※この作品はR-18です。

もんむすくえすと 覇龍伝   作:エクスドラゴン

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旅行に行ってたため更新が遅れました。
申し訳ありませんでした。


第4話 野営前の戦闘

<龍牙 side>

 

 

 

ルカの家を出た後、イリアスヴィルで村人に挨拶をして回った。その途中、武器屋で店主に俺が旅に同行することを言ったら、店主から「ルカを頼んだぞ。」と言われ、剣を一本貰った。質はそこまで良くはないが、意外に扱いやすかった。店主に礼を言い、挨拶を済ませた後、アリスと合流して次の町に向かう。

 

 

イリアスヴィルを発って数時間後、時刻は夕方近くになり、歩きによる疲労が出始めた。

 

 

ルカ「イリアスベルクまではまだ先だから、今日はこの辺で野営しよう。」

 

 

龍牙「そうだな。流石に歩き疲れた。」

 

 

アリス「よし、早急に準備しろ。」

 

 

龍牙・ルカ「(お前もやれよ。)」

 

 

俺とルカで野営の準備をしていると、木の裏から何者かが現れた。

 

 

ナメクジ娘「あら、美味しそうな坊やが二人。洗礼を受けてないようだし、ちょっと精液を頂こうかしら。」

 

 

下半身がナメクジのような体で貴婦人の姿をした魔物だった。こっちは疲れているのにタイミングが悪いな。

 

 

ルカ「うわっ、魔物だ。」

 

 

龍牙「落ち着け、焦ると足元掬われるぞ。アリスは・・・あれ?」

 

 

ふり返ると、後を歩いていたアリスが忽然と消えていた。ルカは辺りを見渡している間にナメクジ娘がゆっくりと近づいて来る。

 

 

ナメクジ娘「あなた達は私の餌食にされるの・・・このニュルニュル、ネバネバをたっぷり味わいながら射精しなさい。」

 

 

ルカ「ぐっ、来るなら来い。」

 

 

龍牙「餌食は嫌だな。悪いが、とっとと倒させてもらうぞ。」

 

 

俺とルカは剣を抜き、臨戦態勢に入った。ルカは前に踏み込み、小振りでナメクジ娘に斬りかかった。

 

 

<ニュルッ>

 

 

ルカ「あれっ!?」

 

 

ナメクジ娘の体に触れた瞬間、にゅるっと滑ってしまい刃が通らなかった。

 

 

ルカ「そんな・・・僕の攻撃が。」

 

 

龍牙「また、物理攻撃が効きにくいモンスターか。」

 

 

ナメクジ娘「そんな弱い攻撃では、私は斬れないわ。」

 

 

龍牙「じゃあ、強ければ通るのか?」

 

 

素早く近づき、大振りに剣を振った。

 

 

龍牙「はぁっ!!」

 

 

<ニュルンッ>

 

 

俺は全力でナメクジ娘に斬りかかった。だが先と同じように滑ってしまい、1、2cmくらいの傷しか与えられなかった。

 

 

ナメクジ娘「私に傷を付けるなんてやるじゃない。でも、そんな大振りな攻撃をあと何回できるかしら?」

 

 

龍牙「ちっ。」

 

 

相手の言う通り、全力の攻撃なんてそう何度も出来ない。俺にもっと体力と力があればな。

 

 

ルカ「斬れなくても、突きなら。」

 

 

ルカは剣を寝かせて剣先をナメクジ娘の胸に突き刺した。しかし、体の表面が凹み弾力をもって弾かれた。加えてヌルヌルの粘液で刃は滑って、ダメージを受け付けない。

 

 

ナメクジ娘「上に乗ってあげるわ。このナメクジの体で。」

 

 

龍牙「させるか・・・っと。」

 

 

<ステンッ>

 

 

バックステップで回避しようとしたが、ナメクジ娘の粘液が足元にあり、滑って転倒してしまった。ナメクジ娘はその隙にのしかかってきた。

 

 

ナメクジ娘「ほぉら・・・ヌルヌル地獄を味わいなさい。」

 

 

龍牙「ぐっ。」

 

 

股間部分にヌルヌルの違和感を感じ、すぐにもがいた。

 

 

龍牙「っらあ。」

 

 

何とか抜け出す事ができ、再び剣を構えた。

 

 

ナメクジ娘「あらっ、ヌルヌル地獄はお気に召さなかった?」

 

 

龍牙「ヌルヌルはちょっと抵抗があるな。」

 

 

次の攻撃をどうしようか考えていると、ルカが鞄を漁りだし何かを取り出した。

 

 

ナメクジ娘「そ、それは。」

 

 

ルカの手には食卓瓶が握られている。ナメクジ娘は食塩瓶を見るなり、顔色を変えた。

 

 

ルカ「くらえっ。」

 

 

ナメクジ娘「きゃっ!」

 

 

塩を浴びたナメクジ娘は怯んだ。よし、この隙に。

 

 

龍牙「そらっ。」

 

 

<ザシュッ>

 

 

ナメクジ娘「くっ。」

 

 

俺が与えた傷口に刃を走らせた。怯んでいたおかげかヌメリに阻まれずにダメージを与えられた。

 

 

ナメクジ娘「お、覚えておきなさい。」

 

 

捨て台詞を残して、そのまま逃げ去っていった。

 

 

ルカ「や、やった。」

 

 

龍牙「厄介な敵だったな。暫くはああいう奴とは戦いたくないぞ。正々堂々と勝負がしたいし。」

 

 

ルカ「・・・そっちなんだ。」

 

 

アリス「なんと低レベルな戦いなのだ。」

 

 

振り返るといつの間にかアリスがいた。

 

 

ルカ「どこに行ってたんだ?さっきのナメクジ娘が怖くて逃げたの?」

 

 

アリス「なぜ余が逃げねばならん!立場上あまり他の魔物と顔を合わせたくないだけだ。」

 

 

ルカ「へぇ、そうなのか。」

 

 

魔物である以上、人間と共に行動しては色々とまずいのかもしれないな。

 

 

アリス「それより貴様・・・さっきの戦いで大きなミスを犯したぞ。」

 

 

ルカ・龍牙「ミス?」

 

 

見苦しい戦い以外は問題ないはずだが。

 

 

アリス「調味料の塩を全部撒いてどうする気だ!今晩の夕食は塩抜きか!?」

 

 

ルカ・龍牙「あっ。」

 

 

思わず二人揃って間抜けな声を出してしまう。

 

 

ルカ「し、仕方ないだろ。さっきは必死だったんだし。」

 

 

アリス「あんなモンスター相手に塩を全部撒いてしまうとは。龍牙の傷口をつつく攻撃の方がまだマシだったぞ。つくづく情けない勇者だな。おっと、偽勇者の間違いだった。」

 

 

ルカ「うううっ。」

 

 

龍牙「まあいいだろ。撃退できた訳だし。俺は胃に入れれるものであれば構わないぞ。」

 

 

ルカ「そう言って貰えると助かるよ。なるべく美味しく食べれるようにするから。」

 

 

龍牙「ああ、それじゃあ頼む。」

 

 

ルカは少しだけ落ち込みが和らいだ。俺はその間にアリスに質問する。

 

 

龍牙「やはり助力とかも立場上無理なのか?」

 

 

アリス「ああ。余は貴様等の仲間でも味方でもない。単に観察しているに過ぎん。万一貴様等が魔物の餌食になっても、容赦なく見捨てるぞ。」

 

 

龍牙「分かってる。一応確認だけしておきたかっただけだ。」

 

 

アリスに助けてもらうような醜態を晒すことはない事を聞き、安心した。

 

 

アリス「ところで夕食は何なのだ?」

 

 

ルカ「・・・食事はしっかり食べるんだね。」

 

 

龍牙「っはは。」

 

 

俺はアリスのちゃっかりさに苦笑いするしかなかった。




ナメクジ娘の倒し方を少し変えてみました。

感想の返信の仕方が分からないので、誰か感想と一緒に教えて下さい。
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