マンコがサイトを召喚しました 作:げへへへへ
ありがちなエロ少年サイトは、修理したパソコン片手にるんるん気分だった。
「うひょおおお! これでエロ動画見放題! 出会い系だってやってやるぜー!」
ちらほらと人も見える舗道で叫んでしまうくらい、頭の中はそればかりだった。
ふと、サイトの前に不思議な光が現れた。平べったくて、サイトの体より少し大きい。鏡のような何か。
「なんだこりゃ」
サイトは深く考えずそれに触れた。その瞬間、光にひっぱられ、光の中に吸い込まれた。
「うぎゃあああああ!」
目をつぶり、叫ぶ。まぶたの裏からさえ真っ白な光が差す。それに、浮遊感や上下左右に激しく揺さぶられる感じがする。まるで現実とは思えない。
それが、不意に止んだ。
「いてっ」
サイトは尻餅をついた。
目を開けると、一面砂ぼこりに包まれている。
「ごほっ、ごほっ。どこだここ。事故に巻き込まれたのか?」
しばらくすると、砂煙が収まってきた。そして妙な音が聞こえてくる。
ぬっちゃ、ぬっちゃ、ぬっちゃ。くぱあっ。
びきびき、ぴちゃぴちゃぷちゃぴちゃ。
水面で指を上下するようなかわいらしい音。よだれまみれの赤ちゃんが口を開ける時のようなちょっと気持ち悪い音。そういうのが左右と前方から聞こえた。
「なんだ? ここはプール? 海?」
頭の中がこんがりながらも、目を凝らして砂煙の奥を伺う。そして、絶句した。
ぬっちゃぬっちゃぬちゃ。(やーい、ゼロのルイズ!)
びきっびき、しなー。(平民とかしょべえ!)
くぱあっぱあ! くぱあくぱあ! (うるっさいわね! 黙りなさい!)
悍ましい化け物。人間大の巨大なピンクのアワビと赤黒い動くキノコが、半円を描くようにサイトの周りを囲んでいた。
「うっ、うえっ。うげええええ」
思わず口元を押さえてうずくまる。ギュッと目を閉じる。
これは夢だ。これは夢だ。夢よ、覚めろ!
力強く自己暗示してから、ちらりと前方を見てみる。
ぐわっ、くぱああ。ぐにゅぐにゅぐにゅ。
正面の、ピンクのアワビが、ぞわぞわとこちらに近づいて来ている!
「ひ、ひええええええええ!」
サイトは泣き叫び、全力で後方へ逃げた。
びきびきびききいいい!(はっはっは! さすがゼロだ! 使い魔に逃げられてやがる!)
くぱぱぱぱああ。くぱあ。(ちょっと気の毒になってくるわね。ヴァリエールとは言え)
く、くちゅちゅ、くちゅくちゅっ。ねちょっちょ! (に、逃げるな! つ、つ、使い魔の分際で! フライ!)
ボーン。
突然、サイトの目の前が爆発した。
サイトは驚いたのと爆風で足を取られ、思いっきり前のめりに転んでしまった。
痛いよお。痛いよお。
根性とは無縁の生活をしてきたサイト。これが体育ならしばらく休むところだ。
が、今回はそうもいかない。見たくはないが、恐怖に煽られて、チラと後ろに視線を向ける。
ぬっちゃ、ぬっちゃ、ぐわっ!
化け物はさっきよりもずっと速く、飛び掛からん勢いで近づいてきていた。
「ひえええええええ!」
痛みなど忘れて、脳はリミッターを外し、限界ぎりぎりまで筋肉を酷使する。
先程とは比べ物にならないスピードでサイトは逃げ出す。
くちゅくちゅちゅ!(待てって言ってんでしょ!)
しかし、再びサイトの付近で爆発。今度は足先を直に爆破された。
「いたあああああああああああ! あぎゃああああああああ!」
あまりの痛みにのた打ち回る。もう立つことはできない。
おぞましい化け物が近づく恐怖。しかし叫ぶことしかできない。
そして、やがて体に影が差す。化け物はもう眼前まで来ていた。
「いやだああああ! いやだあああああ! いやだああああああああああ!」
くちゅっ。くぱぱあくぱあ。(ちっ、うっさいわね)
くぱあくぱぱあくちゅくちゅ……(まあいいわ。我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ)
涙目のサイトに、化物はのしかかってきた。ピンクの割れ目の中にある、謎の孔を、サイトの唇にあてがうようにして。
「むっ。んぎゅっ、んぷっ。うぼほおっ」(うげえええええ! いやああああああ!)
恐怖と嫌悪と、それに比べると少しだが左腕の痛み。それによってサイトは白目を剥いて気絶した。ズボンは自分の尿でずぶ濡れ。顔も化け物の粘着液と自分の涙でぐしょぐしょだった。