積み重なった古書はどれも先達の命の結晶。
それは神の一手を極めんとした者達の記録。後世の碁打ちに神への道を託した遺訓。
日本棋院資料室でヒカルが見たのは、本因坊秀作の耳赤の一手。囲碁史上に残る妙手はその打ち手の技量を明白に現していた。
神より賜る才覚、それは陳腐な表現かもしれないが、天才というよりほかなく――ヒカルに絶望を与えるには十分だった。
「佐為に打たせてやればよかったんだ。はじめっから」
絶望に打ち震え、俯きながら涙を流してヒカルは叫ぶ。
「誰だってそう言う!俺なんかが打つより佐為が打つほうがよかった。全部!全部!!全部!!」
顔を虚空へ向け絶叫するのは過ちを認め、新たな一歩を踏み出すためではなく。
「オレなんていらねぇ!もう打ちたいって言わねぇよ!だから、神さまお願いだ!」
泣き叫ぶ少年の悲しい願いは。
「アイツと会った一番はじめに時間をもどして!!」
ヒカル以外いない部屋に訪れる静寂。蛍光灯のじじじっという音だけが響く。
「う……うわぁああああ」
そしてヒカルの意識は閉じ。
「ねぇヒカル!どうしたの、ねえヒカル!?」
頭の芯を刺すような痛みを最後にヒカルの意識は再び浮上した。真っ先に目に入ってきたのは幼馴染の藤崎あかりの心配げな眼差し。どういうわけかその顔立ちが幼くなっている。
「……なんでもねー」
そういってソッポを向くとあかりが安心して笑うのが抱き合った身体から伝わってくる。
小窓から射しこむ日差しが、埃を通過して重苦しい壁の色を優しく照らし出す。乾いた肌寒い空気にあかりのほのかに甘い体臭が混ざり鼻腔をくすぐる。
視線をあかりに戻すと目の前に眉を寄せた可愛らしいあかりの顔がある。あかりは黒のセーターにレギンスパンツとスカート、髪はハーフアップにまとめている。傍にダッフルコートが脱ぎ捨てられている。かつてヒカルが可愛いと褒めた格好だ。
古めかしい旅行カバンに座るヒカルの上に抱きあうように座り、この頃はあかりの方がまだ身長が高かったから屈めるようにヒカルに顔を近づけてくる。
「もう、急に目を閉じたと思ったらちっとも反応しなくなっちゃうし!すっごい心配したんだからね!」
そういって、頬を上気させたあかりが目を閉じ顔を寄せてくる。ヒカルはゆっくりと上向き、黙ってあかりの瑞々しい唇に吸付いた。
「うぅん、ふぅっんん……」
口の中に舌を差し込む。あかりの舌が優しく出迎えてくる。絡めあうように互いに舌を伸ばしかき混ぜるように舌をうねらせる。熱いあかりの口内、くちゅくちゅと唾液が混ざり合い、それを零さないよう啜り合う。
ヒカルは混乱していた。ここはじいちゃんちの蔵の二階だ。さっきまで日本棋院の資料室にいたのに?
そして目の前には小学校6年生(だろう)あかりがいて、さらにはセックスをしようとしている。
……覚えている。ああ忘れるはずなんかない……藤原佐為とはじめて会った時。その最中に戻ったのだから。……本当に過去に戻ったのか?
ディープキスを続けながら、服の中に手を入れ、ブラをずらしその小さな乳房を愛撫する。プニプニと柔らかいおっぱいとピンと尖った乳首の感触が気持ちよく、絞り上げるようにゆっくり揉んでいく。綺麗な桜色をした可愛らしい乳首が手の平で弾ける。
「ヒカルぅ、んっあっ、いつもより激しいよう」
そう言いながら頬を真っ赤に染めたあかりは喘ぐ。
幻じゃない、覚えている。あかりのこのやわらかな唇に舌、唾液の味、鼻にかかるような甘え声、小さいけれど美しい肢体、髪の毛から薫る甘い匂い。五感全てが、過去の藤崎あかりだと訴えてくる。
学校で、川べりで、家で、様々な場所でやりまくっていた過去の自分たちだが、このじいちゃんちの蔵でやったのは1回だけ。そう、佐為と出会ったあの運命の日だけだ。
神様は俺の願いを聞いてくれたのだ!
藤原佐為に会わせてくれる為に俺の時間を戻してくれた!
ありがとう神様。
次は全部、佐為に打たせる。
そしてあいつに神の一手を極めてもらう。
絶対だ。
この約束を守ることを誓うよ。
本当にありがとう、神様。
あかりの細い身体を片手で抱きしめ、もう片手であかりの胸を揉む。勃起したペニスをジーンズ越しにあかりの秘所に擦り付ける。
「ぅんんっ、ふぅ……ヒカル、んん、ねぇもう……」
我慢できなくなったあかりはよろよろと立ち上がり、レギンスパンツと濡れたショーツを脱ぐ。ヒカルが立ち上がるとあかりがすぐにヒカルのハーフパンツとトランクスを手馴れた手際で脱がしてしまう。
「あは、もうぱんぱんだねヒカル」
そういうと嬉しそうにあかりはしゃがみ込み、ヒカルの屹立した陰茎をやさしく握りしめる。
幼い少女が跪きフェラチオをするその様は扇情的で淫靡だ。
亀頭を口にくわえ、その小さな口と舌で淫猥にぺろぺろと男の感じる箇所を舐めまわしてくる。小さな手でしこしこと竿をしごかれては堪らない。
「んっ、ぺちぁんじゅっ……ん、ん、」
ペニスをその小さな口に含んで卑猥な音を響かせながら一生懸命に吸い付くあかりの顔は艶やかな朱に染まっている。
「じゅっ……んぞ、ちゅぷんん、んぴちゃぴちゃ……はぁはぁ、ヒカルもっとしてあげるね、んぼぉおお、ちゅぷ、ちゅぷ」
優しくあかりの頭を撫でて気持ちいいことを伝える。もう射精うだ。
「……んっ、あかり、もういいよ」
「んっ、ふぁひふぁへば?」
「ばか、口に含んだまま喋んな!」
ぬるりとした舌がもごもごと裏すじを刺激して、危うく射精てしまうところだった。
だけどここで射精てしまうわけにはいかないのだ。前史でヒカルが佐為と出会ったのはこの後、あかりを桐の大箱に寄りかからせ、バックで挿入しようとしたら箱が壊れ、さらにバランスを崩したあかりが、大箱の中に突っ込み、中にあった碁盤に頭をぶつけるという流れがあったからなのだ。
過去と同じ流れにしないと。ここであかりの口内に精液を出してしまえば、1回口を漱ぐ必要が出てくる。そうなると母屋に戻ることになる。あかりはこの蔵を怖がっていたから次は別の場所でやろうと言ってくるかもしれない。それはダメだ。
脱ぎ捨てられたハーフパンツから取り出したゴムを取り出し、それをあかりに渡す。ペニスにすばやくゴムを付けるあかりの頭を撫でる。
「あかり、立って。ほらそこに手、ついて」
「うん、ヒカル、」
あかりの閉じた幼い割れ目を軽く撫でる。愛液が洪水のように溢れていることを確認する。
「いくぞ」
「んっ」
素直に立ちバックの姿勢を取ろうとするあかりに少しの罪悪感を覚えるが、あかりのわき腹に手を添え、位置を調整し、一気にその小さな陰唇に突き入れる。
亀頭の先端があかりの膣奥に一気に突き刺さる。その勢いと刺激にあかりは手を突っ張って身体を支えようとする。
でも、桐の箱にその荷重を支える強度はない。箱の蓋が割れ、支えがなくなりバランスを崩したあかりは開いた箱の中に頭を突っ込んでいく。
「きゃあっ!!」
「あかり!」
ヒカルは嬉しくて仕方なかった。これで佐為に会える。そう思うだけで射精そうになる。あかりを引っ張りあげてやる。あかりは片手で鼻を覆っている。
「うう、いった~」
「大丈夫か」
優しくあかりを抱きしめてやる。お互い下半身丸出しなので締まらない。
「どっかうった?」
「ううぅ、鼻うったの。五目並べする台に」
「ほれ、見せてみろ。んっちょっと赤くなってるけど大丈夫だ」
「ほんと?」
「ああ平気だぞ」
「きゃっ!ん~もお、あっあんんっ」
そう言いながら、あかりの形のいい鼻を舐めてやる。そしてまた口付けをする。
「ヒカルぅ、お願い」
手の土手でクリトリスを優しく刺激した後、中指と人差し指を膣口へ侵入させる。狭い。Gスポットを擦る。薄い肢体を片手で抱き留める。耳を舐めしゃぶりながら伝える。
「お前は俺のだからな」
「うん……うん!ああっ、いい、いいよぉヒカルぅ」
あかりの片足を持ち上げる。てらてらと愛液で濡れる幼さの残るマンコにペニスを挿入する。強烈な締め付け。ぐにぐにと入口を傘の部分で擦りあげ、あかりを焦らす。
「あっ!あっ!あっ!ねぇお願い!ヒカル!ヒカル!奥まで来て!ヒカル!」
「気持ち良くない?」
「気持ちいいよぉ~、でも、ひどいよぉヒカルぅ、あああっ!ああっあああぁ~」
あかりの甘ったるいお願いの声に我慢が出来なくなりヒカルもズブズブとゆっくりペニスをあかりの膣奥へと進める。
「あああ、ひっ、いいい!!!」
それだけで小さな絶頂を迎えるあかり、膣がこれでもかと締め付けてくる。
抱きつきながらキスをし、ゆっくりとしたピストン運動をする。あかりの幼い顔立ちが欲情に濡れる様に背徳感を猛烈に刺激される。
「ヒカルっ!あんっ、ひぃぃんあぁっ、ああっいいよ~ふぅっんあん」
ペニスを引き抜き、近くの棚に手を突かせる。バックから再び挿入。今度は最初から激しくあかりの幼い膣を責め立てる。
「ああっ!ああっ!いっちゃう、ヒカルいっちゃうよ、すごい、ひぃあああああ~」
あかりの嬌声が蔵の中に響き渡る。その声を引き出しているのが自分だと思うとさらに興奮が高まる。肉棒を膨らませながらきゅうきゅうと締め付けてくるあかりのマンコを堪能する。片手で幼い胸を揉む。
「ひぃぃああああぁっ……いっくぅ~!!」
「俺もイク!あかり!」
「んあああああぁぁ~」
「んで、おまえが鼻ぶつけたのってこれ?これ碁盤だぜ。囲碁打つ台だ」
そういってヒカルは逸る心を抑えて碁盤を持ち上げる。佐為やっと会えるよ。
「ふーん、知らないよそんなの」
あかりはヒカルとの情事に満足したらしく服を調えながら気もそぞろに返事を返してくる。
碁盤を床に置き、ハーフパンツのポケットから取り出したくしゃくしゃのハンカチでほこりを丁寧に拭っていく。すぐに碁盤は綺麗になり、しみが……。
「……な、んで、…………しみが……ない?」
おい佐為!いるんだろ!早く出てこいよ!し、しみがないからって、えっ、でも、そんな、まさか……そんなのってねーだろ!!
あっああ……あああああああああああ!!!
なんでしみがないんだ!なんでなんでなんで、佐為、何でいないだよ、なん……で……。
再び意識が深く沈んでいく。あかりが悲痛な叫びをあげるのを聞きながらヒカルは昏倒した。