※この作品はR-18です。

ヴィータちゃんは男友達が少ない(18禁版)   作:白翼

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ずっと ずっと ずーっと

「……いやー、すごかったな」

 

「ほんとそうですね、ヴィータさん」

 

 四人分はあるのではないだろうか。巨大な布団に入った二人は、夢見がちにそう語った。

 

 すごかったのは、露天での行為ではない。その後の夕飯を含めてのもろもろのことだ。

 

 カイズはパンパンに張ったお腹を叩くと、少し苦しそうにしていた。

 

「まさかあんなに豪勢な食事がでるとは思いませんでした。ってか、あれ何人前あったんですかね」

 

「それもそうだけど、まずは服だよ服。……まさかあたしの人生で十二単を着る日が来るなんて思ってなかったぞー」

 

 夕食には準備がかかります。それは夕ご飯を用意するだけでなく、接待のセッティングをすることも含まれていたのだ。

 

 外観の城は伊達ではない。カイズは時代劇の殿様が着るような服を着させられ、ヴィータはさっき口にしたように色鮮やかな十二単を着せられたのだ。

 

 そして運ばれる料理は豪華なこと。いや、料理が豪華なことは百歩譲るとして、その料理を着物を着込んだ従業員が一品一品運んでくるのはまさに圧巻というか、唖然だった。

 

 今ならわかる。この旅館はどういった意味でとろうとも、値段倍以上のものが確実に存在していたのだ。

 

「独特と言いますか、何と言いますか。リピーターは多そうですけど、まず初めの踏み込みに躊躇しちゃいそうな旅館なんですね」

 

「だけど踏み込んだからこそ、あたしは気に入ったかな。まあこんな至れり尽くせりだと、逆に気を使っちゃうかもしれないけど」

 

「それは同感ですね」

 

 二人は顔を合わせると、笑顔を浮かべる。そしてひとしきり笑い終えると、カイズはヴィータは柔らかく抱きしめてく。

 

「まだ旅行は三日残ってますし。明日からのことを思うと、俺楽しみでしょうがないです」

 

「あたしも。……あたしも楽しみだ」

 

 ヴィータもまたカイズの腰に手を回す。二人は互いの体温を感じると、安心したのか眠気が増してきた。

 

「ヴィータさん。……ずっと、ずっと愛してますからね」

 

「あたしも、ずっと、ずっと、ずーっと、カイズのこと愛してるよ」

 

「安心しました。……それじゃあ、おやすみなさい」

 

「うん。……おやすみ」

 

 二人はゆっくりと目を閉じると、今日一日の疲れを表すように瞼が重くなる。

 

 今日は本当に楽しかった。きっと明日も、明後日も、これからずっと毎日が続いていっても、この楽しさはずっと変わることはないのだろう。

 

 ヴィータは最後の力を振り絞って、眠りについたカイズを見る。

 

 彼の安心しきった寝顔を見ると、ヴィータもまた安心したように目を閉じていくのだった。

 

 

 










あとがき

※ここから先は白翼のかなりきつかった近況が書かれています。

作品の余韻が消えてしまうかもしれないので、注意してください。


そんなわけでお久しぶりの白翼です。

今回の作品はいかがだったでしょうか。この新婚旅行編は必ず書きたいと思っていた作品で、ちょっとずつ、ちょっとずつ書き溜めておりました。

いやいや、ブログのほうを見ている人はわかるかもしれませんが、白翼は仕事の都合上、ここ二ヶ月全く休みがありませんでした。

いえ、全くというと語弊がありますね。とりあえず一ヶ月に一日だけはお休みはありましたけどw(そのうちの一つはリリマジで普段より早起きでした)

そんな地獄のような日程。しかしうちの仕事が一年間安心して過ごすために、この二ヶ月は絶対になくてはなりません。

なので、体も心も疲れ切りましたが、耐えきることができました。


そう、耐え切った矢先でした。




…………うちの店に泥棒が入りました。



もう正直、頭のなかが真っ白になりました。

明らかに店内は荒れており、覚えている限りでもかなりのものがなくなっている。

ようやく地獄の二ヶ月が終わり、小説を頑張るぞという矢先のことでした。

しかも盗まれた側だとしても、盗まれてはい終わりってわけじゃないんですね。

もうここ数日は検証や在庫の整理などで心身ともに砕かれてしまいました。

あっ、でもとりあえず犯人はつかまりました。

盗まれた商品もこちらが『絶対と証明できる』商品なら買い取ってもらえるそうです。

そう、盗まれて開けれて、それでも絶対と証明できるものなら。




…………はぁ、まじ。


そんなわけで、なんとも気持ちはうつむいてしまっていますが、そんな近況でした。



あと、この前のリリマジ17でDLsite様に来ていただきまして、文庫版のヴィータちゃんとシグナムさんがデータ販売になることになりました。

というか、データ販売しています。

http://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ132380

中身としては、今回の号に関しては絵以外ネット版の焼き回しとなっています。

この新婚旅行まで読んでくれて読者様で「まあ、これまでの小説で500円くらいの価値はあるかな」と思ってくれた読者様。

もしくは今の白翼にお力添えをしてくれる読者様がいましたら、是非ともヴィータちゃんは男友達が少ないやシグナムさん、RXH共々よろしくお願いしたします。


さて、正直気持ちは全然落ち着かないのですが、今日はこのへんでということで。

また白翼の気分が回復した頃に会いましょう。



ではは~ ノシ



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