帰還~消えた夏休み
---イッセー---
朝起きると、右腕にアーシア、左腕に由良…なんで由良?僕は左手で由良の下腹部を弄った。あぁ、柔らかいアンダーヘアだ。右腕をアーシアの柔らかい二つの胸で構成されている谷間に押しつける。これだけで至福な時間だよ。
腹の上に誰かがいるみたいで、もぞもぞしている。リアスかな?布団から顔を出したのは、
巡だった…なんで?
「なんで、巡と由良がいるんだ?」
巡に聞いた。
「二人で夜這いしたの♪翼紗がねぇ、とても気持ちが良かったって言っていたから、興味持っちゃってねぇ」
おぃおぃ…
「私の事は巴柄って呼んでください♪」
「僕の事を女の敵って言わなかったか?」
「言いましたよ。でも、これからは私達もかわいがってくださいねぇ」
あれ?口説いたつもりはなかったけど…まぁ、いいか。
-----
放課後、部室に入ると、急にリアスが
「ちょっと、イッセー!どういう事よ。祐斗とあなたの二人でコカビエルを退治したんだって?」
木場の方を見ると、苦笑していた。
「だから、なに?」
「私達の立場っていう物があるのよ」
机をドン!と叩くリアス。
「立場?リアス達は、僕と木場との死闘の最中に何していたんだ?」
途端に、顔を赤らめるリアス。言えないよね。自慰していたなんって。
「あれ?言えないんだ」
俯き加減のリアスの顔を下から覗き込む。僕は見えない細さのラインを伸ばして、リアスのブラの中に潜入して、乳首を撫で回した。
「あぅ…あぁ…」
床にへたり込んだリアス。
「リアス、顔が赤いぞ。熱でもあるのか?」
彼女の額に手のヒラを当てた。
「熱なさそうだな…それより、夕べはどこにいたんだ?朝になっても、帰ってこなかったなぁ」
「え…それは…まぁ、色々とねぇ…」
モジモジしているリアス。そんなリアスを尻目に、朱乃ちゃんのカミングアウト。
「リアス、言えないわよねぇ。朝まで、私に調教されていたなんて。ふふふ」
え?朱乃ちゃんが…それはそれでショックだ。僕は1000ptのダメージを受けた気分だ。
そういえば、教会組は帰ったのかな?そんなことを考えていたら、校内放送で、僕は理事長室に呼ばれた。
-----
理事長室にはサーゼクスさんとアザゼルがいた。
「おい、殺し方が惨すぎねぇか?なにもミイラにすることないだろう?」
アザゼルが激しい口調で言ってきた。
「殺し方に惨くないって殺し方はないと想いますが」
「お前なぁ…」
「僕の名前はお前ではないですよ」
「なんで、あんなことをしたのかね?」
冷静な口調で、今度はサーゼクスさんが言ってきた。
「なんで?あれしか倒せる方法がなかったからです。援軍に来てくれないで、後からアレコレ言われるのは心外です」
「言ってくれないと援軍は出せないよ」
「それは、僕でなくてリアスに言ってください…お二方から凄い殺気を感じますが、ここでやりますか?」
滅のオーラがサーゼクスさんから放たれている。僕は滅の成分を『無価値』で、単なる心地良いオーラにした。
「滅のオーラで、僕を屠ろうとするのは反則でないですか?サーゼクスさん」
「お前、リアスに何をしたんだ?」
「僕は何もしていませんよ」
あぁ、シスコン魔王がキレているなぁ。なんでキレ…あっ、昨晩のことがバレたかな…サーゼクスさんの頭上に滅のオーラが球状となって、徐々に大きくなっていく。アザゼルは、僕の退路を断っているみたいに、背後で構えていた。
「どういうことですか?」
目の前のサーゼクスさんから、滅のオーラ玉が放たれてきた。僕はソレを『無価値』にして……え?できない…僕の意識は遠くなっていった。
------
意識が戻ると、僕の部屋にいた。改築後の部屋だ。今度はどんな世界に飛ばされたんだろうか?起き上がろうとしたが、深手の怪我を負っているようで、身体中が痛い。あぁ、滅のオーラをまともに食らったんだな。
『イッセーよ。『無価値』と『無効化』は相手の力がお前より遙かに上の場合、効果無い場合がある。完全の『無』ではないのだ』
ドライグ先生、先に言って下さい。そういうことは。『再生能力』で治ってきてはいるが、まだまだ時間が掛かりそうだ。
這ってベッドから出ようとしたが、あまりの激痛で意識が遠くなっていく…
目が覚めると、病室にいた。傍らには、リアスが僕の手を握りしめて、うたた寝をしていた。ここはどんな世界なんだ?僕は動こうと思ったが固定されていて、動けなかった。
「ドライグ、どんな状況なんだ?ここはどこ?」
『帰宅した魔王の妹に発見されて、冥界の医療機関に転送されたのだ。動けないようにしているのは、お前の為だ』
「帰って来られたのかな?」
『まだ、わからない』
---リアス---
帰宅すると、イッセーが帰ってきていた。全身がボロボロになって、片脚は千切れそうになっている。どんな相手と戦うとこんなになるのだろうか?急遽、お兄様に頼んで、冥界の医療機関に収容してもらった。
意識が戻ったみたいのイッセー。
「イッセー…だよね?」
「僕は…帰れたのかな?」
「……」
「あぁ、また違う世界かぁ…」
「ねぇ、イッセー。あなたはどの世界のイッセーなの?」
「凄く柔らかい紅色のアンダーヘアを持ったリアスの世界のイッセーだ…」
「そう…お帰り、イッセー♪」
そういと、リアスが抱きついてきた。
「おい、リアス、痛い…痛いよ~」
僕の意識は遠くなった。
------
次に意識が戻ると、申し訳なさそうなアザゼルと、心配そうなリアス、ソーナ、サーゼクスさん、グレイフィアさん、セラフォルーさんがいた。
「イッセー、済まない。おれのせいで、こんな目に遭わしちゃって…」
アザゼルが謝っている。
「リゼおじさんは?」
「ここには、呼べない。こんな君の姿を見たら、報復しようとするからね」
サーゼクスさんが答えてくれた。
「そうだね…」
僕は身に起きたことを話した。
「別世界の僕がイッセーくんをこんな目に…」
サーゼクスさんが驚いていた。いや、他のみんなのもだ。ほとんど無敵状態の僕が、こんな姿になるとは誰も想像していなかったに違いない。
「原因はなにかな?」
「あぁ、僕の浮気かな…シスコンな人だから…」
本人を前に、シスコン呼ばわりしてしまった。
「確かに、僕はリーアが大好きだからねぇ」
本人が納得されているからいいかな。
「私はイッセーの浮気なんか気にしないから。その代わり、最後には私の元に帰ってきてね」
リアスからの有り難い言葉。
「戻って来られて…良かった…」
無残な姿で発見されてから、1ヶ月も入院した僕。退院したら、夏休みは終わっていた…
------
右足の傷が深く、再生するのに時間がかかるみたいだ。再生能力を鍛えないとダメだな。今度、リゼおじさんに相談してみよう。
夏休み終わりの始業式。僕は松葉杖を片手で、登校してきた。片瀬、村山と、イザイヤ、トスカ達と登校だったけど。そうそう、別世界での情報を元に、イザイヤは木場祐斗にトスカは木場祐子に改名した。で、二人とも同学年なので、学校内では双子の兄妹ということになった。
「まだ、痛むかい?イッセーくん」
「痛いよ。祐斗に痛みを分けたいよ」
宿題の提出…なにも出来ていない。夏休みは入院で終わった感じだから。そのおかげで、補習決定だぁ~アザゼルを恨んでやる。
放課後、部室に行く。みんなが僕の退院祝いをしてくれることに。
「本当は私を食べてほしいけど、その身体では無理ねぇ」
って、リアス。うん、無理だよ。性欲が痛みに負けているもの。
「いつか、あの世界のサーゼクスさんにリベンジしてやる!」
「って、その世界に行く能力ないでしょ?」
リアスに指摘され、凹む僕。
「その通りです…」
いつか、リベンジをしてやる。あの世界を征服してやるんだ…無理無理って、ドライグとペニー君からもツッコミが入ったことは内緒。