由比ヶ浜結衣「こんにちはヒッキー!八幡やっはろー!」比企谷八幡「お、おぅ(こいつ、同じ内容言ってやがるけど可愛いから許す)」 作:雄也
風呂、いや食後から続く夜戦を潜り抜けて午前3時。
腕の中で微睡む結衣の熱を感じながらも、視線を窓の外へと移す。
星が見えるが雲があるのか、あまり輝くてはいなく、鈍色の光を放っている。
そして、何度目かも分からない「寝よう」という決意をして瞼を閉じるが、また眠れない自分に心の中でため息をつく。
結衣の膣内へと出した後、結局あの後5回戦した。
上に乗っかられてからは結衣の感度が上昇ー正確にはより奥に当たるようになったーしたらしく、なし崩し的にそのまま3回した。
疲れたのか、気持ちよさそうに左腕を枕代わりにして寝ている。
結衣が寝た後も断続的に与えられるやわらかい感触に俺の気分は高まったままで、少し顔を横に向けるだけでキスできるほどの距離。
そんな距離にいるものだから、意識するなという方が難しい。
思い返せば、最初の頃はキスは当然、抱きつかれるだけでも心臓が張り裂けそうなほど緊張していたのに、いつの間にか慣れてしまっていた。
それは恐らく、あの頃は俺が望んだことではなく結衣がやってきたことで、今はお互いがお互いを求めあっているから、そんなに緊張なんてしなくて済むのだろう。
付き合って2ヶ月で旅行へ行き、そして同棲。
他の恋人達がどうかは知り合いがいないから分からないが、結衣曰く早すぎるらしい。
「ヒッキー、実は獣?」
と言われた時には多少ショックを受けたものだが、
「お前が可愛いせいだ」と言ったあとの照れた顔は可愛かったので結果オーライ。
将来、こうなる事が分かっていればもう少し奉仕部という場所が華やかになったのかもしれない、と思いかけたがそれも違うと思った。
恐らく、わかってしまっていたら何もかもがつまらなくなってしまっていたのだろう。「将来は分からないほど面白い」とよく言われるが、別に面白いわけではない。ただ、今まで自分のいた場所とその記憶が、後々思い返した時に誰にも負けない価値を持つ事ができるのだ。
未来が分かってしまったら俺が交通事故に遭うこともなかった。
高校生活がもしかしたら友達もできて華やかになったのかもしれない。
高校生のうちに彼女ができたのかもしれない。
だとするならば。
俺は今ここに結衣という最高のパートナーと一緒にいることはできなかった。
クラスメイトだから名前は知っていたのかもしれない。それでもただ単に「うるさいリア充グループの内の1人」という認識だけだったのだろう。
でも、結衣はここにいる。
未来がわかるということはその過去に思い出は存在しない。
あったとしても等しく無価値だろう。
分かりきったレールの上を歩いているだけなのだから。
そんなことを考えていたら少し疲れたのか柔らかい眠気に誘われ、体と心を休めるべく瞼を閉じた。
この時に気づくべきだったのだろう。そして自分の考えがいかに甘かったのかを。
いつまでも楽しいというわけではないということを。
続く。
今回は、少し短めです。
次回の投稿は少し先、17日になります。
色々禁止してお待ちください♪