元々は萃香のセクハラを書くだけの枠だったのに、やっぱり私にも欲望というものはあるようです。
物足りない描写も多いでしょうが、本番はもう少しお待ちください。
私の能力に『一度見た物を忘れない程度の能力』というものがある。
見た物と言うのが結構範囲が広く、聞いた・嗅いだ・味わった・触れた これらはそれ単体では忘れてしまいがちだけど、視覚情報と一緒に覚えてしまうと、セットで想起される。
それだけではなく、見た情報から想起されることもある。
例えば、梅干しを見て唾液が出る様に、条件反射とも言える状況が起きやすいのだ。
まぁ、何が言いたいかと言えば、先ほど萃香の妄想と彼女の表情が頭から離れません。
「ああもう、萃香も最近落ち着いて来たと思えば……」
最近セクハラが落ち付いて来たかと思えば、今度は成人指定の妄想をしているとは……。
萃香は容姿こそ童女のそれですが、経験も戦闘能力も妖怪・鬼そのものなのだ。
その彼女が、人間である参護さんに首輪で繋がれて無理やり犯される妄想をしている。
何かが激しく間違っているような気がします。
強引な参護さんと言うのも、割と良いと思いますが、やはり優しく抱いてくれる方が私としては嬉しい。
私だって、何度も転生をしている身。
そういう経験だってある。
男女両方と言うのが珍しい所なのでしょうけど。
参護さんの身体は、あれだけ戦っているにも拘らず、非常に均整の取れた身体つきをしています。
上半身を見たことがありますが、細マッチョと言うのでしょうか?
衣服を纏っている時はさほど鍛えているようには見えませんが、服の下は無駄な脂肪の無い彫刻の様な理想的な身体をしていました。
あの引き締まった両腕で優しく私を支えるように抱き締めてくれて、いつもの笑顔のまま優しく囁くような、そんな……
「っ!?」
ゾクッと、下腹部を中心に甘い痺れが波紋のように広がる。
ジワジワと広がり、思わず自分を抱きしめる様にして、熱に抗うようにして身体を揺すったり、歩き回ったりして不意に襲ってきた疼きを抑えようとする。
「……ぁあ」
思わず漏れてしまった吐息を慌てて両手で塞ぐ。
これは、予想以上に火がついてしまったようだ。
一度、部屋に戻って発散しないと、一日がまずいことになりそうですね。
慌てて部屋に戻り、襖が開かない様にきちんと塞ぐ。
萃香は参護さんに関しての妄想を私に話していたし、同じ状況だと思う。
部屋の明かりを灯さず、着ていた着物を脱いでいく。
肌着一枚。
普通なら肌寒いぐらいの格好でも今は全身が熱い。
床に腰を下ろすと、自分の胸に手を伸ばす。
無い……、とは言わないけどかなり薄い。
パチュリーは結構豊満な方だし、萃香は潔いぐらいだ。
中途半端よりも無いに近い微妙な膨らみ。
揉むと良いと言う話を聞いたことがあるし、揉む手にも気合が入ってしまう。
「ふっ……う……んっ」
火がついている身体は、容易に快感を生み出す。
ましてや、さっきまで萃香の妄想とはいえ、好きな人の情事の話を聞いていた。
徐々に熱が全身を燃やすように体の中で燃え盛り、汗が肌を艶めかしく濡らす。
「ふっ、ふ……う、あぅ!」
予期せず漏れてしまった声、慌てて手拭いを口に運び、噛むようにして声を漏らさない様にする。
ここまで敏感になっている自分の身体に戸惑ってしまう。
胸だけで声が漏れてしまうなんて経験が無い。
これで下半身に手を伸ばしたらどうなってしまうのか?
濡れ具合を確認しようと手を伸ばすと。
ピチャッ……
「ふ!?」
湿っているとかの話じゃない。
まさに濡れているとはこのことだろう。
いつもなら、触れる指を口に含んでからじゃないと出来ないのだけど、そんなことが必要ない程に準備が出来てしまっている。
正直、ものすごく恥ずかしいのだけど、それだけ私の心が反応してしまったと言う事。
今の時点でここまで濡れているのに、このまま続けたらどうなってしまうのか?
恐る恐る、指を割れ目に沿うようにゆっくりゆっくりと擦っていく。
「ふ……むっ、は……ぅん……」
手全体でゆっくりと、入り口や豆をまとめて柔らかく擦っていく。
もう、全身が汗で濡れてしまっている。
ああ、お風呂入らないと、なんて場違いな思考が頭をよぎった時だった。
以前、参護さんの上着を洗濯する時に、彼の上半身をしっかりと目に焼き付けてしまった。
それを思い出しただけで、全身に鳥肌が立ち、触れている部分に電気の様な痺れが追加された。
「ふぁ……ふぁんふぉふぁん≪参護さん≫……んっ!?」
ああ、もう駄目だ。
参護さんの名前を呟いただけで、全身に電気のような感覚と燃えるような疼きが一気に広がる。
ここまで来てしまえば、途中で止めるなんてできない。
「ふぁんふぉふぁん≪参護さん≫! ふぁんふぉふぁん≪参護さん≫!」
無意識に手の動きが速くなっていき、最初はゆっくり揉むような形だった手が、今は擦ると言っても良いぐらいまで力が入っていた。
快感もいつもよりもずっと深く、強く、ネットリと纏わり付くように、私の身体を絡め取っていく。
いくら手を動かしても、力を込めても、絡め取られていくこの感覚。
いつもならすでに絶頂を迎えて、後片付けすら終えているだろう。
でも、全然絶頂を迎えられない。
こんなにも自信を慰めている時間が長い事など無かった。
知っている場所に行きたいのに、いつも通りの道順でたどり着けないもどかしさ。
身体を動かして、体位を変えて、色々と試してみても決して絶頂にはたどり着けない。
その時、誤って屑籠を蹴飛ばしてしまう。
結構溜まっていたらしく、その場に散らばってしまう。
その中から、ボロボロの布切れが飛び出して、目の前に落ちてくる。
参護さんが修行中に杖で手を擦り切らない様にとしていた包帯。
私が洗いながらほつれ等を軽く補強していたのだけど、今回でこれ以上使えないだろうと判断して捨てていた布だ。
布から濃厚な彼の匂い。
無意識に身体を寄せ、続きをしようと指を動かした途端
「ッ!?」
今までとは全く違う、深い快感。
ここで理解した、彼を思って彼の名を呟いても深くなるだけの快感は、ただ彼を求めていただけだったのだ。
まるで彼の手で愛撫されているかのような、彼に抱かれているかのような、安らぎと興奮。
相反するようでいて、両立できるこの感情は私の全身を絡め取っていたモノをいとも容易く払いのけ、絶頂へ導いてくれた。
「~~~~ッッッッ! ふ……んぁ……」
一瞬の硬直と永遠とも思える絶頂。
そして、脱力と余韻。
気付くといつもより荒い呼吸が、以前の自慰よりも激しい事を教えてくれていた。
フワフワと身体を包む余韻が、徐々に晴れていき、冷静になってきて、後悔の念がムクムクと育っていく。
私は何をしていたのだろう。
この一言に尽きる。
これでは萃香を叱れない。
「しかも、参護さんの……」
彼の手を保護していた包帯の匂いで自慰をするなんて、恥ずかしいなんてものじゃない。
先程の萃香が話していた妄想を非難できない。
参護さんの匂いを嗅ぎながら、参護さんに触れられているような、抱かれているような感覚を味わっていた。
冷静になれば、かなり恥ずかしい事だ。
しかも、それで今まで以上に深く達してしまったことも、今では頭を抱えてしまう。
「……~~~ッ!」
落ち込みながら、床に視線を落とした時に、先ほどの包帯が目に飛び込んできた。
羞恥心を振り払うように、散らばったゴミを勢いよくかき集めて屑籠に放り込んでいく。
それが終わると、汗だくな全身を丁寧に拭き、服装を整えて、部屋に香を焚く。
証拠隠滅と言えば聞こえは悪いけど、自慰の痕跡は片付けておきたかった。
風呂は沸かしてるけど、道中で誰かに会うのは避けたい。
洗濯物を籠に押し込み、自慰の残り香を消すために、匂い袋を携帯する。
汗をかいて気持ち悪いですし、素早く湯浴みを済ませてしまいましょう。
ちょっと、自慰行為を隠ぺいする中学生みたいなことになってますが、気のせいです。
こうして書いていると、自分の性癖の様なものが出てきてしまうのが何とも言えず悲しいです。
パチェさんのも書かなきゃ(使命感)
あと、明日は会社宿泊の為、更新はありません。