※この作品はR-18です。

由比ヶ浜結衣「こんにちはヒッキー!八幡やっはろー!」比企谷八幡「お、おぅ(こいつ、同じ内容言ってやがるけど可愛いから許す)」   作:雄也

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27話

1.

金閣寺を後にした俺たちは明確なプランをもって次の目的地に進む予定だったのだが…

「おい、由比ヶ浜」

「や、やーもー、あはは」

またしても行き先のないバスに乗る羽目になったのだ。

運よく二人掛けの座席に座れたのは良かった。いや、全体的に考えたら決して良くないんだけどね。

因みに、金閣寺から出るバスはあまり多くはない。

正確に言えば、バスの本数は多いが行き先が少ないのだ。むしろ京都駅から出るバスの行先の種類が36種類なのだから恐ろしい。バスターミナル探しの旅をするまである。バスに乗る為の旅をするとか何それ斬新!道に迷ってるだけですね。

金閣寺から出るのは『立命館大学方面』、『山越中町方面』、『三条京阪前/四条河原町方面』の三通りだ。

偶然か結衣の強運なのかこのバスは『三条京阪前/四条河原町方面』だった。金閣寺に行くときに使ったバスの逆ということだ。

ということは、例の場所も通る。

『次は~堀川今出川~~堀川今出川~~~。』

………やっぱり。

「なぁ結衣。このバス、他の観光名所に到着しそうにないんだが」

「うぐっ……ごめんね、ヒッキー」

「いや、別にそれは良いんだけどよ、何だかんだでもう夕方の4時だから、ホテルの1つ前のバス停で降りて歩いてホテルまで戻らないか?」

「うん、ヒッキーがそうしたいならそれでいいよ」

「さんきゅ」

 

バスに揺られること数十分。

本来自分が降りるバス停の一つ前で降りる、予定だったのだが…。

「ほら、結衣。もう着いたから降りるぞ」

バス停が見えてきたので結衣に声をかけると、

「……ん、んぅ…まだ寝たい…………」

俺の肩に小さい頭を預けている結衣はまだ夢の中なのかそう呟くと袖をキュッ、と掴んできた。今起こすのは可哀想か。もう少し寝かせてあげようと思い、もう少しバスに揺られることにした。

1分後…

「結衣、もうホテルの前のバス停だぞ」

「ん…眠い」

「もう降りるぞ」

「あ、ま、待ってヒッキー…」

まだ眠い結衣が危なげない足取りでバスから降りる。転んだら危ないから手を繋いであげたほうが―

「うひゃあっ‼」

「うおっ、っと」

………やっぱり(二回目)。

「えへへ、ごめんねヒッキー」

「いや、別にいいんだけどよ」

別に支えるときに胸が若干当たってドキドキしたとか仄かな柑橘系の香りがしてドキドキしたとか支えたときに顔が近くてドキドキしたとかそんなことは一切ありません。

「今ケガなんかしたらせっかくの旅行が楽しめないだろ」

「あうぅ~…」

シュンとした感じになる。

犬は飼い主に似るということがよくあるそうだが、こいつの場合逆だよな…。

このまま放っておくのは可哀想だと思ったので、結衣の髪をクシャクシャと撫でてやる。

「へ!?あ…んん…………。」

髪を撫でてやると嬉しそうに目を細めた。

「そんな暗い顔するなよ、な?」

「う、うん!」

気を取り直してホテルへ戻る。

実はまだ結衣に言ってないことがある。

どんな反応をするか、今から楽しみだ。

 

続く。

 




皆さま一週間お疲れさまでした。
さて、明日から休みですね!
私は仕事ですが。
段々肌寒くなってきましたね。体調管理に気を付けて寒い冬を乗り越えていきましょう!

次の投稿は明日です!
お楽しみに!
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