※この作品はR-18です。

東方被嗜虐   作:Apfelbaum

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お待たせしました
改訂版を挙げ直しましたので、また読んでみてください


※人形師の嫉妬 その4

 目の前の物体を見ていると、幻想郷に来る前の頃の記憶が蘇る。

 類は友を呼ぶ、という言葉があるが、正しくその通りで変態な自分の周りにはそれ相応の性的趣味を持った友人がいた。アナルセックスが何よりもエロいと言って曲げないA、寝取られの中でも女が男を襲う逆レイプ的なエロを主食にするB、ショタ好きを拗らせて容貌の幼さから女装にハマったCなど。そんな変態男子たちの中で一際キマっていたもう1人の友人であるDのあの言葉が、リフレインする。

 

「マネキンってあるじゃん?、男性用も女性用もどっちもエロいよね」

 

 当時の自分はその言葉の意味が分からなかった。

 首を傾げる数人にDはヤレヤレと静かに喋り出す。

 

「まぁ顔が無いしね。全身像のマネキンだってのっぺらぼうみたいなもんだからエロさが分からないっていう反応は理解できるよ。でもさ、まずはこう考えようよ。そのマネキンには実は意思があってさ、衆人環視から逃げ出したいのに体が動かなくて恥ずかしくて恥ずかしくて泣きそうになっているって。…どう?、中々エロいと思うよ」

 

 そう、Dは人形に興奮する趣味を持っていた。元々状態変化モノが好きだった彼は、身近に妄想しやすい人形やフィギュアに傾倒するようになったらしい。

 

「固め的なヤツってことでしょ」

「そうそう。…まぁ、それだけって訳ではないけどさ。人形が恥ずかしがっていると妄想しながらさ、スカートとか捲ってみると捗るんだコレが」

 

 ………確かに。

 Dの言葉は、間違っていない。今だからこそ、そう言える。

 ゴクリと生唾を飲み込む。最早何回喉を鳴らしたか分からない。心臓も早鐘をバクンバクンと打ち続けている。締め切った部屋の中、季節は冬を迎えているはずなのに自分は全身に汗を滲ませている。

 ふと、緊張し過ぎてしまったのか、立ちくらみが起きてその場にしゃがみ込んでしまう。

 時間はまだたっぷりある。本人が帰ってくるまでにまだ1週間もある。その筈なのに、早くしろ後悔するぞ、ともう1人の自分が急かしてくる。

 

「…ごくっ」

 

 誰も来ないなら、誰にも見られるはずはない。窓は閉めた。カーテンも締め切った。スキャンダルだと射命丸文にすっぱ抜かれることもないはずだ。

 視線を木目調の床からゆっくりと上に向けていく。まず足が視界に入った。陶器のように白く滑らかな肌と、血色の良さを伺わせる赤ピンクの爪先。踵もつま先もくるぶしもまさしく人形の如く美しい。彼女の足は足というよりおみ足と表現する方が似合うと思う。

 数人の瞳は歪んだ期待に満ちて上を向く。彼女のふくらはぎや太ももは鮮やかな青色をしているロングスカートに秘匿されている。中が見たければ裾を捲るしかない。

 心臓がどうしようもないほど高鳴っている。

 しかしこの一線を超えていいのかと、心が急に待ったを掛けた。

 

(あぁあぁっ、ダメだっ、見たら終わるっ、平穏だった関係が終わっちゃうっ、でも、でもぉっ)

 

 目をぎゅっと瞑って、自分の中にいる天使と悪魔の言い争いに耳を傾ける。

 天使は言う。見なかったことにすればいい。言いつけを守ったと知らないふりをすればいい。今なら無かったことに出来る。一線を越えてしまえばまず間違いなくバレる。

 悪魔は言う。彼女は遠くにあるらしい魔界へと行ったのだから、いくら彼女と言えどもそんな所から人形を通じて自分を監視するなど無理だ。それにこんな物を無防備に置いておくアリスが悪い。ただ知識欲に従うだけだ、何も悪いことじゃない。

 葛藤は何分も続いたような気がしたが、右手が無意識に裾を掴んでいることに気付いた瞬間、心の中にいた天使は悪魔の持つ三叉槍に突き殺された。

 数人は徐々に裾を持ち上げ、掲げていく。それと同時に滑らかな曲線を描くふくらはぎが、膝が、そしてふとももが露わになっていく。

 股間は痛いほど勃起していた。ズボンを押し上げる頂点からは我慢汁が滲み出していて、興奮だけで達しそうになっていた。

 

(アリスのふくらはぎ!、アリスの太もも!、…それでっ、それでっ!)

 

 裾を捲り上げると遂に、憧れていた存在の最も女性的な部分が視界に映り込んだ。

 真っ白な逆三角形の布が、彼女の神秘さを表現している。腰回りにほんの少しあしらわれたレースがそこにアダルトさをプラスしていて、数人は数秒の間、固まってしまった。

 

「………………アリスの、パンツ」

 

 水色やピンク色ではない、純白の下着。お人形のような細めの下半身に素晴らしく似合う、完成されたシンプルなカラー。

 数人は右手から裾を離すとロングスカートの中に身体を潜り込ませた。純白のパンツが眼前に迫った。

 

「……ふもぅっ、むふっ、すうぅぅうっ、むふぅぅうぅっ」

 

 彼を抑えていた天使はもういない。数人は人形の股ぐらに顔を埋めると、思いっ切り臭いを肺いっぱいに吸い込んだ。両手で太ももをしっかり捉え、肌の質感を何度も擦らせて味わう。

 たまらなかった。踏みとどまっていたあの一瞬さえも惜しいと感じてしまうほど、この行為は楽しくて、イヤらしい。

 相手は人形だ。股にどれだけ鼻を埋めても一切臭いはしない。肌の感触も人間の肌に非常に近いのだが、やはり体温が無いことが人形であることを裏付ける。

 

「ふがっ、ふもぉっ、すん、すんっ」

 

 それでも今、自分は人形遣いアリス・マーガトロイドの股ぐらに顔を埋めている。

 Dの言うようにアリスの意識はもしかしたらこの人形に宿っているのかもしれない。或いは時間停止という能力で彼女をここに固定しているのかもしれない。そうやって妄想しながら息を吸い上げるだけで、無味無臭の香りは女性の香りを含むような気がして脳内を揺さぶってくる。

 数人は気付かない内にズボンの中で射精をしていた。肉棹はビクンビクンと大きく脈打ち、テントの染みを広げていった。

 

(まだ6日ある…。掃除のことを考えても5日。それまではこの超最高級ダッチワイフで遊べるんだ……ッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は一目惚れという言葉を信じていない。別に地底にいる橋姫のような穿った意味で信じていない訳ではない。ただ本当に有り得ないものだろうと、そう思っている。

 そもそも幻想郷の暮らしの中で出会い自体が非常に少ないのもこういう考えに至る理由の1つだけど、私としては恋も愛も男女が出会い、会話を交わし、少しずつ互いを知るようになってそこに至るものだと考えているから。

 こういう話を魔理沙やパチュリーにすると「寂しい女だぜ」とか「暇ならそういう本でも貸すけど」など小馬鹿にしてくる。2人とも一目惚れを信じているらしい。

 大図書館の司書を務める小悪魔でさえ「それは寂しいですよ」と言う。小悪魔にとって一目惚れとは、その出会いの瞬間に思わず「ビビッ」と来るのもの、だそうだ。この人と何処までも何時までもいたい、共に生きていたいという想いが落雷の如く頭から足まで一気に駆け抜けるらしい。

 …落雷とは大仰な表現だわ。

 3人に、じゃぁそんな経験をしたことがあるのかと尋ねると、小悪魔は冗談かどうかパチュリーに一目惚れして仕えるようになったと言った。小悪魔召喚の儀式には紅魔館の主であるレミリア・スカーレットやその従者である十六夜咲夜なども同席していたが、彼女はパチュリーに惚れ込んだらしい。

 意外な話に魔理沙は驚いていた。

 どことなく妖しげにも見える笑みを浮かべた小悪魔はパチュリーに後ろから抱き着いた。大図書館の主は嫌そうな表情を浮かべてはいるが、巻き付いた腕を剥がそうとはしなかった。

 もう一度2人に質問し直すと、魔理沙もパチュリーもそんな経験はしたことがないと言う。ないのにそれを信じるのはどうなのか。それを指摘するとロマンがないと叱られた。ないものをあると信じるからこそ、それが本当だった時にもっと感動する、と魔理沙は言い切った。

 …恋愛にロマンを求めるのは違うような気がした。

 そんな他愛もない会話をした魔女会から1ヶ月と1週間が経ったある晴れた日のこと。私は鮮明に憶えているし、忘れもしない。

 ふと何かの気配を家の外に感じ、暇潰しに見に行った。

 その先にいたのは後頭部を抱えて呻いている人間の姿だった。ゴロンゴロンと地面の上で転がっていたその少年、鴇矢数人との出会いはそこから始まった。

 彼は私を見るなり顔を真っ青にしながらその場から逃げようとした。一目で外来人だと分かった私は逃すまいと上海と蓬莱に捕縛を命じ、とっとと自宅に連れて帰った。

 その時は、面白そうで暇潰しになりそうな人間を拾えた、とそういう感想しかなかった。

 何故なら自己紹介もしていないのに森の中で唐突に私の名前を叫んだのだ。そんなの面白いに決まっている。

 簀巻にされても尚、暴れていた数人も自宅に着く頃には観念したのか、血の気の引いた顔で大人しくしていた。私を悪い人食い魔女とでも思っているらしかった。

 椅子に座らせ、反応を見るつもりで上海と蓬莱を近づかせると、最初は怯えていた彼も徐々に感心するような表情で人形を見るようになった。

 少し興が乗ったので上海に手を振らせたり、蓬莱に数人の指を持ち上げさせたりすると強張った表情もすっかり溶けていき、微笑みすら浮かべるようになった。

 私は思わず話し掛けた。…が、数人は反応しなかった。私に怯えてはいないところを見ると、上海たちが喋ったものだと思い込んでいるようだった。

 もう一度話し掛けると、数人は慌てたようにこちらに視線を合わせてきた。彼はとても申し訳なさそうにしていた。

 二言三言会話を交わしてみると、数人は至って普通の人間であると分かった。私や魔理沙たちに敵意を持つような存在には見えず、何かの手違いで幻想郷に来てしまったと推測出来た。

 しかし数人がごく普通の男の子と分かったからこそ、どうして私の名前を知っているのか、どうして魔法を目の前にして怯えないのか、彼に対する興味は尽きない。

 ……最高の暇潰しが手に入ったと私は確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数人がアリス人形を発見してから2日目。彼の行為は徐々に徐々に過激になっていった。

 初日はまだ健全な方だった。身体を抱き締めたり、手を握ったり、髪の匂いを嗅いだり、うなじやへそにも鼻を埋めたり、彼女の足の裏を揉んでみたり、そのまま太ももに頬ずりしてみたり。一緒に暮らすようになってよりはっきりと感じる彼女のミステリアスさ、そして怪しげな美しさが手元にあるだけで満足していた。

 だが翌日ベッドから身体を起こす頃には異様なほど彼女のことが欲しくなってしまっていた。優しく彼女に触れるだけでは到底満足できそうにないくらい、邪悪な欲望が胸中を渦巻いていた。

 だからまず数人はアリスの人差し指を舐めた。味はしなかった。でも美味しかった。

 彼女が子供たちの前で、あるいは自分の前で人形を操る時に動く指が、いつの間にか妖しくいやらしく見えるようになっていたのだ。

 人差し指を何度もしゃぶると、今度は中指を口に含んだ。人差し指と同じように味などしないのに、どうしてか不思議なくらい美味しかった。

 数人は薬指も小指も親指も舐めしゃぶった。指を全てしゃぶると、今度は手のひらを舐め上げた。犬になったような気分が、股間を熱くさせていった。

 結局午前中数人はずっとアリスの指を舐め続けていた。右手が終わると左手に移り、左手が終わると右手を再び舐めた。ただただ一心不乱にうっとりとした表情で、ずっと舐め続けた。

 正午を示す鐘がなると、数人はもそもそと階段を降り、彼女が作り置きしていったスープを食べ、そして再び彼女の部屋に戻った。

 改めて彼女の前に立つ。いよいよその時が来たのだと数人は生唾を飲んだ。

 彼女の格好は青のワンピースのようなノースリーブにロングスカート。元の世界で見るアリス像そのものだ。

 数人は震える手で彼女の腰に手を回し、フリル付きのリボンの結び目を解く。シュルリと音を立てながら足元に落ちたリボンを拾い上げると、丁寧に畳んで近くにあった鏡台に置いた。

 リボンを取っただけでは腰回りが少し緩くなっただけ。彼女の服装は見た目通りに解いていけば良さそうだが、それはまるで爆弾解除のような繊細な手付きが必要とされている気がする。

 首元のリボンを解く。胸元のボタンを外す。ケープを脱がせ、畳んで置く。ロングスカートを結い止める紐を外し、丁寧に脱がせていく。

 

(ああぁぁ、アリスの、アリスの……、ああぁ、俺のもの、アリスは俺のものだっ!!)

 

 鏡台に彼女の服が積まれていくと、数人の中の独占欲や支配欲が同じように膨らんでいく。彼女の肌がより見えるようになると、心臓が痛いくらい拍動を繰り返す。

 遂にアリスは下着だけの姿になった。

 

「めちゃくちゃキレイだ……。透き通るくらい白くて、傷一つない高級な陶器のような肌。その整ったフランス人形のような顔立ちも、その小さな口から紡がれるミステリアスな吐息も、…あぁ、アリスは俺のもの。誰にも渡さない。アリスは俺だけのものだ」

 

 ブラジャーもパンツと同じで初雪のような白色をしている。

 彼女の胸はほんの少し膨らんでいるだけで、決してナイスバディとは言えない肉付きだ。しかし、数人は逆にそのスレンダーな肉付きに安心していた。着痩せするタイプで実は胸が大きかった、服の下にはムチムチとしたお腹や太ももが隠されていた、などであったらむしろ落胆すらしていた。

 彼女はこれで良い。彼女の身体はこれが良い。ミステリアスで、クールで、怪しくて、妖しくて、時折物憂げな表情を見せる彼女の身体付きはこれでないと完成しない。

 数人はアリスを抱きしめつつ、ブラジャーホックを外しにかかった。エロ漫画で見た知識を思い出しながら、ホックを上下にずらし、ブラを浮かせる。そしてそのまま彼女をバンザイさせながら遂にブラを脱がせた。

 もう我慢の限界が近かった数人はあえて視線を反らし、一気にパンツも引き下ろす。人形を倒さないように片足ずつ持ち上げながらパンツを引き取ると、ブラジャーと重ねて服の上に重ねた。

 そして全裸の彼女を背にしながら自分の服を脱いでいく。最後のトランクスを脱いだ時にはガチガチに勃起した肉竿がバネのように力強く反り返り、我慢汁を垂れ流していた。

 数人はいよいよ振り返った。

 そしてアリスの全裸が目に飛び込んだその直後、数人は彼女をベッドに押し倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回がアリスおまけ編の最終話になります
最終話ではアリスと数人がそれはそれはイチャイチャします
もう凄いイチャイチャすると思うので、お楽しみに

またアリスおまけ編が終わったら本編を進めます
色々妄想が膨らんだので、それを文字に起こしていきたいなと思います
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