---イッセー---
防御はこれで良いはずだ。次は攻撃の強化…聖剣が6本だと持ち替えるのが大変だな。エクスカリバーって、これで全部かな?
秘密基地の図書室に転移した。ここには、リゼおじさんとアザゼルがメインになって集めた、色々な情報が書かれた書物、データ集が保管されている。
元々1本のエクスカリバーから、7本が作られたとある。あと1本。どこに有るのだろうか?残りの1本が欲しいと念じると、手に見慣れない剣が握られていた。あれ?
『イッセー、お前は凄いな。『強奪』が禁手化して『未知なる収集』になったぞ』
「『未知なる収集』って?」
『見た事無い物をどうしても欲しいと念じれば、それを強奪できる能力だ』
「じゃ、これって最後の1本かぁ。この7本を1本に戻すのはどうすれば良いのかな?」
ドライグが神器、ペニー君が能力の詳細を調べ始めてくれた。
『イッセー…お前は異常だよ』
うん?ドライグが興奮している。なんだろう?
『神器は宿主の思いに応えて進化するが、こんな進化は聞いたことがない。『万物創造』が聖杯と融合して『神の領域』に禁手化するみたいだ。神様で出来ることは全て、イッセーにも出来るようになる』
「はぁい?2段進化できるんだ…」
7本の聖剣に『元に戻れ』と命じると、1本の聖剣、真なる聖剣になった。すげぇ~。でも、これの鞘ってないのかな?これも念じると.鞘が出来た。聖剣を収納するとぴったり収まった。書物で調べてみると『魔法の鞘』って言われているらしい。この鞘を身に着けていると、傷を受けない魔法が掛かっているって。おぉぉぉぉすげぇ~
対悪魔用の武器は手に入れた。次は対堕天使用だな。堕天使の弱点かぁ。天使は堕せば良いから、欲を持たせればOKだけど、堕天使はなんだろう。書物を調べていく。うん?天使は暗闇も弱点なのか。堕天使は闇も光もOKだよな…あっ、そうか。欲を持たなくすれば、良いのかな。そうなると『無価値』が有効かな。あっ、違うなぁ。魂を浄化すれば、堕天状態が解けるから、その後に暗闇攻撃で屠れるみたいだ。ふふふ。
僕は、書物のとあるページに書かれている剣を、物凄く欲した。すると、手に剣が握られていた。
「アスカロンげっと!」
『おい、それはドラゴンキラーだぞ』
「解っているよ。だから、聖杯で特性を堕天使・天使キラーに変更だ。対ドラゴン用の武器は排除しておかないと危険だからね。あっ、これも鞘がないなぁ…」
『イッセー、ソレを俺に当ててみてくれ。籠手に収納してみる』
ドライグの籠手を出現させて、アスカロンを当てると、吸い込まれて行った。
『必要な時に装備できるようにしたから』
「ありがとう、ドライグ。これでリベンジへの準備は出来た」
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自分の部屋に戻ると、リアスが待っていた。
「イッセー、言って置きたい事があるの。もしお兄様が、別世界のようにイッセーに何かをしたら、今後『お兄様』と呼ばずに『魔王様』って呼ぶって、通達したわ」
それって、お兄さんの一番の弱点を突いた攻撃じゃん。
「あとねぇ、もしイッセーが死んだら、私は自分の力で滅するからね」
それだと…
「なぁ、それだと、死んだ後に一緒に成れないぞ」
「え?なんで?」
「滅したら、魂も滅されて、天国にも地獄にも行けないし、地縛にも浮遊にも成れないからな」
「あぅ…」
凹んでしまったリアス。そんなリアスを後ろから抱きしめる。
「大丈夫。リアスより長生きするから」
って、耳元で囁く。
「もう!」
怒って頬をふくらませた彼女の耳に、ふぅ~っと息を吹きかけ、耳たぶを舐める。
「あっ…怒っている時に、ソレは反則だよ」
耳たぶから耳全体を、そして、首筋、胸元を舐めて行く。
「だから、私は怒っているんだから…」
見えない位細いラインで乳首を、弄ぶ。
「イッセー…ダメだって…怒って…あぁ、いい…」
ラインは便利だ。服を脱がさなくても、いじり倒せる。ぴくってして、達してしまったリアス。乳首だけで…なんか損した気分。
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準備は出来た。リアス達は修学旅行に出かけて、時は満ちた。さて…
---シスコン兄の世界 イッセー---
無事にシスコン・サーゼクスの世界に戻れた。夜中の駒王学園の方から多大なオーラを感じたので、向かってみる。旧校舎のギャスパーの部屋から白音のオーラを感じたので、ちょっと寄り道。
「イッセー、逃げないでちゃんと戦いなさい!」
リアスの怒声が聞こえる。僕はリアスに声をかける。
「僕は逃げてないよ。リアス」
リアスは僕の顔見て、いきなり抱きついてきた。
「良かった…生きていたのね…」
「戦況はどうなんだ?」
「あ…あの魔術師達を殲滅して」
「了解!!」
僕は、力を解放して漆黒に紅の鎧を装着した。魔術師達から放たれる、魔法の数々をダメージだけカウンターで返していき魔力は吸収していく。あっという間に殲滅できた。
縛られていた白音とギャスパーを解放してあげた。
「リアス、アザゼルとシスコン・サーゼクスはどこだ」
「まさか…」
「そうだよ。あの二人を屠りに戻って来た。リアス、言えよ!」
「何も屠ることは…」
「はぁ?お前のバカ兄貴に全力の滅の玉を喰らって、僕は夏休みを棒に振ったんだからな#」
その時、グラウンドの方から、爆発音が聞こえた。僕はグラウンドへと向かおうとした。が、リアスに腕を捕まれた。
「お兄様を屠るといのなら、行かせる訳に行かない」
リアスの顔は見るに耐えないくらい苦悩していた。僕と兄を天秤にかけて考えた結果なんだろうな。
「ジャマする奴は誰だろうと屠る。その為に僕は準備してきたんだ。リアス、放せよ。お前を傷つけたくない」
リアスは、腕だけでなくて、僕の身体に抱きついてきた。
「お願い。お兄様のしたことは、私が償いますから、許してください」
う~、どうしようかなっと心が揺れ始めた時
「おい、部長から離れろ。テロリストめ!」
うん?この世界の僕か?『強奪』で赤龍帝の籠手を奪うと、ドライグに変化が…
『もう1匹の自分と融合できたぞ。イッセー。俺も至った。相手の防御能力を透過できる能力が使えるぞ』
「ドライグバージョン2って感じ?」
『暴れようぜ、相棒!』
「あぁ。おい、この世界のイッセーよ。お前の属性を人間にしてやった。死にたくなければ、ここから立ち去れ!」
僕は、この世界のイッセーから奪った『兵士』の駒を全部投げつけた。
「え?なんてことをするのよ」
「リアス、僕のジャマをした以上、僕の敵だ。こうしてやる」
リアスを全裸にして、十字架へ磔した。
「残りの3名はこうだ」
3人の時間を止めてあげた。これで怪我させないで済むだろう。僕はグラウンドに急いだ。
グラウンドの上空には無数の転移魔法陣が出現していて、魔法使いが続々と魔法を撃ちながら、降下してきている。転移陣より更に上空で、アザゼルと悪魔が戦っているようだ。
僕は龍門を開き、アジ・ダハーカを召喚した。
「アジ、魔法使いを食べてもいいから殲滅して」
アジは嬉しそうに頷いて、魔法使いを次々に捕食しながら、魔法を撃ち込んでいく。僕は、アザゼルの元へ向かった。
アザゼルがラインみたいな物に繋がれていたので、断ち切る。
「見つけたぞ!アザゼル!」
僕の声を聞いて驚くアザゼル。
「お、お前、生きていたのか」
「誰だ、こいつは…」
醜い顔の悪魔の女がアザゼルに尋ねた。
「サーゼクスの滅の巨大な玉を喰らって生き延びた化け物だ、カテレア」
「まさか…」
僕は真なる聖剣で、悪魔の女を縦に一文字に切り裂いた。右半分と左半分の2つのパーツに分かれた女悪魔が落下していった。
「これで、一騎打ちできるなぁ。アザゼルよ」
「その鎧はなんだ…」
「僕の力を完全に解放した鎧だよ。ふふふ。まさか、アザゼルが神器持ちとは知らなかったよ」
僕はアザゼルに聞こえない様に呟いた。『強奪』
アザゼルの鎧は解除された。僕はアスカロンに持ち替えて、アザゼルの翼を根元から切断して、聖杯で種族変更させた。
「アザゼル、ばいばい!今、君の種族は人間だ。この高さでは助からないだろうね」
叫び声を上げて、落下していくアザゼルを尻目に、シスコン兄を探すことにした。
シスコン兄を探している僕に向けて、魔力弾が放たれてきた…が、カウンターでダメージをそのままお返しした。
「ぐっふっ…」
魔力弾が放たれてきた方向をみると、血反吐を吐いているヴァーリがいた。アレも貰っておこう。『強奪』と唱えると、ヴァーリの鎧は解除されて、落下していった。地面に直撃する前に、悪魔の羽を展開して空に浮いた。
「よぉ、弱虫ヴァーリよ」
「なんだとぉ、貴様は誰だ。アルビオンをどうした」
「貰ったよ。あの程度で血反吐を吐くなんて、お前では宝の持ち腐れだろ?単なるハーフ悪魔じゃもったいないよ」
「お前は何者だ?」
僕は念話でアジに許可を出すと、ヴァーリは僕が答える前にアジに丸呑みされた。
「アジ、一旦帰って!デカイから的になりそうだよ」
「了解!!」
さてと、シスコン兄はどこかな?
---シスコン兄の世界 アジュカ---
まさか、このタイミングで彼が戻ってくるなんて…天使、悪魔、堕天使の3勢力による和平会議中にテロリストに襲撃されたのだが、このタイミングで乱入してきた。見た事のない漆黒に紅の鎧を纏って。
サーゼクスを探しているようだ。向かってくる者だけを屠っていて、なるべく被害を出さないようにしているように見える。
「ファルビウム、どうするんだ?」
「アイツは、ここにいないからなぁ」
「彼と交渉をしよう。セラフォルー、頼んで来てほしい」
「なんで、私?あのイッセー君は怖いよ~」
「セラフォルーは、外交担当だろ?」
「そうだけど…しくしく」
セラフォルーが彼の元に近づいて行った。
---シスコン兄の世界 セラフォルー---
怖いけど、イッセー君の近くまで行った。
「イッセー君と和平を結びたいんですけど…」
「シスコン・サーゼクスと交換だ。アイツを、ここに連れて来い!」
「サーゼクスちゃんは今入院中です」
「なんで?」
怖いよ~。このオーラは怖すぎる。
「リアスちゃんに、貴方が戻るまで『お兄様』って呼ばないって言われて…心が折れたみたい…」
「はぁ?なんだそれは?僕は何のために努力したのだろうか??冥界の医療施設にはいるんだな?」
あっ、まさか…私は無我夢中で彼に抱きついた。
「行っちゃダメだよ。医療施設には、関係ない者がたくさんいるんだから」
「抱きついても転移はできるんだよ、お姉さん」
そうだったね…一瞬、光に包まれて。私達は冥界の医療施設の前にいた。彼が『強奪』と言うと、地面にサーゼクスちゃんが転がっていた。
「やっと会えたなぁ、シスコン・サーゼクスよ」
「イッセー君かい。これでお兄様と呼んでもらえるな」
元気に成っていくサーゼクスちゃん。あっちゃ~。ダメだよ。あぁ。イッセー君の手に剣が握られていた。
「こんなふぬけを殺してもしょうがないなぁ。これで許してやる」
イッセー君が指を鳴らした。何をしたの?
「シスコン・サーゼクスさん。貴方を人間にしました。せいぜい、余生をお楽しみください。あ、そうそう人間の寿命ってせいぜい70位です。今、おいくつでしたっけ?ふふふ」
一瞬、サーゼクスちゃんの目が点になったのを見たのを最後に、サーゼクスちゃんはミイラになって、風に吹かれて灰になり、風に乗って灰すら無くなっていた。
「なんで、あんなことしたのよ!イッセー君」
「では、なんで僕は、駒王学園の理事長室で、瀕死の重傷を負わないといけなかったんですか?」
「それは、サーゼクスちゃんの勘違いだよ」
「はぁ?勘違いで瀕死の重傷を負わせて、償いはないんですか?」
「いや、それは…」
「悪魔至上主義ですか?」
「違うよ。君がこの世界からいなくなったからだよ、イッセー君」
淡々と言葉を返してくるイッセー君が怖い…全身鎧を纏っているので、彼の表情や目つきを直視することがないのは幸いかもしれない。
「はぁ?この世界に、あのまま残っていたら、僕は塵も残さずに消滅していたと思いますよ。セラフォルーさんもリアスも、それを望んでいたんですか?」
語気が強く鋭く成ってきている。あぁ、私も死ぬかもしれない。これが死を感じさせるオーラってやつねぇ。なにげにパンツが冷たいよ~
「じゃ、さようなら、セラフォルーさん。もうこの世界に来ることは無いです」
彼は私を傷つけることなく、この世界に絶望して、元の世界へ帰ってくれたのかな?私はその場に座り込んだ。あっ、腰が抜けた…