今年は仕事とエロゲが忙しく、なかなか書けませんでした。
龍牙 side
イリアスベルクに戻った俺達は、四人を謝らせるために広場に町の住民を集めた。
ゴブリン娘「迷惑かけてごめんなさい・・・」
プチラミア「もうしません・・・」
ヴァンパイアガール「すみません・・・」
ドラゴンパピー「ごめんなのだ・・・」
四人とも素直に謝った。
住民A「やれやれ、犯人がこんな少女達だったとは。」
住民B「今まで何度か見たけど、ただの下っ端だと思ってたよ。この子達が中心だったんだな。」
住民C「誰なんだよ、ボスはおっそろしいドラゴンだなんて言い出した奴は。」
でも間違ってはいないな。ちっこいがドラゴンならいるし、リーダーもドラゴンパピーだし。
ルカ「えっと、そういう訳でもう悪さはしないと言ってるので・・・」
いつの間にかルカが保護者みたいになってた。俺にはガキの保護者なんて無理だな。泣かれるから。
女将「反省してるみたいだし、許してやってもいいんじゃないかい?この子達も生きていくために大変だったんだろうし。」
それもそうだ。人間だろうと魔物だろうと、食糧などの物資がないと生きてはいけない。女将さんの言う通り、あいつらも生きつなぐのにも必死だったのだろう。
女将「これからは心を入れ替えて地道に働くことだよ。」
ゴブリン娘「ふぁ、ふぁい・・・」
ヴァンパイアガール「ありがとうございます・・・ぐずっ。」
どうやら許してもらえたようだな。あの様子だともう悪さはしないな。
武器屋のおやじ「ドラゴンっ娘、火は吐けるのか?熱いのが吐けるなら、うちで雇ってやるぞ。」
運送ギルドの老人「そこのちっこいの、結構力がありそうじゃな。倉庫整理からやってみるか?」
町の住民も魔物少女たちを受け入れたようだ。頑張れよ、プチ達。
ルカ「うん、めでたしめでたし・・・だね。」
アリス「ふむ、意外だったな。人間の心にも、まだ魔物を受け入れる隙間があるとは。」
ルカ「僕の生まれ育ったイリアスヴィルなら、こうはいかなかったと思うけどね。」
ルカの言う通り、あそこは魔物が侵入してきた時はすごい慌ててたからな。
ルカ「んっ、どうした?」
ドラゴンパピーがルカの腕を引いている。
ドラゴンパピー「お前にはとってもお世話になったのだ。だからこれをあげるのだ。」
ドラゴンパピーが差し出したのは、赤い綺麗な宝玉だった。
龍牙「あれは・・・ルカに渡された宝玉に似てるな。」
俺は旅立ちでルカから渡された宝玉を見た。色は赤色と似てはいるが、何だろうか?纏うオーラが違うというか・・・っっ!?
????「主よ・・・」
龍牙「なっ!?」
いきなり誰かに呼びかけられた気がする。まさか・・・この宝玉から?
龍牙「いや、そんな筈は。」
ルカ「どうしたの、龍牙?」
龍牙「んっ?ああ悪い。何でもない。」
さっきの声は、俺意外には聞こえていないのか?もう一度宝玉を見つめるが、何の反応もない。気のせいなのか?
ルカ「もう悪いことしちゃ駄目だよ。」
ゴブリン娘「うんっ!」
プチラミア「盗賊団は今日限りで解散するね!」
ヴァンパイアガール「もう悪いことしないぞ!」
ドラゴンパピー「立派な魔物になって、世の中の役に立つのだ!」
ルカ「ああ、頑張れよ。」
とりあえず、これで一件落着だ。
ルカ「よし行こう・・・と言いたいけど、今日はちょっと疲れたな。」
龍牙「お前の肩の怪我の治療もしなかんしな。今日はこの町で休もうぜ。」
アリス「まあいいだろう。この町は割と気に入ってるしな。」
それじゃあサザーランドに行こうかな。女将さんも俺達なら勇者料金でいいって言ってたし。
????「さすがは勇者様!私が見込んだ・・・お・か・た・」
龍牙「んっ、この声は?」
ルカ「お、お前は!」
出てきたのは、あの残念なラミアだった。いつ見ても残念だ。
ルカ「お前、まだ出てくる気か?」
アミラ「出オチキャラだと思ったら大間違い。実は意外な真ヒロイン、それが私。」
ああ、やっぱり付き合ってられんな。
龍牙「ルカ、サザーランドに集合な。」
アリス「ふむ、それじゃあ余もここから離れるとしよう。」
ルカ「えっ、ちょっ!?」
心の中でルカに謝りつつ、俺はその場から離れた。アリスも一緒だったのがちょっと意外だったが。
アリス「龍牙、お前が武器屋で買った武器を見せてくれないか?」
龍牙「んっ?ああいいぞ。」
アリスにイリアスベルクで買った非殺傷の剣を見せて欲しいと言われたので見せた。アリスはその剣をじっくり見ると、「やはりか。」と何か呟いた。
龍牙「この剣がどうかしたのか?」
アリス「この剣に使われている金属だが、『アダマンタイト』と言われる超金属が使われている。その金属で造られた武器はまず破壊されることはない程の強度を持っている。」
龍牙「そうなのか?すごいな。」
アリス「ただ、不可解なことがある。そもそもアダマンタイトは採掘場所が不明と言われ、かなり稀少な物だ。なぜこの平凡な町の武器屋なんかに置かれている。」
龍牙「確かにそうだな。」
アリスのいう通り、それはちょっと不可解だ。
龍牙「武器屋の店主に聞いてみようぜ。流石にこの剣の価値を知らずに俺に売った訳でもなさそうだし。」
アリス「そうだな。」
そうして俺達は武器屋に向かった。
龍牙「邪魔するぜー。」
アリス「あい変わらずの挨拶だな。」
再び武器屋に来た俺達は店内で店主がドラゴンパピーに鍛冶を教えていた。
店主「おお、違いの分かる兄ちゃん達か。この通り、この子には一杯努力させてるよ。」
ドラゴンパピー「うがー!頑張ってるぞー!立派な鍛冶屋さんになるのだー!」
龍牙「ああ、頑張れよ。」
さて、本題に入ろうか。
龍牙「店主、ひとついいか?」
店主「うん、何だい?」
鞘から剣を取り出し、店主に非殺傷の剣を見せる。
龍牙「売ってくれたこの剣なんだが、何で俺にこんな凄い剣を安価で売ってくれたんだ?この剣の価値を知らなかったわけではないだろう?」
俺がそう聞くと、店主は朗らかに笑って言った。
店主「あんた等、人間と魔物が共生できるような世界を目指してるんじゃないのか?」
アリス「なにっ?」
龍牙「ああ、そうだが。俺その事あんたに話したことあったっけ?」
店主「俺は今まで数えきれない程の冒険者を見てきたんだ。冒険者がわざわざ斬れない剣を求めるなんて、人や魔物を殺したくない優しい心を持った人間くらいだ。そういう人間は共存の未来を目指すんだなって思ったのさ。」
まさか見抜かれてたとは。しかも優しいなんか言われると、なんだかムズムズするな。
龍牙「別に俺はルカの・・・この前一緒にいた勇者の夢の手伝いをしているだけだ。まあ俺自身も、魔物と共存する世界ってのを見てみたいな。」
アリス「余はアイツがいつ挫けるかを見たいだけだが。」
店主「ははっ、厳しいねぇ姉ちゃん。まあ、そういう訳だ。俺も共存する世界が見てみたい。だから、そのために俺は兄ちゃんにその武器を託したわけだ。」
龍牙「それじゃあありがたく使わせてもらうよ。」
俺はアダマンタイトの剣を鞘に収める。今気づいたが、この鞘も恐らくアダマンタイトを使用した鞘だな。剣も鞘も豪華すぎるぞ。
龍牙「世話になった。」
店主「おう、頑張れよー。」
店を出てから、もう一度剣を見つめる。
龍牙「これからずっとこの剣と一緒だからな。剣に名前でも付けようかな。」
アリス「まあ好きにすればいい。」
この剣はアダマンタイトが使われてるから・・・
龍牙「じゃあシンプルすぎるが『アダマンソード』でいいか。」
アリス「本当にシンプルだな。だがおかしな名前よりはマシだろう。」
アダマンソードを腰に装着し、俺達はサザーランドに向かった。
そういえば、ルカが貰った赤いオーブは何だったんだろうか。
アリスも青と銀は抑えてるから問題ないとか言ってたが。