※この作品はR-18です。

コードギアスでエロSS   作:月影57令

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プロローグ 転生 ~ 原作開始まで

 俺は転生した。というかさせられた。長々とそれを語っても面白くないので結果だけ話す。

 

「君は間違って死亡してしまった。なので私が好きな世界に転生させてあげよう」

 

 神様だけにすごい上から目線だな。

 

「転生先はTVアニメの『コードギアス 反逆のルルーシュ』で。君、好きでしょ。コードギアス。あと出来れば原作主人公のルルーシュとして転生してもらいたいな。楽だから」

 

「はあ、まあ好きな世界ですね。ルルーシュになるのも別に構いません。……ただ、特殊能力とかは無いんですか?」

 

「特殊能力?」

 

「はい、一つだけで良いので特殊能力、異能が欲しいです」

 

「わかった。希望を言いたまえ」

 

「特殊能力は…………~~~~△□○×」

 

「ふむ。大体わかった。希望通りの能力をあげよう」

 

「ありがとうございます」

 

 こうして俺はルルーシュとして転生したという訳だ。次は特殊能力について説明しよう。

 

特殊能力:絶対催眠能力(略して絶対催眠)

 

一つ、絶対催眠は絶対の催眠なので、どんな精神力・性格の持ち主でも絶対にかかる。

 

一つ、絶対催眠は完全な催眠能力なので、使用者(俺)の指定する内容は全てその通りになる。

 

一つ、絶対催眠の対象は全ての生物とする。

 

一つ、催眠の対象者は使用者の意思で自由に設定できる。

 

一つ、絶対催眠のかけ方について。

 

① 使用者が対象と目を合わせた状態で、頭の中で考えたことが相手に擦り込まれる。

② 使用者が発した言葉を対象者の聴覚が捕らえれば、その発言内容が相手に擦り込まれる。

 

一つ、絶対催眠は電子機器や記録媒体等を通しても、効力を発揮するものとする。

 

 

 長々と記述したが、簡単にまとめると、「目を合わせた相手に頭の中で考えたことを必ず行わせる」、「目を合わせていない状態でも、能力を使って発言した内容を相手に聞かせれば効力を発揮する」ってことだ。

 

 コードギアスを知っている人なら簡単に理解出来るだろう。そう、これはつまり「絶対遵守のギアス」の上位互換だ。

 

 この能力を持って俺はギアスの世界で……エロいことをしまくる!!

 

 

     §

 

 

 さて、では生まれてから原作が開始するまでの流れをダイジェストで送ろう。

 

 まず神聖ブリタニア王国で皇子として生まれた。それから、俺は原作が開始されるまで、基本的に原作通りに振る舞った。ルルーシュの肉体(脳)は素晴らしい。高速演算・並列処理の鬼だ。皇子として生活している頃、第三皇子クロヴィスをチェスでコテンパンにしてやった。さすがに第二皇子シュナイゼルは強敵だったが。他の異母兄弟達との付き合いは、コーネリア・ユーフェミアの姉妹とだけ仲良くするようにした。クロヴィスは適当にあしらった。シュナイゼル他はいずれゼロとして行動を起こした時に、行動パターンを解析されないように、出来るだけ自分の性格を知られない為に避けることにした。

 

 そうして王宮内で皇太子として健やかに過ごしていたある日、叔父のV.V.(ブイ・ツー)による母マリアンヌの暗殺事件が起きた。母は死に(厳密には死んでいない。死の直前発現したギアスによって従卒のアーニャに精神を転移させたのだ)、妹のナナリーはそのとばっちりを食って両足が動かなくなった。更に、俺の知らないところで記憶変換のギアスを父シャルルから受けて盲目になった。ホントナナリーは不憫だな。

 

 事件当時警護を担当していたジェレミアにはなんとか接触して、励ましておいた。犯人は叔父(母にとっては義理の兄にあたる)の内部犯行なのだから防げるはずもない。事件が起きたのは彼のせいではないのだ。あまり自分を責めるなと言っておいた。彼は感激して跪いた。これでよい。後々原作開始後に接触する際に少しばかりの思い出となってくれるだろう。

 

 そして、俺は原作通りの台詞をシャルルに吐いて、めでたく俺とナナリーは人質(表向きは留学生)として日本国へ送られることになったわけだ。

 

 日本、預けられた枢木での生活は酷いものだった。まあ人質なので本当に酷い目にはあっていないけど、料理も洗濯も掃除も全部俺一人でやってさらに盲目で両足が動かないナナリーを世話しろとか子供がやる作業量じゃない(厳密には、家事は大人の介添人が付けられることになっていたが断った。日本人の大人が信用できなかったからだ。いつ後ろから刺されるかわかったもんじゃないからな)。買い物に出るとブリタニア人に売る物はないと言われ、帰り道では同世代の子供達に殴られ蹴られ……、これを思うとルルーシュはとてつもない苦労人だったのだなぁ。

 

 枢木スザクとの仲も原作通りだ。最初反発して喧嘩などもしたが最終的には仲良くなった。また、今後のことを考えて藤堂とも軽く接触しておいた。簡単な自己紹介と挨拶だけだが。

 

 そして、戦争が起きた。ブリタニアは、皇帝である父シャルルは人質として俺達二人が殺されるとしても構わないつもりで一方的に侵略を開始したのだ。……ふざけやがって。「ドラ○ンボールで生き返るからでえじょうぶだ」ってか、俺はこの時両親に対して憎しみを抱くようになった。

 

 そうしてブリタニアと日本との戦争を、徐々に敗れていく日本を見ながら俺は宣言した。

 

「僕は……スザク。僕は……ブリタニアを許さない! 一方的に他国を侵略するなんて許しちゃいけない」

 

 原作とは少し違う言葉だ。原作ではルルーシュはブリタニアを潰すと宣言していたが、それは短慮だと言わざるをえない。いや、まあ、どんなに頭が良いと言ってもまだ九歳の子供、世界情勢などに通じていなければそう思っても仕方ない。

 

 例えばだ、ブリタニアが本当に潰れたら、どうなると思う? 超巨大な国家が「滅ぶ」のだぞ? 次に起こることは決まっている。今まで植民地として扱われていた国は自国領内にいるブリタニア人を殺して回るだろう。植民地にされていない国家は我先にとブリタニアの領土などを自分のものにしようと活動を始めるだろう。そうして起こることは何か? 滅亡した国・ブリタニアを巡る侵略争いからの戦争勃発だ。滅びたのが小国であればそこまでの争いにはならないだろう。だがブリタニアが巨大な国家であればあるほど、その戦争の規模は大きくなる……大戦の勃発だ。結果的に、ブリタニアが各地を占領していたときよりも沢山の血が流れるだろう。世界を平和にしたいのならば、ブリタニアは潰してはいけない。やるべきは講和と緩やかな各地の解放運動だ。

 

 

     §

 

 

 そうして、日本はブリタニアが誇る人型兵器ナイトメア・フレームと圧倒的な物量の前に敗れた。俺とナナリーは薄汚れた服で、ひもじい思いをしながら歩いていた。

 

(さて……やるか)

 

 俺は辺りに誰もいないことを確認してナナリーに声での絶対催眠をかけた。

 

「催眠状態になれ」

 

 ……軽く体を揺すってみる。反応なし。さっきまで話していたから眠ったという可能性もない。よし、転生人生初の能力行使は問題なく行えたようだ。

 

「生まれてから今までのエピソード記憶、思い出だけを全て消去せよ」

 

 これでナナリーからは母親がマリアンヌだとか兄がルルーシュだとかの記憶は全て失われたはずだ。「リンゴ」だとかの単語や、車いすの使用方法などは忘れずに、エピソード記憶だけを消去した。シャルルのかけたギアスでの記憶操作も全て消去されたからこれで盲目も治るはずだ。

 

「両まぶたを開けろ……目が見えているならそう言え」

 

「……はい。両目とも見えています」

 

 よし、盲目が治った。両足が不自由なだけでもきついのに目が見えないとか辛すぎるだろ。……さーて次は。

 

「俺が指示するまで催眠状態のままでいろ」

 

 これでOK。後はナナリーを引き取ってくれる人達を捜すだけだ。

 

 本来、俺のこれからの行動を考えればナナリーはここで殺す、死んでもらった方が都合がいい。だがさすがにそれはナナリーが可哀想すぎる。エロの為なら他人を不幸のどん底に突き落としても構わないつもりだが、それ以外ではなるべく善人でいたい……100%偽善だけどな。

 

 俺は大通りに出ると、同じように逃げ惑う日本人を眺め、ある家族に目をつけた。

 

「あの、すいません」

 

 小さな赤ん坊を一人抱えた父親と母親に声をかける。そして自分の方を向いた二人の目を覗き込んで絶対催眠をかけた。

 

(催眠状態になれ!)

 

赤子連れの両親は催眠状態になった。

 

「これから俺が言うことには全て従え」

 

 そして俺は話した。

 

 今背中におぶっているこの子供を養子として引き取れ。

 適当な名前をつけろ。

 この子供は戦争のショックで記憶喪失だ。自分達が養子として引き取ると話をしろ。

 できるだけ優しく、自分達の子供と同じように育てろ。

 両足が不自由なのであまり表には出すな、人目を避けろ。

 出身国はオーストラリアだ、間違ってもブリタニア人などではない。

 今から一ヶ月後、ブリタニアのアッシュフォード家に連絡をとれ、養育費の話はそこでする。

 

(こんなところか)

 

 ナナリー、いや、名無しのオーストラリア人をその家族に預けるとそこから距離をとった。

 

「催眠状態を解除」

 

 これでナナリーは日本人夫婦に引き取られた名無しのオーストラリア人になった。

 

(これでいい)

 

 放っておくとR2のようにブリタニアに担ぎ上げられるからな、こうして無名の日本人に引き取られればいいだろう。ブリタニアでの俺達の扱いは「戦争中行方不明」だ。日本人の夫婦を調査などはすまい。

 

 俺は文字通り肩の荷が降りた気持ちで一人アッシュフォード家を目指した。

 

 

     §

 

 

 終戦七年後 2017a.t.b.

 

 俺は十六歳になった。さあ、反逆の始まりだ!

 

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