数分後。カイズの目の前には見慣れない。いや、普段の見慣れた姿のヴィータが目の前に立っていた。
ヴィータは紅いバリアジャケットを翻すと、座っているカイズの隣についた。
「バリヤジャケットがいいって。なんでまた」
「普段は戦闘や教導で着ている仕事着。その仕事着でエッチなことをしてもらう。俺はそのギャップにものすごく興奮するんですよ」
カイズは再びヴィータに自分のモノを握らせる。すると、先ほどよりも少しだけ堅くなった感触が口よりも語っていた。
「ほ、本当だ……」
「それじゃあそのまま俺を弄くってくれませんかね。できれば優しいながら、激しくお願いします」
「えっ、優しいのに激しいのか」
「とにかく愛情を込めてよろしくお願いします」
「お、おぅ」
頑と攻められると、どうにも断れない。ヴィータはカイズのそれに爪を立てないように、ゆっくりとコネ初める。
(わっ、わぁ。ちょっとずつ堅くなってる。それにカイズの顔。気持ちよさそう)
そういえば、カイズは自分と暮らして禁欲生活をしていると言っていたはずだ。
きっと純粋にカイズを心配して同棲を決めた自分に、性欲をぶつけてしまわないように必死だったのだろう。
そんなこと気にしなくてもいいのに。そう思いながらも、誘わなかった自分も同罪であろう。
「あっ、ああぁ」
「ど、どうした痛いのか!?」
「い、いえ。その気持ちよくて、声がでちゃって」
「な、何だ。それならよかった」
何分精知識が希薄なまま今まで生活を送ってきたのだ。何か不手際があってはいけないと、細心の注意を払う。
「よっ、ほっ、とっ」
「いいです。ヴィータさんすごく気持ちいいです」
「へへぇー♪ だんだん大きくなってきたな♪♪」
カイズの大きくなる様子を見て、ヴィータは思わず笑顔になる。
って、何彼氏のおちんちん大きくさせて喜んでるんだよあたしは。
ふと正気に戻ると、自分の行いが恥ずかしくなる。もしかしたら自分も幾分かお酒に酔っているかもしれない。いや、きっと酔っているに違いない。
ヴィータは空いている左手でグラスを持つと、残っているお酒を全部飲み込んだ。
頭が少しくらっとするのを感じながらも、ヴィータは動かす手の力を少しずつ強めていく。
それに導かれるように、カイズの股間が逞しく起きあがる。
「さすがですヴィータさん。それじゃあちょっと失礼しますね」
「失礼しますって。って、何でスカートの中もぐりこんでるんだよ。や、やめ、変なところに息吹きかけるなよ!」
無理な体勢で思わず手を離してしまう。
カイズはまるで、「やってるー」と行きつけの飲み屋の暖簾をくぐるように、ヴィータのスカートの中に進入する。ヴィータは必死に彼を追い出そうとするが、酔っているせいか、うまく手が動かなかった。
「いやー、夢だったんですよね。ヴィータさんのバリアジャケットに潜り込むの。訓練中とかちらちらとおみ足が見える度に、興奮してたんですよねー。あっ、何だ。ヴィータさんのここもめちゃくちゃ興奮してますね」
「――――――んん! そんにゃこと、あっ、やんっ、言うにゃよ」
「ほら、手が止まってますよ。ヴィータさんの代わりに俺が口を動かすんで、休めないでください。ああー、この小さなおしりがほんと可愛いです」
「それ言葉の意味が違うし、初めの趣旨から外れてるじゃねえかよー」
疑似的なシックスナインとでも言おうか。二人とも寝っころがりながら、上下を逆転させる。
もうこうなったカイズを止めることは不可能だ。ヴィータは諦めの境地に入ると、カイズのをしごくスピードを早くする。
とにかく早くイカせてしまおう。手の中でガチガチに堅くなるカイズ自身を感じると、彼も負けじと口を動かした。
「だっ、はは、いい感じですヴィータさん」
「んしょ、んしょ、きゃう、いきなり変なところ舐めるなよ。手に力が入らなくなるだろ」
「変なところ? 変なところってどこですか。俺、言ってもらわないと全然さっぱりで」
体勢のせいでカイズの顔が見えない分、秘部がやたらと敏感になっているのがわかる。
ヴィータは下着越しに、執拗なまでに割れ目を舐め続けられると、もう駄目だとボソボソとつぶやく。
「え、えっと、あ、あたし、お、お、おま」
「えっ、誰のなんですか!」
「だ、だから、あたしの。――――ヴィータのおまんこそんなに激しく舐めないで! 気持ちよくて変になっちゃう!!」
「――――ヴィータさん!!」
ヴィータは右手を、カイズは口を持って全力で相手を絶頂に導き出す。ビクビクと動くカイズと、ヒクヒクと震えるヴィータは互いにラストスパートをかけた。
「ん、ずず、ぷはっ。ヴィータさん、ヴィータさん、ヴィータさん! 好きです。大好きです。愛してます!」
「あ、あたしも、やっ、あぅ、カイズのこと。だ、だいしゅきだぞ」
「ヴィータさん!」
ヴィータとカイズはお互いの体から興奮が突き抜けていくのを感じる。
―――――ビュルルルルッ!!
そして本能のままに互いの欲望を相手の肌に叩きつけた。
絶頂を迎えた快楽に、お互いの体がズンと重くなる。だがそれでも倒れ込むことはない。
むしろその熱を感じながら、二人は顔を見合わせた。
「――――ん、んんっ」
二人は同時に顔を近づけると、互いの唇を激しく重ね合う。貪るように、奪うように、求め合うように舌を延ばし重ねあった。
二人が口を話すと、ツゥーっと唾液の糸が垂れる。その姿を見て、ヴィータは色っぽい吐息を漏らす。
「あっ、は、やん」
「……ヴィータさん。一回だけじゃ射精時間の平均がとれないんで、その」
「いいよ。ヴィータも同じ気持ちだから」
「うおおぉぉぉ、ヴィータさん!」
「きゃっ♪」
カイズが抱きしめると、ヴィータは可愛い悲鳴を上げる。そして二人の激しい動きに空っぽの瓶がコトンと倒れた。
ここまでで、カイズが開けた瓶の数は約四本だ。これはかなりの量であろう。
だがそんな彼に合わせてヴィータが開けた瓶は一本、プラスαで缶が四つほどだ。
そんな二人が酔っぱらっていないはずもなく。
普段では考えられないほど強気のカイズと、いつもでは拝むことのできない乙女チックなヴィータ。このカップルのばかっぷりは、文字通り二人の精魂が尽きるまで行われていくのだった。