初の小説投稿なので、下手なところはあると思うのですが
よろしくお願いします。
それではどうぞ。
プロローグ
龍牙 side
龍牙「・・・んっ」
寝起き特有の眠気を覚えながらゆっくりと目を開ける。何か嫌な夢でも見たのだろうか、
背中の汗が気持ち悪く感じる
龍牙「ここは・・・何処だ?」
視界に映ったのは凄く不思議な場所だった。周りは雲が浮いており、所々から光が差し込んでいた。
まるでゲームの世界にある天界みたいな場所だ。俺がさっきまで横たわっていた所も自分が立っている
所も、床や地面ではなく雲の上みたいだ。どういう原理かはさっぱり分からないが
龍牙「なんでこんな所に」
自分の置かれた状況を整理するため、意識を無くす前までのことを思い出す。
龍牙「確か日課のランニングをしてた時に誰かに襲われて・・・そうだ、怪我は」
突然何者かに襲われて腹部から背中にかけて貫かれたような激痛が確かに走った筈だが、その傷が無くなっていた。
その先は記憶が無いから気絶したんだろうな。
誰かに恨まれるようなことをした記憶がないんだが、無差別とかなら運が無いとしか言えない。
俺は最後に起きた事を思い出していると、突然前方に眩い光が現れた
????「目が覚めましたか?」
龍牙「っ誰だ!?」
突然聞こえてきた声に警戒すると徐々に光が人の形へと作られていく。俺の目の前に現れたのは純白の翼を持った女性だった。
一目見てすぐにこの人は天使だと思った。漫画か何かでよく見る翼と同じ純白のドレスのような服を身に着けている
イリアス「そう警戒しないでも大丈夫ですよ。私の名はイリアス。この世界を統べる神です」
龍牙「神?」
イリアス「まあ、いきなり言われても戸惑いますよね」
確かに神だと言われて一瞬戸惑ったが、背中の純白の翼に体中に聖なるオーラみたいなものを纏っていて、
何も無い所からいきなり光と共に登場・・・俺のいた世界ではまずあり得ないことなので信憑性は一応ある
イリアス「まずはあなたのお名前を聞かせて貰ってもよろしいですか?」
龍牙「ああそうだな。俺は覇山龍牙。いきなりですまないがいくつか質問していいか?」
イリアス「ええ、私が分かる範囲であれば」
質問の許可を貰ったので、まず俺が一番気になっていることを質問をした
龍牙「ここって天界みたいな場所に見えるけど、俺って死んだのか?」
イリアス「あなたは死んではいませんよ。確かにここは天界ですが、何も神や天使、死者だけが
来られないわけでは無いのです。私や上位クラスの天使は誰でもこの場所に招き入れる権限を持つのです。
やるつもりはありませんが、悪魔等の邪悪な存在もこちらから招くことも出来ます」
龍牙「そうなのか」
とりあえず自分は死んでいないのが分かった。襲われた時は絶対死んだなと思っていただけに、安心感が凄い。
一番の疑問は解消したので次の質問をする
龍牙「なんで俺、天界なんかにいるんだ?」
イリアス「それは私にも分かりません。突然人が天界に入ったことを感じて駆け付けたら、あなたが血塗れで倒れていたのです。
腹部から背中にかけて何かで貫かれたような大怪我でした」
龍牙「今更だがよく助かったな俺」
イリアス「意識は無かったのですが微かに呼吸はしていました。私はすぐに近くの天使を呼び、回復魔法で治療させました。
幸い、あなたの生命力と自己治癒力が高かったお陰ですぐに回復させることができました」
改めて体の調子を確認するが、どこも痛みは無く快調だ
龍牙「言うの遅れたが、助けてくれてありがとな」
イリアス「いえ、神として当然のことをしたまでです。お気にせずに」
天界にいる理由の次に『何故怪我が無いのか?』と聞こうと思ったが、今の会話で解決した。残りの質問は一つだが、
これに関しては恐らく分からないと言われそうだが一応聞いてみる
龍牙「気を失う前に誰かに襲われてたんだが、もしかしてそいつが天界に連れてきたとか考えれるか?」
イリアス「あなたを襲った者は不明ですが、連れてきたという可能性はあります。あなたが天界に入った時に
感じた気配と異なる禍々しい気配が一瞬だけですが感じました」
イリアスは先程天界は天使や死者だけで無く、悪魔等の邪悪な存在も入れると言った。だがそれは『招いた』時であって
『自分から入る』となると話が変わってくる。イリアスから見て今回の事態はイレギュラーと捉えているだろう
龍牙「まだ近くにいたりしてな」
イリアス「下界に降りたということも考えられます。現在動ける天使を総動員して禍々しい気配の持ち主を探していますが、
今のところは何も報告はありません」
となると、続報はあまり期待出来ないか。俺を襲った奴は関係ない天使に捜索の仕事までさせて、迷惑な奴だ
イリアス「それとあなたの体を治療中に調べて分かった事ですが、どうやらあなたは私達とは
別の世界の住人のようですね」
龍牙「何となく予感はしてたが、なんでそんなことが分かる?」
イリアス「人間には魔力という人によって強弱はありますが必ずそれを持っています。この世界の人間の魔力と
あなたの魔力が全くの別物でした」
龍牙「魔力って人間でも持っているんだな」
ファンタジー世界にしか存在しないようなものが自分も持っていることに驚きだ
イリアス「もう一つはあなたの所持していたものです。壊れてしまっていますが、私達の世界にこのようなものは
見た事がありません」
その言葉に嫌な予感しかしなかった。『見た事ないもの』と聞いて一つのものを思い浮かべる。
予想が外れていることを祈るしか・・・
イリアス「この小さな機械なのですが」
龍牙「ぐふぅ」
イリアスが手に持っているものを見て思わず崩れ落ちた。最近機種変したばかりのスマホだ!!画面はバリバリに割れており
辛うじて長方形を保っているが、あれが動くことは二度と無いだろう。最近手に入れた人には言えない画像等が
入っていたのに、全て消し飛んだ
イリアス「そうなると考えられるのはあなたが異世界の住民であるという事になります。あの、大丈夫ですか?」
龍牙「いや、何でもない」
現状では元の世界に帰れる保証は無さそうだな。けど、帰ってもどうせ退屈な日々の逆戻りだしな。
元居た世界のことを一瞬考えたが、すぐに頭から追い出した。今更未練なんてものは無い。
イリアス「ならいいのですが。ここにいても退屈でしょうから、地上に降りてみませんか?」
イリアスがそう提案する。確かに地上がどんな感じか気になるしな。
龍牙「地上ってどんな感じなんだ?出来ればこの世界の常識からお願いしたい」
イリアス「分かりました、この世界は・・・」
イリアスは10分程掛けて、この世界について教えてくれた。イリアスが創世の女神であり、この世界を創ったこと。
創る過程で魔物と呼ばれる生命体が生み出されたこと。どれも驚く内容だったが、俺の中で衝撃的だったのは・・・
龍牙「・・・随分卑猥な魔物がいるんだな。俺のいた世界だと性犯罪として即逮捕だぞ」
俺は苦笑いしながらそう言った。どう考えても精液を養分にするっておかしいだろ!?
地上に闊歩してる魔物達は全員サキュバスかと一瞬疑った。
イリアス「私とて、全知全能ではないのです。人間を作り出す過程において、魔物という醜い物を
作り出してしまいました。出会ってしまったら注意して下さいね、問答無用で精巣を空っぽにされますので」
龍牙「了解した。とりあえず地上に送ってくれ」
イリアス「分かりました、少しお待ちください」
イリアスは何かの演唱をすると、俺の前に白い魔法陣みたいなのが現れた。
イリアス「さあ、この魔法陣に入ってください。転送を行いますので、入ったら目を瞑ってください」
龍牙「ああ」
俺は魔法陣に入り、目を瞑った。転送なんてものまで体験する日が来るなんてな。
イリアス「今から転送する場所はイリアスヴィルという村です。そこは比較的魔物が少ないところなので安心して下さい。
詳しいことは村人に聞いた方が分かると思います」
龍牙「ああ、サンキュー」
イリアス「では幸運を。私はいつでもあなたのことを見守っています。それと・・・」
龍牙「?」
イリアス「今度、あなたの世界について聞かせて下さいね」
龍牙「ああ、分かった。けど、あまり期待するなよ」
魔法陣が起動し、目を瞑っていても明るさを感じる光が放たれる。さて、急な事だが別世界を暫く楽しむか。
イリアス Side
イリアス「ふぅ」
龍牙をイリアスヴィルへ転送を終えてすぐに、私のすぐ近くに先程とは別の魔法陣が現れた。
????「イリアス様」
イリアス「龍牙を襲った者について何か分かりましたか、エデン?」
現れたのは『熾天使』エデン。私の忠実なる配下の天使であり、私も彼女を全面的に信頼をしている。
彼女には普段、他の天使達をまとめる業務を指示しているが、今回は緊急の案件を頼んでいた。
エデン「詳細までは分かっていませんが、彼を襲ったのは堕天使でした。微かに残っていた魔力の残滓を
プロメスティンに解析を依頼し、先程堕天使の魔力であることが判明しました」
イリアス「・・・出来れば外れて欲しかった予想ですね。誰がという所まではまだ分かっていませんか?」
エデン「申し訳ありません、そこまでは分かってはおりません。詳細が分かり次第、私かプロメスティンが
報告を致します」
イリアス「分かりました。引き続きその堕天使について調べを進めなさい。」
エデン「承知致しました」
礼をした後に再び魔法陣を出し、エデンは姿を消した。私は地上の様子を見るため、天の鏡を出現させる。
鏡には無事到着した龍牙の様子が見えた。
イリアス「何故、堕天使は彼を・・・『堕天の咢(グリゴリ)』が動きを見せるということは何かを企んでいる?」
だとしたら早急な対策を取る必要がある。奴等が暴れでもしたら地上はおろか天界まで完膚無きまでに
滅ぼされてしまう。そんなことは絶対にさせない。
いかがだったでしょうか?
投稿は仕事の都合上不定期になってしまうのでご了承下さい。
それでは。
20年10月 超絶今更ですが、少しだけ台詞等を変えました。
21年8月 文面追加