大変お待たせいたしました。
これにて、ヒロインの三人の初夜を書き終えた形になります。
更新頻度が著しく落ちてますが、色々と設定を考えることはしているので、いつか日の目を見せられるように、コツコツと続けていきたいと思います。
設定厨の悪い癖なのかもしれないですが……。
不文律、と言うモノがある。
稗田阿求、伊吹萃香。
この二人が海原参護と初体験をする際に、他の二人とゆっくり妖怪たちが家を空け、二人きりで初体験を行った事から暗黙のルールが出来上がっていた。
特に話し合った訳ではない。
最初に言い出したのは、パチュリーだった。
と言っても、飛び入り参加しそうだった萃香を引きずるようにして二人っきりにした経緯である。
その後、萃香の時も阿求と話し合って二人っきりにしたのだ。
結果として、三日三晩の貫徹性交と言う恐ろしい世界が展開されたわけだが、それを収めたのも彼女だ。
三人の内、二人が同じ条件で初体験を迎えたのなら……、という事で彼女の時も他の二人は家を空けて、パチュリーと参護を二人っきりにした。
「なんというか、いざこうなってみると気恥ずかしいものね」
「改めてって意識しちゃうとな」
今二人は読書をしている。
日の入る居間で、胡坐をかいて座っている参護の上に座るようにして二人で一冊の本を読んでいた。
パチュリーは参護に完全に寄りかかるようにして本を開いており、完全に頭すら預けていた。
そんなパチュリーを参護は、お腹に両手を回して抱え込むようにして抱きしめていた。
「参護を独り占めできるってだけで充分に贅沢なんだけどね」
「ごめんな、寂しい思いさせちゃってたかな?」
「ううん。独り占めができないだけで、参護さんは私達との時間、いっぱい作ってくれているって分かっているもの」
そう言うと、振り返るように参護に笑顔を見せる。
紅色に染まった頬とフワッと参護の鼻を女性特有の甘い香りがくすぐる。
「えっと……、飲み物用意するよ。紅茶でいいよな?」
「あ、ちょっと……」
気恥ずかしさから、台所へ逃げてしまう参護を少し頬を膨らませつつ、不機嫌そうに見つめるパチュリー。
しかし、溜息をつくと愛おしそうな表情で彼の背を見つめていた。
視線の先では魔法で釜戸に火を点け、湯を沸かしつつ、ティーセットを準備していく参護の後ろ姿。
その背は出会った頃よりも広く、頼りがいのあるものに成長していた。
(魔法の修業を始めて、ずっとずっと頼もしくなったなぁ。部分詠唱破棄も使いこなせているし、本当に器用な人)
魔法には才能が必要である。
それは、魔女として生きているパチュリーも十二分に認識していることだ。
彼女自身も多くの知識を持ち、多くの魔法を使いこなすが、喘息持ちの為、詠唱の長い魔法は滅多に使えない。
アリスは精密な糸の魔法を使いこなしている反面、大出力を必要とする魔法は苦手である。
魔理沙は大出力の魔法を得意としているが、魔法の系統・属性が単調であることが弱点である。
だからこそ、三人で弱点を補いあうようにしながら参護の指導を行っていた。
そうしていく内に、参護自身の得意不得意が見えてきて、その内容に合わせて主指導員を定めようという取り決めになっていたのだ。
しかし、参護はその指導の中であらゆる方面で一定の評価を出していた。
落第と言える部分が見当たらず、同時に特化していると言える部分も無かった。
(だから最終的に参護さんが咄嗟によく使用する魔法系統から得意なものを割り出したのよねぇ)
友人であり、彼の指導員であるアリスと魔理沙と共に苦悩した記憶を思い出し、再びパチュリーの顔が不機嫌そうに変わる。
(分類するのであれば、精密系万能型って所かしら? ホント、ズルい人……)
自分の適性すら覆い隠す万能性。
そのせいで、パチュリー達は苦労したのだろう。
「紅茶お待たせ。スコーンとアプリコットジャムあったから好みで……どうした?」
不機嫌そうなパチュリーの表情に気付いた参護が不思議そうな顔をしながら配膳をしていく。
鋭くも抜けている、相変わらずな彼にパチュリー自身も毒気を抜かれたようで、苦笑気味に自分の後ろの方の床をポンポンと叩いて参護へ催促する。
さすがに気付いた参護も一度配膳したティーセットをパチュリー側へ寄せると、再び彼女の後ろ側へ腰を下ろし、そっと抱きしめる。
(今晩にもっと触れ合えるけど、今のこの時間も独り占めできるのは……嬉しいわね)
背中の暖かさに、そのまま身を預けるとその心地よさを噛みしめる様に一つ深呼吸をして、そっと微睡み始める。
それに気づいた参護も、腕の中で微睡んでいるパチュリーの体温を感じながらそっと目を閉じる。
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夜。
互いに身に着けているものは無く、産まれたままの姿で布団の上に座っていた。
「えっと、宜しくお願いします……」
真っ赤な表情で慌てたように挨拶をする彼女に、参護も照れたように頬を掻きながらも目が泳いでいる。
部屋には小さい明りが一つのみ。
オレンジに照らされた二人の身体は、うっすらと汗ばんでいるようにも見える。
参護は細身ながら鍛えられた筋肉とわずかに残る傷跡が、彼らしい印象を与えていた。
パチュリーは三人の中では一番女性らしいプロポーションをしている。
痩せ型だったり、童女のような姿をしている二人と比べ、柔らかそうな印象を与えるその肢体は、彼女の武器ともいえる。
「こちらこそ。パチュリーを……感じさせて……」
そう言うと、二人は唇を合わせながらゆっくりと布団に倒れ込んだ。
頬に添えられた参護の左手は、愛しそうにパチュリーの耳や頬を撫で、太ももへ添えられた右手は子猫を撫でる様にゆっくりと動いていた。
パチュリーは参護にしがみつく様に背中へ手を回し、参護との口づけが終わらないことを願うように、彼との触れ合いを楽しんでいる。
「プハッ! えっと、どうかな? 私、あの二人と比べてお肉が……」
ギュッと身体を抱くような仕草をすると、その豊満な胸がその存在を強調し、潤んだ彼女の瞳と相まって、相当な破壊力があった。
彼女の周囲には、女性特有の柔らかさと言うモノを持った女性が少ない。
友人であるレミリア・スカーレットは『永遠に赤い幼き月』と呼ばれており、小柄な体躯をしている。
その妹であるフランドール・スカーレットも姉同様に幼く狂気と天真爛漫を兼ね備えた性格をしている。
メイド長をしている十六夜咲夜は激務ともいえる紅魔館の家事全般を執り行っている為、柔らかさと言うよりは、しなやかさの光るプロポーションをしており、門番をしている紅美鈴は、一番豊満な胸を持っていながらにして引き締まった身体つきをしている。
双方戦闘がこなせる存在の為、柔らかさよりもしなやかさの強い体躯であった。
そうならば、パチュリーの発言も仕方のない事なのかもしれない。
その言葉に参護は少し考えた後、胸に顔を埋める。
「え? 参護……? なにを……!?」
チュゥっという音と共に、彼女の胸の谷間より少し上にキスマークが刻まれる。
そして、胸、脇、お腹、脇腹、太ももと次々にキスマークを付けていく。
一通りつけて満足したのか、再びパチュリーとキスをして、こう言った。
「あの二人と比べなくていいよ。パチュリーにはパチュリーの魅力があるって、今から俺が教えてあげるよ」
キスをしながらゆっくりと秘所を優しく揉みあげる様に愛撫していく。
もう片方の手は、胸をさすり、その先にある小さな豆を指先で弄る。
口づけしながらも、微妙な反応を探りながらその愛撫を続いた。
「ふっ……んっ……あ……」
重なり合う口の間から漏れる彼女の声が参護の興奮度を上げていく。
両手で自身の秘所へ伸びている手を掴んでいるが、その抵抗は抵抗と言うよりは放さないでと言う感情が透けて見えていた。
「大丈夫。少しでも痛くないように、いっぱい愛し合ってから……ね」
慈しむ様に参護の右手はパチュリーの秘所へ、左手は彼女の頭の下を腕枕の様に通って耳や頬を撫でている。
それに対してパチュリーも参護の股間を優しく擦る。
密着した二人、参護の胸板に当たってパチュリーの豊満な胸が形を変え、先端のピンク色の乳首が徐々に固くなっていくのが見える。
「さ……参護さん」
「辛い?」
「いえ……でも、恥ずかしくって……」
そうパチュリーが言うと、参護は指を明かりへ向ける。
すると、ジッと音を立てて火が消えて、周囲が薄暗くなる。
「はい、これで大丈夫」
暗くなったことで互いの体温や息遣いが良く分かる。
呼吸をする度に互いの香りが鼻腔をくすぐり、上下する互いの肌が触れ合う度に温もりを伝え合う。
「ありがとう……参護さん」
ギュッと参護の胸板に顔を押し付け、呼吸する。
雄のフェロモン。
数多の死地を潜り抜け、鍛え抜かれた身体。
その身体からは子孫を残そうとする強い雄としてのフェロモンが発されていた。
参護が触れている秘所からは洪水を思わせる量の愛液が流れ、参護の指をふやかせる。
それを感じた参護はそろそろだろうと体勢を正常位に変えると、ソッとパチュリーの頬に手を添えてその瞳を覗き込んだ。
「準備できたけど、辛かったら言ってね?」
「大丈夫よ。どんなに痛くても、辛くても、参護さんが私にくれるモノですもの」
そう言ったパチュリーの笑み。
だけど、参護は気づいていた。彼女の肩がかすかにふるえている事を……。
「そっか……。でも、無理は禁物だからね?」
「ええ……、参護さん。キて?」
あてがわれた剛直が徐々にパチュリーの秘所の中を進んでいく。
ゆっくりと彼女の呼吸を見ながら、反応を見ながら、タイミングを計って進めていく。
「う……あ……っ!!」
プツンと、膜を破いた感覚。
パチュリーの声に苦悶の感情を感じ、波紋をゆっくりと彼女に流し込む。
「あったかい……」
安堵の声。
その声を聞いた参護も安心したような表情を見せた。
「パチュリー、苦しくない?」
「ええ、参護さんの波紋のおかげですぐに楽になったわ」
パチュリーに気と波紋をゆっくりと流しながら、奥へと進めていく。
痛みが和らいで感覚が鋭敏になってきたのか、参護が動く度にピクピクと膣内が痙攣し、それに合わせてパチュリーの身体も反応する。
膣内がピクピクと痙攣する度に、参護の股間にもその感覚が伝わり、更に固く、そして敏感になっていく。
乱暴に動きたいという欲求を堪えながら、パチュリーに語り掛け、胸を愛撫し、キスをして、互いに熱を交換し合っていく。
何時間経ったのか、汗と唾液で互いがまるで溶け合っているかの様な錯覚さえ覚える。
繋がったまま、相互に刺激し合い、二人の火はついたままだ。
「参護さん……! 波が……、なんか来ちゃう!?」
「一緒に居るから。怖くなったら、こうしてギュってしてあげる」
そう言うと、パチュリーの背中に手を回し、頭を彼の胸に抱え込む様にして抱きしめる。
その瞬間、パチュリーの身体が小さく痙攣し、ギュッと参護に抱き着いていた両手に力がこもるのを感じる。
「……ッ! っく……ぁ……」
パチュリーの膣内に挿入されている剛直へ、キュッキュッっと絞め詰められるような感覚が伝わる。
それに合わせて、参護も堪えていたモノを吐き出した。
「っ……!」
「……ぁ。あったかぁい……」
パチュリーは、オーガズムに達したことはあったが、あれ程に深く互いに高ぶらせ合い、その上で絶頂に達したことは初めてだった。
初めての感覚に、思考がトロけて思わず出た素直な言葉。
参護はその姿を見て再び覆いかぶさりそうになる本能を抑えるのに必死だった。
********************
海原家の風呂場。
五右衛門風呂だった湯船を改修し、魔法と科学を合わせた特殊な風呂。
そこに二人は居た。
湯船にジックリと浸かった参護と、彼に背を預ける形で一緒に風呂に浸かっていた。
「ふぅ、流石に汗とか色んな汁で汚れてたからね。サッパリする……」
「そうね。サッパリしたし全身の疲れが溶け出していくみたい」
長い髪をタオルでまとめ上げたパチュリーは、参護に抱えられるようにしてリラックスしている。
豊満な胸が湯船から見えるが、流石に参護もつい先ほどまでたっぷりと愛していた胸だ。
自分が付けた跡を見つけて少し気恥しそうにしている。
「上ったら何か飲む?」
「参護の入れた紅茶って結構好きなのよね。お菓子と一緒に出してくれない?」
「俺のなんかでよかったら丹精込めて入れるよ」
今にも溶け合いそうな雰囲気でまったりとした時間が流れる。
初めて繋がり合った二人の甘い空気。
「……参護」
「……ん?」
「……大好きよ、これからもよろしくね」
「……俺も、大好きだよ。ずっと一緒に……ね」
参護に抱きかかえられ、パチュリーも彼の手を愛おしそうに撫でる。
その姿は、新婚の夫婦のようだった。
砂糖を吐かせられれば大成功ですがどうでしょう。
R18シリーズとしてはもう一つシリーズを出したいのですが、エロと別の何かを描写していきたい形です。
クロスオーバーで画策中。
まぁ、創作意欲が湧いたものから必死に書いてる形です。
ゆっくり待っていただけたら幸いです。