キンコンとロングホームルームの終わりの音が学校を包む。小学生に戻って1日目のお勤め終了である。
色々大変だった。特に算数の授業。頬をつうっと嫌な汗が流れる。小学6年生の問題が微妙にわからない。
……少しは勉強しなくっちゃなと苦笑いが浮かぶ。
「ヒカル大丈夫?」
「へーきだってもう」
あかりはヒカルのことが心配で心配で仕方ないらしい。無理もないと思うが正直鬱陶しい。
休み時間ごとにヒカルの席に話しかけに来る。そのたびにクラスメートにからかわれる。
一緒に帰ろうとあかりに誘われたが、それを断わりヒカルはもう一度碁盤を見るためじいちゃんの家へ来た。
見間違えだったかもしれないというわずかな希望を胸に。
「捨てた!?」
「おいおい人聞きの悪いことを言うな。御祓いをしてもらうために持ってったんだ」
「それで!碁盤はどこなのじーちゃん!?」
「どうしたんだヒカル?そんなに……まさかホントに呪われとりゃせんだろな」
「ち、ちげーよ……そう、オレ囲碁覚えたんだぜ。だからあの碁盤貰おうと思ったんだ」
「碁!?おおっ。おまえ覚えたのか!?今持ってくるから待ってろ。逃げるなよ!」
そういうと、どたどたと席を立って碁盤を用意するじいちゃん。さすがにこれは一局付き合わなくては許してもらえなそうだ。碁盤の話はそれから聞くしかないか。
「互先じゃなきゃやらないからな、俺」
「生意気な、まぁいい、手加減してやるわ。握るぞ。よし、わしが黒か」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
じいちゃんの打った手は二連星、前回とはまったく違う手に内心動揺するも、よく勉強してるんだと関心の方が大きい。
じいちゃんはアマ初段くらいの実力だ。力碁を打つ。まぁ弱いが。
白のカカリに黒はウケてくる。そうなるとほぼ一本道に進む。ヒカルは三々入り。
指導碁はいかに相手によりよい碁を打ってもらうか、そして何がいけないか教えるものだ。でもそれよりも何より重要なのは碁を楽しむこと。
じいちゃんは上手く2段バネで右上を制した。ヒカルはここで少し強い手を放つ。
中央に手を入れようと石を持った瞬間、ヒカルは急激な目眩と吐き気を覚える。他人ごとのようにフッと意識が遠のくのを感じた。
眩い光を感じてヒカルは思わず目を細める。ああ、これは夢だ。
ヒカルはたまに夢とわかるリアルな夢を見る。今回もそれだと思ったヒカルだけど、今回は降り注ぐ光があまりにも膨大で、当たり一面真っ白にしか見えない。
「ちぇっ、つまんない夢」
そう思っていたら、前方に何か気配を感じる。
人?
手をかざし目を細めながら、前方を窺う。
何も見えない。
でも音が聴こえてきた。
ぱち、ぱち、とヒカルにとって最も馴染み深い音。
ヒカルは思わず声をかけていた。
「俺も混ぜて」
ぱち、と音が響く。ヒカルは音の方へ走るように進む。
「ねぇ俺も打ちたい」
ぱち、とまた。でも行けども行けども何もない。
「打たせてよ」
ぱち。
「打ちたいよ」
ぱち。
「ねぇ…」
「……ああ、そうか」
ヒカルはわかった気がする。佐為のいる過去に戻りたいと願い、ヒカルは過去に戻った。
願ったものは佐為と出会い全て打たせること。その代償はヒカルとして碁を打たないこと。
碁の神は過去にヒカルを戻した。でもその過去に佐為はいなかった。
いなかったけど、碁の神は約束を守れと言っているのだ。
全ての碁を佐為に打たせ、ヒカルとしては碁を打たないという約束。ヒカルはもう碁を打てないのだ。
なぜそう思ったのかわからない。わからないけど、自分はもう碁を打てないのだという確信だけが胸を打つ。
ヒカルは二つの感情に支配された。
一つは恐怖。佐為に打たせられない。自分で打てない。
オレの存在に意味はあるのか。ヒカルの全てを否定されたような身の竦む恐怖。
そしてもう一つは怒り。なんで佐為はいない。なんでオレを戻した。なんで碁が打てない。碁の神は何を考えている。
佐為を奪ったのはおまえじゃないのか。
ふざけるな。ふつふつと湧き上がってくる怒り。
佐為はいなかったぞ!契約違反じゃないのか?なのにおまえは俺から碁を取り上げるのか!?
ふざけるな!
「ヒカル、本当に大丈夫なの?もう一日お休みしてもいいのよ」
「うん、大丈夫。心配かけてごめん、かーさん」
二度の気絶は両親を心底心配させてしまい精密検査がヒカルに課せられた。
結果は異常なし。原因はわからなかった。
ヒカル以外には。
ヒカルには原因がわかった。
ヒカルが意識を手放した瞬間、祖父との対局でヒカルは初めて、思考して一手を打とうとした。
二十一手までは合いの手を打つように意識の表層で身体が勝手に打っていた。ヒカルじゃなくても碁打ちなら誰でもこう打つという布石であり、筋であった。
だが二十二手目にヒカルは深く考え打とうした。つまりヒカルとして囲碁を打とうとした。
だから碁の神さまがヒカルを罰したのだ。
ヒカルの碁は打てない。でもヒカルは碁を打てる。酷い矛盾だ。
でも、ならまだ手はある。絶望するのは早い。
ヒカルは一つだけ解決方法を知っていた。
かつて散々やってきたことだ。
それは佐為がヒカルの身体を使って碁を打つということ。それならば神様との契約に反しない。
だけど、問題は佐為がいないということ。
でもそれも解決できる。ヒカルの中に別の人格を作り、そいつに碁を打たせる。
無理だろうか。
たしかに、仮想人格なんて普通は作ろうと思って作れるモノではない。いや、仮想人格やら二重人格ってのは一個の完璧な人格として作ろうとするから無理なのだ。
碁という狭い範囲で思考ルーチンを別個のより枠の小さな域で再現することくらいならできるはずだ。
そしてその作るべき個は3年間ずっと傍にい、千に達するほど対局した人物。それなら作れる。やれる。
藤原佐為を作る。
俺から全てを奪っていった神様に復讐してやる。神の一手に至り、神を倒す。
――そう、それならば佐為も許してくれるだろうか。
どうしてもと頼まれた指導碁をドタキャンされた。対局が煮詰まってきて多忙とはいえ、師の後援会会長に頭を下げられれば無碍にはできない。
それを謝りもせず、理由すらも告げずに突然キャンセルされれば腹の虫は収まらない。
ぽっかり空いた空白時間。この後18時から棋院へ行く用もあるので家に帰らず、久しぶりに師の経営する囲碁サロンに顔を出した。
そんな緒方の怒りを察した客たちは触らぬ神に祟りなしと無視を決め込み、近づいてもこない為、緒方は一人タバコを燻らせコーヒーを飲んでいた。
そんな心底不機嫌な緒方の耳に入ってきたのは子供の不貞腐れた声。
「なんだ、塔矢いないじゃん」
前髪だけ金髪にしたアキラ君と同年代の少年。アキラ君の友達だろうか。
いや、あの塔矢アキラに友達が出来たなど彼が生まれてこの方聞いたことがない。
ならばと考える。……塔矢アキラに勝負を挑みに来た腕自慢だろうか。きっとそうだろう。
無謀にもアキラ君に挑みに来たのだ。それなりに打てるかもしれない。
暇潰しにこの俺が対局してやろうと緒方は気まぐれを起こして立ち上がる。
「どうした坊主、対局相手を探してるなら俺が打ってやるぞ」
「お、緒方センセ!?」
突然声を掛けられた少年から返ってきた己の名前。こんなガキにも己の名前が覚えられているというのは存外気分がいい、と少し機嫌が直る緒方。
「どうする打つか?指導料なぞいらんから安心しろ」
「……えーと、あー、はい、お願いします!」
一瞬躊躇した少年だが、すぐに席につく。
「何級だ?好きなだけ置いていいぞ」
「あの、できれば互戦でお願いします」
「ほお……まぁいい。ニギれ」
「ありがとうございます!」
鼻っ柱の強いガキは嫌いじゃない。それなりに付き合ってやるかと緒方は初手を放つ。
対局相手の少年は深呼吸を二度繰り返すと表情を引き締め一手目を放つため碁笥に手を伸ばす。
そこで空気が変わっているのに緒方は気付いた。トッププロたちとの対局の際感じる、相手を威圧する突き刺す様なプレッシャー。
それが目の前の少年から感じられ緒方は息が詰まる。少年の表情を窺うとそこには能面のような無表情。そして大きな目をすっと細め、初手をパチンと放ってくる。
――なんだこいつは。緒方は肌が粟立つ感覚と困惑を抑え、気持ちを引き締める。
「……俺の8目半勝ちか」
「…………。」
序盤、緒方の形勢ははっきり悪かった。少年は、いやこいつは本当に少年かと疑うほど、完璧な布石、そしてバランスのよい石の働きを計算しつくした碁を打ってきた。
また緒方のぬるい手を容赦なく攻めたててきた。ただ、ところどころで少年の手が荒れた。
碁の流れを無視しぶつ切りにしてしまうちぐはぐな手。
それがなければ勝負は緒方の負けだったかもしれない。ちぐはぐな、だがそれでも美しいと素直に感嘆できる碁。
碁の奥深さと楽しさを満喫でき、興奮する一局だった。
「……緒方センセー、俺どうだった?」
そこにすべての気力を使い果たしたように少年が疲れを滲ませながらも切迫した面持ちで訊ねてくる。
「おまえの名前は」
「…………?」
「名前だ」
「……シンドー、進藤ヒカル」
「年齢は」
「……12」
「そうか……お前の師匠は誰だ?」
「…………じいちゃん」
「名前は?」
「……進藤平八」
進藤平八、まったく聞き覚えのない名前だがアマの有力者か。
それにしても返答へのタイムラグが酷い。
少年、進藤は対局酔いの状態が続いているのだろう。対局中極度の集中を続ければ人間の脳など簡単に発熱してしまう。
最もそこまでの集中をなしえる者は滅多にお目にかかれない。
「お前は強かったぞ」
「でも……」
「本当だ。お前は強い。……そうだな、検討もしたいがこれから用事がある。お前も早く帰らなければ親御さんが心配するだろう。どうだ、また会って検討しないか?」
「うん」
「そうだな。今週の木曜は何時に学校が終わる?俺の師の検討会に来ないか?」
「……行く、行きます」
「16時からだ。場所はここだ」
名刺の裏に師の住所を書いて渡す。進藤はぼそぼそと、だが次第にしっかりした声音で返事をするようになってきた。
もっと色々と聞きたいこともあるが時間がない。仕方なく囲碁サロンを進藤と出て棋院に向かう。
都会の信号の多さに辟易としながら運転する車中で思考を巡らすのは進藤ヒカルのこと――。
一手に相手の意図を読みその返事として一手を放つ。その意図を相手は読みまた応手を返す。そこには相手との明確な交わりがある。
碁が手談と言われる所以だ。だからわかる。こいつは本物だ。木曜日の研究会が楽しみだ。その前に先生に今日の対局を見てもらうか。
木曜日の放課後、ヒカルは教室でマグネット碁盤を取り出し、佐為と打った局を思い出しながら並べていた。
図書委員であるあかりの仕事が終わるのを待っているのだ。
囲碁の勉強はどこでも出来る。今日は暇だし、待っててやるから一緒に帰ろうというと、あかりはとても喜んでくれた。
ただ、何か頭の隅に引っかかりを覚えたが、気のせいだろうと思い直し、マグネット碁盤に向かう。
そんな、ヒカルに女の子から声がかかる。
「進藤君、ちょっといい?」
みつあみおさげの髪をした少女がこちらを覗き込んでくる。ショートボブの髪をした少女がその後ろに隠れるようにして立っている。どちらも可愛らしい少女だ。
誰だっけ、と言う言葉が出かかるのを必死で止め、記憶を探る。ああ、そうだ、あかりといつもつるんでいたサヤカとマツリだ。もちろん、苗字は思い出せない。
「ん~何か用、サヤカにマツリ?」
「って、いきなり名前呼び捨てなの、進藤君!?」
みつあみおさげのサヤカが驚いた顔をして、聞いてくる。
「あっと、ごめん、あかりがいつも二人のことそう呼んでるから、つい……俺も二人のことそう呼んじゃダメかな?」
二人を交互に見つめて真剣にお願いする。
「……ま、まぁいいけど」
「ありがとう、サヤカ!俺のことはヒカルでいいから!」
サヤカを見つめながら笑顔を作る。顔を赤くするサヤカ。
「さ、彩夏、お願いしなくちゃ」
サヤカの斜め後ろにいる、マツリがそう言ってサヤカの上着を引っ張る。
「そうだった、それでね、進藤君じゃなくて、ヒカル君。ヒカル君にお願いがあるんだけど、ちょっとついて来てくれないかな」
「あかりのこと待ってるだけだから、その間ならいいよ?」
「よかった、じゃあ行こう」
積極的なサヤカに引っ張られながらヒカルはその後をついていく。着いた先は保健室であった。
「保健室はもう閉まってるんだけどね、ほらここに鍵が隠されてるの」
そう言いながら壁に貼られていたポスターの裏から保健室の鍵を取り出すサヤカ。
「私、保健委員で何かあったらお願いねって保健の大月先生に頼まれてるんだ」
えっへんとするサヤカにヒカルは調子を合わせる。
「そっか、サヤカってすごい頼りにされてるんだ。すごいね」
えへへと照れるサヤカ。
「誰にも見られてない?さ、早く中に入って」
保健室内に入るとすぐに鍵をかけるサヤカ、テキパキと動き、照明を付け、暖房も付け、窓際に行き、カーテンを閉じる。
「それでお願いなんだけど、聞いてくれる?」
もちろん何でも言って、と答えるヒカルにサヤカは嬉しそうにする。だいぶ打ち解けた感じになってきた。
「あのね、茉莉の彼氏がね、茉莉のこと求めてくるんだって。でも、何回かしようとしたけど、上手く行かなくて、今、茉莉と彼氏、気まずい状態になっちゃってるんだって。それでヒカル君にお願いなんだけど、茉莉の処女を貰ってやってくれないかな?」
「私、このままじゃ、彼に嫌われちゃう。お願いヒカル君!」
顔を赤くしながら早口で言うサヤカに、完全に下を向いてしまうマツリ。
「あかりがいっつもヒカル君のこと自慢してくるんだよ。ヒカル君はセックスが上手だって。だからさ、茉莉の為にお願いします」
「俺はマツリみたいな可愛い女の子の処女貰えるなら嬉しいけど……マツリは俺なんかで処女捨てて後悔しない?」
「し、しません!お願いします……」
俯いていた顔を上げ、真っ赤にした顔に決意を込めてヒカルを見つめてくるマツリ。ただその言葉は尻すぼみに弱くなってしまう。
「うん、じゃあ、俺がマツリの処女貰う。マツリの彼氏の為に一緒に頑張ろう、マツリ」
「まずは二人とも裸になって、ベッドに行こうか?」
そう言って、ちゃっちゃと服を脱いで裸になるヒカル。既に股間は完全勃起状態だ。それを見て悲鳴を上げる二人。
「な、何で私まで脱がなくちゃいけないのヒカル君?」
ヒカルの股間を恥ずかしそうにちらちら見ながらサヤカが問いかけてくる。
「サヤカにも協力してもらわないと、上手く行かないからだよ。セックスってさ、緊張してるとダメなんだ。リラックスした状態じゃないと失敗しちゃうんだ。マツリに信頼されてるサヤカが傍にいて協力してくれればマツリの緊張もなくなると思うんだ。サヤカの力がないとダメなんだ。協力してくれないかな、サヤカ?」
「わ、わかった。私の力がないとダメなんだもんね。茉莉の為に頑張る」
「じゃあ、先にベッドに行ってるから早く脱いで来てね」
そう言い置き、ヒカルは先にベッドに向かう。男の前では脱ぎづらいだろうというヒカルの思いやりである。
暖房で室内が徐々に暖まってきているとはいえまだ寒い。待っている間にペニスが寒さで萎んでしまった。
お、お待たせ、と言いながら裸でベッドに上がってくる二人、どちらも顔が赤い。
恥ずかしがり手で毛も生えそろわぬ幼い性器を隠すようにする仕草がヒカルの性欲を掻き立てる。
サヤカはみつあみのおさげがよく似合う活動的な少女だ。きつめの顔立ちも猫目がよく似合う美少女、すらりとした日焼けした手足に細い腰回り、胸はほとんどない。手足の黒さが、胸の白さを際立たせており、思わずむしゃぶりつきたくなる。
マツリはサヤカより全体的に少しふっくらしており、胸もBカップほどありそうだ。顔は気の弱さを表すように細い眉を困ったように寄せる仕草が似あう健気系の美少女だ。
その二人をヒカルはベッドに招き、座らせる。三人が三角形の形になるように座る。ヒカルから見て右にマツリ、左にサヤカだ。
「それで、どうするの?」
サヤカが恥ずかしげに聞いてくる。
「まずはマツリの緊張を解す、と言ってもそう簡単には行かないだろうから、俺とお話ししよう。マツリ、下を見ないで俺を見て、お話ししよう?」
「わ、わかりました。頑張ります」
「頑張んなくていいよ。そうだな、マツリの彼氏って誰?どんなとこ好きになったの?」
そう言いながら、サヤカとマツリに手を伸ばして胸に触れる。優しく撫でるだけのソフトタッチを二人の胸に施す。
「ひゃっ」
「ぇぅあ!!」
びっくりする二人を無視して、マツリにどうなの?と問いかける。
「ふぁっ……1組の赤木君です。バスケットしてる姿が格好良くて好きになったの。そしたら、彼から告白して来たの」
「そっかぁ、両想いなんだね。アカギが羨ましいな、こんな可愛い彼女が出来て」
ヒカルはマツリに笑いかけながら、固くなっている乳頭を優しく摘まむ。左手でもサヤカに同じようにする。
「ひぁっ……んふぅ……ん、ふぅ、ふぅ……」
「……はぁ、ふぅ……ん……ふぅ……」
「サヤカは彼氏いないの?サヤカくらい可愛ければモテるでしょ?」
「……い、いないよ、ふぅ、はふぅ……」
「そうなんだ、じゃあ、あかりと別れるようなことあったら、俺、サヤカにコクってもいい。オーケーしてくれる?」
「そ、そんなこと言われても、あ、あん」
感じている少女たちにヒカルは何食わぬ顔で近づく。二人の少女を両腕でそっと抱え込むように抱きしめる。三人が密着した状態になる。
「ぅわあぁぁ!!」
「ふぁっっ!!」
ヒカルは二人の背中を優しく撫でる。マツリの目を見つめながら問いかける。
「マツリ、あったかくて落ち着かない?ひと肌って気持ちよくない?」
「う、うん……いいかもしれない」
マツリにそっと口付けする。触れるだけのキス。
サヤカにもキスする。でもサヤカには激しいキスをする。サヤカの口内に舌を入れ、サヤカの舌を絡め取るように吸い付く。
「ふっ、んあっ……ちゅううううっ、っちゅ、れろっ、ちゅばっ……んふあぁぁああ、はぁはぁはぁ」
「ふう、じゃあさ、今度はこれを触ってみて?」
ヒカルは膝立ちからあぐらを組むように変えて二人の少女に己の肉棒を差し出す。積極的に触ってきたのはマツリであった。汗ばんだ手で竿をにぎにぎとしてくる。
「すっげ~気持ちいいよマツリ」
そう言いながら、マツリの頭を撫でる。嬉しそうに笑うマツリに対抗意識を燃やしたのか、サヤカも屈むようにして両手でヒカルの肉棒をさわさわと触る。
「ありがと、サヤカ」
優しくサヤカの頭を撫でる。
「ペニスだってちゃんと見たらそんなに怖くないだろ?」
「こんな大きいのがあそこに入ると思うと怖いよ」
「そうそう、これは無理だよ。入んないよ」
「はははっ、それはマンコの解しが足りないからだよ。ちゃんと、マンコを愛撫してやれば、すんなり入るよ。まぁ最初は痛いけどね。それでも、最初だけなんだよ痛いのは」
「ほ、本当に?」
「ほんとに、今から証明してあげるよ」
ヒカルはマツリをベッドに横たえさせ、覆いかぶさるように抱きしめる。優しいキスをしながら、左手で胸を揉み、右手でサヤカの閉じたスジマンを触る。
きっちりと閉じた小陰唇はすでに少し愛液で濡れている。クリトリスと膣壁の入り口を同時に愛撫する。口付けもディープキスへと移行する。
「んっちゅうぅ……んんっ、んんっ、ちゅばっぴちゃっ……あっんん、んんっふぁんん」
あっという間にマツリのマンコからは愛液がしたたり落ち、その秘穴はパクリとヒカルの中指と人差し指を飲み込む。
「気持ちいい?」
「ンん……ひもちいい、んあっ、んんんっ」
「じゃあ、行くよマツリ、可愛いよ」
「来てヒカル君」
マツリの両足を持ち上げ、正常位でマツリに挿入する。サヤカは自分の秘所を弄りながらそれを見守っている。汗の匂いと二人の少女の愛液の匂いが室内を淫靡な空間へと誘う。
「あっふぁあ、いったっ、痛いよ~」
「でも、もう入ってるよ。マツリの膜はもうないから、これ以上は痛くならないよ」
「本当に?」
「うん、血が出ちゃってるでしょ?だから、マツリの処女はもうなくなっちゃたよ。おめでとう」
「ありがとう……あの、でも、動かないと射精しないんだよね?する?」
「動くと痛いだろうから、今日はおしまい。でももうちょっと、挿入したままにさせてくれる?マツリと一緒に居たいんだ、痛いのにごめんね」
「わかった。ううん、動かなければ大丈夫」
「少し体位を変えるよ、マツリに抱きつきたいから」
「うん、私もヒカル君に抱きつきたい」
ヒカルはマツリの中に肉棒を入れたままマツリに抱きつく。ねっとりとしたキスをマツリにしながら、クリトリスを優しく親指で転がす。
ヒカルはマツリに絶頂を覚えこませようとしているのだ。破瓜の痛みを忘れるほどの快楽を幼い少女に与え続ける。
「ちゅっうう!はむっ……ちゅっじゅぼっ!っちゅっ!……んっ!んんん、んんっああ」
マツリもヒカルの舌に自分の舌を合わせてくる。唾液がじゅぼじゅぼと泡立つようにお互いの舌が踊る。
「んっあっふぅはあ、ちゅばっ、ちゅう!!んああああああああああああああああ~!!」
マツリはヒカルの肉棒を挿入したまま果てる。
「よかったよ、マツリ」
「あっ、ふああ?ふぁ、ヒカル君、ありがとう」
蕩けきった顔でマツリはヒカルにお礼を言うのであった。
マツリの血と愛液で濡れたペニスを引き抜いたヒカルは、ティッシュでそれを拭く。
まだ、一度も射精していないヒカルのペニスはもうばきばきで、ヒカル自身も限界であった。
そこに目に入ってくるのはオナニーをして欲情しているサヤカの淫靡な肢体だ。ヒカルはサヤカにお願いする。
「サヤカ、お願い、これを手でしごいて」
サヤカの返事を待たずにサヤカの手をヒカルの肉棒へと持ってくる。おずおずとサヤカの手がヒカルの怒張をしごく。ヒカルはサヤカの濡れそぼった女陰を愛撫しながら、ディープキスをする。
お互いに相手の手を使ったオナニー、止まれないほど気持ちいい。
「っちゅう!んちゅっ、んんふあぁんはふ……ちゅぷちゅぷ、あふんんん、んあふっ」
「ぷはぁっ~、はぁはぁ、うんんん、ヒカル君、私もうダメぇ、いくぅ、ああああああああああんんん」
「俺ももうダメだ、サヤカ!」
「ヒカル君!!」
ヒカルの精液はサヤカの真っ白なふとももへ飛び散る。サヤカはベッドへぐったりと倒れこむ。快楽の余韻を楽しむようにサヤカのない胸を揉む。
「サヤカのこと好きになっちゃたよ俺。サヤカは俺のこと好き?」
「んぁ、んん、好きかもぉ」
「今度、サヤカの処女貰えないかな?」
「んん、あん、んんんっ、いいよ、ヒカル君なら」
「その時は、私も立ち会います。いいよねヒカル君?」
マツリがそう言いながらヒカルに近寄ってキスをする。
「もちろん、今度はセックスでマツリのこといかせてあげるね」
「うん、楽しみ」
この関係はしばらく続きそうだ。二人の幼い少女をどこまでヒカル好みに調教できるか。新たな楽しみが出来たとヒカルは満足感を覚えるのであった。