由比ヶ浜結衣「こんにちはヒッキー!八幡やっはろー!」比企谷八幡「お、おぅ(こいつ、同じ内容言ってやがるけど可愛いから許す)」 作:雄也
1.
早速デートに行こうとしたわけだが、そんな予定通りに行かないのが由比ヶ浜である。さすがだなぁ。
「ヒ、ヒッキー!定期がない!」
「切符でいいだろ」
「ダサいからやだ」
「なんだそりゃ」
なんだそりゃ、そんな理由なのかよ。家に取りに帰るとか言い出す前に、切符を買わせる方法を…
「そうだヒッキー!うちに行こう!」
「あぁ、そうだ………は?」
そしたら定期いらないし交通費もかからないけど、ちょっとおかしくないですかね?彼女が彼氏を家に呼ぶのって、あんなことやそんなことする時とか、向こうの両親に結婚の報告するぐらいだろ?
「由比ヶ浜、本気か?」
由比ヶ浜は俺に元気よく
「うんっ!」
と言ってきた。
可愛い笑顔に気を取られていると、
「ほら、いくよ!」
さっきとは逆に俺が由比ヶ浜に引っ張られていた。
この子、ちゃんと俺のこと考えてくれてるのかなぁ、いや、してないか。やりたいことはやる、難しそうでも面白そうなことはチャレンジしてみる。それが由比ヶ浜だ。元気で、そのひたむきさが由比ヶ浜にはある。だから俺は彼女が好きになったのかもしれないが。彼女とならどこまでも一緒に行ける気がするし、いつまでも一緒にいたい。
………それでも、初デートが家って、ハードル高いです。
2.
由比ヶ浜とは駅前から移動の最中、ずっと手を握っていた。所謂、こ、恋人繋ぎとかいうやつだ。こんな名前つけたやつ覚えてろ。
で、俺のHPがじわじわと削られているが由比ヶ浜は上機嫌だ。俺の、こいつに吸いとられてるのかなぁ。フヒ、それはそれでいいかもしれない。
道中ずっと無言だった。何話していいか分からないし、由比ヶ浜はよく分からない歌(最近のは全部同じに聞こえる)を口ずさんでるから、無理に話をしなくてもいいかなぁって。
もちろん、話しかけられれば答えるが。
少し時間は飛んで(約4分)気がつくと由比ヶ浜の家の前だった。どうでもいいが、最近のはカップ麺は4分のやつも多くなってきたよね。紛らわしいからやめてほしい。どうでもいいですよね、分かります。
さぁ、いざ、決戦の地へ!
3.
とは思っても足が前に進まない。
「ヒッキー、どうしたの?」
「少し、緊張してな。」
「そんな緊張する事ないよ?パパとママすごい優しいもん!」
ご両親いるのかよ!まだ食事は一緒にしたくないんだけどな!
「それにさ、別に私の部屋来ても二人っきりだし、特に………部屋に、二人っきり……。ぁ、ぁぅ//..。って事は、そうなんだよね……….。はぅぅぅ//////」
自爆しやがったし今更それをいうなよ!こっちだって恥ずかしいんだから!
「と、とりあえず中に入ろ!入ったら何か違うかとしれない!」
「何も変わらないし、悪化するだろ…」
「でも、ほら、折角家まで来てもらったわけだし。」
「ここに来るまでの間、お前と一緒に手をつないでこれただけで幸せだったし、今すぐに家から定期とって来ちゃえばこの後デートできるだろ?」
「ヒッキーが幸せって言った!」
ひでぇリアクションだ、いくら彼女でも泣くぞ。
「うん、じゃあ家はまた今度だね!」
そう言って由比ヶ浜は家に入ろうとしたが、一瞬早くドアが開いた。
「…!び、びっくりしたぁ。」
由比ヶ浜の母、登場。ど、どうすれば…
「結衣、おはよう〜。……あ、ヒッキー君もおはよう〜。今日は雪ノ下さんとは一緒に来てn………なるほどねぇ」
どうやって逃げられるかと画策していると由比ヶ浜のお母さんが俺らの中間を見てきた。視線の先を辿ってみると俺と由比ヶ浜はいつの間にか手をつないでいた。え、マジでいつ?
「高校卒業してその翌日にねぇ……ヒッキー君が策士なのか結衣が鈍感なのか。」
「ヒッキーは頭いいよ!」
「由比ヶ浜、ここでの策士はそういう意味じゃないんだよ。」
「え、そうなの?」
「そうなのよ〜。これだから結衣は……。でもきっとヒッキー君は最初から分かっていたけど、結衣に無理やり連れてこられて最初結衣は気づいていなかったけど、結衣は家に来てからやっと気付いた………ってところかな?」
うわ、すげぇ。俺と由比ヶ浜のグダクダをまとめ上げた。なんでこの賢さが娘に遺伝されなかったのだろうか。人間とは不思議だ。
「さぁ、早く中に入って〜!」
「ちょっとママ、やめてよ!」
手を離せたなら俺は連れて行かれなかったが、それもいやだったので大人しく中へ入っていった。
やっぱり、俺ら何かをするまでにグダグダになるな。もうこの悪い癖は直りそうにはないか。
感想ありがとうございます。
執筆の助けになります。これからもよろしくお願いします。
さて、次からR-15タグがつきます。
そして、そういう展開になります。
投稿は…明日ですかね?
では、次は9話でお会いしましょう!