※この作品はR-18です。

「偽りの関係?」   作:実柚

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仲間

【仲間】

 

「試してみたのか?」

 

首を振る銀時は、ひどく憔悴(しょうすい)しきっていた。俺に見つかったのがショックだったのか、捕まると思っているのかわからなかったが俺は抱き締めてやることしか出来なかった。

 

 

「試してみよう。」

 

「捕まえないの?」

 

弱々しく銀時が訊いてくる。

 

「お前の話がほんとなら、世界の危機ってことだろ?盗むって方法には賛同できないけど、お前に協力したいと思ってる。とりあえず、そのイエローダイヤを水に鎮めてみよう。」

 

出来るだけの笑顔で、銀時に問い掛けると小さく頷いた。

 

 

 

 

銀時は、クローゼットから桐の箱を取り出した。箱は、御札が張られていて神々しい感じだった。銀時が、箱を開けるとこれまた綺麗な硝子のお皿が入っていた。傾けるとキラキラと色が変わる。吸い込まれそうなそんな美しさ。

 

「青龍(せいりゅう)の鱗(うろこ)なの。」

 

銀時が、そういうとキラリと光った気がした。机の上に『青龍(せいりゅう)の鱗(うろこ)』を乗せるとクローゼットの奥から瓢箪(ひょうたん)を取り出した。ポッンっと音を立て瓢箪(ひょうたん)を開けるとこれまた綺麗な水が『青龍(せいりゅう)の鱗(うろこ)』に注がれた。

 

「これは、朱雀(すざく)の泪(なみだ)。」

 

「凄く、綺麗なんだな。」

 

「俺も、最初見たとき思った。この二つは封印されてて一般の人には開けられないの。だから、5つの獣が盗まれた時この二つだけは無事だった。」

 

銀時は、静かにイエローダイヤを鎮めた。次の瞬間、『朱雀(すざく)の泪(なみだ)』がイエローダイヤに吸い込まれた。まばゆい光を放ち徐々に光が落ち着いてくると、イエローダイヤの真上に小さな麒麟(きりん)が背伸びしていた。あのビールに描かれているあの麒麟(きりん)と同じ感じ。不思議な感じで見ていると、銀時がイエローダイヤを取り出した。

 

「本物のなんだ!!俺も始めてみた。」

 

興奮ぎみに話す銀時に、俺はどうしたら良いのかわからなかった。ただ、片付けを見ながら銀時の力になりたいと思った。けど、俺は刑事だし……恐らく銀時は今後も盗むのを続けるだろう。捕まえずに辞めてくれる方法はないだろうか……刑事として宝石を探して確かめる方法は?………持っている大富豪が宝石を水に鎮めるということを許可してくれるだろうか?しかも、宝石を大富豪が持っているとも限らない。美術館にあったら……海外にあったら……下手したら国際問題に発展しかねない。

考えていたら、頬に柔らかいものが当たった。

 

「銀時?」

 

銀時にキスされてた。キョトンとしていたら“最期だから”と言われた。

 

「最期ってなんだよ。俺手伝うから……お前の仲間になるから……」

 

手を握り、銀時の目を見つめた。

 

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