※この作品はR-18です。

リゼヴィムの楽しみ   作:もっち~!

14 / 75
11/18 誤字を修正


イッセーVSクロウ

---ファルビウム---

 

魔王会議で次期魔王に推薦したい人物がいると、サーゼクス、セラフォルー、アジュカから、提案があった。その人物の名前を聞くと、3名とも同じ人物をあげてきた。現状、悪魔ではなくて人間であることが、俺にはネックに思えた。

 

「魔王って、悪魔の王だぞ」

 

一応、確認する。

 

「わかっている。将来的には魔王輩出家の次期当主の旦那になる予定だ」

 

「サーゼクス、それでも、人間だろ?」

 

「将来的には、私の旦那さまになっているかもしれない」

 

「セラフォルー、マジか?」

 

セラフォルーは頷いている。

 

「いや、しかし…ただの人間じゃなぁ」

 

「彼の後見人は、リリンだぞ」

 

「はぁ?生きる屍か?」

 

「そう、その生きる屍が、生き生きとして、彼に尽くしているぞ」

 

「マジか?アジュカ?」

 

「あぁ、マジだよ。しかも、彼の強さは、ここにいる魔王4人が束になってもかなわないと思う」

 

「尋常じゃない強さだね。何者だ?ただの人間に思えないぞ」

 

「血縁的にはただの人間だが、DNAレベルだと、リリンとオーフィスとグレートレッドのハイブリッド人間だ」

 

すぐにアジュカの言った意味が理解できなかったが、頭の中で復唱してたら…おい、それって…

 

「悪魔の遺伝子入りの最強のドラゴンか?」

 

「そういうことだ。魔王の資格はあると思う」

 

腕組みをして考え込む。悪魔とドラゴンのDNAを持つハイブリッド人間だと…普通の配合ではあり得ない。リリンが仕込んだのか?

 

「彼は旧魔王派のリリンの差し金じゃないのか?」

 

「いいや。リリンは新魔王派を名乗っているぞ」

 

サーゼクス、マジか?あの生きる屍のリリンは悪魔の未来を見ているのか?

 

「俺がその彼と面接してみよう。それからだ。その推薦が妥当かどうか考えるのは」

 

3人が俺の提案に頷いた。

 

「あと、例の『王』の駒の件だが、イッセーくんのおかげで半数くらいが回収できた」

 

アジュカから違法レーティングゲームの駒の摘発状況が報告された。うん?押収でなくて回収って?

 

「押収でなくて、回収なのか?」

 

疑問を口にする俺。

 

「あぁ。イッセーくんの『強奪』の能力で、相手に悟られずに回収してくれている」

 

それは、穏便な方法だな。って、すでに彼は、魔王の仕事に協力をしてくれているのか?

 

「彼は律儀な人物だよ。依頼したことは着々と進めてくれる。僕の依頼内容について他言もしない。その人柄も魔王に推薦した理由の1つだ。」

 

「そうか。俺も一度会ってみたいな」

 

正直な感想をぼそっといった。

 

 

 

---イッセー---

 

暴走してしまった自分には記憶がないけど、たくさんの方々に、迷惑をかけてしまったみたいなので、カウンセリングを真面目に受けている。僕の制御できないペニスは、誰にもどうにもならないので、極力自分からはペニスを動かさないようにと、その練習とかしている。有り難いことに、精神面は時間をかけて、みんながフォローしてくれるみたいだ。

 

気分転換に、冥界の森をオーくんとアポくんの三人で散策していた。ドラゴン三人、初めて見る物が多く色々観察していた。そんなとき、突然オーくんとアポくんが臨戦態勢に入った。

 

「イッセー 我の後ろにいて」

 

オーくんが、僕の前に立ちはだかった。目の前には、金色と黒色が入り乱れた髪で、目の色が右は金、左は黒というオッドアイを持つ、黒いコートを羽織った長身の男がいた。

 

「オーフィスとグレートレッドだと?面白い組み合わせだな」

 

男はオーくんとアポくんの正体を見破った。彼もドラゴンなのかな?

 

「君もドラゴン?」

 

僕はきいてみた。

 

「コイツは邪龍だ。それも筆頭格の『三日月の暗黒龍』クロウ・クルワッハだ」

 

アポくんが答えてくれた。

 

「おい、そこの少年。変わったオーラだな。お手合わせをしたいんだが」

 

僕と手合わせしたいのか。

 

「イッセー ダメ。コイツ しつこい」

 

オーくんがいうのだがら、相当しつこいみたいだ。

 

目の前の邪龍が動いた。オーくんが応戦してくれているが、オーくんよりも攻撃の手数が多い。オーくんより場慣れしているみたいだ。オーくんの息があがってきている。オーくんを助けなきゃ…僕は…

 

 

 

---クロウ---

 

あのオーフィスが必死で、俺があの少年に近づかないように応戦している。だが、オーフィスは強いのはスペック上であり、場慣れしていない分、俺にとってはカモ同然だ。オーフィスの息が上がってきた。

 

もう少しで勝てるって時に、信じられないオーラを感知した。俺の…この俺の身体が震えている。初めて感じる恐怖からだ。俺の本能が逃げろと、俺に言い出していた。いきなり右腹部に激痛が走り、吹き飛ばされた。見ると、裂けていやがる。相手の気配を感じないまま、2撃目は左顔面だった。痛いという感覚が感じる前に、顔が半分なくなっていた。後から激痛が襲ってくる。なんだ?この破壊力は…俺は初めて戦線から離脱をする気になった。羽を展開して空へ逃げようとするが…両羽ともむしり取られていた。戦っている相手の手には俺の羽が1対、握られていた。相手は、あの少年だった。背中に感じたことがない激痛が走っている。

 

きっと、俺の目には恐怖の色が浮かんでいるのだと思う。身体が動かない。もう1撃食らったら、たぶん俺は死ぬだろう。観念したときに、グレートレッドが間に入って、あの少年を抱きしめて封じ込めていた。

 

「もういい。オーフィスは大丈夫だから。もう、戦わないでよい。落ち着くのだ」

 

少年のオーラがしぼんでいく。そして、その場に倒れた。

 

「クロウ、邪龍といえ、彼と戦闘することはやめておけ」

 

「グレートレッドよ、助かった。俺は初めて死を覚悟した。何者なんだ、この少年は?」

 

俺は、激痛に耐えながら、グレートレッドに質問した。

 

「最強のドラゴンだ。これでもまだ全力を出し切っていないし、まだまだ未熟な子供だ」

 

「こ、これで全力でないのか?邪龍の俺から戦意を失わせる殺傷力なのに…」

 

「あぁ、全力の彼とやりあったが、私とオーフィスの共同戦線で、私とオーフィスは地面に叩きつけられた」

 

「まだ未熟で、すでにそこまで?」

 

「あぁ。なぁ、クロウ。お前も仲間にならないか?私もオーフィスも実戦での経験がなさ過ぎる。お前の実戦経験を彼に教えてあげてほしい」

 

「生きられるなら申し出を受けたいが、もう俺はダメだ。ダメージがデカすぎたよ」

 

「約束だぞ。彼は蘇生の術を持っているから、あとで蘇生してもらう」

 

「それは便利だ…たのむ…」

 

俺の命はそこで尽きた。

 

 

 

----

 

目が覚めると、俺は金髪の少女姿だった。

 

「クロウ これ おいしい」

 

オーフィスが俺に黄色い三日月状の物をくれた。食べ方のお手本を見せてくれたので、俺もマネしてたべてみた。甘くて美味しい。

 

「これはなんだ?美味しいな」

 

「これ バナナ。我 大好物」

 

「私も大好物だ」

 

オーフィスとグレートレッドが美味しそうにバナナを頬張っている。

 

「クロウ ここ バナナ部屋。食べ放題だ」

 

あの二人(二匹?)が幸せそうに見える。ここはドラゴンにとって楽園なのか?

 

「クロウ、約束を守れよ」

 

グレートレッドにいわれた。そうだ。生きていられたら、あの少年に実戦での戦い方を教える約束だった。

 

「グレートレッド、約束は守るよ」

 

「あと、私はここではグレートレッドでなくて、アポだ。名前を間違えるなよ」

 

紅髪の少女が俺に名前を名乗った。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。