※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトス〜月を愛する操縦者の日常〜   作:ユークレース

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今回紅椿が出るんですが……最初に謝ります
すみません


第十八夜 蹂躙

樹が4人目の恋人を作った翌日、臨海学校の本来の目的である専用機持ちの新兵装の試しなどが行われる

勿論、樹にもあるはずなのだが……

 

「ったく……親父はまだ来ねえのか……」

 

樹の父親、月森桂がまだ来ていないのだ

おそらく、どこかで足止めを食らっているのだろうが……もう一時間である

 

「おーい樹ー!」

 

その時、海の上をボートで走る人物がやってきた

 

「おっせえぞ親父‼︎何やってたんだ‼︎」

 

「いやー、ごめんごめん。ちょっと色々やっててね…」

 

その人物は、月森桂だった

そして、桂を見た専用機持ちが騒ぎ始める

 

「ミ、ミスターケイ⁉︎何故この様な所に⁉︎」

 

セシリアは桂を見て驚き

 

「親父って……樹の父親って月森桂なの⁉︎」

 

「樹があの月森博士の子供だったなんて……」

 

「流石はお兄様だ」

 

鈴、シャルロット、ラウラは樹の家系図に驚いていた

 

「え、そんな驚く事なのか?」

 

「な、なあ。樹の父さんってそんなに有名人なのか?」

 

樹と一夏は何故騒ぐのか分かっていなかった

 

「当たり前ですわ!ミスターケイは篠ノ之束博士が学会でISを発表した時に、唯一それを評価し、白騎士、暮桜の次に開発されたISの第三号機月華を束博士と共同開発された方ですわ!その後もPICの効率化、高感度センサーの技術向上、そして私のブルー・ティアーズのビットの理論開発など、功績をあげればキリが無いくらいの有名人ですわよ⁉︎どうして御子息の月森さんがそれをご存知無いのですか⁉︎」

 

信じられ無い、といった様子で熱弁するセシリア

それに対して樹は

 

「え、親父そんな凄かったの?」

 

逆にそれが信じられ無い、といった様子だった

 

「あはは、まあね。ところで、樹……どの子が樹の彼女なのかな?」

 

唐突な爆弾投下

それに反応したのは鈴とシャルロットだ。真耶は一般生徒の指導で不在である

 

「ふむ……成る程……やっぱり、樹は月森の人間なんだね……」

 

その様子を見て、桂は呟いた

その呟きは波の音に消され、誰にも届かない

 

「そ、それよりも!親父……蓬莱の球の枝は?」

 

気まずくなって樹は本題に入る

桂が開発していた最後の一つ

蓬莱の球の枝

桂は端末を操作すると一本の枝を取り出した

 

「これが?」

 

その枝には7色の球がくっ付いていた

大きさは大体1m程

この大きさだと枝と呼んで良いのか不明だが……

 

「樹、詳しい説明は……ちょっと人が多すぎるから後でメールするよ」

 

「へいへい……」

 

樹は蓬莱の球の枝をインストールし始める

 

「ところで樹、あのポニーテールの女の子……ひょっとして…」

 

「そ、束さんの妹だよ。専用機無いのに……何でここに居るんだ?」

 

樹達の視線の先には箒が居た

本来なら専用機持ちのみが呼ばれるこの場所に、何故か居る

そしてその答えは……突然現れた

 

「きーくーん‼︎」

 

樹は背中に衝撃を感じる

 

「束さん……抱きつか無いでください……」

 

「良いじゃん良いじゃん!久しぶりの束さんだよ!もっと言うことあるでしょ、私だってずっとアピールしてるんだよ!ほらほら〜」

 

樹の背中に抱きついたのは篠ノ之束

ISを生み出した人物だ

そして、樹に会うたびに抱きついているのだ

 

「鬱陶しいですよ。てか、あんた指名手配されてるでしょうが。こんな所に来て何するつもりなんですか……って理由は明白か」

 

樹は束を引きはがそうとするが絶対に離れ無いので、もう諦めているのであった

そして、樹は箒を睨む

 

「篠ノ之箒、お前……姉にISを強請ったな」

 

樹は冷たく言う

尚、鈴とシャルロットの視線で胃がキリキリしているのだが顔に出さない

 

「それの何が悪い?姉さんは私の家族を壊した……これくらいして当然だろう」

 

「お前……‼︎」

 

樹がつっかかろうとすると、束が静止した

 

「きーくん、良いの。箒ちゃんが言ってることは……正しいから」

 

束は少し悲しそうに言った後、ボタンを押した

 

「これが箒ちゃんの専用機!」

 

空から◇で表せそうなコンテナが落ちてきて、外枠が消えた

 

「第四世代型IS、その名も紅椿(あかつばき)‼︎」

 

中にあったのはその名の通り紅い装甲のIS

 

「第四世代⁉︎」

 

現在、世界各国が第三世代型開発を進めている中、それより更に上第四世代を開発したと言うのだ

驚かない訳がない

 

「た〜ば〜ね〜さ〜ん〜‼︎」

 

樹は髪をゆらゆらさせながら束のこめかみに拳を当てた

 

「あんた約束しましたよね、これ以上世界引っ搔き回さないって。それがコレですか?コレのどこが世界を引っ搔き回してないって言うんですか?」

 

樹はこめかみに拳をグリグリする

 

「いたたたたたた!きーくんの愛が痛いよ!」

 

「親父からもなんか言ってやれよ!」

 

「束ちゃんも樹の彼女になったらどうだい?」

 

桂は笑いながら言った

樹からしたら笑えない冗談である

 

「え!良いの⁉︎」

 

そしてその冗談を真に受ける束

 

「良くねえよ‼︎親父も何言ってんだ‼︎」

 

この光景を見た全員が思った事はただ一つ

 

(樹が遊ばれてる……⁉︎)

 

普段からかう側の樹が遊ばれてる光景が新鮮なのであった

 

「姉さん、ふざけないでください。さっさと調整を」

 

「もー、箒ちゃんはせっかちさんだね!」

 

束はコンソールを呼び出して紅椿の調整を行っていく

その速度は異常に速く、僅か十数分で調整が終わってしまった

 

そして箒は暫くの間日本の刀、空裂と天月を試していた

 

「これなら……勝てる……!」

 

箒は笑みを浮かべていた

力を得た事に喜び、速く試したい……そんな感じであった

 

「月森樹‼︎」

 

箒が樹の名を呼んだ

 

「貴様に決闘を申し込む‼︎ここで私が証明してやる、私の方が強いと‼︎」

 

箒は天月を樹に向けた

 

「あーあ……めんどくさい事言いだしたぞあいつ……」

 

「きーくん、勝手だとは思うけど……箒ちゃんを止めて…あのままだと、絶対に取り返しのつかない事が起きちゃうから……」

 

「樹、僕からもお願いできるかい?」

 

「ったく……分かった。やってやるよ」

 

樹は輝夜を展開する

 

「ふん、貴様では私の紅椿に勝てないだろうからな……ハンデとしてどんな事をしても良いぞ」

 

箒は鼻を鳴らす

 

「何をされても私は負けないからな」

 

何をしても良い

その言葉に樹は反応した

 

「ふーん、了解。じゃあ、作戦考えるわ」

 

そして樹は作戦を考えるフリをして……ある人物に合図を送った

指の動きを使ったモールス信号

 

「うし、準備オッケー。始めるか……束さん、合図よろしくお願いします」

 

尚、千冬は何も口を出してない

千冬も箒の危うさを感じているようだった

 

「はいはーい、それじゃあスタート!」

 

束の合図と共に箒が天月を突き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった

 

「体が……⁉︎」

 

箒の体は一切動かなかった

それもそのはず、下でラウラがAICを使って箒の動きを固定したのだ

 

「さーて、龍の頸の球……一斉掃射☆」

 

樹は動けない箒を一方的に嬲っていた

 

「くっ……貴様、卑怯だぞ‼︎」

 

箒が卑怯だとわめく

だが、樹はそれを嘲笑う

 

「卑怯?なんでもして良いって言ったのはそっちだぜ?だからラウラにお前の動きを封じて貰ってフルボッコにしようと思ったわけさ」

 

五色の光が箒を襲う

この時点で最早結果は見えていた

 

「恥を知れ……この卑怯者‼︎」

 

「負け犬の遠吠えだな」

 

開始僅か5分

樹の勝利で終わった

 

「樹……アレは流石に……」

 

「私も軽く引いたわよ……」

 

シャルロットと鈴は苦笑いを浮かべていた

 

「ははは。少しムカついたからな、ボコった」

 

「うわ〜箒ちゃんきーくんをめっちゃ睨んでる……」

 

箒はそのまま走って何処かへ行ってしまった

 

「あれ?親父は?」

 

樹は桂を探すが、見当たらない

 

「けーくんならさっきどっかに行っちゃったけど……」

 

「ま、良いか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜某所〜

 

桂は誰かと電話をしていた

 

「やあ、久しぶりだね。依頼された通りの事はやっておいたよ」

 

『そう、流石ね。それで、あとどれくらいなのかしら?』

 

電話の主は女性だった

だが、妻である葉月ではない

 

「もうすぐだよ」

 

『それで、貴方の予定ではどうなるのかしら?』

 

「そうだね……織斑一夏と樹の二次移行…後は篠ノ之箒のワンオフの覚醒かな」

 

『そう……貴方がそう言うのだからそうなるんでしょうね。それじゃあ、通信切るわよ』

 

「そうかい?分かったよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スコール」

 

桂は通信機を海に投げ捨て、その場を後にした




外道樹
明らかなイジメである
これじゃあ意味ないよね‼︎

そして明かされる父親の秘密
これからどうなるのか……

ではまた次回
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