※この作品はR-18です。

聖侍が斬る!!!   作:UMAの風

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絶対正義を斬る

目が覚めたとき真っ先に目に入ったのはすやすやと眠るシェーレの寝顔だった。  何が何でも彼女は守ってみせる。 そのためならいくらでも罪の十字架を背負う事になっても構わない。

 

そんな覚悟を一人決めていると、

 

「むにゃむにゃ…おはようございます」

 

俺の腕の中で寝ていたシェーレが目を覚ました。

 

「おはようシェーレ」

 

と、挨拶をしたところで

 

チュッと唇に軽いキスをされた。

 

「大好きですよ セイジ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手早く着替えて会議室へと向かうと既に皆揃っていた。とは言え基本的にこの時間は自由時間なんだが皆ここでたむろしてることが多い。

 

 

「うっす」

 

挨拶をして中に入ると俺の顔を見るなりボスは、

 

「どうやら吹っ切れたようだな。」

 

「おかげさまで」

 

昨日の罪の意識は見抜かれていたらしい。

 

俺の後に続けて入ってきたシェーレを見るなりボスは、俺の耳元で一言

 

「やるのは良いがほどほどにしておけよ」

 

!!! 何でボスが知ってるんだよ!?

 

「な、ななな、何の事ですか」

 

慌てて誤魔化すも

 

「はははっ」

 

と笑い部屋から出て行った。 勿論他の皆は意味が分からずキョトンとしていたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

「今回の標的は薬の売人一味とその元締めのチブルだ。  レオーネ、タツミは売人の方へ マイン、シェーレはチブルの方へ向かえ。」

 

薬の売人一味の始末。   たしかこの原作ではこの依頼の帰りにシェーレは……なら俺のやることは一つだろう。

 

「ボス、俺もチブルの方へ行きます。」

 

「何故だ?」

 

………やべー理由考えてなかった。 まさかシェーレが死ぬからとは言えないし……

 

「…タツミが言っていた警備隊の帝具使いがどうにも引っかかるんです。   何かろくでもないことが起こりそうで…」

 

それとなく言葉を濁しながら一応セリューユビキタスについて注意を促す。

 

と、言うのも今日の昼間タツミとレオーネがスラム街の方に行ったとき生物型帝具を連れた帝都警備隊員と遭遇したらしい。  十中八九セリューだ。

 

 

「…分かった。ならばセイジはチブルを頼む。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

護衛を多数控えさせ、自身もかなり用心深かったチブルの暗殺は問題なく終了した。俺とシェーレが正面から乗り込みマインが撃ち抜く。     ってこれ、暗殺じゃなくてカチコミだな。

 

 

チブルを撃破した俺達はアジトへの帰還を急ぐ。 そして時計台のある広場へ来たところで、

 

「そこにいるんだろ?」

 

俺は二人を制止し自分も足を止める。

 

物陰から表れたのは!やはりセリューユビキタスだった。

 

「手配書と顔が一致。ナイトレイド、シェーレと断定。 残り二人もナイトレイドと断定する。」

 

邪悪なオーラを纏う彼女はメイン武装、旋棍銃化(トンファガン)を取り出し構える。

 

「賊の生死は問わず…なら私が断罪する。  パパはおまえたちのような凶賊と闘って殉職した。     帝都警備隊セリューユビキタス 絶対正義の名の下にここでおまえたちを処刑する」

 

「やらせねぇよ!  変身!!!」

 

『タカ ゴリラ バッタ』

 

安定のバランス型であるタトバではなくコロを相手にするには火力のあるタカゴリバになる。 欲を言えばサゴーゾになりたいとこだがコンボを使おうものなら速攻で体力を持って行かれる。

 

 

 

「マイン!! 援護は任せた!」

 

「言われなくても分かってるわよ!!」

 

 

「コロ 腕!!」

 

案の定コロは腕を強化し近接戦を仕掛けてくる。

 

「はあぁ!!」

 

ゴリラコアでのみ使用可能なガントレット型武装 ゴリバゴーンでコロの攻撃をいなしつつコロをセリューから引き離していく。

 

今だ!  視線だけでシェーレに合図を送ると帝具『万物両断エクスタス』を構えたシェーレが駆け出す。そして、

 

「エクスタス!!」

 

彼女が叫ぶと共に刀身(?)から強烈な閃光が溢れ出す。 一流の者同士の戦闘に置いては一瞬の隙が勝負を分ける。

 

ガキンッ キンキンッ!!

 

とはいえ、セリューも伊達に帝具持ちではない。光に目がやられて殆ど目が見えない状態でも恐るべき精度でシェーレのエクスタスを裁いている。    がその均衡もすぐに破れた。  

 

 

エクスタスを裁きながら背走を続けていたセリューは大きめの石に足を取られ大きくバランスを崩したのだった。  そしてそこを見逃すシェーレではない。

 

 

エクスタスの攻撃はセリューの両腕を切断し辺りに鮮血をばらまいた。

 

 

「終わりです」

 

「隊長から授かった切り札だ!!」

 

バンッと乾いた音が当たりに響き硝煙の臭いが立ちこめた。

 

切断されたセリューの腕からは一丁の銃が現れていた。     が、

 

「防がれた…」

 

エクスタスの刀身で身を守ったシェーレがそこには立っていた。

 

 

「…使うとしばらくはオーバーヒートでコロが動けなくなるけど仕方ない  コロ奥の手《狂化》」

 

 

「グオォォォォォォォ!!!!!」

 

 

 

凄まじい咆哮を上げ

コロの体は赤く染まっていく。目は血走り全身の筋肉が膨張している。

 

「きゃぁぁぁぁ!!」

 

「「マイン!!!」」

 

コロの巨大な腕にマインは捕まってしまう。  ゴキッメキッと嫌な音が響く。     まずいこのままでは原作の二の舞…シェーレが……

 

 

斬  コロの腕を切り落としマインを救出するシェーレ。   ここだ!!!

 

 

メダジャリバーを構えてシェーレとセリューの間に割って入り、

 

「ハァッ!!」

 

キンッと銃弾を弾く。  そしてこちらに飛びかかってきたコロにゴリバゴーンを飛ばして反撃する。

 

これで原作とは違ってシェーレを助けられた。    しかし世界はそんなに甘くなかった。

 

「いたぞ! セリューが交戦中だ、囲め!!」

 

駆けつけた帝都警備隊の軍隊に周りを囲まれてしまった。数にして三十人は下らないだろう。

 

それに対してこちらは三人。内マインは腕が折れていてまともに戦えない。

 

この状況を返すには…………やるしか無い!

 

「マイン、走れるか?」

 

「その程度ならいけるわ…」

 

「シェーレ、俺を抱えて走ることってできるか?」

 

「大丈夫です。」

 

「ならこの場を切り抜けるぞ。 だけどしばらくしたら体力を使い切って俺はまともに動けなくなる。シェーレ、頼むな」

 

 

そして俺はベルトに緑色のメダル三枚を出現させる。

 

「変身」

 

『クワガタ カマキリ バッタ ガータガタキリバ ガタキリバ』

 

 

変身するとそのままガタキリバの能力を発動させる。

 

俺の周りには何十体という数のガタキリバの分身が現れる。その光景に流石の帝都警備隊も動揺を隠せない。

 

「今だ、シェーレ!」

 

「エクスタス!!」

 

辺りを眩い閃光が包む。その隙をついて俺達はその場を逃げ出した。

 

しかし流石にコンボの消費体力は馬鹿でかかったらしく暫くすると俺の意識は闇へと堕ちていった。

 

 

 

 

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