快楽主義者《ヘドニスト》の輪舞曲《ロンド》 作:ポップマン
その日の夜、男子寮の同室のメンバーの内1-1に属する俺を含めた5人は検討会を開いた。
議題は「女子の横暴に抵抗する方法」。
田宮は
他の男子、石河、野嶋、樋川の3人はいつ自分たちが次の標的になるかと怯えている。
石河
野嶋
そして、田宮 草太。中学ではパソコン部に入っていたらしいが、ゲーマーというより科学オタ。イケメンだが、女子にはトラウマしかないらしい。今日また一つトラウマが増えた。
最後に俺、香川 太郎。小学校も中学でもあだ名は『タロー』一択。まあ、太郎なんて名前今どき珍しいのは分かる。部活は卓球部。大体、男子が少ないのにチームスポーツなんて選べない。まあ、後は卓球が楽そうだったから?
さて、こんな5人が知恵を絞って搾って搾り出した結論は「どうしようもない」というもの。
だってうちの校則の第二条に書いてあるんだから。
第二条:男性は女性にあたえられた命令に服従しなければならない。
これを盾にとられたら、反論できない。職員室に言いに行って「どうしようもないわねえ」なんて言われたら泣く。
じゃあどうするか?
ここで校則の第三条だ。
第三条:男性は、前掲第一条および第二条に反するおそれのない限り、自己をまもらなければならない。
つまり、「ヤられる前に逃げろ」ということ。どうやら、この条文を書いたやつはこういう事態を予想していたらしい。
なぜ女子にヤらせっぱなしにするのかは知らん!
こうして俺たち男子は「ヤられる前に逃げろ」を合言葉として、眠りについた。
――――――――――――――――――
次の日。
「逃げろ、樋川!」
「む、無理…。足が…動かなくて」
授業は全部終わった放課後、西日が差し込む教室。
昼はコソコソと隠れて食べ、授業が終わればソソクサと帰ろうとする男子の前に待ってましたとばかりに現れる2人の女子。
黒髪ロングでなぜか竹刀を携えた
樋川が標的になったのは驚かないが、この2人も有栖川さんの手下かそれとも若王子さんの…?
「さて、これは見ものね」
「どっちに転ぶんでしょうね?」
園羅に最上さんは既に観戦モードだ。
一応、お約束で抵抗を試みる。
「ちょ、ちょっと浄明寺さんに箕輪さん!樋川くん嫌がってるから!」
浄明寺さんはチラッと俺を見て不思議そうにする。
「香川…?お前園羅サイドじゃなかったのか?」
え、園羅サイド?
なにそれ、そんなサイドあったの?
あったとして、俺はその一員なの!?
一方的にイかされた女子のサイドにつく男子がいるの?
不本意な認識に悶える俺を無視して浄明寺さんは樋川に声をかける。
「おい、樋川!来週の投票で誰に投票したらいいか教えてやる!」
「だ、誰に投票すればいいんですか?」
「園羅だ」
ええぇぇぇぇぇぇ!?
いつの間にか園羅サイド増えてる!?
「知らなかったの?」
園羅が不思議そうに俺を見る。
いや、知らないよ!?
「あ、違いますよ、香川さん」
最上さんの訂正が入る。
「浄明寺さんと箕輪さんはいわゆる外部委託です。見返りを呈示して雇いました」
「え?見返りって…」
「香川さんが剣道部と陸上部に入ることです」
え?ええええぇぇぇぇぇぇ!!??
なにそれ!?初耳なんですけどぉ!?
「浄明寺さんは剣道部、箕輪さんは陸上部に決めてるそうです」
いや、それはこの際どうでもいいよ!?
「え…ちょっと待って。なんで俺に黙って?」
「いや、サプライズ的な展開を狙って」
狙わなくていいよ!
「いや、俺卓球部に入ろうと思ってて…」
「この際、諦めちゃいましょう」
軽い!人の人生だと思いやがって!
というか強く言えない自分が憎い!!
しかも運動系二つって俺を過労死させる気ですか!?
そうこうしているうちに、樋川を巡る展開が進んでいる。
「というわけでお前には園羅に投票してもらわないといけないんだ」
樋川くんの怨めしげな視線を感じるが、それは誤解なんだ!
というか俺園羅サイドじゃないから!
「だけど、アタシらには大瀬みたいな能力はないんで手っ取り早く…」
「ミユちゃん、ミユちゃん」
机に座った、箕輪さんが浄明寺さんを呼ぶ。浄明寺 深雪だからミユちゃん、かな。
「脱がしてからの方が早いよ」
あ、この人、外見に似合わず外道なのか。
「そりゃ、そうだ。おい、樋川!自分で脱げるか?」
樋川は急いで横に首を振る。
そりゃあそうだ。
「仕っ方ねえな。ホックとベルトはアタシの能力の手にはおえねえから…」
浄明寺さんはカチャカチャと樋川のズボンのベルトとホック、チャックを外していく。
この時点で俺は自分が介入できないのを知った。なぜなら浄明寺さんを止めれば、園羅と最上さんになにをされるか分からないから。やっぱり俺は自分が可愛いんだ!すまん!樋川!
「よし、これでいいだろ。
浄明寺さんが叫ぶと、スルスルと樋川のズボンが下がっていく。それと同時に樋川のシャツがたくしあげられ、腕は頭上で交差した状態で固定される。
「これが、アタシの能力
ズボンやシャツなら扱えるところを見るとある程度浄明寺さんの意思で動かせるようだ。
そして、そう、樋川のムスコもまた剥き出しの状態で衆目に晒されていた。いや、正確には"剥かれていない剥き出しの状態で"だが。
「うっわ!包茎かよダッセ!」
浄明寺さん!あなたは日本人男性の8割が包茎だという事実を認識してください!
しかし、確かに樋川の包茎は並の包茎ではなかった。まず、ちょっと小さかった。色も薄かった。全然見えないぐらいの包茎だった。毛も少ししかなかった。
要するにちょっと情けなかった。
「こんな包茎でなにが嬉しくて生きてんの!?」
言い過ぎです!浄明寺さん!
「まあ、こっからはあんたの出番だよ、箕輪」
そう言って相方の肩をポンと叩く。
「オッケー、ミユちゃん」
しかし、箕輪さんは動かない。
「ねえ、ヨウちん、あたしの能力なんだと思う?」
なるほど、樋川 洋平だからヨウちん、か。
黙っている樋川に箕輪さんはイタズラっぽい笑みを浮かべる。
「あたしの能力
樋川には、教室の窓から入る西日がさんさんと降り注いでいる。
樋川の顔が赤くなった。体が緊張して悶えはじめる。
「アッ、クッやめて、アッ、だ、駄目っ」
「ねっ、気持ちいいでしょ?ヨウちん」
う~ん、ゲスいなあ。
「今にもっとよくなるからね」
彼女の言う通り、樋川の嬌声は段々ペースが短くなっていく。
「アッアッ、や、やめてッ、ハァッ、ハッやめ、アァッ」
そこで浄明寺さんが爆笑する。
「包茎ビンビンじゃん、こいつ!」
見ると、確かに樋川の小さいムスコは精一杯背伸びをしていた。
まあこの状況じゃ無理ないけど。
樋川にはもう余裕は無い。
「アッアンやめッアッハッアッや、やめッアァッアン」
周囲には人だかり。俺以外の男は触らぬ神に…と逃げ出したらしい。昨日の一件でクラストップの爆乳になった有栖川さんも見ている。顔に生気はないが、昨日の今日で新しい制服を着ているのは流石お嬢様と言えよう。
「見られてると、素直になれないか?」
浄明寺さんが言うと、たくしあげられたシャツがさらに持ち上がり、樋川の目を覆う。目隠し状態になった樋川の声はさらにヒートアップする。
「アッアッハンッアッ、アッアアッアッ」
そこで箕輪さんがパチンと指を鳴らす。
突然樋川は声を立てるのをやめ、ハァハァと荒い息を吐く。
「さてと、ヨウちん、あたしの能力
お、おめぇらの血は何色だぁー!
そ、それはゲスい!
だって断ったとしても、絶対なにか理由つけて焦らすんだろ!
男をオモチャとしか思ってないのか、お前らはッ!それは俺の隣のやつにも言いたいがな!
樋川は肩で息をしつつ答える。
「こ、ここで止めたのは…あなたのミスだ…箕輪さん。ぼくに能力を使う暇を与えた」
箕輪さんは隣の浄明寺さんに視線を向ける。
「ミユちゃん、ヨウちんはほんとに動けない?」
「たりめーだ。アタシの
「じゃあ大丈夫だね。たとえヨウちんの能力が遠隔系でも、あたしの
最後のはただの自信だとしても、状況が樋川に不利なのはその通りだ。
「みんな、ぼくから離れて。浄明寺さんと箕輪さんも能力を解いた方がいい」
ギャラリーは全員後ろに下がる。
浄明寺さんと箕輪さんは動かない。
「どうせ、ハッタリだろ!?」
「ここでやめないと、大恥をかくことになるけど、本当にまだやる?」
「ッ!」
箕輪さんがどうやら能力を発動したらしい。
しかし、それより早く"光"が教室に満ちた。
金色の"光"はどうやら樋川の局部から発生しているらしい。
"光"が収まった。見ると、樋川に主だった変化はない…ように見えるが…?
あった。
樋川の変化は彼の幼いムスコのその下、袋に包まれた"玉"にあった。
彼の玉は既に凡百の玉とは違う、その名の通り、金色の光に包まれた黄金のごとき
「ぼくの能力
よ、よく分かんないけど、スゴいのはなんとなく分かるぞ!
樋川は宣言した。
「浄明寺さん、箕輪さん。あなたたちの距離では既に
箕輪さんは樋川を無視して浄明寺さんに視線を向ける。
「ねえ、ミユちゃん…まだ
「ああ。箕輪」
どことなく2人ともボーっとしているようだ。
「じゃあ思う存分これを
「そうだな。思う存分な」
2人はユラリと樋川に近づく。焦ったのは樋川だ。
「ちょ、ちょっとやめて!能力解いてくれたら、それでいいから!」
2人は全く意に介さず、樋川の前でしゃがみこむ。
「ああ、スッゴいスベスベしてる」
「それに中身もタプタプしてるぞ」
「と、と、吐息かかってる…」
なんか樋川を羨ましく思うのは俺だけか!?
「一気に2コともしゃぶりたい…」
「1人1コだろ、箕輪…」
チュプッ。
チュプッ。
「あっ、ああっ」
いや、分かる!樋川は被害者だ。やつの能力も最後の手段なのは分かる!
だが妬ましいッ!
チュパチュパチュプッ。
チュプッチュパチュパ。
「あっあんああっ」
なんか俺までドキドキしてきたぞ、こんちくしょう!
チュパレロチュプチュプレロチュパチュプレロ。
チュパチュパレロチュプレロチュプチュパレロ。
沈黙した教室を卑猥な音が充たす。
その音は、俺にやつの玉が浄明寺さんと箕輪さんの口の中で、どのように唾液と舌の間を往き来しているかを想像させた。
きっと天国みたいな気持ちなんだろうな…
レロレロチュパチュポレロチュパレロレロレロ。
レロチュパチュポレロレロレロチュパレロレロ。
「ああっ出るぅ」
ビュルッ。
チュポッ。
「すごぉい、汁まで輝いてるよ…」
ペロリペロペロ。
チュパッ。
「おいおい…独り占めはズルいぜ、箕輪…」
ペロッペロッ。
「ああっいいッいいですぅ」
くっそう!樋川のやつ本性出しやがってえ~!
羨ましい羨ましい羨ましいいぃぃ!
「"金玉"ももっと舐める…」
ハムッペロレロレロレロ。
「アタシだって負けないぜ…」
レロォレロォチュパチュパ。
「ああっまた出るぅ」
―――――――――――
「お~い、樋川!俺もう帰るけど疲れきらない内に戻ってこいよ!」
もう俺は金輪際樋川を助けようとするのはやめよう、そう心に誓った。
「そ、そんなあ。
「心配すんな!あと3時間ぐらいで
「そんなぁ~。待ってえっあっあんっあっああっまた出るぅぅ」
レロレロチュパチュポッチュパレロッレロチュパペロペロチュプレロレロレロチュポレロレロチュパペロレロペロリチュポッチュパレロレロォペロッチュプッチュパチュパレロペロチュポッ………
淫猥な音を背に俺は教室の扉を閉めた。
搾り取られてしまえッ、と心の中で念じつつ。
憔悴しきり生気のない目をした樋川が寮に帰ってきたのは、夜中の11時であった。
やはり書いてみたら意外と長かった。終盤は夜中テンションの産物。素面じゃ書けねえ。《ツイン・ゴールデン・チェリー》には裏設定として、挿入れると使えなくなる、というものがある。