※この作品はR-18です。

東方被嗜虐   作:Apfelbaum

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第56話です

今回は短めです

-あらすじ-
数人は諏訪子に無断で豊聡耳神子のところに預けられることが決定
諏訪子は諏訪子で様々な妖怪たちとコンタクトを取ることを考えて……


お前が――になるんだよ! その1

「いやぁ~、流石輝夜だなぁ、そんな作戦を考え付くなんて」

「何言ってるのよ、てゐの悪知恵のおかげでより盤石なものになったんじゃない」

 

妖怪兎と月の姫は仲良く笑い合っている。

その横で数人の精液割りを黙々と飲む永琳が妙に怖くて、妖怪たちはその3人から離れたところで飲み直していた。

 

「……肝が冷えて冷えてしょうがないわ、はよう月に戻ってもらえんじゃろうか」

「あの青と赤の「八意永琳です」、……永琳さん怖いよー」

「何だかこのお酒も冷たく感じるわね」

「ていうなんでてゐは平然としていられるのかな」

 

てゐは輝夜の竹筒に酒を注ぎ、輝夜はてゐの竹筒に酒を注ぐ。

本当にあの一瞬で2人は仲良くなってしまったらしい。

時折、数人の名前が聞こえたかと思えば、2人して厭らしい表情を浮かべて笑っている。

三日月のような口をして笑うてゐ、お淑やかに口元を左手で隠して笑う輝夜。

…そして手元に置かれた皿から佃煮をもそもそ食べつつ、酒をちびちび飲む永琳。

近寄りたくないのは当然である。

 

「でも輝夜の持ってきた作戦は流石と言うか、ね」

「そうじゃな、よもや人間様に預けようとはのう」

 

輝夜の持ち込んだ作戦はこうである。

残り1ヶ月を切った適当なタイミングで数人を迷いの竹林から出し、野外プレイと称して近くの森林で辱める。

そこに変装した輝夜が適当に力を振るい、マミゾウたちを蹴散らして数人を奪い去る。

諏訪子宛に正体不明の妖怪に襲われて数人を奪われてしまったという旨の手紙をてゐが送り、少しタイミングをずらして録画しておいた一部始終を永琳か輝夜のどちらかが諏訪子に見せる。

動揺している諏訪子たちを他所に輝夜は数人を豊聡耳神子に預けてしまう。

そしててゐたちは巫女・鴇矢数(トキヤスウ)の復活の噂を流布しながら、マミゾウの故郷である佐渡島へと逃走。

というものである。

いざ数人の居場所が分かったら分かったで、直ぐに返せと言えない場所に預けてしまうのがミソだと輝夜は興奮気味に話した。

 

「趣味悪いよね」

「うん、そう思うなー」

 

数人を素直に返したくないことを認めているルーミアも、流石にやり過ぎじゃないのかと疑問視している。

そんな妖怪すら悪趣味だと認める作戦にてゐの悪知恵が加わって益々悪趣味になってしまった。

 

「でもなーんで儂らまで巻き込まれんとならんのじゃ…」

「痛いのは嫌よ…」

 

輝夜の作戦ではそれっぽく振る舞ってマミゾウたちを追い払うつもりであったが、てゐはそれではリアリティに欠けるということで、全力で戦うから輝夜もそれなりにぶつかって欲しい、と提案した。

輝夜に対して“それなりに”と言ったのは、てゐが輝夜の実力を見抜いた上でのことである。

輝夜は心の友を半殺しになどしたくないと拒んだが、諏訪子の性格を知っているてゐからすればそんな中途半端では絶対見抜かれると強引に押し通した。

それに加えて、変装についてもてゐは意見を述べた。

正体不明にするより、この国いる妖怪に化けた方がいいと。

しかしそれについては永琳から、万が一に諏訪子が変装元の妖怪と顔を合わせてしまったら面倒なので不明で通すとストップを掛けた。

なにせ諏訪子は昨晩の出雲にて妖怪たちと独自に交流を持つことを許可されている、今後も数人のために手を広げていくつもりだろうから、正体不明のままがいいのだ、ということであった。

 

「半殺しってどの程度?」

「それは…、腕の1本や2本は覚悟しておいた方がいいんじゃない?、しっかり戦わないといけないらしいし…」

 

影狼は怯えるように自分の身体を掻き抱いた。

輝夜の戦闘力を推し量れたのはてゐとマミゾウだけであったが、それでも何となく自分たちでは束になっても敵わないと本能が訴えているからである。

 

「強いんだろうね」

「それはお付きのあんな雰囲気だけで気圧されているんだから、そりゃそうでしょ」

 

投げやりな発言をするリグルである。

また近いうちに輝夜とてゐはより細かいところの詰めをするために話し合うことが決まった。

輝夜考案の作戦にてゐの悪知恵が肉付けされていくのを想像して、気分が悪くなったマミゾウは白濁酒を大げさに呷る。

 

「はぁ、大体、襲われることが分かってて数人と青姦なんぞ楽しめんじゃろう…」

 

青姦もしてみたくはあったが、のちに自分たちが嬲られるのだと分かっていたらやる気も起きるはずはない。

マミゾウは鬱屈した気分を吐き出すように煙管を吹かす。

フーッと吐き出された煙は何となく四つん這いになった数人を形取るが、それも直ぐに霧散してしまった。

 

「直ぐ様治療してくれるとは言っても、痛いのは嫌だよ」

「闇ごと霧散して自害したように演技しようかな」

「駄目よルーミア、そんなズルは認めないわよ」

 

本気で戦闘したことなどてゐ含めて全員やったことがない。

あっさりとやられるのが目に見えている。

そんなどうしようもない未来が確定したことで4人の心持ちは暗澹たるものになり、自棄酒する気も起きず、皆して項垂れるのであった。

 

「……今日どうしようかなぁ」

 

陰鬱な空気を変えたくてリグルはおもむろに喋り出した。

リグルの隣にはいつの間にかあのカマキリが同席していて、ツマミの皿が一品追加されていた。

どうやらカマキリが持ってきたらしい。

主の内心をいち早く察知して大好物の蜂の子の甘辛煮を用意した辺り、流石部下筆頭である。

 

「そう言えば今晩はリグルの番だったね」

「…もしかして今日やるの?」

 

影狼とルーミアは前に蟲の選別をやっていたのを見ていたのでそう相槌を打つが、マミゾウは何のことか分からず首を傾げている。

 

「何の話じゃ、……おお、これ美味いな、何じゃカマキリが作ったんか」

 

話しを聞くついでに蜂の子をツマんだマミゾウは余りの美味しさに目を見開いた。

その反動で話の流れが右往左往している。

 

「カマキリは器用だからね、凄いでしょ」

「いやぁ、これは美味い。酒がすすむすすむ」

「凄いよねー、鎌しかないのにどうやってるんだろ」

「ちょっと、話しを戻しましょうよ。今晩リグルが何をするか、でしょ」

「ああ、そうそう、そうじゃったわ、うん」

 

蜂の子料理のおかげで再びテンションを取り戻しつつある4人。

その事にリグルはそっとカマキリを撫でることで感謝の気持ちを伝えつつ、マミゾウに自分の計画を打ち明けた。

 

「なぁるほどのう、しかしそれは大丈夫なのか?、産み付けた卵は無制限に神力を吸収し続けそうなもんじゃが」

「卵も神力で膨らむのかなー」

「膨らむっていうより、数人の力全てを取り込んじゃうかもっていうことでしょ」

「そうじゃ」

 

リグルの優しい手にうっとりと目を細めるカマキリは、実は昔奴隷に堕とした男の子に産ませた蟲である。

その子は搾精による死ではなく、リグルに卵を肛門に植え付けられ、生命力を全て卵に吸収されてしまったことによる衰弱死を迎えたのだった。

その過去があって、数人に蟲卵を植え付けるのはそういう危険性があるのではとマミゾウは指摘したのだ。

 

「問題無いわ」

「ええ、問題無いわね」

「ひやぁぁっ」

「うひゃぁぁっ」

 

突然後ろから声を掛けられて飛び上がったリグルとルーミアを、輝夜と永琳が優しく受け止める。

それぞれ、ぽすん、ぽすんと2人の膝の上に座らされてしまうとまるでぬいぐるみのように抱きかかえられてしまう。

 

「あ、この蜂の子おいしーい。…はい、ルーミア、あーん」

「あむ、…本当だわ、カマキリって呼んで良いのかしら?、あとでレシ…、調理方法を教えてもらえる?」

 

輝夜は逃げ出そうとするルーミアを片腕で抑え、蜂の子を1匹2匹摘んで口に投げ込む。

施設で様々な料理を食してきたつもりでまだまだ未知の料理があることに興奮しながら、暴れるルーミアに餌付けする。

全力で立ち上がろうとしているつもりなのに全く動けないルーミアはこの時、自分と輝夜との圧倒的な実力差に気付き大人しくなった。

永琳に抱かれたリグルは背中に感じる豊満で柔らかく、そして優しい温かさに一瞬で心奪われ、少し呆けた顔を晒していた。

 

「2人とも蜂の子に抵抗無いんだね」

「もうやりたい放題じゃな…」

 

話に飛び込んできたかと思えば、その中心であるリグルを黙らせてしまうというあまりの身勝手ぶりに呆れてしまうマミゾウ。

てゐは抵抗なく蜂の子を食す2人にほんのちょっぴり驚きながら、ツマミに手を伸ばしている。

 

「むしろ今晩なら丁度いいじゃないの、永琳」

「ええ、私が数人の産婆となりましょう」

 

男であるはずの数人に対して、永琳が産婆となって付き添うのもおかしな話だ。

だがしかし、永琳の事をよく知る輝夜からすればこれほど心強いものはないのだ。

輝夜は妖怪たちに永琳の凄さが分かるように数人に施した施術を1つ1つ丁寧に説明していく。

 

「数人があんなにお尻でイッちゃうのって、永琳さんが理由なのね…」

「ええ、でも私は下地を作ったに過ぎないのよ。あんなに数人が乱れてしまうのは本人にその才能があったからだし、何よりあなた達が開発を手伝ってくれたからよ」

 

リグルや影狼、ルーミアは永琳の凄さに素直に感心し、ただおっかないお付の人、という印象を頭から消し去ったが、てゐとマミゾウだけは永琳の恐ろしさに気付いて慄いた。

自分の研究のために数人の身体を弄り回し、そして何処にいようが常に監視する。

やろうと思えばどんな無茶苦茶な施術でも行えてしまうその手腕を、今彼女は数人の為だけに振るっている。

この狂気的な愛と呼んで良いのか分からない執着心を持つ、という恐ろしい肩書がある医者に絶対反抗的な態度は取るまいと心に誓うのだった。

 

「ってことは私、みんなの前で数人に植え付けるの?、…ちょっと恥ずかしいな」

 

マミゾウたちはともかく、会って間もない輝夜と永琳の前に自分の性器を晒すのはやはり恥ずかしい。

実は情事を常に見られていた、と知ってもそれは自分の意志で見せていた訳ではないのだ。

それに卵を植え付ける時の性器は、男性のそれではなく自分特有のいかにも蟲らしい方の性器で行う。

そんな恥ずかしがるリグルを察してか輝夜は肩を優しく叩き、こう呟いた。

 

「安心なさいな。私たちは無様に卵を植え付けられて、出産してしまう数人に興味があるのよ」

「先に言っておきますが輝夜。……一切数人に手を出してはいけませんよ」

「えっ」

 

輝夜は慌てて永琳を見た。

一瞬何を言ったのか理解が出来なかったからだ。

そして理解してからは、瞳を潤ませてねだる幼子のような、あるいはお預けにお預けを繰り返された犬のような切なげな視線を送った。

唇が微かに震えているのはようやく溜まった性欲を発散することが出来る機会を、無残にも蹴られてしまったからだろうか。

きゅーん、くーん、と甘え泣く声が聞こえてきそうなその視線に永琳はあまりに冷たすぎる瞳で返す。

勝手に豊聡耳神子の元に行った事へのお仕置きはもう始まっているのです、という冷たいアイコンタクトだった。

 

「…ひ、ひどい、酷すぎるわ。ちょっと触ったって」

「駄目です」

「味見ぐら」

「駄目です」

「えい」

「駄目です」

「……」

「絶対に駄目ですからね」

 

俯く輝夜をよそに永琳は、薬剤を取りに一度月に戻ります、と告げて庭へと向かっていった。

永琳が去ると、輝夜は呪詛のようにぶつぶつと永琳へ恨み辛みを吐いていく。

そのせいで腕にも力が入るのだろう。

抱かれているルーミアが苦しそうな表情を浮かべて悶絶しているが、がっつり締め上げられているため助けを求めることも出来ない。

ここでマミゾウやてゐがそのことを指摘してあげれば良かったのであろうが、あまりにも悲壮な表情をしていて言うに言えず。

永琳が戻ってくる頃にはルーミアの顔は真っ青になっていて、危うく死に掛けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




※注意 次回の話は「ふたなり」「逆レイプ」「異種出産」「睡姦」が含まれます

このままエロに突入するとまた投稿まで日数が伸びる上に、おそらく読んでてダレるだろうと思って久々にパート分けしました

そして久々に、ハードなエロを書くことにしました
ふたなり逆レが苦手な方には申し訳ありませんが、自分の中ではまだかなり平和なものを書いていた感覚でしたので、次回反動でどんな文章になるかちょっと分かりません

お楽しみに!
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