感想にも記載しましたが、やめたりはしません。
次話は読み返し・修正が終わったらと予定してましたが、この話が途中まで書いて
いたので先に投稿だけします。
他にも違う作品を書きたい(というか既にストック作ったりしてますが)ですが、
こちらも更新頑張っていきたいです。
龍牙 Side
先へ進むと、トラップと思われる仕掛けが作動した後が一面に広がっている。
足下から出て来たであろう槍や、どこから転がってきたか分からないが
直径1mくらいの棘付きの鉄球が粉々になっていた。どれも只の人間が
引っかかったら確実に死ぬレベルのものだが、全て破壊されていた。
龍牙「これを破壊した奴は人間じゃないな」
アリス「先程の妖孤の仲間と見て間違いないだろう」
ルカ「急ごう、先越されたら元も子もない」
俺達が急いで先を進んだその時・・・
メータ娘「獲物・・・」
空中に浮いていて、触手を持った魔物が現れた。あまり感情がなさそうな雰囲気を持った魔物だ。目も何故か閉じてるし。
目が退化してる動物は、体温や匂いなどを感じ取って獲物を追うと聞いた事がある。
ルカ「ここにも魔物が」
龍牙「先に行け、ルカ。あいつは俺が片付けておく」
アリス「では任せるとしよう。行くぞ、ルカ」
ルカ「うん。それじゃあ奥で待ってるから」
二人は奥へと進んでいった。さてと、さっさと片付けて後を追うか。
メータ娘「捕食・・・」
メータ娘が先制攻撃で触手を繰り出してきた。咄嗟にアダマンソードを抜き、触手を打ち落とす。
龍牙「さて、どう攻めようか」
攻撃方法を考えていると、メータ娘が再び動いた。
龍牙「っと、危ない」
攻撃内容は先程と同じだが、スピードが初撃と比べて断然早かったため反応が
少し遅れてしまった。何とか躱せたが油断は出来ないな。
龍牙「仕方ないか」
消耗は避けたいが、のんびりしてられないからな。速攻でいくぜ。
龍牙「はぁぁっ!!」
魔力を体に集めるため、神経を集中させる。当然、相手はそれをただ見ているだけという筈もなく触手での攻撃を行う。
龍牙「ふっ」
集中を切らさず、最小限の動きで攻撃を躱した直後に魔力のチャージが終わった。魔力のチャージ中に並行して攻撃等をしたかったが、今は回避だけで精一杯だ。
慣れるまでまで時間が掛かるな。
龍牙「せやっ」
魔力による身体強化のおかげで何倍にも疾く動けるようになった。相手の背後へ回り込み、
振り下ろしからの斬り返しによる二連撃を浴びせた。
メータ娘「・・・ぱたり」
この攻撃には耐えきれず、気絶した。さて、急いでルカ達を追いかけるか。
龍牙「何だありゃ?」
先へ進んでいると、蜘蛛の巣に掛かった子狐がジタバタともがいている。あれはさっきルカが倒した妖狐か?
ルカ「あっ、龍牙」
龍牙「今どんな状況だ?」
ルカ「さっきの子狐が蜘蛛の巣に囚われていて、食べられそうなんだ。だから助ける」
龍牙「成る程。お前らしいな」
俺も剣を抜いて目の前の敵に向ける。相手は言うまでも無く、蜘蛛の魔物だった。
蜘蛛娘「あらっ、獲物がまた増えたわね。ふふっ、おいしそうな若い男ね」
ルカ「その狐を離せ」
蜘蛛娘「ええ、構わないわ。こんな子狐じゃ腹の足しにもならないしね」
蜘蛛娘はあっさりと子狐を離した。
ルカ「随分と簡単に開放したな」
蜘蛛娘「だって、一辺に二人の男を頂けるのよ。だからどうでもいいの。」
龍牙「抵抗くらいはさせてもらうぜ」
ルカはエンジェルハイロウを、俺はアダマンソードではなく普通の剣を取り出した。
今回の敵は蜘蛛というわけだから、糸を放つ攻撃をやってくるはず。その糸を斬るためにこの剣にした。もちろん刃を
向けるのは糸に対してだけで、蜘蛛娘には峰打ちで攻撃するつもりだ。
龍牙「はっ」
先手必勝とばかりにアリス直伝の雷鳴突きを繰り出す。ルカも一瞬遅れて同じく
雷鳴突きを放った。
初撃がこんなに疾いとは思わなかったのだろう、蜘蛛娘は俺達の攻撃をまともに受けた。
蜘蛛娘「へぇ、やるわね。けど強い男ほど食べがいがあるわ」
ルカ「効いてないのか?」
龍牙「だとしたら魔力で身体強化しないとまともにダメージが入らんな」
蜘蛛娘「次はこちらからいくわ」
向こうが仕掛けてくると警戒していると、相手の掌から太い蜘蛛の糸が数本飛び出してきた。
ルカ「わっ」
龍牙「おっと」
サイドステップで糸を回避したが、すぐに次の蜘蛛の糸が放たれた。今度はその糸を斬り落として前に出る。
蜘蛛娘は間一髪で俺達が振るった攻撃を躱し、天井に貼り付いた。
蜘蛛娘「これは避けきれるかしら?」
掌を合わせて一瞬力を溜める動作をした直後、さっきの十倍くらいの量の糸が放たれた。
龍牙「何っ!!」
ルカ「うわぁぁぁっ!!」
蜘蛛娘「ふふっ、捕まえたわ」
あまりの糸の多さに回避しきれず拘束された。振り解こうともがくが、糸が粘ついてくるので力でどうにか出来そうにない。
糸を斬ろうとしても、剣が粘つく糸に絡まって切れ味が無くなってしまい斬れない。
蜘蛛娘「さて、どちらから頂こうかしら?」
天井から降りてきた蜘蛛娘が俺達に近付いてくる。このままでは喰われる。
ルカ「くっ、ダメだ解けない」
龍牙「ルカ」
ジタバタするルカに俺は声を掛ける。ルカは俺の声に反応し、少し冷静さを取り戻す。
龍牙「剣でダメなら魔法で何とかするぞ」
ルカ「魔法・・・そうか!!」
俺の言葉にルカはすぐに思いついたようだ。鍛錬中にアリスから言われたことを思いだす。
龍牙『魔力を扱うとなると、炎とか雷みたいに属性攻撃が出来るイメージがあるんだが
実際はどうなんだ?』
アリス『当然属性は存在する。基本的な属性は火・水・風・土の4つだが、余が得意とする
闇属性や天使共が扱う光という属性も存在する』
ルカ『どうやったら属性を使えるようになるんだ?』
アリス『貴様達が行って来た魔力を集中するやり方と同じだ。このように・・・』
アリスが掌に視認出来る程の濃い魔力を集めた次の瞬間、アリスの掌から炎が上がった。
ルカ『うわっ、火が出た!!』
アリス『魔力を集め終えたら次は炎を出すというイメージをしろ。慣れれば余のように
魔力集中から即座に属性攻撃を放つことが出来る』
龍牙『イメージで一つで何でも出来そうだな。』
アリス『物は試しだ、やってみるといい。まずは蝋燭くらいの火でも構わん、
炎を具現化させるところまでやってみろ。』
アリスは指先に小さな火を出して見せる。俺達も倣って魔力を手に集めた後に炎をイメージする。
ルカ・龍牙『はぁっ!!』
<ポッ>
掌から出たのは本当に小さいが確かに火だ。しかしものの数秒で消えてしまう。
アリス『出せたはいいが、それを持続させないと意味が無い。後は訓練あるのみだ。』
ルカ・龍牙「「はぁっ!!」」
同時に掌に火を顕現させる。鍛錬と同じく小さな火だが、今はこれでいい。絡まった糸に
火を当てると、糸が発火し出した。
火は糸を伝って燃え移り、俺達を拘束していた糸は全て焼き切れた。
ルカ「あちちちっ!?」
龍牙「ふぅ、何とかなるもんだな」
蜘蛛娘「へぇ、大人しく食べられる気は無いと?」
龍牙「生憎俺等は往生際がかなり悪いんでな」
蜘蛛娘「ふふっ、本当に食べがいがあるわあなた達!!」
再び大量の糸を放ってきたが、そう何度も同じ手は喰わない。足に溜めていた魔力を解放して
素早く動き回って相手を翻弄する。
動きつつ再び手から火を出して剣に当てた。
ルカ「やあっ!!」
蜘蛛娘の糸を掻い潜って突撃したルカがエンジェルハイロウを振りかぶる。今度は魔力で
身体能力を強化されているため、ダメージが入る筈だ。
蜘蛛娘「させないわ!!」
両掌から糸をルカに放つ。糸が貼り付くがルカは勢いを殺さずにそのまま剣を振り下ろした。
蜘蛛娘「くっ!?」
ルカの攻撃を受け初めてダメージを与えることが出来たが、捨て身で攻撃したルカはそのまま拘束される。
ルカ「くそっ、一撃で仕留めれなかった」
龍牙「後は任せろ!!」
手から放っていた火を消して剣を構える。火の熱によって赤くなった刀身を構え蜘蛛娘に向かって突撃を仕掛けた。
蜘蛛娘「このっ!!」
先程のルカの一撃が効いたのか、掌を突き出してから糸を出すまでの時間が若干伸びた気がする。
出した糸の量も少なく感じた。
龍牙「はっ!!」
出してきた糸を全て熱した刀身で斬り払い距離を詰める。距離を詰められた蜘蛛娘は
天井に貼り付き、再び掌を合わせて力を溜める。さっき俺達を拘束した大量の糸を出すつもりだろう。
その間に俺も魔力を溜めさせてもらう。
蜘蛛娘「喰らいなさい!!」
直後、先程同じ・・・それ以上の量の糸を放ってきた。糸が当たる直前、地面を蹴って
向かって来る糸を打ち払う。
刀身の熱はそれで冷めてしまったが構わない。俺の本命はこっちのアダマンソードだ。
龍牙「そこだ!!」
先程糸を打ち払った際に出来た僅かな隙間、そこに向かって飛び上がり蜘蛛娘に一気に接近する。
多少糸は付着したが気にせずに突っ込む。
蜘蛛娘「何っ!?」
自信が出した糸に向かって突っ込んで来るとは思わなかっただろう、完全に油断した蜘蛛娘の
側頭部にアダマンソードを叩き込んだ。
蜘蛛娘「うっ!?」
大きなダメージを受けた蜘蛛娘は天井から落ちて気絶する。ルカは自身が出した火で
糸を焼き切って拘束から脱した。
龍牙「ルカ、頼んだ。」
ルカ「分かった。」
エンジェルハイロウでトドメの一撃を繰り出し、蜘蛛娘は小さな蜘蛛となって無力化した。
龍牙「ふぅ、火の出し方知らなかったら危なかったな。」
ルカ「そうだね。あっ、早く先に行かないと。」
龍牙「よし、急ぐか。」
俺達は駆け足で奥へと進んで行った。
これからも不定期になりそうですが、もし見てもいいと思う方はよろしくお願いします。