---ティアマット---
「ドライグ、イッセーくんの状態はどんな感じなの?」
私は、イッセーくんの状態、状況をよく分かるドライグに問いかけた。
『エロ度はない。生贄では戻らないぞ!』
はぁ?私の魅力が意味をなさないだと?思わず龍化した私。
『おい、ティア。戦うのは無謀だ』
「どうすんのよ!参謀のあんたが指示をだしなさいよ、ドライグ」
『そこの老いぼれ猿よ。イッセーに土下座して、「参りました」と言え!』
そんなことで止まるの?闘戦勝仏は言われた通り、土下座して
「参りました。お怒りをお解きください」
というと、イッセーくんの龍化は解けて、その場に倒れた。私も龍化を解いて、イッセーくんのそばに駆け寄った。
「大丈夫?イッセーくん!ねぇ」
彼の身体を揺すると、少し動いた。疲れたみたいだ。闘戦勝仏を見ると、龍化したドラゴン軍団に囲まれていた。
「どう詫びをすれば、良いかな?」
あの老猿とは思えないか細い声だ。これだけの上位ドラゴンに囲まれた上に、イッセーくんのオーラを感じた後で、ビビっているようだ。いや、逆鱗に触れてしまったと思ったのかもしれない。
「ウーロンはもらっていく。あと、お前のところのバカ猿ももらうぞ」
アポが闘戦勝仏に言い放つ。闘戦勝仏は頷いている。
「うちのボスは?」
言いづらそうに、声に出した。
「イッセーの意識が戻らないと、なにもできない。休憩所代わりにお前の家を貸せ」
アジとクロウがイッセーを抱えて、家に連れて行く。私は後ろからついていく。ベッドにイッセーを降ろし横にしていく。部屋には私とイッセーだけが残された。
私は彼の服を脱がして、自分の服も脱いだ。肉体的に結びつき、オーラを分けて上げるために。唇を舐めてあげる。それだけの刺激で彼のペニスが反応している。彼のペニスが私のクリ●リスに触れただけで、私の身体は火照っていった。オーラを私から分けるはずが、彼からオーラが私に放出されている。彼は意識がないにもかかわらず、ペニスは別の生き物のように、私の下腹部を責めてくる。私はその場から逃げようとしたけど、身体が動かない。
私の身体を捕食するかの如く、彼のペニスは私の身体を蹂躙していく。
「ちょっと…意識戻ったの?イッセーくん…」
彼は返事をしない。静かな寝息をたてている。
「あっ…ダメっ…」
軽く逝ってしまった。彼のペニスは、それを確認すると、膣に侵入してきた。目がついていいるのか、的確にポイントを責めてくる。
「いぃ…そこっ…あぁ…」
豪快に潤滑液が溢れでていくのがわかる。ゴポッ…ゴボッ…とピストンが上下する度に音がする。その音が私の耳に届く度に羞恥心が刺激されて、心が折れていく。気品を維持しようとする心が折れる度に、私は快楽に溺れていく。
私はついに弱点であるアナルを彼に差し出した。彼のペニスから…信じられない…舌が伸びてきて、アナルを舐め回している。
「あぁぁぁぁ…やめてぇ…舐めないで…」
涙と鼻水とヨダレが私の顔を無様にしていく。なんで、ペニスから舌が…私の心が完全に折れたことを確信して、勝ち誇ったようにペニスは、私のアナルに侵入した。私の身体は彼のペニスに征服された。
気づくと、イッセーくんはいつものイッセーくんに戻っていた。私は服を着ていた。外に出ると、帝釈天は、蘇生した。
「この俺が、やれられるって、お前はどんだけ強いのだ?」
豪快に笑っている帝釈天。どうやら、イッセーくんのことを気に入ったようで、抱きかかえて頭を撫でていた。
「もし、お前を虐めるやつがいたら、おっちゃんが助けに行くから、いつでも声をかけてくれよ」
私は…アナルがとっても痛かったが、でも、プライドから何事もなかったように、振る舞った。
詫びとして、ウーロンとバカ猿は、イッセーの配下に。冥界のアジュカさまに貸し2ということで落ち着いた。
その日、大量の砂が広範囲に降ったらしい。
---紫藤---
司祭枢機卿のストラーダさまに呼び出された。祝福の聖剣を盗んだのがバレたか?ヒヤヒヤしながら、彼の元に向かった。
「なに用ですか?」
「忙しいところ、すまない。君が重要な作戦をこなすときの助っ人、イッセーという少年は何者なのだ?」
今まで数回、イッセーくんの力を借りていた。秘密裏にねぇ。でも、彼の助けた者は彼のことを崇拝している者もいた。その者たちの声が届いてしまったのだろうか?
「実直な子です。受諾した依頼はこなしてくれる優秀なコマンダーです」
「そうか…その優秀なコマンダーとはどこで知り合ったのだ?」
まずいなぁ。関係がバレると、命はないだろうなぁ。
「とある作戦中に知り合いました」
「そうか…君が買っているということは、信用できる人物であるのだな」
「そう思っていただけると助かります」
ストラーダさまはなにかを考えているようだった。私は生きた心地がしなかったが、表面上はいつも通りでいた。
「彼の助けた戦士達が、彼の元で一緒に活動したいというのだ」
はぁ?無理無理…
「聞けば、同じ作戦で助けられた者3名はイッセーという少年と共に暮らしているそうではないか」
「はぁ…、しかしながら、彼は私達とは違う組織の者です」
「我々とは違う組織とは?」
しまった。自分で追い込んでしまった…
「教会関係者ではないということです」
「まさか、悪魔とか堕天使か?」
ストラーダさまの眼力が強くなっている。
「いえ、違います。自分の欲で動く組織ではないです。そういう意味では、危険性はないです」
「彼と会いたい。セッティングをしてくれないか」
え?無理だって…
「彼は、日本に住んでいる高校生です。呼び出すことが難しいです」
「でも、君の依頼の作戦時には来てくれるのだろう?今回も作戦のうちだ。良いな!」
今週末に会わせるように命じられてしまった。さて、どうしよう?貰っていた会話用魔法陣の書かれた羊皮紙に念を込めて、発動させた。イッセーくんと会話した結果、今来るって…え?どうやって?…なんと、会話用魔法陣を利用して転移してきた。
「明日でGWが終わっちゃうから」
って…あぁ、日本では大型連休中だったのね。彼を連れて、ストラーダさまの部屋に向かった。今日の今日で驚いたのはストラーダさまだった。
「よく、いらしていくれた」
声には動揺が感じられる。
「さっき、依頼したばかりだったので、驚いている。どのようにして、ここに参ったのだ?」
「転移魔法陣ですけど…」
「君は魔法使いなのか?」
「違います。単なる人間です」
イッセーくんの眼力は、ストラーダさまを圧倒しているようだ。ストラーダさまの額には汗が滲みだしていた。
「君の組織というのはどういう組織なんだね?」
「うん?イリナちゃんパパ、どういったらいいのかな?」
私に振られてもなぁ…
「イッセーくんが、正しい道を歩めるように、サポートする組織かな」
「だそうです」
イッセーくんは、私に説明させた。
「君が正しい道を?君にとっての正しい道とはどういうものなのだ?」
「僕にとって?なんだろう?とりあえず、両親に迷惑をかけないで、親孝行することかな。その上で、平穏無事に生きることかと思います」
「それが、君にとっての正しい道なのか?もっと、人のために生きようとはしないのかね?」
「人のため?僕の両親は人ですが、それではダメなんですか?」
あまり、イッセーくんを追い込まないでください。
「力を持っているであれば、親だけでなく、もっと多くの人に尽くすべきではないか?」
「僕の生き方を否定されるんですね?では、僕達の敵で、悪の組織ってことですね」
イッセーくんの表情が変わってきている。
「我々は悪ではない。我々の敵を名乗るのであれば、君達の組織が悪ってことになるぞ」
「イリナちゃんパパ、僕達って悪の組織なの?」
「違う!イッセーくんは悪ではない。ストラーダさま、謝ってください。大事になる前に、お願いします」
「何を、いっている、紫藤くん。こんな子供になにができるというのだ」
あぁ、ダメだって…イッセーくんは、召喚魔法陣を開いて、ある人物を呼び出した。まさか…帝釈天さま…
「おぃ、貴様!イッセーを苛めているのは貴様だな」
ストラーダさまは、帝釈天さまの出現に完全にパニックに陥ったようだ。
「おい、魔物が出た。討ち取れ!」
施設内の全戦士に出撃命令が下った。
「俺を帝釈天って知っての狼藉か?」
イッセーくんは、龍門をいくつも開いた。
「おっちゃんは魔物じゃない。僕の知り合いを魔物呼ばわりするなぁ」
帝釈天さまは私の方を向いて
「ここは危険だ。帰るから」
って、転移していった。
出てきたドラゴンは、最上位クラスが多数…あぁ、イッセーくんも龍化した。3分もかからず、バチカンの施設群は瓦礫となった。戦士達を怪我させないように、建物を破壊しているように見えた。倒壊の際の土煙が収まるころには、イッセーくん達は帰還したみたいだ。
その後、私は駆けつけてきた教会の上層部に呼ばれて、事のあらましとケンカ相手を告げた。
「なんだと、帝釈天さまにケンカを売ったのか?」
「はい、あのスタラーダさまが間違った指示を出されました」
「ドラゴンが多数、目撃されているのは?」
「帝釈天さまと懇意にされているドラゴンチームにもケンカを売られましたから」
上層部の判断は速かった。バチカンが他の神格系と戦争って図式を避けたいからね。私と司教枢機卿のテオドロさまとグリゼルダとで謝罪をしてくることになった。まず帝釈天さまから。イッセーくんの助っ人として行ったので、イッセーくんが許せば、許すそうだ。
その際、帝釈天さまから注意事項として、イッセーくんを本気にさせないようにと、言われた。本気で暴走した場合、現状止めることが出来る者がいないと。これにはテオドロさまは驚いていた。理由を聞けば、帝釈天さまも1回屠られていた…
週末には、日本に着けた。私はテオドロさまをイッセーくんの家…いや、イッセーくん達の家の方へご案内した。イッセーくんの両親に心配をさせないことが、リリンとの約束の1つだったから。
テオドロさまは、玄関に入るなり、戦士の顔つきになられた。この家のオーラは尋常ではないレベルだから。私とグリゼルダが家の中に入ったのに、テオドロさまは玄関から動かない。
「紫藤さま、このオーラは尋常ではないですよ。なぜ、あなた方は無防備に入っていけるのですか?」
声が固いなぁ。
「無防備で入らない場合は、敵として認識されますよ、テオドロさま。我々は謝罪に訪れたのですから、敵意を持って交渉はできません」
「しかし…悪魔、魔…」
私は咄嗟にテオドロさまの口を抑えて、耳元でささやく。
「いいですか?この家で魔物という言葉はタブーです。決して口にされてはいけません」
私の眼力に負けて、テオドロさまは頷いた。
「イッセーくんは?」
私はそばにいたセラフォルーに尋ねた。セラフォルーはテオドロさまを睨んでいる。敵意には敵意だよな。
「転移の間へ」
わたしはテオドロさまを転移の間へお連れして、秘密基地に転移した。
---テオドロ---
紫藤さまは、この家に何度もいらしているのだろうか?家の構造を知っているようだ。私は彼に促されて、ある部屋に入ると、どこかへと転移した。
ここはどこだろうか?窓から外を見ると、空は見たことがない状況だった。まるで万華鏡のような、きらびやかな空模様だ。まるで、この世ではないみたいだ。
「ここはどこですか?」
紫藤さまは無言だった。
「こちらで、待ちましょう」
会議室のような場所に案内された。この場所の構造も紫藤さまは知っているようだ。私のガードとして、ついてきているはずのグリゼルダからは、まるで戦意を感じない。ここは戦意を持って身構えるとこではないのかな。得体の知れないオーラが数多く感じるこの場所では。
暫く経つと、少年と少女達が入ってきた。
「謝罪する気はないと判断していいのかな?紫藤さん」
紫藤さまの表情が固い。
「そうだね。ないのかもしれない。ここに至っても戦意を感じるしな」
紫藤さまは、相手の者と対等に話されている。まさか…
「どうしたいのだ?紫藤さん」
「テオドロさまには、我々と親交条約を結んでほしいけど…この戦意では無理かもなぁ」
我々って…紫藤さまはあちらの組織の者なのか?
「紫藤さま、裏切られたのですか?」
「裏切る?命令違反をしていているのはテオドロさまですよね?謝罪をしないといけないのに、この戦意では謝罪なんてする気ないですよね?あと、グリゼルダも我々の仲間ですよ。ここで、テオドロさまの味方は誰もいません」
私の置かれた状況は最悪だ。味方だと思っていた紫藤さまとグリゼルダさまが敵だったとは…
「戦うには不利ですよ。テオドロさま。この組織の戦闘力は最強ですから。味方に引き込むのが得策だと思います」
最強?天界の戦士よりも強いのか?
「天界の戦士に勝てば、友好を結んでくれるの?」
戦意もオーラを感じない一番弱そうな少年が言葉をかけてきた。