※この作品はR-18です。

ドラゴンボール超H   作:ドラゴンボール超記念

62 / 63
アラレちゃん 第22回避天下一武道会

 悟空が亀仙流の習得を終え、外で学ぶように言われる。その途中で育ての親の形見であるドラゴンボールを探しに出掛ける。

 ハラベコはドラゴンボールの地球の監視網を強化していた。サイバイマンを10匹も送り込み、自身も瞬間移動で度々現地を調査する。

 

 ハラベコが原作沿いに拘ろうとした(けっこう壊れているが)一つ目の理由がもうすぐ現れる。アラレである。

 ドクタースランプの世界とドラゴンボールの世界はほぼ間違いなく別だ。ペンギン村は日本にあって、日本語をしゃべる。名古屋弁や関西弁も存在すれば、中国やアメリカも存在する。ならば、あれは原作者が起こした奇跡。アラレに出会えるチャンスはあの一瞬しかないだろう。

 

 悟空は数時間でホワイト将軍のマッスルタワーを壊滅させる。ハラベコはペンギン村を探して飛び回る。

 悟空が海底でブルー将軍と戦う。ハラベコは相変らず飛び続ける。

 

 悟空達がブルー将軍の金縛りにかかる。爆弾がセットされるが、誰も動けない。

 危険だったので、ハラベコは変身スーツに着替え、悟空の下へ瞬間移動し、爆弾を大気圏外まで投げ飛ばす。ついでに悟空を縛る縄も解く。そして退散。

 唖然とする悟空達だったが、ブルー将軍のドラゴンボールを取り返すために悟空が筋斗雲を呼び、飛びだす。ハラベコは自ら追跡する。

 

 そして、妙な世界に入ったことを実感する。山が、太陽が笑っている。ブタがマイクで時刻を告げる。

 

「ぺ、ペンギン村だ! よし!」

 

 ハラベコはキーンのポーズでペンギン村を走り回る。

 パトカーと鉢合わせたがジャンプして回避。しかし着地でうんちを踏んでしまい、カラスにアホと言われ

る。

 しかし気分は乗っていた。靴を脱ぎ捨て、武空術で飛び回る。

 

 途中畑を耕していた爺さんに則巻千兵衛の家を訪ねる。早速武空術で向かい、到着する。

 

「おお! 則巻千兵衛さん! あの高名な!」

「な、なんだいあんた」

 

 ハラベコは勝手に庭に入って千兵衛と握手。ついでにミドリとも握手。

 

「ええーっと、これ、つまらないものですが」

 

 そう言ってハラベコが取り出したのは黄金。拳大のインゴットで、売れば1000万円以上するような代物だった。

 

「な、なにいいい!」

「よ、よろしいんですか?」

「はい! 会えただけでうれしいですから! 気持ちです!」

「は、はあ」

 

 則巻夫婦はギョッとして、次にキョトンとする。

 千兵衛はゴクリと唾をのみ込み、ゆっくり黄金に手を近づけ、しかし最後はサッと奪った。

 

「ふう」

 

 宝を盗んだ泥棒のような息の吐き方をした。

 

「ところで千兵衛さん。少しアラレさんを借りますね」

「え? 借りるって」

「ええ。彼女胸を大きくしたいと言っているでしょう? 知り合いにそういうことのできる科学者がいまして」

「え? いや、しかしなあ」

「不安でしたら千兵衛さんもいらしてください。1時間もかからない距離です」

「う、うーん。胸がなあ。うーん」

 

 なんて話をしている間に、アラレと悟空が筋斗雲に乗ってやってきた。

 

「オッス! ……じゃなくてこんにちは!」

「ああ、こんにちは」

「博士はあっちだよ」

 

 悟空はハラベコに挨拶したが、用があるのは千兵衛だった。

 ドラゴンレーダーが壊れたので治してほしいと言う。

 千兵衛は請け負い、早速取り掛かる。

 ハラベコはアラレに話しかける。

 

「やあアラレちゃん」

「んちゃ!」

「んちゃ!」

「ほよ?」

 

 ハラベコはテンションが上がって『んちゃ』と挨拶したが、アラレの反応は鈍かった。

 

「ごほん。ところで、アラレちゃんは胸を大きくしたいと思ってないかい?」

「胸? うん! おっぱいぼいーんぼいーんってなりたい! ブラジャーつけれるからね!」

 

 アラレは両手を胸の前で動かし、で巨乳のジェスチャーをする。

 

「なら、俺の知り合いのところに来ないかい? たぶんあいつならできると思う」

「うん! 行く行く! うっほほーっい!」

 

 アラレは両手を上げてジャンプし、クルクルと駆けまわった。

 ハラベコはこの元気な姿だけで感動したりする。

 

「ア、アラレ! 少し待ちなさい! わしも行くから!」

「ほよ?」

 

 というわけで、千兵衛がドラゴンレーダーを直すまで待つことに。しかし千兵衛はレーダーの構造を理解できず、いつまで経っても作業は進まなかった。ところが、赤ちゃんのターボくんが超能力を使って一瞬で治してしまう。それを千兵衛の力だと言うやさしさまで見せつけてくれた。

 ハラベコは感動のあまり拍手してしまい、ミドリに引かれてしまった。

 

 レーダーは直った。悟空、千兵衛等が喜ぶ。しかしそこへ不審な影が近づく。

 

「ほーっほっほ! また会ったわね!」

 

 ブルー将軍だった。

 アラレの首元に短刀を突き付け、人質にしたのだった。

 

「ち、ちくしょう」

 

 動けない悟空。則巻家の人々は全員ぽかーんと見ているだけ。恐怖感などはない。アラレにナイフを突きつけても脅しにはならないからだ。

 

「ここは私が」

 

 と、ここでハラベコが出る。

 

「動かないで! この子が死ぬことになるわよ!」

 

 ブルー将軍がオカマ口調で脅す。しかしハラベコの姿はフッと消えたかと思うと、ブルーは首筋に強烈な衝撃を感じ、気を失った。

 

「残像拳です」

「ひゃーっ! すげえなおめえ!」

「かっくいいーっ!」

 

 悟空やミドリが驚き、アラレがはしゃぐ。ハラベコは照れたように頭を掻いた。

 

「じゃ、悟空くん。彼を処分してくれるかな? 俺はアラレちゃんといいところに行くから」

「ああいいぞ! 海のど真ん中に捨てといてやる! おめえ今度の天下一武道会出ろよな!」

 

 悟空はブルー将軍を担ぎ、筋斗雲に乗って旅だった。

 今度はハラベコの番。どうせだからと則巻家全員と手をつなぎ、集中する。探すのはカッタツの気。

 

 ピシュン。

 

 そして全員で移動した。

 

「あれ? 急に現れましたよね?」

「ああ、瞬間移動だ」

「ひ、ひえええ! なんだあ!?」

「瞬間移動したみたいでしゅ。お父しゃん」

「はえー」

 

 千兵衛とミドリが驚いている間にも、ハラベコは説明を始める。

 

「カッタツ、実はこの子の胸をだな。ついでにブリーフ博士やブルマと協力して、パワーも思いっきりアップしてもらって」

「ええっ!? いいんですか?」

「アラレちゃん。もっと強くなりたいだろ」

「つおく!? うんうん! なりたいなりたい!」

「ちょ、ちょっと待ってくれ! これ以上強くなったら地球が……」

 

 千兵衛とミドリの必死の説得により、アラレの強化は見送られた。しかし胸を大きくし、スタイルをよくすることは賛同したのだった。

 

「ほおー、こりゃあすごい」

 

 ブリーフ博士はデタラメな設計に見えて超高性能なアラレに興味を示し、改造に加わった。

 やがてブルマが亀ハウスから帰ってきた。彼女もなんだかんだアラレに興味を示して自ら改造に加わった。

 ハラベコはブルマの恨みを買っていたので、出会う前に瞬間移動で逃げた。

 

 ブルマ、カッタツ、ブリーフ博士、アラレ、千兵衛、ターボくんで設計のあれこれを話し合った。

 ガッちゃんは機械を食べてしまうので別の部屋に移動させ、大量の廃品を食べてもらった。

 3日後、新アラレが誕生した。

 

 身長は155センチまで伸び、頭身は2から4に。バスト78、ウエスト55、ヒップ80という日本人ならまあまあの肉体となった。

 普段のパワーはそのままだが、緊急時になると急激に増やせるようになった。また、内燃機関を見直し、燃費が向上。燃料の貯蔵量はポイポイカプセルによってほぼ無限大となった。

 

「うっほほーっい! うっほほーっい! ブラジャーだー!」

 

 アラレはブラジャーが胸にかかったことに大喜びだった。

 則巻家はペンギン村に帰ろうとしたが、道が分からなかった。この星に日本は無かったのだ。

 

「ど、どうしよう」

「うちに住んだらええよ。まあなんとかなるじゃろう」

 

 ブリーフの厚意で則巻家はカプセルコーポレーションに住むことになった。

 ハラベコは「すみません。瞬間移動は見知った気を感じなければ使えないのです」などと言って頭を下げ、黄金のインゴットをもう一個プレゼントした。

 ある日、千兵衛は瞬間移動できる装置を作ったことがあることを思い出す。

 うーん、うーん、と頭をひねる千兵衛。初めの触りまでしか思い出せない。

 ところが、それを利用してターボくんが装置を完成させた。そして則巻家はペンギン村に帰って行った。

 

「にししししっ。勝てる! このロボットなら! 私の頭脳を持ってすればさらに強くすることもできる!」

 

 この間、ハラベコへの復讐に燃えるブルマがアラレの強化型を作ることを密かに決意する。

 

「ふっふっふっふっふ。これでいい」

 

 しかし、それはハラベコが望んだシナリオだった。

 

 

 3年後、再び天下一武道会が始まる。

 悟空、チチ、クリリン、ランチ、ハラベコが前回同様に参戦。

 加えて、天津飯、チャオズ、ヤムチャ、アラレもいた。

 天津飯とヤムチャは亀仙流が活躍したと聞きつけてやってきた。ヤムチャはただの金稼ぎ。アラレは強い人と戦いたくて、ターボくんの瞬間移動でやってきた。

 

 ブルマは、シンデレラ・ブルマ、と名付けた自分そっくりのロボットを大会に参加させようとした。が、「嫌よ。なんで私が戦わないといけないの? 野蛮よ」と、性格まで本人そっくりだったため、参加しなかった。代わりにところ構わずイケメン達を誘いまくり、ブルマの羞恥心を煽ったのだった。

 

 チャオズの超能力により、悟空、チチ、クリリン、ランチ、ハラベコ、天津飯、チャオズ、アラレが綺麗に本戦トーナメントに進む。ヤムチャはアラレに軽く蹴られて一撃で負けた。

 

 本戦は、悟空対天津飯、ハラベコ対ランチ、クリリン対チャオズ、アラレ対チチとなった。

 

 悟空対天津飯はとても白熱した試合になった。途中でチャオズが超能力を使い、密かに悟空を攻撃し始めたが、これにターボくんが対抗。試合そっちのけでチャオズとターボくんの超能力合戦となった。

 それはチャオズが勝ったが、派手にやっていたので天津飯がチャオズによる試合の横やりに気付く。そして止めろと命じたが、鶴仙人がこれに怒り、2人を破門。そのまま天津飯を殺そうと武舞台に飛び込もうとしたが、亀仙人がかめはめ波で彼方へ吹き飛ばした。

 そして試合再開。多才な技を繰り出す天津飯と、すばしっこくトリッキーな動きをする悟空は、互角の戦いを見せる。

 両者疲労とダメージが溜まって行き、天津飯は気功砲の使用を決断する。

 その威力はすさまじく、武舞台を丸ごと消し飛ばし、底が見えない程の大穴を空けた。しかし悟空は上空に飛んで躱していた。

 しかし空中では武空術で自由に飛び回る天津飯が有利。悟空は天津飯にかめはめ波を放つが、なんと天津飯はこれを跳ね返す。悟空は自らのかめはめ波を食らい、ボロボロとなって武舞台の外に落ちた。

 

「て、天津飯選手の勝利です!」

 

 白熱の試合に観客達は大盛り上がり。しかし武舞台が無くなってしまった。

 

「も、申し訳ありません。協議の結果、以降の試合は予選会場で行うことに……」

 

 観客達から大ブーイングが起こった。予選会場は狭い。入れない人が出る。

 

 とかく、次戦。ハラベコ対ランチ。いきなり前大会の決勝の組み合わせであり、2人の実力が突出しているため、観客達は事実上の決勝戦と見なしていた。

 

 前大会と打って変わり、2人はいきなり近距離で打ち合った。

 殴り、受け止め、蹴り、躱し、フェイントを入れ、それも見切って躱す。

 衝撃波で屋根が壊れ、観客がいる下へ落ちた。ランチとハラベコは一旦戦いを止めて瓦礫の除去に奔走する。悟空、天津飯、チャオズ、チチ、クリリン、亀仙人、アラレ、ターボくん、ヤムチャ、シンデレラ・ブルマ等も手伝う。

 除去が粗方終わったところで、試合再開。

 2人は打ちあい、2人以外誰も見えないスピードで爆発音と衝撃波だけが観客に戦闘の激しさを伝える。

 しかし、不意に2人の姿が見えた。

 前回大会と同じように、ハラベコがランチを羽交い絞めにしていた。前回と違うのは、ハラベコとランチの服や仮面がボロボロになっていること。

 ハラベコは同じようにランチを抱えたまま移動し、場外に降ろす。

 

「くっそー!」

「あれだな。やっぱりお互い夫婦だから本気で殴れないな」

 

 ハラベコはくやしがるランチの頭を撫でる。試合終了は明らかだが、審判の実況は遅れてしまう。

 その理由は、ハラベコとランチの素顔がはっきり見えてしまっているからだった。

 

「お2人共、顔が……」

「え? ……うわっ」

 

 ハラベコはグラサンに言われて気付き、ランチを抱えて急いでその場を離脱した。

 

「ス、ストロングHマン選手の勝利です! しかしハプニングがありましたので、お2人は少しこの場を離れます」

 

 幸い予選会場であり、建物が壊れた影響もあって見物人は少なかった。しかし悟空やアラレにはしっかり見られてしまったのだった。

 

「あいつだったんかあ」

「あ、おっぱいの人だ」

 

 試合は続いていく。

 クリリン対チャオズは超能力の弱点とチャオズの抜けているところを見破ったクリリンの勝利。

 

 チチ対アラレはチチがスピードでアラレを翻弄。多才な技で次々攻撃をヒットさせるが、アラレにダメージは通らない。対するアラレはとても強力なパンチやキックを繰り出すが当たらない。

 

「つああああ!」

 

 そしてチチの強烈な前蹴りを食らい、武舞台の外に落ちた。

 

「ほよ?」

 

 アラレはノーダメージであり、本気を出す前に勝負を決められてしまった感じだった。技を受けるクセのあるアラレは、この大会は不向きだった。

 

「にししっ。負けちった」

 

 もっとも、当人は負けてもうれしそうだったが。

 

 試合は進む。天津飯対ハラベコ。ハラベコが一撃で天津飯を倒す。

 クリリン対チチ。とても激しい戦いとなる。

 両者のパワー、スピードはほぼ互角。身のこなしはクリリンが優れるが、チチの方が手足が長いので、リーチの差を上手く利用してチチは優位な状況を作り出す。

 

「くっ。はあ、はあ、はあ」

「オラの勝ちだべ。はあ、はあ」

「か、め、は、め、波あー!」

 

 と、ここでクリリンが全力のかめはめ波で賭けに出る。

 チチはあっさり射線上から離れるが、クリリンは動いた方にかめはめ波を曲げる。

 

「えっ? きゃあっ」

 

 しかしコントロールが不十分だったので、肩をかすめるに止まった。

 

「はあ、はあ、はあ。くそっ、まいった」

 

 クリリンは膝を着き、降参した。

 チチは勝ったが、右腕を痛めており、決勝はまともに戦えそうになかった。

 

 しかし、武道家として意地で決勝には強行出場する。

 観客達の期待がチチに集まる。しかしハラベコには勝てないだろうというのは皆分かっていた。

 

「頑張れー!」

「お嬢ちゃんすごいぜ! 俺は感動してる!」

 

 観客達はチチの懸命さに心を打たれていた。

 しかし全身に汗をにじませ、こちらを睨みつける少女に、ハラベコはエロスを感じてしまったのだった。

 

「決勝戦始めてください!」

「す、すまん!」

「えっ」

 

 ハラベコは試合開始早々、例の腕が無数に見える技を使ってしまった。

 

「あっ、いやっ、きゃあああああ!」

 

 それでチチの全身をこねくり回した後、ハッとして彼女を場外に落とした。

 

「失格! ストロングHマン選手失格! チチ選手の優勝です!」

 

 しかし、グラサンは認めなかった。

 ハラベコの不敗神話が途切れた瞬間だった。

 

 観客は微妙な気持ちになったが、ハラベコが負けてチチが勝つなら万々歳という感じだった。

 

「いや、オラの負けだ。優勝は返上する。無理ならこの試合は放棄したことにするべ」

 

 しかし、当のチチが敗北を申し出た。

 観客は再び感動し、チチに惜しみない拍手を送った。

 

「ええー。協議の結果、優勝者なしとなりました。賞金は来年に繰り上げとなります」

 

 そうして天下一武道会は終わった。

 

「ねえねえあんた、今フリー?」

「え? いや、それは……」

「ねえいいでしょう?」

「あ、あわっ、あわわわわっ」

 

 なお、密かにシンデレラ・ブルマとヤムチャが付き合うことになったりした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。