三獣士との戦いからはや一週間。 結論から言うと兄貴はもう前線には立てなくなってしまった。 ニャウに斬られた傷はなんとか繋がりはしたものの以前のようには動けないのだ。
俺たちがもう少し強ければ……と思った。 俺達が確実にニャウをしとめていればまた違った結果になっていたかもしれない。
たが、それを見かねてか、
「そう思い詰めんなよ、タツミ、セイジ。 命があっただけでも十分だ。」
確かに命は助かったかもしれない。でも… いや、だからこそ俺たちが兄貴の代わりになれるように強くならなきゃいけねぇ。
「では、アカメ 作戦は皆頑張れだ。」
「よし、分かった。」
翌日俺とラバとタツミの訓練にシェーレ、アカメ、マイン、姉さんがつきあっていると大きな荷物を抱えたボスと杖をついた兄貴がやってきた。
「私達はこれから革命軍のアジトへ行ってくる。 タツミとセイジが三獣士から奪取した帝具の搬送とブラートに変わる新しい戦力の補充が主な目的だ。」
「兄貴もいくのか!?」
タツミが慌てて聞く。この中で一番ブラートを尊敬していたからな。
「ああ、これからは革命軍のバックアップに回ることになるだろうな。 さすがにこの体じゃあ戦えねぇ。 ただ、行方不明の死んでいない限りいかなる外傷も治すという帝具が見つかればあるいわな…」
笑いながら言うが恐らくもう二度と戦場には立手無いだろう。 どんな外傷も治す帝具など原作では一度も出てこなかった。恐らく眉唾だろう。
「兄貴、俺とタツミが兄貴の代わりになれるぐらいに強くなるからさ……後は任せてくれ!!」
拳を兄貴に突き出して宣言する。
「そうか、頼んだぜ。 次にあうときは頼れる漢になっとけよ!!」
「おう」
こうしてナイトレイドから兄貴…ブラートはリタイアした。
それから一週間後、俺はフードのついた外套を着て帝都内を歩いていた。
そして一軒の本屋の前で止まる。
「いらっしゃい」
緑髪の少年が奥から出てきて俺を店の奥に案内する。
地下へと続く階段をくぐるとそこにはー
「やっほーセイジ 帝都の隠れ家にようこそー!!」
真っ昼間から酒を呑んでいい感じに出来上がっている姉さんと
「いらっしゃいませ」
本を読んでいたシェーレに出迎えられる。本屋のエプロンを脱いだラバも後ろからやってくる。
「どうよ、このアジト。俺の自慢だぜ?」
「ラバが作ったんじゃねーだろ…」
何故か自慢げに語るラバを横目にソファーに座る。すると
「なあ、セイジお前も出ないか?」
タツミが一枚のチラシを片手にやってきた。なになに、
「市民武芸大会……優勝者には賞金も出るのか。」
ふむ、たまには日頃の感謝を込めてシェーレにプレゼントでも………
「よし出るぞ。優勝以外は有り得ない!!」
「なんかセイジのスイッチが入った!?」
…?ってちょっと待て。市民武芸大会だと!?それって確かタツミがエスデスに拉致られてフラグ立てて帰ってくる奴だよな?
まあ、生でエスデスを見ておくチャンスか…他のイェーガーズも来るはずだしな。
こうして急遽俺とタツミの市民武芸大会出場が決まった。