由比ヶ浜結衣「こんにちはヒッキー!八幡やっはろー!」比企谷八幡「お、おぅ(こいつ、同じ内容言ってやがるけど可愛いから許す)」 作:雄也
目の前にはマーブル風シチュー、否、灰色のシチューらしき液体だ。あの後、いきなりしろと黒が混ざった。それで余計に汚くなった。こんなの美術の時間以来だぞ………。
「じゃあ………食べてみるか。」
比企谷八幡、覚悟を決めろ!俺が死んでも悲しむ人はいない!なにそれ死んだ俺が悲しいだけかよ。
心臓は高鳴り、口の中は乾き、頭が真っ白に、はならない。なんか告白みたいだな、全部黒歴史だが。
恐る恐るスプーンでひと掬いして口に運ぶー。
…………
…………………
………………………………
「…………雪ノ下」
「…な、なにかしら」
「あとは頼む(バタッ)」
「比企谷くん!?」
「ヒ、ヒッキーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎」
俺は、とても楽しいじかんを過ごした。奉仕部の2人に会えて良かった。でも最期は母親と小町に看取って欲しかったなぁ。親父は別に。
今までとても楽しかった。総武高校に入って良かった。ただ一つ悔いがあるなら………由比ヶ浜と一緒に居たかったなぁ………………。
それから3時間後。
「う、うぅ…………。ここ、どこだ…っけ」
「ヒ、ヒッキー!」
「あ、由g」
「ヒッキー良かったぁ!!!!!!」
そういって由比ヶ浜は俺に抱きついてきた。え、当たってるし近いしいい匂いだし可愛いしいい匂いだし可愛いし可愛い。ほんとボディタッチってレベルじゃないぞ。
そして何より
「お前、泣く事ないだろ……」
「だって、ヒッキーずっと眠ったままだったから…もう起きないかと思って…………」
「どんだけ心配症なんだよ。俺の事好きなわけ?」
「っ!…………」
…え、何この空気。おかしくない?からかっただけなんだが。少なくとも俺はそのつもりだった……。でも俺の胸にいる由比ヶ浜はどんどん体温が上がっていって鼓動が早くなるのが分かる。そして俺にまで由比ヶ浜と同じ事が起きていた…………。
「うん、あたしね……ヒッキーの事」
「やめろ、それ以上は……」
「えっ……そん、なぁ……………」
今にも由比ヶ浜は泣きそうだった。いやもう瞳が潤んでいた。しかし俺ははっきり言う。
「そういうのは男が言うものだ」
………………………へ?
なんか今あり得ない事を言ってしまった。え、何?え、何?大事な事なので二回言いましたじゃなくて、は?
それって俺が由比ヶ浜の事を好きって事なんじゃないのん?
自分でも予期していなかった事に驚く。
しかし、もしかしたらそうなのかもしれない。
死にかけた時(混沌のグレーシチュー)、最初に思い浮かんだのは小町でも雪ノ下でもない。彼女だったからだ。
だとすれば、俺はー。
由比ヶ浜は俺が何を言うのか察したようにこちらを見ていた。
「由比ヶ浜、俺は………
お前の事が好きだ。
一緒に、いてほしい。これからもずっと。」
「………うん!」
そう言って俺らは強く抱きしめあい、お互いに顔が近づいていたのでそのままー
ガチャ。
「由比ヶ浜さん、比企谷くんは起き…………………………」
世界が止まった。
「 」
「 」
「 」
この世のすべての音が消え去った。
「あと3分後に来るわ」
バタン。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
超はずかしいいい!
待て、やばい!
うわぁぁぁ!!
こんなに恥ずかしいのは比企谷八幡と言えども初めてだ!
っべー!まじっべーわ!
混乱しすぎだろ、状況分析しろ!と思う自分がいて、落ち着いて状況分析したが、更に混乱した。
由比ヶ浜はというとぽけーっとしている。こいつ、大丈夫か?
「ゆ、由比ヶ浜さん?」
「…………えっ!」
「うぉっ!」
「見られ……ちゃった?」
「た、多分……」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
いや、おせーよ。それに「いやぁ」はダメだろ。俺が襲ってるみたいになってるじゃないか。そして悪い予感は的中するもので、
ガチャ
「比企谷くん。今すぐ由比ヶ浜さんを話さないと平塚先生を呼ぶわよ。」
あれ、そんな悪い事には…
「平塚先生、この前『生徒間で恋愛なんかしたら私の邪魔だし消したくなるから問答無用で徹底的に破壊する』って笑顔で言ってたわよ?」
「雪ノ下、言葉だけでも怖いのに包丁をこっちに向けるな。危ないだろ。」
これから、どうするだってばよ…………。
続く。
みなさん、お気に入りありがとうございます。
とても不安の中書き始めましたがなんとかやっていけそうです!
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m