パラダイス・ロスト Birth of UNKNOWN 作:さみに
性的なR-18展開な上に、今回はオルフェノク要素0.1%くらいです(当社比)
それでも良ければどうぞ。
姦
施設に預けられてから、特に不幸だと思ったことは無かった。
いや、施設に預けられることになった時も、
自分の両親が死んだのも、それによって自分が独りになったのも、全てそうなったから、そうなったのだと。
年齢の割に、事実を事実としてしか受け止めず、特に悲しむという事もしなかった。
ただし母親は…母性は求めた。父性に関しては特段の興味も欲求も無かったが、母性は違った。
歪な欲求だったが、それも子供特有のものであると考えれば、特別に変というわけでも無かった。
木更津祢子は裏路地を駆ける。
小さな身体と、長い長い髪を大きく動かしながら、夜の街を駆ける。
九歳の少女が外出するには夜の帳が降りた時間に。
その視線の先に居る、一人の女を追いかけながら。
息せき切って脇目も振らずに逃走する女も、次第に行き止まりまで追い詰められていく。
三方を塀に囲まれ、開かれた一方は先程まで通ってきた道のみ。
その先には、自分を追いかけまわしてくる少女――の形をした獣。
先刻目の当たりにした少女による狂気の一幕を思い返しただけで身の毛がよだつようだ。
自分自身も、その一幕の舞台に登る人形の一つにされてしまうのか。
いや、それは疑問ではない。本能で、確信に至ることができる。
絶対に、自分も同じ目に遭うのだと。
「おねえちゃん、なんでにげるの?」
少女は見た目通りの幼い声で問いかけてきた。
子供が親に何の気の無い質問をするような気軽さで、純粋さで。
本来ならば、なんのことはない言葉。無視していればいいだけのこと。
「ねこね、ままがいないの。だから、おねえちゃんにままをしてほしいの。」
次に零れた言葉は、途端に意味を汲み取ることすら不可能なものになった。
母親をやる?「なる」のではなく「やる」?
どういうことを意味しているのか、解らない。
いや、そもそもこの状況自体が異常過ぎる。
何かを考える前に、その点を解決しなければ思考のしようがない。
「だから、おねえちゃんのこと、いただきますするね♪だいすき、って!」
少女が瞳を閉じて手を合わせる。食前の挨拶のように。
そして開いた瞳の中には、爛々とした真鍮色の輝きが灯っていた。
漆黒の紋様が、顔の中心から全身に向かって肌の上を這っていく。
突然に、少女の背中から灰一色の巨大な顎が顕れて、牙の奥にその身体を隠してしまった。
灰色の球体がその場に残り、更に内側に向かって絞られるように縮小していく。次第に浮かび上がっていくのは女性の肢体、それも大人のものだ。
熟れた二つの双丘、瑞々しい太腿、引き締まった臀部は見事なバランスを保っており、体色も併せて彫刻のような印象を与えることだろう。
膝から下は獣のような逆関節、そして強靭な筋肉を備えた足が大地を踏みしめている。腕は体毛に覆われていて、鉤爪のようなものが鋭く手の甲から生え揃っていた。鈍色にも見えるそれは月光に照らされて輝いていて、不気味なほどに綺麗に見えた。
頭頂部から背中を通り、腰骨の上までに至るまで温かく、心地の良さそうな体毛がふさふさと生える。僅かな夜風にも揺れて、身体に比べると違和感を覚える程に生物的だ。
そして、何より目立つのは腰付近から伸びた圧倒的な量の毛に覆われた三本の尻尾だ。それらは三本とも独立して自由に動いていて、灰色でなければ余計に派手に思えただろう。
顔面には狐の意匠を持つ仮面が嵌められ、口元の唇は悦びに満たされた形で刻まれている。
身体の前面には何も無い。体毛ですら覆われていない。局部は全てそのまま外気に晒されていて、子宮の上にあたる部分の肌に、奇妙な紋章が鮮明に浮かび上がった。
ほんの数秒の間に、少女は灰色の怪物へと転じた。
怪物の品定めするような視線が、女にはあまりにも不快だった。
それは最早失われた「男」のそれに近い、下卑たものだったからだ。
荒い吐息が聞こえる。目の前の怪物の影が、幼い少女のシルエットを取る。そこには狂気に彩られた表情を浮かべた祢子が居た。
目は焦点が定まっておらず、口はだらりと開かれていて涎が垂れ落ちている。舌もだらしなく伸ばされていて、酷く下品だ。およそ少女の浮かべるものではない。
怪物が腕を振りかぶって女の身体を掌に収めると、そのまま乱暴に地面に組み敷いた。
「うぐっ…!」
呼気が強制的に肺から吐き出される。苦しいが、それ以上に根源的な恐怖と不安が脳に刻まれていくようだ。
怪物の腹にある紋章が鈍く光り、空間を震わせるような音と共に怪物の股座から、嫌な水音と共にナニカが顔を出す。
スカートの上から、自分の尻肉にそれが押し付けられる。不愉快な程に熱く、そして猛るように脈動しているその肉塊に、されど自身の胎の奥が鷲掴みにされるようだった。
身体の芯が揺さぶられて、灯を点けられたような感覚に陥る。もう決して感じることのできなくなったはずのものだ。
怪物の肉塊が自身の身体の下に潜り込むと、迷いなく秘部へと押し当てられる。衣服越しであろうと熱が否応なく伝わってきている。
そして、全くそれすら意に介さないように、怪物が腰を前へと押し進めると。
その生地を引き裂いて、女性の胎を穿ち貫いた。
潤滑油すら介さずに強引に押し込められたそれは、膣壁をごりごりと拡張して、子宮口に達する。
女の悲鳴のような嬌声を聞いた怪物――の影に映し出された祢子――が笑い声を漏らし、更に腰を押し付け奥へ奥へと刻みつけんと存在を強調した。
固く閉じ、開くことの無いはずである入口は、然し強引にその門を破壊される。侵されることの無い聖域が少女の肉塊で満たされていく。
雁首をその内壁に引っ掛け、再び閉じることの無いように固定させると、再び紋章が鈍く輝いて――
『~♪~――っ♪っ♪~~っ♪』
熱く滾ったナニカが吐き出されていく。胎内を溶かし尽くさんとして殺到して、女の悦びを否応なしに引きずり出す。
瞬く間に胎内の容積を超えて、秘部と肉塊の隙間から、収めきれない分が零れ落ちていく。それは白く濁り、更に粘り気を保っていた――まるで、精液のように。
自分が何をされているのかを女性が理解する頃には、再び怪物の肉塊が嘶きを始めていた。紋章も未だに輝きを失っていない。
再び肉塊が精液を吐き出し始め、容積を超えて殺到する精液の感覚が一部喪失したかと思えば、悪寒と共に背中を駆け巡る予感があった。
腸を、胃を通り過ぎて、胸中で鼓動する心臓に向けて何かが迫りくる感覚を、次の瞬間にははっきりと感じた。
半実体となって飛び出した精液状のエネルギーが心臓に突き刺さり、そこに込められたエネルギーを注入していく。女の身体に、蒼い焔がぼうっと灯る。心臓が燃えている、そのあり得ない事態に対する驚きよりも、どこかその揺らめきを綺麗だと感じられた。
快感と、失意と、絶望と、多くの感情に惑わされながら、女は意識を手放した。
肉塊を女性の体内から引き抜く間際、子宮口と秘部を、自身のエネルギーで形成させた栓で厳重に塞ぐ。
満足そうに怪物が下卑た笑い声を漏らして、その身体を灰色に輝かせながら縮小させていくと、元の幼い少女の姿が顕れる。
少女らしからぬ振る舞いを行った直後にも関わらず、先程の蒼い影の中に居た少女とは全く違う、年齢通りの幼い表情で笑顔を浮かべていた。
哀れにも犯し尽くされた女性はそのまま地面に転がっていたが、身体を丸め始めたかと思えば、子宮の真上に奇妙な紋章を刻まれたエンブレムが出現した。
それと同時に、秘部の真上に灰色の肉棒が形成されると、灰色の液体が先端から噴き出しては女性の身体へと纏わりつき、覆い隠すように凝固していく――
噴出が収まった時に、そこに鎮座していたのは繭や卵のように見える灰色の物体だった。
壁に付着して糸状に固められた液体に支えられて、それは息づくように静かに上下している。
その様を期待の視線で観察していた祢子は、その物体に口付けを施して抱き着いた。愛してやまないと言わんばかりに。
暫くそうしていたが、名残惜しそうにその身体を離すと後ろを振り返ることなく駆けていった。
はい、追記しました。7/26の12時です。
今のところはここまでで第一話、ということでお願いします。
●木更津 祢子(きさらづ ねこ→「き」さら「づ」「ね」こ)
●身長:122cm 体重:29kg
●年齢:9歳
●性別:♀
●外見:膝まで届く茶の強い黒髪ツインテール。気の強そうな少し鋭い瞳
●B-W-H:年齢的に測定しておらず。幼女。
小学二年生。うんどうがかりさん。孤児のため施設に預けられていて、遠足の最中に転落死し、覚醒。
活発、溌剌、元気が取り柄。孤児という境遇にすら負けない不屈の子。
友人も多く、クラスにおいては人気者。恵まれない自身の身の上から努力による研鑽を怠らず、それを苦にも思わない。
結果、学業にも強く、運動能力にも光るものを持つ、将来的にはほぼ完璧超人まっしぐらの幼女。
オルフェノクとして覚醒した後は更に飛躍したその身体能力を日常生活に活かす適応力も持つ。
しかし、秘めたる思いが強かったのは不幸だった――それが屈折したものであることも含めて。
●フォックスオルフェノク
●身長:199cm 体重:89kg
木更津祢子の変化するオルフェノク。
細くしなやか、しかし確かに強力な肢体を持つ。全身に生える体毛は灰一色とはいえ美しい毛並み。
他のオルフェノクと比べると、圧倒的に軽量の肉体を持つ。運動能力、俊敏性においても同じで100mを4秒で駆け、跳躍高は50mに達する。
外殻も少なく、肉体のほとんどが人体そのままのシルエットを保っている。
それ故に、人間態の幼女像との乖離が著しい抜群の女体は過激の一言で、無知故の無防備さを兼ね備える。
このような姿に変化した理由は、身体を動かすことの楽しさ、そして母性への渇望。
怪人態に変化後の彼女は、病的なまでに母性を求める。ただでさえ幼い精神は更に退行を起こして赤子とほぼ変わらない。
女性をつけ狙い、狐の如く確実に追い込み、仕留め、その母性への愛を叩きつける様は狂気そのもの。
また、理想の母親像を明確に持つ為、自身の手でそれを表現することもできる。豊かで柔らかな毛並みの尻尾に身体を預けられ、極上の女体そのものの肢体に包まれた標的は瞬く間に陥落するだろう。
狐モチーフなので半陰陽、つまりふたなり化可能。母性を求めて行き着く先は子宮の蹂躙。精子によって使徒再生を行うことすら可能と正に異常種。
射精した精液は胎内に殺到するばかりか心臓にまで這い上がり、オルフェノクエネルギーを注入する。経口摂取、果ては地肌に付着させた状態からでも使徒再生を行使できる。
精液による使徒再生が成功した場合、母体は繭の役割を担い、出産時には中から胎児であるオルフェノクが生れ落ちる。子が独り立ちするまで繭の役割は続き、人間生活に溶け込むが、相性や適合率が高ければ母体もまた繭からオルフェノクへと進化可能であり、子に隷属する立場になる。
以上の点から、このオルフェノクに狙われた場合、オルフェノク化する未来しか無い。繁殖力という点において非常に優れた個体といえる。