※この作品はR-18です。

コードギアスでエロSS   作:月影57令

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STAGE 22 Cの世界

 エリア11が解放され、合衆国日本が建国されてから、一年が経とうとしていた。シャルルに絶対催眠をかけたのは、去年のもう少し先だから余裕はあるといえ、兆候くらいはあってもいいと思うのだが。

 

 なーんて考えていたらやってきましたよブリタニア軍。日本に進軍してきました。俺は以前から言っていた通りに黒の騎士団へ指令を出した。幹部メンバーには、一年以内にブリタニア軍が侵攻してくること、その時ブリタニア皇帝が神根島の研究施設に来ること、その時は俺自ら島に乗り込んで、皇帝を暗殺するつもりであることを話しておいた。ちなみにこの幹部にはロイドとセシルの二人も入っている。二人には造反して黒の騎士団に入ってくれてすぐに正体を明かしておいた。その方が信頼関係も築けるし、完全にはブリタニアを裏切っていないということを知らせることになるから。

 

 さて、観測班が皇帝の乗艦を捕らえた。やはり神根島に向かっているらしい。俺は軍の指揮を藤堂に任せてC.C.と共に神根島へ向かった。

 

 

     §

 

 

 さて、声による絶対催眠で雑兵をどかした俺は、祭壇のある場所へと向かっていた。

 

「入るぞ。C.C.」

 

「……わかった」

 

 感応して内部に入る。扉の前にいたアーニャは二人共無視した。母マリアンヌの抜け殻だからな。

 

「お久しぶりですね。父上」

 

「ルルーシュよ。来たか。C.C.も」

 

「あなたとも、懐かしいですね母上」

 

「いらっしゃいルルーシュ」

 

 そこで行われたのは簡単なネタ晴らしだ。母が死んだ原因、アーニャに潜り込んだこと。V.V.の嘘。日本に預けた訳。

 

「ルルーシュ、貴方はどこまで理解しているの?」

 

「ほとんど全て理解していますよ。あなた達が嘘のない世界を作ろうとしていることもね……面倒だからちゃっちゃと進めちゃいましょう」

 

 俺は奥にある集合無意識に向き直ると、絶対催眠をかける。絶対催眠の対象は全ての生物。人間の集合無意識にも通じるはずだ。原作のように問答をする必要はない。彼らはここで終わるのだから。

 

「愚かなりルルーシュ! 王の力では神には勝てぬぅ!」

 

 残念、王の力じゃない。ある意味神の力なのだ。

 

「神よ! 集合無意識よ! 時の歩みを止めないでくれ!」

 

「ルルーシュ! あなたって子は」

 

 こちらを止めようとするマリアンヌの前にC.C.が立ちはだかった。

 

「もう止めよう。マリアンヌ」

 

 再度催眠をかける。

 

「俺は、明日が欲しい!!」

 

 思考エレベーターが消えていく。成功したようだ。これで95%。シャルルの肉体が消えていく。V.V.のコードを継承して不老不死になったこの男が。

 

「あなた」

 

「馬鹿な。わしは不老不死のはずなのに。飲み込まれる? Cの世界に!?」

 

 シャルルと共にマリアンヌの体も、正確には精神の塊か? も消えていく。計画に賛同している人間はみな同じという訳か。Cの世界こえぇ。

 

「すまない、気付いてしまったんだ。お前達は自分が好きなだけだと」

 

 C.C.が離別の言葉を述べる。

 

「この賢しき愚か者がぁ!!」

 

 シャルルが最後のあがきで俺の首を掴んでくる。

 

「お前の世界は俺が否定する――消え失せろ!!」

 

 シャルルとマリアンヌが完全に消え去った。……俺は両親をも殺したことになる。

 

「……さて、C.C.。見ての通りだ。不老不死のコードを持つ人間も、集合無意識、Cの世界には叶わない。そして俺はCの世界にすら催眠暗示をかけることが可能。つまり、俺がC.C.を消してくれ! と催眠をかければ、お前も消えることができる。……望んでいた、死が訪れるんだ」

 

「…………」

 

 C.C.は沈黙している。

 

「ようやく、か。ようやく私にも終わりが……」

 

 その顔は、笑っているとはとても言えない顔だった。

 

「…………」

 

「ルルーシュ、頼む」

 

「ああ――だから!」

 

 

     §

 

 

 神聖ブリタニア帝国の合衆国日本への侵攻は、皇帝が行方不明となりうやむやの内に終わった。合衆国日本はその国土を今度こそ守り切ったのである。

 

 そしてそれから一ヶ月後。

 

 神聖ブリタニア帝国ではずっと行方不明だったシャルル皇帝から発表があるということで、主立った皇族や貴族が宮殿に集まっていた。

 

「皇帝陛下ご入来!」

 

 ざわざわとどよめく皆、その視線の先には幕の右側から玉座に移動する学生服姿の人物を捕らえていた。

 

「我が名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!」

 

「まさか!?」

 

「死んだはずでは?」

 

 どよめきが大きくなる。とっくのとうに死亡したと思われていた皇子が姿を現したのだ。それも道理と言えた。

 

「ルルーシュ、生きていたんだね。良かった。しかしふざけすぎじゃあないかな。そこは父上の……」

 

 玉座に座ったルルーシュを第一皇子オデュッセイアがたしなめる。だがルルーシュは不遜にも言い捨てた。

 

「第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは、私が殺した! それにより私が次の皇帝になる」

 

「!?」

 

「え?」

 

「あの者を捕らえなさい。皇帝陛下を弑逆した犯罪人ですよ!」

 

 衛兵がルルーシュを捕らえようと迫る。しかし……。

 

「皇帝に逆らうのか! 愚か者が!」

 

 ルルーシュが一喝すると衛兵達は不自然にも一様に動きを止めた。

 

「ルルーシュ、冗談はそこまでにして、玉座から降りなさい。そこは……」

 

「では簡潔に言おう。――我を認めよ。私を新皇帝と認められない者は王宮を去るが良い!!」

 

 その言葉に、王宮に集まっていた者達の五分の四以上が退席した。

 

「残ったのは五分の一というところか。上出来だ」

 

 そして、ルルーシュ新皇帝による独裁が始まった。

 

 

     §

 

 

 それからブリタニア国内で起こったことと世界中で起きたことを語ろう。俺は神聖ブリタニア帝国の国是、国策をことごとく否定した。まず行われたのは己以外の皇族及び貴族の排除。貴族制の廃止。財閥の解体。植民地としているエリアとナンバーズの解放。発展途上国及び解放された元エリアへの支援。皇族陵の破壊。そして、神聖ブリタニア帝国の終焉と新たな国、「ブリタニア共和国」の建国。それらが一気に行われることになった。

 

「さて、これから忙しくなるぞ。咲世子。そして……C.C.」

 

 ルルーシュ新皇帝の傍には常にその二人の女性がいた。俺の個人秘書として活動する二人だ。

 

「ルルーシュ、お前は本当にブリタニアを破壊するつもりか」

 

「破壊ではない。これは新生だよ。合衆国日本のように、一年以内に共和国の成立を目指すつもりだ」

 

「…………どうして、私を生かした?」

 

 

 

 あの後――。

 

「だから、俺はこう命じる! Cの世界よ! C.C.から不老不死のコードを消滅させよ!!」

 

「!?」

 

 集合無意識のイメージがうごめき、ことをなす。数瞬のあと、そこに残されたのは……。

 

「ふむ、額の刻印が消えている。上手くいったようだな」

 

「……どういうことだ」

 

「お前のコードだけを消滅させた。これでお前はコード保持者でも、能力者でもなく普通の人間に戻ったという訳だ。おめでとうC.C.。これでお前は食べなければ飢え、食べ過ぎれば太り、時間が経てば老いる普通の人間になったということだ」

 

「そんなこと……私は、私の願いは」

 

「お前の願いはあくまで、死にたいということだけだったろう。……というか、俺が最初から知っていたから、あのシンジュクゲットーで初めて会ってからこっち、お前自分の契約内容を話したことが一度もないじゃないか。契約相手に自分の希望を伝えるのは最低限の礼儀だろ。それすらおろそかにした奴にはこれで充分だ。だから俺はお前のコードだけを消滅させた。後は普通に老いて普通に死んでいけ。お前は解放されたんだよ」

 

「…………」

 

 これが神根島の遺跡で起きた一連の出来事だ。俺はC.C.を殺さなかった。死ぬのならせめて笑って死ね。原作ルルーシュの言葉が頭の中で聞こえた気がした。

 

 

 

「俺はこれからブリタニアを作り替えるのだ。補助してくれる人間は多い方がいい。ちゃんと給料も払うから俺の秘書として働いてくれ。もちろん、今までの関係も継続させる……せっかく手に入れた愛人を失うなんてもったいないじゃないか」

 

 最後に言ったことでC.C.が呆れた顔をした。

 

「お前はまだそんなことを」

 

「ふっ、俺が行動するのは自分の為さ。そしてお前も俺のお気に入りだから生かした。それだけのことだよ。これからも俺の愛人として傍に居てくれ。……もう普通の体だから妊娠すると思うぞ。やったな、これでお前も子持ちになれるぞ」

 

「…………はぁ。私は契約相手を間違えたのかもな」

 

 失礼な。俺はそれなりにまともな精神構造をしているぞ。ちょっぴりエロいのは否定しないが。

 

 さて、既存のブリタニアを破壊し、新生国家ブリタニア共和国を建国する。これから大変だぞ。

 

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