※この作品はR-18です。

聖侍が斬る!!!   作:UMAの風

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真実を斬る

新しいアジトに移り一ヶ月近くがたった。 俺達は帝都での依頼を暫く中止して修行にのみ専念していた。ここら一帯は出現する危険種の種類が豊富で修行相手には全く困らない。

 

 

そして俺はある事態に気がついた。

 

 

「プトティラに変身できない…」

 

オーズの奥の手扱いで有るはずのプトティラに何故かなれないのだ。

 

ここから先イェーガーズやワイルドハントと正面切って戦う事になる以上戦力は少しでも有るに越したことは無い。奥の手ともなればなおさらだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日俺は食材の肉を調達すべくシェーレとチェルシーと危険種の狩りにでた。 チェルシーがガイアファンデーションで索敵を行い俺とシェーレが仕留めるという もはや作業と呼べるくらい簡単な仕事だった。

 

「肉はこれくらいあれば暫くは大丈夫だろ」

 

「そうですね。これ以上は持って帰るのにも大変ですしね」

 

「でもさ~ナイトレイドって肉食女子がおおいからね~」

 

チェルシーが言ってるのはボス、アカメ、姉さんの事だ。あの三人は俺やタツミ、ラバの男以上に肉食なのだ。

 

台車に一通り肉を載せ終えた時、

 

「なあー」

 

突然背後から声をかけられた。 しかし俺はその声に聞き覚えがあったのだ。 

 

「…!!」

慌てて振り返ると

 

 

「お前ら怪我してるじゃねーか、ちよっとまってろ。」

 

鞄から包帯や消毒液やらを取り出す男は他でもない 伊達明ーーーー初代仮面ライダーバースに他ならなかった。

 

 

 

 

 

☆

 

 

 

「離れろ!!シェーレ チェルシー!!!」

 

慌てて叫ぶと俺も距離を取る。

 

「どした?」

 

彼は訳が分からないらしくきょとんとした顔でこちらを見ているがそれに付き合う道理も義理も無い。

 

シェーレ達も訳が解っていないようだが俺のさっきの声でひとまず臨戦態勢には入っているらしい。

 

「急にどうしたんですか!?」

 

エクスタスを構えたシェーレが叫ぶ。

 

「こいつがバースだ!!!」

 

ベルトを装着しつつ叫ぶと、

 

「バースの事知ってるのか………ってそれオーズドライバーか!?  …なるほどな」

 

なにやら一人で納得すると

 

「話し合いの気はあるか?  こっちは出来れば話し合いがしたいんだが?」

 

バースの戦闘力を考えればここでやり合うにはぶが悪い。 俺としても話し合いは助かる。二人の方を向き意見を聞くと二人とも頷く、がチェルシーの目には明らかに敵意、殺意といったものが浮かんでいる。下手をしたら自滅覚悟ですら突っ込んでいきそうなくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆

 

「セイジだったか? お前はどのあたりまで知ってる?」

 

「グリードとの一連の争いと結末は知っている。」

 

「なら話は早い。 ポセイドンとの一件のあとコアメダルが飛ばされたのがこの世界だ。」

 

 

ポセイドンーーーー未来のコアメダルを使いオーズと二人のバースすら圧倒したかなりの強者だ。 仮面ライダーアクアの協力も有りようやく倒したのだ。

 

 

 

 

「そうだったのか……ならあんたはなにものなんだ?」

 

今の話を聞く限りオーズの世界の伊達明のはずだ。

 

 

「俺はあの後医者に戻りながらも火野と一緒にコアメダルの研究を始めたんだ。その一環でコアメダルが飛んでったこの世界を見つけてな、火野に代わって俺が来たって訳よ。 今も火野は向こうでアンコを戻すため頑張ってるぜ?」

 

彼がアンコと呼ぶのは正式にはアンクだ。 頭脳明晰な人間に憑依した鳥系グリードにして仮面ライダーオーズのかけがえのない相棒だったやつだ。

 

「だいたい事情は分かった。  なら、何で革命軍を滅ぼした!?」

 

俺の怒気に僅かにたじろいだものの落ち着き払った声で

 

「なんのことだ」

 

「革命軍を滅ぼした奴が名乗ったそうだよ 仮面ライダーバースってな」

 

それを聞きようやく合点がいったらしく

 

「そういうことか。   悪いがそれは俺じゃねぇな。  確かに俺はこっちの世界にバースドライバーは持ってはきているがあくまでプロトタイプの方だ。  それにその件にかんしては俺も最近調べてたんだ。」

 

「どういうことだ!? バースはあんたじゃないのか!?」

 

「こっちの世界の帝国側に俺を名乗ってバースドライバーを使ってるやつがいるらしい。    もう一つこの世界にグリードになる前のDr.が来ているぞ、ご丁寧に紫のメダルまで持ってな……」

 

 

真木清人ーーーー鴻上生体研究所の所長を勤め、オーズの使うアイテムのほとんどを開発した天才科学者だ。

 

しかし紫のコアメダルを奪いグリード側に寝返り自らがグリードになった狂人だ。

 

 

「その紫のコアメダルを奪わない限りプトティラは無理か……」

 

「そう言えばお前も日本から来たのか?」

 

伊達の言葉にチェルシーとシェーレは首を傾げる。 日本など聞いたこともない土地だからだ。

 

「そうだけど」

 

「なら、その二人だけはちゃんと言っといた方が良いと思うぜ?」

 

 

 

俺の後ろにいる二人に目をやり何かを思い出すように呟いた。

 

 

「とりあえず俺は暫くは俺の偽物の正体を探るつもりだ。 何かあったらバッタカンドロイドで連絡をくれればいい」

 

そう言うとセルメダルの入ったタンクを担ぎ上げ歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやらこの世界の現状は思った以上に複雑な事になっているらしい。

 

 

 

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