※この作品はR-18です。

もんむすくえすと 覇龍伝   作:エクスドラゴン

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今日で小説投稿一周年です。時が過ぎるのが意外に早く感じます。
投稿は遅くて申し訳ないですが・・・
これからも頑張って投稿していきますので、よろしくお願いします。


第16話 ハピネス村へ

龍牙 side

 

 

 

サザーランドに着き、店の前で待っていたルカと合流した。ルカから『ひどいよ、龍牙。また置いてくなんて。』と言われたが、悪いなルカ。どうもアイツは受け入れられん。近づいて来たら斬りそうだ。アダマンソードではない普通の剣で。

 

 

女将「あら、アンタ達また来てくれたのかい。」

 

 

龍牙「ルカがちょっと怪我しちまったから、ここで治療がてら休もうと思って。部屋に空きはあるか?」

 

 

女将「ああ、あるよ。前回と同じ、勇者料金で6ゴールドね。」

 

 

料金を払い俺達はそこで一晩休んだ。残りの719万9994ゴールドがまたイリアスにつけられたかもな。すまん、イリアス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍牙「ふぁ~、よく寝たな。」

 

 

アリス「寝過ぎだ、ドアホ共。もう昼だぞ。」

 

 

ルカ「本当だ。」

 

 

寝起きからアリスの小言を貰い、朝食もとい昼食を食べ終えた。

 

 

龍牙「さて、そろそろ出てくか。ルカ、怪我は問題ないか?」

 

 

ルカ「うん、もう動かしても平気だよ。」

 

 

龍牙「よし、じゃあハピネス村へ出発だ。女将、世話になった。」

 

 

女将「またいつでも来なよ。」

 

 

荷物をまとめ、俺達はイリアスベルクを発った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍牙「女将の話だと、ハピネス村で何かあったって言ってたけど、何なんだろうな。」

 

 

ルカ「大きな事件とかじゃなければいいけど。」

 

 

アリス「ハピネス蜜が取れなくなるとあまあまだんごが食べられんばかりか、各地の名品にも影響が出るぞ。」

 

 

そこを心配するあたりがアリスらしいな。分かってはいたが。

 

 

ルカ「あっ、森が見えてきた。」

 

 

ルカが指したところには確かに森があった。何か魔物とか出そうだな。と言っても進まないことには始まらないので、俺達は警戒心を持って森に入った。

 

 

アリス「ところで貴様等。なぜハピネス村という名前なのか知っているか?」

 

 

龍牙「名前の由来?まあ名前通りハーピーが住んでる村だからとかか?」」

 

 

ルカ「村人がみんま幸せに暮らしているから?」

 

 

ほのぼのし過ぎな村だなそれは。俺だと退屈で三日居れるか分からん。

 

 

アリス「偽勇者の方は本当にドアホだな。ハピネス村の名は近くにあるハーピーの集落に由来しているのだ。」

 

 

ルカ「なるほど、そうだったのか。」

 

 

アリス「ハーピーの習性を考えると村での問題は大方予想できるが・・・んっ?」

 

 

龍牙「アリス?・・・また魔物が来たってことか。」

 

 

俺達の前に現れたのは、背中に蜂の巣を背負った魔物だった。巣から垂れる蜂蜜は何とも甘そうだ。

 

 

ミツバチ娘「ふふっ、洗礼を受けていない旅人が二人も。この蜜と一緒にあなた達の精液を舐め取ってあげる。」

 

 

ルカ「鳥肌が立ちそうだからやめてほしいなぁ。」

 

 

ルカがエンジェルハイロウを、俺がアダマンソードを構えて戦闘態勢に入る。その直後にミツバチ娘が背中の蜜を俺達に飛ばしてきた。量が多いせいで躱し切れず、体に思い切りかかってしまう。

 

 

ルカ「うわぁ、体がベトベトだよ。」

 

 

龍牙「・・・うん、美味いな。アリスが喜びそうだ。」

 

 

ルカ「味見してる場合じゃないと思うけど。」

 

 

体はベトベトだが、動けなくなったわけでもない。早くハピネス村に向かいたいから速攻で終わらせるか。

 

 

龍牙「ルカ、俺がアイツの体力を削るからトドメはお前が刺せ。」

 

 

ルカ「分かった。」

 

 

簡単な作戦を伝え、俺はミツバチ娘に突撃した。

 

 

ミツバチ娘「えいっ。」

 

 

再びミツバチ娘が多量の蜜を飛ばしてきた。だが今回は俺ではなく俺が今まさに踏み込もうとしていた地面だ。

 

 

龍牙「うわっと。」

 

 

無害と分かっていても反射的に回避行動を取ってしまい、体勢が崩れる。その隙を突かれミツバチ娘に拘束された。

 

 

ミツバチ娘「ふふっ、捕まえた。んっ、れろっ。」

 

 

龍牙「うあっ。」

 

 

蜜のかかった頬を舐められ、鳥肌が立った。

 

 

龍牙「離・・・せ!!」

 

 

拘束していた腕を強引に振りほどき、脱出に成功する。

 

 

ミツバチ娘「あら、意外に力があるのね。」

 

 

龍牙「これでも体は鍛えてるほうなんでな。」

 

 

ルカ「大丈夫?」

 

 

龍牙「ああ、問題ない。気を取り直していくぞ。」

 

 

さっきと同じように俺はミツバチ娘に突撃した。相手も同じく蜜を・・・今度はさっきより広範囲に蜜を飛ばしてきたか。

 

 

龍牙「同じ手はを食らうかよ。」

 

 

ミツバチ娘「!?」

 

 

近くの木を踏み台にして高く跳躍し、蜜攻撃を回避した。それと同時に鍛錬でやっていた技、『兜割り』を放つ。

 

 

ミツバチ娘「くっ。」

 

 

辛うじて回避したミツバチ娘。だが俺の狙いはその先だ。

 

 

龍牙「はぁっ!!」

 

 

ミツバチ娘「うっ。」

 

 

兜割りはわざと避けやすい所を狙って打ち込んで回避させ、相手の体勢を崩すのが目的だった。本命はそこからの追撃で相手にダメージを与えることだ。

 

 

龍牙「今だルカ。」

 

 

ルカ「うん。行くぞ、魔剣・首狩り!!」

 

 

ルカが素早く踏み込み相手の喉元に突きを繰り出した。

 

 

ミツバチ娘「なに、これ・・・力が抜けて・・・きゃぁぁっ。」

 

 

ミツバチ娘の体が消失していき、小さなミツバチとなっあ。ミツバチは逃げるように飛んでいった。

 

 

龍牙「ナイスアタックだ、ルカ。」

 

 

ルカ「龍牙のおかげだよ。」

 

 

アリス「相変わらずあの程度の雑魚に手間取るのだな。」

 

 

龍牙「まあそう言わずに。ほら戦利品だ。」

 

 

アリスにミツバチ娘から少し取っていた蜜を渡す。アリスはそれを舐め取る。

 

 

龍牙「どうだ?」

 

 

アリス「甘い♪」

 

 

よし、機嫌取り成功。

 

 

ルカ「アリスの機嫌が良くなったことだし、出発しよ。」

 

 

ハピネス村までもう一息だ。ハーピーは知っているが詳細は知らないからな。できるなら戦ってみたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルカ「ここがハピネス村。」

 

 

龍牙「のどかな村だな。」

 

 

おばさんや村娘達が養蜂や農業に精を出している。けど・・・

 

 

龍牙「何かおかしくないか、この村?」

 

 

アリス「気付いたか、龍牙。」

 

 

龍牙「ああ、大人の男が一人もいない。」

 

 

ルカ「本当だ。言われてみれば。」

 

 

巣箱の運搬をしている男の子が一人いるだけで、それ以外は男がいない。

 

 

おばさん「おや、旅の方かい。随分と若いねぇ。」

 

 

近くで作業をしていたおばさんが俺達に話しかけてきた。

 

 

おばさん「せっかく来てくれたのに申し訳無いけど、ここには旅人が喜ぶものが何もないよ。名物のハピネス蜜も人手不足で採る量が減ったからねぇ。」

 

 

龍牙「それはこの村に男がいないから・・・だからか?」

 

 

俺がそう問いかけたその時だった。

 

 

少年「わぁぁぁぁー!!」

 

 

不意に男の子と悲鳴が響き渡る。声の方向は・・・あっちか。

 

 

ルカ「行こう、龍牙。」

 

 

龍牙「ああ。」

 

 

声のあった方向に俺達は駆けていった。

 

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