知る為に動く事にしたシグナム達だったが進行速度で言えば遅かった。
その理由はヴィータであった。
少女の姿だったのがいきなり大人になった他妊婦へとなったのでほとんどの体の重心がお腹と胸に取られてしまい、補助がなければ上手く歩けない状態であった。
武人として鍛えてるシグナムや医者として色々と勉強したシャマルは大丈夫だがヴィータの事もあって移動は休み休みを数回取らなくてはならなかった。
「大丈夫ヴィータちゃん?」
「はぁはぁ…めっちゃきつぇ…妊婦ってホントに大変なんだな」
地面に座り込んでぜえぜえと息を荒げるヴィータにシャマルは声をかけて、そう返された後に周りを見ていたシグナムが口を開く。
「しかし、この状態では時間がかかるな…しかも今我々は武器がない…もしもの時に戦えないな…」
「確かにそうね…私はともかく、シグナムにはレヴァンティンの代わりの剣が欲しいわね」
「おい、何であたしが入ってないんだよ…」
困った顔で同意するシャマルにヴィータはジト眼で見る。
「ヴィータ、私やシャマルはともかく、今のお前では十分に動けないだろう…しかも空中戦も出来ないとなればもっと無理だ」
「うっ…」
そう返されてヴィータは呻く。
何回も飛ぼうとしたがやはり相棒がなくては無理だった。
「あの…どうしましたか?」
声をかけられ、3人はした方を見ると馬に牽かれた荷馬車に乗った自分達と同じ妊婦の女性がいた。
「あなたは?」
「私はチャイと言います。この先の牧場を経営しております。見るからにあなた達も吸い込まれたんですね」
「その言葉からして此処の事を知ってるのか?」
シグナムの問いに女性、チャイは自己紹介した後に後半の言葉を聞いてのヴィータの問いにチャイは頷いた後に乗ってくださいと自分の後ろをポンポンする。
その申し出に3人はありがたく受け取るとヴィータを最初に乗せてからシャマルとシグナムは入る。
数分して荷馬車は牧場へ着いた。
ただ、牧場と言うより農場に近く、建物の外で数人の妊婦が畑を耕していた。
チャイの後にシグナムが最初に降りてヴィータをシャマルと共に協力して降ろすとチャイが先頭で家と思われる建物に入る。
「あなた。新たにこの世界に来た人達を連れて来ました」
「ああ…入って来てくれ」
チャイが声をかけると中から少し気落ちした声が返って来た。
それにシグナム達は顔を見合わせ、チャイはまたかと言う感じに顔を暗くした後にそれを消してどうぞとドアを開けて中へ入れる。
中に入ると1人の妊婦が椅子に座ってため息を吐いていた。
「あなた、またですか?」
「ああ…あいつに挑んで送られて来た」
「あいつ?それは一体?」
「ってか、そいつ女なのに何で夫婦な感じに話してるんだ?」
2人の会話にシグナムが代表で聞き、ヴィータが割り込んで聞く。
「私はライ、チャイの夫です…信じられないかもしれませんがこの世界では男は女に強制的にされてしまい、元が女性だった人と同じ様に妊婦の体になるんです」
「そんな…」
「この本の世界の名はマタニティワールド。妊婦と女性型の魔物と動物だけしか存在しない世界で主であるニティ・レンラーをなんとかしないと出れないんです」
「さっきの言い方からして我々より前に来た者がいるんだろ?その者達はどうなったんだ?」
部屋にいた女性、ライの説明にシャマルは口を押さえ、チャイの説明を聞いた後にシグナムが気になっていた事を聞く。
それを聞いてライはこちらへと3人をある部屋へ案内する。
入って見えた部屋の風景に3人は驚愕する。
「ああん、もっと!!」
「吸って!吸って欲しいの~」
「ああん、精液、入れて欲しいの…」
「動いて!もっと私を狂わせて~」
「入れて~私のマンコにおちんちん入れて~」
そこにはお腹がうねりまくり、目から光りを失って自分達の体を弄る妊婦達がいた。
胸から母乳をあふれ出し、秘部からも愛液を垂れ流していた。
「こ、これは!?」
「ニティに挑んで返り討ちにあい、快楽に狂った人達です」
「そ、そんなにつえぇのかよニティって奴は…」
「それもありますが女としての姿で妊婦となった他、本来の武器もなく、本来の力を出せないのでこうなったんです」
驚くシグナム達にチャイとライは説明する。
「奴はどうも妊婦が好きらしく、本を見た者を強制的に取り込み、妊婦としての姿に変えるのです。そして挑んで来た奴を叩きのめした後に快楽へと導く様です」
「成る程…なら我々の今後が決まったな」
ライの言葉に顎に手を当てていたシグナムは言う。
「ま、まさか挑む気ですか!?」
「無論だ。これ以上やらせては置けないからな」
「確かにそうね」
「大人の状態になったのは嬉しいが流石にこのままじゃあ不便だ。しかも胸が張って苦しいしよ」
驚いて聞くチャイにシグナムとシャマルは頷き、ヴィータの最後の言葉にこの場にいた者の視線がヴィータに集まる。
「な、何だよ…」
「ちょっとゴメンねヴィータちゃん」
たじろくヴィータにシャマルは謝った後に服を前を開いて胸を露出するとヴィータが文句を言う前にぎゅっと掴む。
ぶしゅ!
「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「母乳ですね…これは相当溜まってますよ」
「妊婦だから出てもおかしくないな」
「私も結構母乳で苦しいのよね…」
「でしたら、内で搾りますか?」
驚くヴィータにチャイはそう言い、シグナムとシャマルは自分の胸を見て言うとライがそう提案する。
「あの…もしかして牧場なのって…」
「はい…妊婦になってる子達の母乳を搾って売ってるんです///」
シャマルの問いにチャイは顔を赤くする。
その後、3人は溜まっていた母乳を出して行き、しばらくしてからニティ討伐の旅へと向かった。