※この作品はR-18です。

ヴィータちゃんは男友達が少ない(18禁版)   作:白翼

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ヴィータちゃんは男友達が少ない海鳴市視察編  最終話 たった一つの小さな願い
ボーナスステージ 力の代償と最後の一日(後編)


◇

 カイズは部屋の前で深呼吸をすると控えめに扉をノックする。

 

「…………大丈夫だぞー」

 

 と少し間をおいてヴィータの声が聞こえてくる。やはり思うところがあるのだろう。とにかくまずは謝ろうと覚悟を決めて扉を開く。

 

「ヴィータさ、あっ、くっ――――⁉」

 

 即座に謝罪をするつもりで出した言葉は最後まで声にならなかった。だがヴィータの姿を見てしまっては仕方のないことだろう。

 

 ヴィータは頬を染めながら、もじもじと太股を擦らせ合う。だが彼女が羞恥に染まるのは当然のことだ。今目の前にいるのは、子供体型の本来の姿だ。しかしその服は寝巻きのパジャマではなく、どこか見覚えのあるバリアジャケットだった。

 

 黒の競泳水着に赤いベルトが胸を挟むように施された服、さらに同じデザインと素材のニーソックスをつけたバリアジャケット。一見するとフェイトのものに似ているが、それには腰のヒラヒラの装飾がなかった。

 

 さらに目を引くのがVラインのエグさだ。本当に大事なところをギリギリで隠しているそれは、とてもでないが戦闘を行えるものではなかった。

 

 カイズは自然と唾を飲み込んでしまう。そんな無言の空間に耐えられなくなり、ヴィータが先に声を上げた。

 

「お、おぃ、何か言ったらどうなんだよ」

「えっ、あっ、おおっ、えっと、あの…………どういうことなんでしょうか?」

 

 混迷極まり気の利かない返答をしてしまう。ヴィータはカァーと耳まで赤くするとトコトコとこちらに近づく。そしてカイズの太股をペシペシと叩きながらつぶやくように言葉にした。

 

「わ、悪かったって思ってるんだぞ」

「えっ? 何がですか?」

「勝手に真ソニックフォームを使ったことだよ。カイズがあれだけ嫌だって言ってたのに…………ごめんな」

 

 ヴィータはシュンとした顔つきになると俯いてしまう。彼女にそんな顔をさせてしまった。カイズは自らの頬を力一杯ひっぱたくと両膝をつき、ヴィータよりさらに視線を低くした。

 

「ヴィータさんが謝る事なんて何もありませんよ。あの状態を招いてしまったのは、俺がヴィータちゃんに戦術を教えてしまったからで」

 

「でもそれはあの世界の八神堂のことを思ってだろう! カイズは何も悪くねえよ!」

 

「それはヴィータさんの行動も同じですよ! 俺の教えであのまま圧勝してたら、きっと深い根っこのところに何も残りませんでした。俺の考えが浅かったんです」

 

「それこそ結果論だろ。あたしたちはあの世界からどのタイミングで抜け出せたかわからない。それにあっちの世界のはやて達がお別れ会をしてくれなかったら、あたしは伝えるタイミングすらなかった」

 

「でもそれを言ったらあの会がなければ、ヴィータさんが真ソニックフォームを使うこともなかったはずです!」

「だったらあのお別れ会が悪かったってのか⁉」

「全然そんなことはありません! 俺たちのためにあの会を開いてくれて本当に嬉しかったです!」

「あたしもだよ!」

 

 しばらくの間そうやって休みなく早口で本音をぶつけあう。二人はぜえぜえと息を切らしながらも、改めて疑問を口にした。

 

「え、えっと、俺たち、な、何の話してたんでしたっけ?」

「だ、誰も悪くないのにお互いに、ざ、罪悪感だけを抱えてたって話だろ」

「で、ですよね。最初から誰も悪くなんてないんですから」

 

 そこまで言うと、カイズは大きく深呼吸をする。そして呼吸を整えると小さく頭を下げた。

 

「この三日間、態度がギクシャクしてすみませんでした。誰が悪いってわけじゃなかったのに、変にもやもやしちゃって」

 

 その言葉を聞くと、今度はヴィータが頭を下げる。

 

「あたしのほうこそ軽率なことして悪かった。でも大衆で晒した姿はVRの立体映像、さらにあの大人の姿は本当のあたしじゃない。……だから」

 

 両膝をついているカイズの前にスッと立ち上がって見せる。ヴィータは自身の胸に手を添え話を続けた。

 

「だからカイズには他の誰かに見せた偽物の姿じゃない。本当の、本当のあたしの、えっと、その……エ、エッチな姿を見て欲しいって、お、おお、思ったんだ!」

 

 ヴィータはそう啖呵を切る。だが言葉とは裏腹にベッドの中に潜ってしまった。きっと今の姿になること事態かなりの勇気が必要だったのだろう。カイズは先ほどまで張っていた肩の力が抜ける。代わりに下半身に熱が溜まっていくのを感じた。

 

 カイズは力任せに布団を引っ剥がす。その中ではヴィータが露出を隠すように身を縮こませていた。

 

「あれー、ヴィータさん。俺にエッチな姿を見て欲しいんじゃないんですかー?」

「そ、そのつもりだったんだけどよ。き、気合い入れ過ぎたせいで、ジャケットのそこかしこがその」

「ジャケットですか?」

 

 縮こまっているヴィータの体を力ずくで広げていく。そのバリアジャケットは先ほども感じたとおりVゾーンがかなりエグいことになっている。だが近くでまじまじと見てみると、それだけでないことにすぐ気づいた。

 

「これ、めちゃくちゃ生地が薄いですね」

「だ、だってよ。他の誰にも見せたことない姿を見せたいってジャケットをいじってたら、どんどん変なふうになっちまって」

 

 次々と言い訳を述べながら、耳まで真っ赤にして両手で顔を隠す。カイズは逆に見られてないことをいいことに、なめ回すようにその姿を見た。

 

「でも本当に凄いですよね。ピッチピチの競泳水着とニーソックス。エナメル光りしてる服も魅力的ですけど、絶対領域の太股もたまりません。……それに」

「へっ――――ひゃうっ!」

 

 予想だにしていなかった刺激にヴィータは思わず声を上げてしまう。その声がもっと聞きたくて、カイズはぷくっとした胸の膨らみを指で弾いた。

 

「生地が薄すぎて乳首が立ってるのが丸わかりですよ。これも服の効果ですかね~~」

「そ、それ、あひゅ、そこばっか、さわ、やっ、んんっ♡」

「こんなくっきりしちゃう服じゃ、もちろん俺の前でしか着れないですよねー」

「あっ、やっ、ちが、違う♡」

 

 乳首を摘ままれ弾かれるたびにヴィータは喘ぎ声を漏らす。だがその中でも何かを否定していた。

 

「いったい何が違うんですか? こんなにぷっくり乳首大きくしておいて」

「だ、だから違う、バリアジャケットをき、着たからじゃない。やっ、ああっ、カイ、カイズに見せたから、カイズの視線を感じたから、カイズだから反応した、んひゅう♡」

 

 ヴィータはギューッと目を閉じると、本当に小さく体を痙攣させる。それとは逆にカイズの心は弾けそうなほど高鳴りをあげるだった。

 

「お、俺が見たから、ですか?」

「そっ、そうだよ。この格好はもちろん恥ずかしいけど、ここは家の中だし、他の誰かに見られてるわけでもないし。だ、だけど、カイズにこの姿を見られたら、胸の奥が熱くなって、いきなり恥ずかしくなってきたんだよ~~」

 

 ヴィータは小さく吐息を漏らしながらそう答える。そしてその言葉を口にしたあと、申し訳なさそうに伏せ目がちにカイズを見た。

 

「でもカイズは大人バージョンの方がよかったか? バリアジャケットの設定はすぐに変えられるから今からでも――」

「そんなことはありませんよ!」

 

 ヴィータが喋り終わる前に、かぶせるように言葉をぶつける。カイズは顔を隠していたヴィータの両手首を握りしめ退ける。そして無防備になった顔に、唇を重ねていった。初めはついばむように優しく触れる。さらに時間をゆっくり、ゆっくりかけて激しい口づけへと変えていった。

 

「ん、んっちゅ、あっ、えっ、えっ」

 

 ヴィータの口内が自身のものでない舌でなめ回されていく。この貪るようなディープキスの感覚は未だに慣れる様子はない。

 

 唇が離れるとヴィータはトロンとした顔でカイズを見る。カイズはヴィータの目をしっかり見つめて改めて言葉にした。

 

「そんなことありません。たとえどんなヴィータさんでも俺は最高に好きです。……でもやっぱり俺にとって一番大好きなヴィータさんは、格好良くも可愛い小さなお姉さんの姿なんです。でもだからこそ、大人姿をいろいろな人に見られるのは嫌だったんですが」

「うん、どうしてだ?」

「大人化して急に視線が集まるようになって。でも俺のヴィータさんは元々こんなに最高の女性なのに、それをにわかどもに知らしめられないのが悔しくて悔しくて……‼」

 

 カイズは悔しそうに青筋が出来るくらい拳を握りしめる。それは社交辞令などではない。カイズは本気でヴィータの魅力を伝えきれないことを悔しがっているのだ。

 

 そんなカイズの表情を見て、ヴィータは思わず吹き出してしまう。

 

「わ、笑わないでくさいよ。俺は本気で」

「分かってる分かってる。でも海鳴市に来たばっかりの時も言ったろ。……周りなんて関係ない。あたしはカイズしか見えてないってな」

 

 今度はヴィータの方から軽いキスをしていく。それを終えると太股をもじもじ擦りあわせながら、意を決したようにカイズに背を向けた。

 

「こ、こんなのは今日だけだからな。し、しばらくは絶対にないからな」

 

 そんな前振りをしてヴィータは前に這いつくばっていく。そしてカイズの目の前にグイッとお尻を突き出していった。

 

「今までずっと我慢してた分、最後の晩はめちゃくちゃにしてください、旦那様」

 

 その言葉と共に際どい股の布をグイッとズラしていく。ヴィータの秘部は触れることなく、すでに愛液にまみれていた。

 

「で、ですが三ヶ月ぶりですし、まずは指で慣らしたほうが」

「ばっか。平行世界にいたのは三ヶ月だけど、実際には四日も時間が経ってねえんだぞ」

「えっ、あっ、ああ、そうでしたね!」

 

 そう、二人は平行世界に行った初日以外、性行為をしていなかったのだ。一つは行為中はどちらも無防備になってしまうこと。

 

 二つに性行為という行いを持ち込むことで、あの世界での生活が二人にとっての『日常』になってしまうことを恐れたこと。最後に全てが上手くいってから改めてという気持ちがあったからだ。

 

 カイズがのんきにそんなことを思い出していると、ヴィータは自身の秘部に指を添える。そして耳まで真っ赤にしながら、それを広げて見せた。

 

「そ、それによ。これでもまだほぐす必要があると思うか」

 

 広げたその場所からトロンとした粘り気のある蜜が垂れていく。カイズはその姿を見るとゴクリと唾を飲み込んだ。

 

「ヴィ、ヴィータさんがそう言ってくれるなら。……正直もう限界ギリギリでした!」

 

 カイズは寝巻きを脱ぎ去るとすでに準備万端の猛りをヴィータの秘部に添える。しかしすぐには入れず、しばらくの間秘部に沿わすように押し当てていった。

 

「んっ、あっ、やっ、じ、じらすなよ」

 

 入り口に入れようと亀頭で擦るたびに、ヴィータの体が小さく痙攣する。その反応を可愛らしく思うが、すでにカイズも限界ギリギリだった。

 

「入れますよヴィータさん」

「アッ、アアアァッ!」

 

 ズブ、ズブブと音が聞こえそうなほどの勢いで、肉棒が飲み込まれていく。カイズは根本手前までソレを入れると、後ろからヴィータのお尻を鷲掴みにした。

 

「ヴィ、ヴィータさん、もしすぐに動かして大丈夫そうなら」

「大丈夫、大丈夫だから。後ろからいっぱい、旦那様の好きなようにヴィータをめちゃくちゃにしてください!」

「ヴィータさん、ヴィータさん!」

 

 二人とも完全にタガが外れるのがわかると、カイズは遠慮なしに腰を動かす。いや動かすと言うよりも叩きつけると言った方が正しいだろう。

 

 バキバキになった肉棒がストロークするたびに、ヴィータは声にならない高揚の悲鳴をあげる。カイズは逆に搾り取るように締め付ける彼女の膣内を気持ちよく思いながらも、すぐに果てないように唇を噛みしめていた。

 

 カイズに気持ちよくなって欲しい。ヴィータに気持ちよくなって欲しい。お互いがお互いを気遣う性行為は時間が経つごとに興奮が増していった。

 

 だが密なるその時間が永遠に続くわけではない。

 

 締め付けるヴィータの膣内から、肉棒を無理矢理限界ギリギリまで引く。カイズはヴィータのお尻を跡がつかんばかりに鷲掴みにした。

 

「ヴィータさん、イキますよ」

「来て、来てください。ヴィータのナカを旦那様のでいっぱいにしてください‼」

「ヴィータさん!」

 

 ズブブブブッ! と一番奥まで肉棒が押し込められていく。と、その小さな場所に欲望の液をぶちまけていった。

 

 ヴィータは放たれた温かい精液と射精で痙攣する肉棒を文字通り肌で感じると、ビクビククと大きく体を痙攣させていく。

 

 射精を終えた肉棒をズブズブとヴィータの膣内から抜き出す。カイズは額の大粒の汗をぬぐう。ヴィータは指一本動かせず、恍惚とした笑みのまま吐息混じりの声を上げた。

 

「素敵でした、旦那様♡」

 

 ヴィータはくたーっと体をベッドに預ける。カイズはそんな彼女に腕枕をしてあげると、耳元でつぶやいた。

 

「ヴィータさんも世界で一番最高に素敵ですよ」

 

 最後にそう言うと、カイズはヴィータの額に軽くキスをする。そして二人は微睡みに身を任せ眠りについていくのだった。

 

 

 

 

◆◇

 次の日の朝、カイズとヴィータはキャリーバッグとボストンバックを携えて八神家の前にいた。

 

 実質二ヶ月と三日。体感約半年弱住んだ家との別れは、行きのそれよりも感慨深い物だった。

 

 二人は家全体に目を向け、感謝の形を示すために深く頭を下げてく。先に顔を上げたヴィータだ。

 

「本当に長い間お世話になりました。海鳴で過ごした日々は本当に楽しかったです」

 

 ヴィータに続いてカイズも顔を上げる。

 

「この家と街のおかげで、俺はたくさんのことを学ぶことが出来ました。この経験はこれからきっと力になると思います」

 

 二人は目を合わせると「せーの」とタイミングを合わせる。

 

「「ありがとうございました!」」

 

 次に来たときには、もしかしたらこの場所は八神家ではなくなっているかもしれない。だがどんな形になろうと、誰が住まおうとも、この場所での思い出はきっと一生色あせることはないだろう。

 

 感謝の気持ちを伝えると二人は家に背を向ける。その時、温かい風がそっと吹く。それは二人の頬を撫でるように優しく。また背中を押してくれるように力強くもあった。

 

 だが二人が後ろを振り返ることはもうない。その代わりに晴れ渡る爽快の青空に目を向けた。

 

 海鳴市。ここは中心部にビルが建ち並びながらも、周辺が海と山に囲まれた自然豊かな街。

 

 温泉もあり、頼れる病院もあり、舌鼓間違いなしの喫茶店もあり、もしかしたらVRゲームの最先端を担うかもしれない。

 

 そして短いながらも二人の思い出がギュッと詰まった大切な、本当に大切な場所だ。

 






あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。
書き下ろしの18禁小説はいかがだったでしょうか? 楽しんでいただけたら本当に幸いです。

残りの2つの書き下ろしが入った本はBOOTHにてまだ頒布中です。最近頒布を始めたヴィータちゃんの短編集も合わせて、もしご興味がありましたら下記のURLを見ていただけたらありがたいです。

URL  https://hakuyoku123.booth.pm/

また今回の更新や海鳴市編の感想や評価などをいただけたら本当に嬉しいです。

改めてここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
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