---イッセー---
精が果てた三人、イリナ、ゼノヴィア、リアスが朝風呂で意気投合したようで、聖剣泥棒を探しをリアス眷属でも手伝うことになったようだった。僕は、イリナとゼノヴィアの『強奪』した得物をコピーした上で、コピー品の方を返した。
その日の放課後、オカ研の部室にはイリナ、ゼノヴィアがいた。リアスから聖剣泥棒探しを手伝うことになったと、部員に伝えたのだが、木場の様子がなんか変だった。なにやら考え込んでしまって。
「木場、どうしたんだ?リアスの話に上の空みたいじゃん」
と、突っ込むと
「イッセー君には関係ないことだよ」
思い当たる節がある僕は、
「聖剣計画のことか?」
一瞬、はぁっとした木場。
「そうだったね。君は知っているんだったね」
「一人で抱え込むなよ。協力はするから」
「ありがとう、イッセー君」
少し明るさの戻った木場。イリナ達の話では、この街に潜入した神父が、皆殺しに合っているようだった。そこで、神父の格好をして街を練り歩き、敵を釣る作戦になった。
オトリは、木場、僕、イリナ、ゼノヴィアで、後方支援を朱乃ちゃん、白音が担当することになった。さっそく、街を練り歩く僕達。
しかし、なかなか出会えない。そろそろ、暗くなったので帰ろうかと思った、その時
「上から来るぞ!」
僕は上に向けて、『魔剣創造』を発動した。魔剣は上に向かって多数発射され、そのうちの何本かが敵に刺さった。
「痛いなぁ~。その能力はチートでしょ」
敵がほざいている。
「アイツは、はぐれエクソシストのフリード・セルゼンだ」
ゼノヴィアが敵の正体を告げた。
「ほぉ、僕の事を知っているようだね。君の死体を抱きしめてあげたいなぁ」
僕は如意棒を伸ばして、フリードの腹に突き刺した。
「ぐふっ…」
血反吐を吐いたフリード。その場に倒れた。
ゼノヴィア達が、動けなくなったフリードの傍に、注意深く近寄ろうとした時、上空からエネルギー弾が撃ち込まれて来た。僕は直ぐに『無価値』により、エネルギーの価値をなくして、淡い光へと変えた。ゼノヴィア達もエネルギー弾に気づいたのだが、その時、一瞬の隙が生じ、フリードがどこかに転移されてしまった。
上空から、声だけが聞こえる。
「俺は、コカビエル。フリードに、ここまでのダメージを与える戦闘にするとはな。お前らへ告ぐ。今夜0時、駒王学園のグラウンドで、この世の地獄の1頁目を見せてやる。是非、来いよ!ははは」
取り敢えず、部室に戻る。リアスにコカビエルのメッセージを伝えた。
「この学校で何をするつもりかしら?」
ソーナとその眷属達が転移してきた。
「リアス、私も協力するわ」
ソーナはリアスに共闘を申し出たのだが、ソーナ眷属が僕を睨んでいる。
「リアス、少し遊んできていいかな?」
僕の視線の先に気づいたリアスが
「ダメよ。彼女達も貴重な戦力なんだからね」
「はぁ?ガン付けて来ているのに、共闘なんかできないよ。背中から挿すのは好きだけど、刺されるのは嫌だからね」
「イッセー君に対して、そんな事をさせませんから、安心してください」
真っ赤な顔でモジモジしているソーナが、僕のシャツを掴んで、そう言った。
「じゃ、ソーナと遊んで来ていい?リアス」
「お願いだから、そういうのは、コカビエルを倒してからにしてくれる?」
「じゃ、倒したら、ご褒美にソーナと由良の二人と遊んでいいな?」
リアスを見て言った。リアスは溜息をついて。
「解ったわ。倒したら好きにしなさい」
と、許しが出た。納得できないのは由良かな?
「私は納得できません。なんで、あんなレ●プ魔に遊ばれなくてはいけないんですか?」
「青緑の髪の毛だと、アンダーヘアの色が気になるからだよ」
って、説明すると、顔を赤く染めていく由良。
「そっ、そんなの気にならなくて良い…」
「はぁ?聞こえないよ。罵声と同じ位、もっと大きな声で言えよ」
「うっ…」
その場で座り込んで泣いてしまった。なんで?
「やっぱり、許せない。この女の敵め!」
巡が刀を抜いて斬りかかってきた。僕は椿姫から奪った『追憶の鏡』を発動させ、巡にカウンター攻撃をした。その場で倒れる巡。
「巡は一般的な髪の毛だから、興味ない」
後方からエネルギー弾が放たれてきた。
「元ちゃんの仇よ」
エネルギー弾に対しても『追憶の鏡』を発動させて、花戒を倒した。
「もう、みんな止めなさい」
ソーナが自分の眷属を睨んだ。
「力を温存しなさい。学舎を守るのに魔力が必要なのはわかるでしょ?」
渋々頷いているソーナ眷属の面々。あっ、ペニーくんがキレた。女性にだけ効く媚薬効果のあるガスを発散させて、部屋に充満させていく。冥界スライムくん達は、部屋から女性が出られないように結界を張っていく。僕は木場だけを連れ出し、旧校舎を後にした。
「イッセー君、なんだい?」
「部室だとみんなに聞こえちゃうから」
木場は何を勘違いしたのか、顔が赤い…僕はそっちの趣味はないぞ。
「この世界のトスカの居場所はわかるか?」
「そういう話か…僕はてっきり…」
てっきり何だ?何か嫌な予感がするから聞かないけど。
「トスカはどこにいるんだろうな。施設では一緒だったけど…」
「施設の場所は?」
「なんでトスカを、見つけようとしているんだい。イッセーくん」
「今回の件で、お前達の仇が討てるなら、トスカにも参加してほしいから」
「ありがとう。心遣いに感謝するよ。でも、わからないんだよ」
そうか…そうだ、あの人なら、解るかもしれない。
「時間までに戻ってくるから、木場はここにいてくれ。頼むぞ」
木場を部室から遠ざけたままにした。
僕は天界に転移した。そして、ミカエルさんにお願いをした。
「聖剣計画で実験体にされたトスカって女の子を探しているんです。ミカエルさんの力で、どうにかなりませんですか?」
僕はミカエルさんに頭を下げた。
「イッセー君、頭を上げてください。すぐに教会に連絡して、ここに連れてきますので、少しだけ時間をください」
ミカエルさんは、早速、部下達にアレコレ命じた。少し待つと、ミカエルさんと少女、トスカが現れた。しかし、トスカは寝台で寝ていた。
「教会関係者が発見したときから、ずっと意識が戻らないそうだ」
僕は、『神器無効化』で、トスカの結界を除去した。そして、聖杯でトスカの生命力を上げた。軽く、オーラを撃ち込む。すると…
「それって、幻の聖杯じゃないか…」
大発見のごとく驚くミカエルさん。
「これは、僕の世界の物だから、差し上げられませんよ」
「そうだよね」
凹むミカエルさん。
「うぅ…」
トスカの意識が戻り始めた。僕はトスカの耳元で囁いた。
「イザイヤと今夜、仇を討ちに行く。トスカの力を貸してくれ」
頷いているトスカ。ミカエルさんにお礼を行って、トスカと共に木場の元に転移した。
「遅かったじゃないか、イッセー君♪ え?…まさか…その女性…」
「すまない。遅くなったけど、トスカを連れて来られたよ」
「トスカぁ~」
木場はトスカに抱きついた。僕はトスカの身体を、完全に木場に預けた。そして、回復魔法をトスカに施していく。血色がよくなるトスカ。
「イザイヤ…生きて逢えるなんて…」
これで、役者は揃った。