもや国民の幸せのためにそれなりに頑張った。今なら、あの時のベジータと比べれば善人と言ってもいいのではないだろうか。もし俺とキャベスがダメでも、ラディッツとランチもいけるかもしれない。ラディッツはレタツも下で気楽に過ごさせて、気の邪悪な感じは減っている。ランチは黒髪なら完全に天使だ。金髪でも、ちょっと我がままで人の愛情に飢えた子どもというくらい。サイヤ人の血が入っていたとしても薄すぎることが問題だが、やってみる価値はあると思われる。

 というわけで、サイヤ人の血を引くと思われる者全員を集めて、ゴッドになってみることにした。

 

「久しぶりに予知夢を見た。正しい心を持ったサイヤ人5人がもう1人のサイヤ人に気を分け与えることで、神の力を持ったサイヤ人が産まれると」

「予知夢? 何それ」

 

 子供達は疑問を抱いたが、適当に説明し、納得させ、早速やってみることにした。

 まずはオンオン、レタツ、キャベス、アニカ、サラ、俺が手をつなぎ、俺に気を集めることにする。俺の気がすさまじく高まる。大猿の半分くらいだろうか。しかしゴッドにはならない。

 

「次、キャベスアウト、ランチインで」

「あん? 私のせいか!」

 

 キャベスに怒られたが、もう一度試す。結果、失敗。

 

「俺アウト、キャベスインで」

 

 キャベス中心にやったが、これまた失敗。

 

「キャベスアウト、ラディッツインで」

 

 今度はオンオン中心にやり、また失敗。しかしここでランチがくしゃみをする。

 

「オレにサイヤ人の血が流れているとして、その力が表に出ているのはこの姿だろう」

 

 その言葉に納得しつつ、再びオンオン中心でやり、失敗。

 

「これで最後だ。ラディッツアウト、俺イン」

 

 俺中心で、オンオン、レタツ、金髪ランチ、アニカ、サラで力を分けてもらう。

 パワーが増していく。すさまじい気で溢れる。

 

「おっ、おおっ」

 

 さっきの儀式より気が増えた。まだまだ増える。信じられない。大猿よりずっと大きい。

 成功か!? ゴッド来るか!?

 不意に、俺の身体がスッと軽くなった。全く体重を感じない。身体も何か、力が抜けてしまった感じがする。

 慌てて力を入れると、体がとても軽いから、ふわふわ浮いてしまう。あれ? 気を込めたはずなのに、突風がバーッと出ない。というか、体が赤くなってきたぞ。やっぱり成功だ。髪も、身体を纏うオーラも赤くなってきた。よし!

 

「ふっふっふっふ」

「す、すごいですわね」

「お父さんどうやったのそれ!」

「うわあ、綺麗!」

「おお! かっこいいじゃねえか!」

 

 子供達が喜んでいる。パパうれしい。

 ちょっと実力を試してみよう。と言っても、気の大きさでは神の力は分からないからな。どうしようか。

 とりあえずスピードを試してみるか。

 

「オンオン。俺の気を追ってみろ」

「え? ええ、いいですわよ」

「行くぞ、3、2、1」

 

 地面を蹴り、一瞬でオンオンの後ろに移動する。トントンと肩を叩く。

 

「ひゃっ!」

 

 オンオンは0.2秒程遅れて飛び上がった。全く見えなかったらしい。しかし俺が大猿、オンオンが生身でもこうなるだろうからな。超サイヤ人より遥かに強くなることの証明としては弱い。

 やはり気弾で試してみよう。両手で繰気弾を作り、空中でぶつければ見た目に判断しやすいだろう。

 

「はあっ!」

 

 お、おおおっ。デカい! そして濃い! 大猿の繰気弾よりずっと強いぞ。

 

「ん?」

 

 あれ? 突然体が重くなった。力は入るけど。

 

「お、お父さん髪が!」

「えっ」

 

 あ、黒髪に戻ってる。もうゴッドは終わっちゃったのか。制限時間短いな。劇場版がいくら超バトルと言っても、これほど短くはなかったはずだが。

 やはり悟飯やベジータに比べてオンオンや子どもでは気が少ないから、ゴッドになれる時間も短いのだろうか。そうだろうな。

 

 黒髪に戻っても、繰気弾を操ることはかろうじてできた。ゆっくり、慎重に2つを上昇させ、目に見えない程の距離、高度3万キロくらいでぶつけ合った。途端、空が真っ白な光に包まれた。

 

「うわっ!」

「眩しっ」

 

 太陽がもう1つどころではない。星がすぐ近くで爆発したような凄まじい光量だ。

 いかん。やり過ぎた。突風が近づいてくるのが分かる。雲が割れ、太陽光を屈折させ、爆風が迫る。

 ドドドドド、という爆音と共に突風が吹きつけ、小石や砂ぼこりが肌を刺す。

 

「痛い痛い痛い痛い!」

「うわああああ!」

「きゃあああ!」

 

 子ども達の悲鳴が上がる。

 俺は慌てて娘3人を抱きかかえ、遅れてランチに抱きつく。息子2人はそれぞれの母親であるキャベスとオンオンが守っていた。ラディッツはレタツがかばった。

 やがて突風は納まった。しかしきっと津波や竜巻が生まれている。いくらワンピース人が頑丈と言っても、命の危険がある。

 

「オンオン、キャベス、レタツ! 災害を防ぎに行くぞ! とりあえず津波と竜巻を片っ端から消して、それから壊れた建物の調査だ!」

「命令すんな! おめえがやったんだろうが!」

「文句を言っている暇はありませんわよ!」

「ラディッツ、お前も手伝いな」

「へっ? あ、ああ」

 

 その後、俺とオンオンとキャベスとレタツとラディッツで大急ぎで津波を消し、目につく竜巻を消した。さらには空軍、女ヶ島、カッタツ、海軍に連絡を取り、連携して災害対策に取り組むよう頼んだ。

 世界中の軍が動く異常事態となったが、彼等の尽力もあって奇跡的に死者はゼロだった。建物の被害は全額俺がポケットマネーで負担した。それでも少し足りず、アズラエルに立て替えてもらった。とんだお騒がせをやらかしてしまったのだった。

 

 その後、オンオン、レタツ、と超サイヤ人ゴッド化させていった。

 やってみて、ゴッドの強さは本体の強さによるが、ゴッドの継続時間は本体と分け与えた側の強さの差によることが分かった。このメンバーで、俺がゴッドになれば本気の気功波一発でゴッドが解けるが、オンオンならば8発くらい撃てたし、レタツならば5分くらい全力で戦い続けることができた。子ども達は気がうまく扱えず危険なので、ゴッド化させなかった。

 また、ゴッドが解けた状態でも、以前より格段に強くなっていることが分かった。大猿化すればたぶんフリーザといい勝負が出来る。

 とかく、ゴッド化できることが分かったので、もはやフリーザは敵では無い。継続時間と強さのバランスを考えて、フリーザ戦はオンオンをゴッド化させることにし、討伐の流れを考えることにした。

 

 まず注意すべきが、フリーザを殺した後のコルド大王の復讐。あいつは星を一発で消し飛ばすことにも躊躇しなさそうだから、先に居場所を特定されるとやられる可能性がある。ここで思い出したのが、ビビのカゲカゲの実。フリーザを殺してすぐに死体を操り、死亡を偽装し、コルド大王を呼び出す。そこで、コルドを殺す。

 しかし、単に殺して終わりよりも、残党が次の帝王をかけて争うよう仕向けた方が、その後の手間が省けると思われる。この辺は工夫だな。

 

 カッタ5はデカい。前回の11人と子ども5人を合わせてもまだまだ入る。とりあえずナナクサ王国に希望者を募ったが、若い連中が全員「蛇姫様のお傍にいたい!」と言ったので、大運動会を開き、その上位から選んだ。マーガレット、アフェランドラ、その他美人は結果に関わらず入れた。しかし戦力がごっそり抜けると女ヶ島の守りが薄くなるので、苦肉の策でラディッツを残した。裏切った時のために、ドラゴンと黄猿に「気を付けておけよ」と言っておいた。彼等が協力すればある程度は押さえられると思われる。

 さらに、空軍、アズラエルの部下にも希望者を募った。くいなとサボが「是非!」と言ってきたから許可した。ナタルは「まだ政情が不安定なのです。隊長の私が抜け出すことはできません」と言ったが、「おそらく15歳」と言うレイが「地球は僕達に任せてください。最初期の仲間だったナタルさんは、我々の代表として宇宙の結末を見届ける権利と義務があると思います」と背中を押した。レイと仲がいいシン、ルナマリア、メイリンもなかなかの実力者で、ナタルの穴を十分カバーできそうなので、ナタルは結局うなずいたのだった。

 他、ザーボンの星の女が「母星に帰りたいから乗せてくれ!」と言ってきたから乗せてあげた。ただし監視付きで。ラクスも「もう我慢できません! 情けない棒で無理に喜ぼうとするなどただの苦痛! 私を満足させられるのはハラベコさんだけです!」とすごい剣幕で誘ってきて、久しぶりに食べたかったから乗せてあげた。政情が安定してきたからできることだった。

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