快楽主義者《ヘドニスト》の輪舞曲《ロンド》 作:ポップマン
「じゃあ先週決まらなかった学級委員を決めたいと思います」
壇上で俺が喋る。
なぜ俺かって?
ふっふっふ。忘れてただろうけどな…
俺は男子の学級委員なんだよ!!
ちくしょー、超不本意なんですけどぉ。
「えっと、じゃあ、有栖川さん、園羅さん、若王子さんは前に出てください」
有栖川さんは豊満になったバストとヒップを見せつけて立ち上がる。
なんかジャンプのヒロインみたいなカラダになったなあ。俺は感慨深く考えた。
園羅は自信たっぷりな余裕を見せつけて前に進み出る。
はてさてどこまで人気を勝ち取れたかだが?
若王子さんは無表情でクールなフェイスを見せつけて2人と並ぶ。
俺はゴクリと唾を飲んだ。
「じゃあ、投票に入りますけど…」
「ちょっと待ってください」
言ったのは若王子さんだった。
きたか。俺は思った。
最上さんの言う通りだ。
―――――――――――――――――
「若王子さんは必ずアクションを起こす筈です」
最上さんが言う。
朝早く、教室には数人を除いて誰もいない。
いるのは、園羅、最上さん、俺のいつものメンツに加えて、浄明寺さん、箕輪さんの外注組にその被害者となった青ざめている樋川(「連れて来なかったら分かってるわよね?」園羅は言った)。さらに渋い顔の古賀さん。そして、ニコニコして座っている(女子って怖い!)窪田さんの計8人である。
「なんで?」
園羅が聞く。
最上さんは滔々と喋りだす。
「まず、ここにこの8人、園羅さんを除く7人がいることは若王子さんは知っていると思います。彼女だって情報は集めているでしょうから。その前提に立って話を進めると…」
「タンマ。古賀や窪田のことまでバレてるっていうの?」
「ええ…若王子さんも馬鹿ではないでしょうから、2人の様子がおかしければ園羅さんが関わっていると推察しても不思議はありません」
最上さんは、有栖川さんではそういう脳みそはないでしょうから、と付け加えた。
なんだか有栖川さんが可哀想になってきた。
「そう仮定すると、有栖川さんに高丸さん、大瀬さんの2人の投票が確定している以上、園羅さんに7票入り、他の男子の方々が先週のように棄権すれば園羅さんの勝ちは確定です」
「じゃああんたはそうはならないって言うの、最上?」
園羅が訊く。自分の勝ちを宣告された割には大して嬉しそうではない。
「ええ。若王子さんはこの1週間誰の前でも能力を発動していません。つまり最後の最後まで出し惜しみしているんです」
必ずなにかアクションを起こす筈です。
最上さんはそう繰り返した。
―――――――――――――――――
「なんですか?若王子さん」
俺は訊ねた。
「前回とは投票の順を逆にして欲しいんですけど」
「え?」
どういうことだ?
「誰に挙げたらいいか分からない人って最後の人に挙げると思うんです。わたしは自分が特別有利にはなりたくないので、わたしを最初にして欲しいんですけど」
はぁ。そうなのかなぁ。
「わたくしは逆でも構いませんわよ」
有栖川さんが言う。そりゃ有利になるって言われてますからね。
「わたしも別にいいけど」
園羅も同意する。
確かにこの程度のことにこだわったら器が小さいと思われるからな。
でも、恐らくこれが若王子さんの戦略なんだろうけど。
「あと、わたし達も投票していいでしょう?」
若王子さんが2つ目の要求をする。
「それは自分にも?」
「ええ。いけませんか?」
うーん。別にいけないってことはないしな。
「まぁ、いいんじゃないですか」
そりゃ認めざるを得ないだろ。
「…じゃあ投票に入りますね」
保険が効けばいいけど。
―――――――――――――――――
「絶対投票しなさいよ?」
園羅が俺たち7人に言う。
「あたしらも?」
浄明寺さんが言う。
「当たり前じゃない。樋川に負けたくせして」
「あの…ボク勝ったんじゃないの?」
樋川がおずおずと言う。
「わたしとやったら負けてたわよ」
園羅は容赦ない。
「リナリンこわーい」
箕輪さんが身ぶりつきで大袈裟に怖がる。園羅 理奈だからリナリン、ね。毎度変なあだ名つけるなぁ。俺は妙なところに感心した。
「あんたもよ!」
園羅がキレた。
あ、そうだ。
「そー言えば、園羅。俺、お前に渡すもの…」
「後にして!」
一喝。
うーむ。タイミングが悪かったか。
「窪田!あんたも絶対だからね!」
「わたしは太郎くんが喜ぶならなんでもいーけどね」
窪田さんが首筋に抱きついてくる。衝撃で息がつまる。
「香川くんはわたしが躾る予定なんだけど?」
古賀さん!?まだ諦めてなかったんですね!?
「サルが。バナナやるから森に帰れ」
窪田さん!?黒いオーラ漏れてますよ!
「小娘が。跪かせられたいのか?」
怖いです2人とも!頼むから、俺を挟んでバチらないでください!!
「そこで浄明寺さんと古賀さんに頼みたいことがあります」
最上さん!華麗にスルーしないで助けて!
「2人には若王子さんの投票時に若王子さんが何もできないよう縛りつけておいてもらいます」
え?この人大丈夫かな?
なにか今凄く黒い発言したような…。
「大丈夫ですよ。お2人の能力は見えませんから、証拠は残りませんし。変なマネするようなら遠慮なく締め上げてください」
確信犯か、この人はぁぁ!
浄明寺さんと古賀さんは特に非難するでもなしにうなずいた。
もう俺はこの人達とやってける自信がない。
―――――――――――――――――
「じゃあ投票に入りますけど…」
俺がそう言うと、若王子さんの表情がほんの少し曇る。浄明寺さんの
しかし、その変化は知らない者は気づかないほど小さい。俺は若王子さんに舌を巻いた。
「じゃあ若王子さんに入れる人」
俺がそう言ったとき、若王子さんが急に発言した。
「全員、『右手を挙げろ』」
え?なに?
そう思う間に俺は恐ろしい経験をした。
俺の意志とは
見ると視界の中の全員が右手を挙げている。
「全員、『そのまま』だ。これがわたしの能力
なんだそのチート能力はぁぁぁ!!?
俺は古賀さんと浄明寺さんを見た。2人が緊張するのが分かる。締め付けて能力を使うだけの余裕を無くさせる気だ。
「アアアッ」
声を挙げたのは、古賀さんと浄明寺さん。
机に伏せ、ビクビクと体を震わせている。
「ヒグゥ」
どうやら、若王子派の誰かの能力を使われたらしい。それでも右手は挙げたままなのが、若王子さんの能力の恐ろしさを示している。
「これで20票ね」
古賀さんと浄明寺さんの能力は解けてまったらしく、若王子さんが右手を高々と挙げる。
「まだやる?」
右手を挙げている園羅と有栖川さんに言う。
「クッ、小癪な!若王子さん、見損ないましたわよ!」
有栖川さんが吠える。
若王子さんはすずしい顔だ。
「能力を使っちゃいけないなんて決まりは無かったと思うけど」
「確かにそんな決まりは無いわね」
園羅がゆっくり言った。
「でも、間違ってるわよ。若王子」
「なに?」
園羅はゆっくりと宣言する。
「よく見てみなさい。
「そんな馬鹿な」
俺も目を皿のようにして探す。んー…いない…と、思う…けど……アッ。いた。一人だけ、挙げてない
筋トレ男の野嶋 宏治が
「そんな、馬鹿な…」
若王子さんが力のない声で繰り返す。汗が一筋頬を伝うのが見えた。
そりゃそうだ。まさか俺もそんなことするやつがいるとは思わんわな。
野嶋の右腕は若王子さんの命令を果たそうと、血管を浮き立たせてピクピクしている。左手があまりにキツく握りしめているため、右手は蒼白になっている。
「なぜ…なぜ、そんなマネをする!?」
若王子さんは叫んだ。
野嶋は力を入れたまま、ゆっくりと若王子さんに
「若王子さん、あんたのその能力は誰かを従わせるには便利かもしれないが、人の上に立つ者が使っていい能力じゃない」
「クッ、小賢しいッ!全員『そのまま挙げて』いろ!野嶋は『両手を挙げる』んだ!」
若王子さんが野嶋を睨みつけて命令する。
一瞬、俺は野嶋がその命令に従わないんじゃないかと思った。
しかし実際に、
「ハハッ」
笑った若王子さんの表情が突然曇った。
そのまま胸を押さえて、苦しそうに壁にもたれかかった。
「わ、わたしになにをした!?」
胸を押さえてハアハアと息をしながら叫ぶ。
「すまないが、若王子さん、あなたに俺の能力を使わせてもらった」
野嶋は若王子さんを見つめたまま宣告する。
「そ…それで…その能力って?」
若王子さんは顔を真っ赤にしている。
「俺の能力
「と…解かないとわたしを嫌いになるのか?」
クールな若王子さんが見る影もないほど狼狽している。
「ああ。解いてくれないとあなたのことを嫌いになってしまう」
なるほど。こういう使い方をする能力なのね。
「~~~ッッ!全員『休め』」
その言葉を聞いた瞬間、万力で固定されたように動かなかった右腕がダランとたれた。
「ありがとう、若王子さん。じゃあ投票を…」
「野嶋、『口をつぐめ』」
パッと野嶋は口を閉じた。慌ててジタバタするが、若王子さんは動じない。
「野嶋は『動くな』」
ピタッと野嶋は止まり、蝋人形のように椅子の上で固まった
「フフフッ、わたしにこんなことをしたやつは初めてだ。たっぷりと可愛がってあげよう」
若王子さんは顔を上気させている。今まで何度も見た顔だ。
あれは、女子が男子を意のままに押さえつけ蹂躙するときの顔だ。
俺はちょっと野嶋の運命に同情した。
「野嶋、『上を脱げ』」
言われた通り、粛々と野嶋は上裸になる。
「…あなたを従わせていると、なにか胸が熱くなるな。これが人を愛するというものなのかな?」
いや、多分ちょっと違うと思うけど!?
俺は傍らの水島先生を見る。そういえばこの人、さっき
「止めた方がいいんじゃないですか」
「彼女が落ち着くまで待ちましょうか」
水島先生はにこやかに微笑む。俺はこの人の人格を少しだけ疑った。
「野嶋 宏治ね。いい名前…口に出すたびに胸がドキドキする。野嶋、『手を後ろで組め』」
野嶋はなすすべなく従う。
「ああ…わたしを嫌いになんてさせてあげない。あなたの望む通りにあなたに快楽を与えてあげる」
若王子さんはゆっくりと野嶋に近づく。頬は紅く染まっている。据わった目で野嶋の体を舐めるように見つめている。
あの~多分野嶋も衆人環視で犯されるのは望んでないんじゃないかと…。
もちろん言う勇気は無い。
若王子さんは椅子に座る野嶋にしなだれかかる。手をツツーッと体に沿って這わせ、胸板で止める。
「たくましいのね…」
フーッと息を乳首に吹きかける。反対側の乳首を指でクリクリと弄りながら、あえて周囲に聞こえるように言う。
「あら?乳首をイジられて感じてる?」
ギュ…と乳首を噛む。
「ンンン!!」
鼻息で野嶋がなにかを主張する。
「なに?そんなんじゃ分からないんだけど」
不満げな素振りを見せると、乳首弄りを再開する。分かっててやってるのが性格悪いというか、なんというか。
「ペロ…ペロ…あれ?なにこれ?」
乳首を舐めていた若王子さんが露骨に驚く。股間の膨らみを指でなぞりあげる。
「なにかな~~、この膨らみ~?」
若王子さんが指で一撫でする度に野嶋が粗い鼻息を漏らす。
「フフ、我慢できない?ねえ、できない?」
キャラ変わりすぎだろ!
「どうした?鼻息荒くして。なにか言いたいことがあるなら、言っていいよ。野嶋、『口、休め』」
幾つか若王子さんの能力
野嶋は自由になった口で必死に若王子さんを押し止める。
「もうやめよう若王子さん。みんな見てる」
若王子さんは口を尖らせる。
「そういうのが聞きたいんじゃないんだ。野嶋、『舌を出せ』」
野嶋の舌を若王子さんはパクリとくわえる。そのままアメでも舐めるかのようにしゃぶりだした。
チュパッチュパッジュルレロジュルジュル…。
野嶋の顔がだんだん赤くなっていく。
その気持ち、分かる!痛いほど分かるぞ、野嶋よ!感じたくないのに…感じちゃうんだよな!?
「プハァ、おいしかった。どう?気は変わった?」
野嶋の股間を柔らかい手触りでなでさする。
「一言言ってくれさえしたら、すぐにでもシてあげるんだけど」
そう言って野嶋の耳をあま噛みする。
「例えば、わたしの口で」
フーッと息を吹きかける。
野嶋の鼻息は荒く、俺には既に野嶋が限界であることが分かった。
「野嶋、『目を閉じろ』」
目をつぶった野嶋に囁く。
「ね、もう言ってよ。シて欲しいことを」
それは"命令"ではなかった。しかし、野嶋はそれに従った。
「シて…欲しい」
「なにを?」
クスクス笑って、若王子さんは野嶋を弄ぶ。
「俺の…アレを…」
「アレってなに?」
間髪入れない若王子さんの質問に野嶋も黙る。
「………俺のチ〇コをヌいて欲しい」
まぁ結局性欲が勝つんだけど。
「手で?…それとも口で?」
若王子さん手練れだな!未経験なのか疑うくらいの手練れだな!
野嶋はしばしのちに淀みなく答えた。
「若王子さんの口でシて欲しい」
「フフ、りょおかぁい♪」
ノリノリで言うと、ズボンをずり下ろしにかかる。
「嬉しいな。あなたが自分から誘ってくれて」
ちょっとそれ違くないですか!?
「他の誰にも渡さない。わたしだけが愛する愛しい愛しい愛しいあなた」
歌うように口ずさみながら、若王子さんはギンギンに臨戦態勢を整えている野嶋の主砲を引きずり出す。
「おっきい…」
確かに大きい。少なくとも俺よりは。
俺はちょっと野嶋を恨んだ。特に理由はないけどな!
若王子さんはパクリと笛を吹くようにくわえ、音をたてて舐め始める。
チュパッジュパッチュパッジュパッチュパッ。
「くッ、くうッ」
野嶋の様子からすると、耐えきれなくなるまであと余り長くないようだ。
「ひいよ、
上目遣いで言う。
男にはたまらんだろな~。
野嶋を羨ましいとは余り思えない。
なぜなら…若王子さんが、野嶋の主砲にご奉仕して終わりなんて…そんなに世の中男子に甘かねぇんだよ!
「くッ、で、射精るッ」
ビュッという音。若王子さんはもろに口に精液を受け止める。飲み込まずに口を膨らませて溜め込んでいく。
野嶋の射精が終わり、野嶋はブルブルと体を震わせる。満足した顔をしているが、俺から言わせてもらえば…甘い!甘すぎる!
チュポッという音をたてて、若王子さんは野嶋の主砲から口を引き抜いた。
まだ、口に精液を溜めたままだ。
「フフゥ~、濃ぉい♪
不明瞭な発音でも意味さえとれれば、
野嶋は目を閉じたまま、上を向き口を開けた。悪い予感でもするのか、汗が一筋流れる。
その予感、当たりだよ…。
チュ……。
「!!ンー!ンーーンーー!」
若王子さんからマウストゥマウスで野嶋に自らの精液が流し込まれる。おそらく若王子さんのベロチューつきで。
野嶋の目に涙が浮かぶ。
ほらな!ほらな!ほーらな!!
こういうことすると思ってたんだよ!!
そして野嶋の主砲は俯角からみるみる間に仰角へと転じていた。
目を閉じ視界が閉ざされている状況で、全員に見られているという羞恥、また(俺も興味本意で舐めたことのある)あのマズい精液を女の子に口移しで飲まされているという屈辱、そういったもろもろが快感に転じているのだろう。
分かる。痛いほど分かってしまう。
「プハッ。ぺろ…フフ、野嶋『飲み込め』」
まあ、もうここまでゲスいと逆に驚かないけどな。
野嶋は自分の粘液を音をたてて飲み込む。喉仏が隆起し、上下に動く。
「たくましいね。すごい…惚れ惚れしてしまう」
その相手に精液飲ましたのは誰ですか!?
「やはり、我慢できないな。イくところまでイってしまおうか。野嶋『ついて来い』」
若王子さんは野嶋を引き連れ、歩き出す。そのまま教室を出かけ、扉を開けて振り向く。
「失礼」
うっとりとした顔で言うと、野嶋の手を引いて教室を出ていった。
ピシャッと音をたてて扉が閉まる。
誰も発言しないまま、時が過ぎる。
~10分後~
野嶋が、若王子さんを担いで教室に戻ってきた。
「すまん。若王子さんが鼻血出して倒れちゃったんだが、誰か手当てしてくれないか」
――――――――――――――――――
どうやら野嶋の童貞はかろうじて無事だったらしい。俺も一安心だ(別の意味で)。
さて、肝心の学級委員なんだが……
「棄権よ、棄権」
「えっ、いいの、園羅?」
園羅はめんどくさそうに手を振る。
「どっちみち若王子が能力使った段階でわたしは負けてたわよ。若王子でいいじゃない」
結局この案が通り、本人が気絶している間に学級委員は若王子さんのものとなった。
つまり、野嶋はヤられ損か!
この1週間のドタバタは何だったんだ…。
ハァ。
―――――――
「……結局若王子が最後の最後でミスったのはあいつの完璧主義のせいなわけよ。19票でも勝ちは勝ちなのに、つまんないことにこだわるからああいう目にあうのよ」
放課後、まだ教室に残っているのは俺、園羅、最上さんの3人だけだ。
「じゃあなんで若王子さんに学級委員を譲ったんです?」
「ふん。ああいう細かいことにこだわるタイプが学級委員ぐらいの仕事には向いてんのよ」
ふーん。そんなもんかね。
「で、本音は?」
最上さんがニコニコして聞く。なんか他人を信じないよな、この人。
「聞きたい?」
園羅がニヤーと笑う。
「なんなの?」
「教えな~い」
園羅が爆笑する。
なんだそりゃ。
「そういや、渡したいものってなによ」
あ、そうそう忘れてた。
「日曜に外出して買ってきたんだけど…」
カバンからビニール袋を取り出す。
「…金曜のときのお礼を」
「あら、殊勝じゃない」
園羅は受けとると、ゴソゴソと中身を探る。
「…なにこれ」
園羅の指につままれているのは、いわゆる指ぬきグローブ。
黒を基調に赤い炎のマークがあしらわれている。園羅の能力を効かなくさせ、なおかつ日常的に使える品。おそらくセンスもよくないと園羅は受け取ってくれない、ということも考慮してある。
いや~これ探すのに日曜まるまるつぶしたからな~。
「いや、園羅の
「ほほお。あんた、そんなにわたしの能力くらいたくないってわけ」
園羅が詰め寄る。
「いや、それはそうだけど…」
「あれ、わたしにはなにも無いんですか、香川さん」
最上さんがいつの間にか背後に忍び寄っている。
「や、だって買いに行ったの日曜ですし…」
フン、と園羅が鼻を鳴らす。
「ま、着けてあげてもいいわよ」
右手にキュとはめる。
蛍光灯にかざす。
「なかなかイイんじゃない?」
ホ。気に入ったようで幸いだ。
「今着けるのは
え?
「最上押さえて!」
「仕方ないですね」
お?
「わたしの能力を喰らいたくないなんて魂胆、見え透いてんのよ!そういう考えをもてなくさせてあげるわ」
ニヤニヤ笑って園羅が近づいてくる。
だ、誰か助けてくれえぇぇぇぇ!!
プレゼントはみんな大好き指ぬきグローブ。未来世界での厨二病の扱いはまだ未定。
書きたいことはまだまだあるけど、とりあえず次の展開はなにも考えてないよ?