---イッセー---
リベンジを果たした僕は、ギャスパー部屋に戻った。止めた時間を動かし、リアスを自由にして服を着せた。
「リアスは、僕が消滅すれば良かったって思っているの?」
「そんな訳ないわ。あなたと一緒にいたいんだから。なんで、そんなことを聞くのよ?」
リアスは大きく目を見開き、僕を見ている。
「セラフォルーさんにね。君のお兄さんの滅の力で、僕が死ねば良かったみたいなニュアンスの事を言われたから」
「私は…貴方が大事です。でも、あなたはお兄様に手を掛けたのよね?」
「リアスが望むなら、彼を生き返らせても良いよ。その代わり、僕に関わった記憶は消す」
「嫌!」
叫びながら、僕に抱きついてきたリアス。
「私が償うから、お兄様を生き返らせてください。私を貴方の世界に連れて行ってください。一生掛けて償いたいです。イッセー、あなたと離れたくない」
僕の世界?種族を変えて名前を変えれば、可能かな?まったく同じだと、ドライグみたいに同化しちゃうだろうけど…
「わかったよ。リアス。その願いを叶えよう」
僕は目の前にサーゼクスの身体を作り出し、魂を戻し蘇生させて、彼の時間を止めた。
「僕がこの世界からいなくなれば、この男の時間が動き出すようにした」
僕はリアスと距離を取った。
「お別れだ、リアス!」
僕が転移しようとした瞬間、僕の転移陣の機能が停止した。
「あれ?」
「僕がイッセーさんの転移魔法陣だけを止めました」
ドヤ顔のギャスパーが、僕に理由を告げた。あっ、そういう使い方有りだな。
「イッセー先輩、私を連れて行ってください。もう一人になるのは嫌です」
小猫ちゃんが僕に縋り付いた。
「イッセーさん、私も連れて行ってください。寂しい夜は辛いです」
アーシアが僕の胸に飛び込んで来た。
「私達3人をお持ち帰りしなさい」
はぁ?無茶な命令を下すリアス。う~みゅ…
「木場達、眷属はどうするんだ?」
「ソーナの眷属にしてもらう」
う~む…どうしよう…このままお持ちすると、同化しちゃうなぁ…なるべく希望は叶えてあげたい。もうここへは来ないと思うし。
僕はあることを念じると、知らない女性が目の前に現れた。その女性をみるギャスパーの顔が…
「ヴァレリー?ヴァレリーだよね?」
うれし泣き状態のギャスパーが女性を抱きしめた。
「ギャスパー?ギャスパーなのね」
ギャスパーの大事な人と念じてみた僕。人物まで手に入れられるのか…
「木場にはトスカ、朱乃ちゃんには朱璃おばさんがいる。ギャスパーも一人でなくなったし。3名はソーナの眷属になってあげてよ」
僕が念じると、3人に入っているリアスの駒とソーナの駒が4つずつ転移してきた。そのうち、ソーナの駒だけをリアスに手渡した。
「ソーナの駒だ、3人に入れてやってくれ」
「え?でも…」
自分の駒でないので躊躇しているようだ。
「早く、ソーナがここに来る前に、この世界から離脱するからな」
リアスは頷き、覚悟を決めて、ソーナの駒を入れていった。
「次に、アーシア達には、僕の駒を入れる」
「この駒は?」
「ドラゴンの駒だ」
駒をアーシア、小猫、リアスに入れた。
「同じ存在が同じ世界にいると、同化して1つになってしまうので、小猫とリアスを変える」
小猫を白い龍、リアスを紅い龍にした。驚いているみんな。早くしないと時間がない。
「木場、朱乃ちゃん、ギャスパー。頼む時間を稼いでくれ」
「「了解!!」」
三人は部屋の外に出て、時間を稼いでくれるみたいだ。
「次は、小猫の名前は小猫にする。僕の世界の方は白音と呼んでいるから。リアスはリーアと名前を変える。いいなぁ」
「「了解!」」
「アーシアは、僕の世界でまだ逢っていないから、同一化しても問題ないから、そのままな」
「はい、わかりました」
「リーア、小猫、その状態から人化してみて」
才能はある二人だったので、すんなり元の姿に人化できた。
「三人共、僕の傍に近寄ってくれ」
三人が僕と密着した。そして、転移…自分の世界への帰還…無事に秘密基地に着いた。
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別世界からお持ち帰りしたと、僕達の家の住民に連絡をした。幸い、リアスは修学旅行でいないので、混乱は少なめかな?
でも、結果は同じだった…セラフォルーさんからの連絡で、リアスとソーナとセラフォルーさんが転移してきた。お持ち帰りトリオには僕の部屋で待ってもらうことに。
「イッセー、何をお持ち帰りしたのかな?」
リアスの目がいつになく鋭い…
「イッセー君、どういう事か説明してください!」
いつになく、ソーナが怖いんだけど…
「お願いされて…問題をいくつか解決して、お持ち帰りしました…」
「「だから、何をお持ち帰りしたの?」」
今日の二人は迫力が満点だ。僕がタジタジになるくらい。
「あちらの世界の…リアスと小猫とアーシア…」
「はぁ?」
リアスが怪訝な顔をしている。それはそうだろう。自分をお持ち帰りされたんだから。
「ちょっと待って、イッセー君。まさか、あちらの世界のリアスをお持ち帰り?」
「そうだよ。一生かけて償いたいって…」
「何を?」
「彼女のシスコン兄の愚行をさぁ…」
「…」
「あとの二人は、一人でいるのがつらいって言われて…」
三人の怒りのオーラにタジタジな僕。
「もう、あきれた人ねぇ。でも、その性格嫌いじゃ無いんだよ。困っている人には手を差し伸べてしまう性格…」
リアスはあきらめた顔で、僕を見ている。
「そうね。イッセー君のその悪い性格は、助けを求める者には救いの手だものね」
ソーナもやれやれってあきらめ顔だ。
「あちらの世界のリアスちゃんを連れてきて、あちらの世界は大丈夫なの?」
セラフォルーさんが心配そうに話しかけてきた。
「たぶん…まぁ、もう行くことないから知らないけど、リアスの残された眷属はソーナの眷属にしてきたし」
目の前の三人は溜息を吐いている。まぁ、そうだよね。
「この世界のリアスと白音が同化しないように、種族を龍にして来たから、戦力アップかと。あと、リアスの妹、白音の妹として学校に通わせようかと…」
説明は一応したので、ご対面してもらった。あら、瓜二つだな。
「鏡を見ている気分…」
「全裸になると違いはわかるよ。リアスの方が、アンダーヘアが細くて柔らかいから」
リアスとリーアの顔が真っ赤になった。
「「そういう事を人前で話すな~」」
二人同時に言うとステレオみたいだなぁ。
白音と黒歌も呼び出し、ご対面をしてもらった。
「白音が二人…」
滅多に驚かない黒歌が驚いて固まっている。
「白音は白音、あちらの白音は小猫って呼ぶからね。あと、リアス、あちらの方をリーアって呼ぶから、間違えないようにな」
「お兄様とお父様、お母様に説明してくる…」
肩を落としてリアスが転移していった。グレイフィアさんはいいのかって、言おうとしたのだが、既にいらしていた。
「イッセーくん、やることが大胆だから。リーア、よろしくね♪」
リーアはグレイフィアさんに頷いた。お持ち帰りされた三名も、目の前で展開している事態に戸惑っているみたいだ。
「ここはどこなんですか?窓の外の風景が万華鏡みたいに綺麗です」
アーシアが不思議そうに聞いてきた。
「ここは次元の狭間にある、僕の秘密基地だよ」
ここの場所を教えてあげた。アーシアと雑談をしようと思っていたら、突然ミカエルさんも転移してきた。
「突然、魂の数が増えたのを確認したから…そういうことかぁ」
僕の頭に手をかざして、僕の記憶を見て納得してくれた。