突然の移動、大変失礼しました。
疑問の答えと質問の答え
そういえば、ここ最近はあまり一緒にお風呂に入ってない気がする。
ヴィータはそんなことを思いながら、浴室で一人カイズを待っていた。
カイズの仕事も波に乗り、お互い生活時間が少しずつはずれているのがその原因だろう。
基本夕飯は一緒に食べるように心がけているため、早く帰った方がお風呂を沸かし先に入ることになっている。
ヴィータは先に湯船につかると、浴室のドアがガラッと開いた。
「それにしてもシグナムさんもなかなか悩んでいるみたいですね。そういう理由があったなんて。でもよかったんですか、それ俺に話しちゃっても」
カイズはそういうと、かけ湯をして体を洗い始める。
ヴィータは浴槽の淵に顔を置くと、「大丈夫、大丈夫」と口にした。
「シグナムのことはまあ、ずっと一緒に暮らしてきた家族だし、同じ女だからわかることもある。だけどコウキさんのことはこっちにはからっきしだからな。だからカイズにも聞いて、何かアドバイスがあったら頼むって言われてるんだ」
「なるほど。でも俺もコウキさんのことは全く知らないんですよね。……それでも話せるとしたら、同じ男の視点からでしょうか」
カイズは体を洗うと、ヴィータに続いて湯船につかる。そんなに大きくない浴槽なので、カイズは後ろからヴィータを抱きしめるように、彼女の後ろについた。
ヴィータは彼の手に自分の手を重ねると天井を見上げる。
「じゃあ同じ男の視点から言うと、カイズはどう思うんだ」
「えーっと、そうですね。……いやー、なんと言いますか、答えはそれなりにわかってるといいますか」
「なんだよそれ。……っていうか、お尻に固いのがあたってるんだけどよ」
「それは仕方がないですよ。こんな体勢でムラムラしなかったら、男じゃないですから」
カイズはヴィータの首筋に唇を這わせると、チュッチュと何度も吸引していく。絡ませていた手を彼女の胸に移動すると、そのまま優しく揉みほぐしていった。
「ちょ、カイズ。そういうのは、ベッドで。それに今は相談中だぞ!」
「でもやったあとの後かたづけって、ちょっと面倒じゃないですか。それに今も現在進行形で相談には乗ってますよ」
「どういうこと、んっ、あ、あんまり乳首ばっかり、せ、攻めるなよ」
握った手で胸を揉みながら、何度も何度も人差し指で乳首をイジられる。カイズは最後にギュッとそれを押し込むと、ヴィータのさくらんぼはピンと膨らんでいった。
「なんだかヴィータさん、少し胸が大きくなってきてませんか」
「そりゃカイズが毎日毎日触ってるからじゃねえのか。っていうか、胸いじりながら急に素に戻るなよー」
「それもそうですね。……では」
カイズはヴィータのこちらに振り向かせる。ヴィータは彼を挟むように両足を広げると、二人の距離を近づける。
ヴィータは「んっ」と目を閉じ口を前に出すと、カイズは自身の頬が緩むのがわかった。
「やっぱりヴィータさんは世界で一番可愛いですね」
「な、なんだよそれ」
「俺の本心ですよ」
「んんっ、んちゅ」
カイズは唇を重ねると、ヴィータの唇を味わうように舌を伸ばす。ここにくるまで、何度も何度も唇は交わしてきた。だが行為の前のキスがおざなりになることは、一度としてなかった。
唇を離すと、ヴィータはとろんとした顔をする。だがそれとは逆にカイズの顔には緊張の色が見えた。
「どうしたんだカイズ?」
「……いやー、俺やっぱりヴィータさんのことが大好きなんだなーって思いまして」
「それ、一日に何度も聞いてるぞ」
「何度も言っちゃうくらい、そう思ってるんですよ。だって、だってですよ。もう結婚して結構日にちが経つのに。…………ヴィータさんとキスするときはいつも緊張しちゃうんです。やっぱり変ですかね」
カイズはそう少し茶化して言葉にするが、その緊張はヴィータにはよく伝わっていた。これだけ近い距離にいるのだ。彼の心音が伝わらないわけはない。
ヴィータはカイズの胸に顔を埋めると、ほっとしたように声を上げた。
「……ちょっと安心したかも」
「何がですか?」
「んー。あたしの心臓の音って、こんなに大きかったのかなって、ちょっと思ってたんだ。……だけど当たり前だったんだな。二人して緊張してたら、そりゃうるさい音がするんだよなーって」
「あー、やっぱりもう一度言いますね。…………やっぱりヴィータさんは世界で一番可愛いですよ。その、いいですかね?」
「…………うん」
カイズとヴィータは浴槽から立ち上がると、そのまま洗い場に移動する。彼女は壁に手を置くと、カイズに向かってお尻を突き出した。
(カイズ。……すごい興奮してるな)
壁につけられた鏡越しに、彼の顔を見る。もう自分の体など見飽きるほど見ているはずなのに、カイズはいつだって自分の姿に興奮し続けてくれた。
カイズはヴィータのお尻を優しく掴むと、興奮しきった自身を彼女に当てていった。
「ん、んん。あ、あっ」
自分の膣にカイズが入り込む感覚は、いつまで経っても不思議な感覚だった。
だが自分の大好きな人を受け入れているという感覚は、彼女にとって何にも変えられない嬉しさでもあった。
グッ、ググっと、カイズのモノが奥へ奥へと入り込む。初めの頃は痛がっていた行為も、ここ最近では少しずつ慣れてきていた。
「それじゃあ動きますねヴィータさん」
ギュッとお尻を握る手に力がこもる。カイズは腰を前後に動かすと、ヴィータの秘部を刺激する。
「あっ、あっ、んっ、んんっ」
カイズのピストンに合わせて、ヴィータの声が少しずつ漏れる。ヴィータは腰が砕けそうにいなるのを必死に我慢すると、耐えるように下を向いた。
カイズはそんな彼女を見ると、少し維持の悪い声で耳元でささやいた。
「あー、でもやっぱり今はそうかもしれませんね」
「いま、今って、あっ、なっ、何の話し、はっ、はぁっ、よぉ」
「ヴィータさんがエッチかどうかって話ですよ。昔は確かにエッチじゃなかったですけど、今は違うかもしれませんね」
「なっ、何を根拠にそんなこと言ってるんだよ、んんっんー!」
必死に声を抑えながらも、それでも反論してみせる。カイズはヴィータのお尻に添えていた右手を彼女の頬に当てる。
そして人差し指を彼女の口の中に侵入させると、ゆっくりとヴィータの顔を上に移動させた。
「だって昔のヴィータさんだったら、入れられてこんなにエッチな顔しませんでしたからね。ほら、見てください。ヴィータさん、こんなに嬉しそうな顔してますよ」
「う、嬉しそうなって。あ、あたし。あたしは……」
カイズの言葉に従い鏡の中の自分を見る。そこに映るのは顔を赤らめ、指を入れられたからか、だらしなく涎を垂らす自分の姿が映った。
「でもまあ自分の指で大切なところ開いて見せて、誘惑してくるヴィータさんには今更ですかね」
「そ、それはサクヤさんに言われて。それにカイズだって喜んでたじゃねえか」
「はい、ものすごく嬉しかったです。……俺だってしっかり口にしたんですから、ヴィータさんも声抑えてないで素直になりましょう」
「素直にって、あっ、あっ、ああっ、やあっ、カイズ、激し、すぎ」
一際深くカイズのモノが入ってくると、ヴィータの言葉は遮られてしまう。カイズはそのまま腰の動きを早くすると、同時にヴィータの感情も高ぶるのがわかった。
「ヴィータさん、もうそろそろ、いいですか」
「い、いいですかって。いいっていわなくても、もう限界、なっ、やっ、なんだろ」
「はい、そうです! い、いきます!!」
最後にもう一度ヴィータのお尻をギュッと握りしめる。そして勢いよくヴィータの奥でカイズは欲望が吐きだした。
何度も、何度もカイズの怒頂が膣で暴れるのを感じる。ヴィータは膣のモノが少しずつ小さくなるのを感じると、恥ずかしそうにつぶやいた。
「よ、汚れちまったじゃねえか」
「大丈夫ですよ。ここはお風呂場なんですから。それじゃあ綺麗にしますんで、脚広げてくださいね~」
「~~~~~!!」
ヴィータはバスチェアに座らせられると、ガバッと股を開けさせられてしまう。
本当は恥ずかしいと抵抗して見せたかったが、事後の脱力感のせいかそれもできなかった。
そしてきっとわざとなのだろう。勢いのあるシャワーをヴィータは割れ目に当てられる。
「やっ、そ、そこばっかり、また変な、あっ!?」
一番敏感な部分にシャワーが当たると、一度出し切った快感が再び沸き上がるのを感じる。
だがそれはカイズも同じだ。身悶えるヴィータの姿を見ると、再び下腹部の欲望が顔を出し始めた。
「ま、また元気になってる……」
「ヴィータさんが可愛すぎるからですよ。でまあ、今の俺の状態がさっきの答えといいますか」
「さっきの質問? それって、なっ、あうっ、コ、コウキさんのことか?」
ムラムラしてエッチをして、そしてまたムラムラして。それの何が答えなのだろうか。
ヴィータがそんな顔をすると、カイズは苦笑いとともにその答えを口にした。
「男っていうのは女性が思っている以上に単純で、欲望の抑えがきかなくて。そうであっても結構繊細だったりするものなんですよ。……それが大切な人であれば、あるほどにね」