※この作品はR-18です。

リゼヴィムの楽しみ   作:もっち~!

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ルシファー城入城

---イッセー---

 

リゼおじさんが機関車を整備している場所に行ってみた。

 

「イッセーたん、ごめんね。起動しないんだよ、コイツ」

 

おじさんは機関車を指差して凹んでいた。僕は、何気なく操作室に入り、アレコレを触っているうちに、ビープ音が鳴り響き、

 

「システムを再起動しております。ルシファー様、おかえりなさい」

 

って、音声が聞こえた。

 

「あぁ、僕ちゃんはルシファーとして認められなかったのね。さすが、僕ちゃんのイッセーたんだ。凄いわ」

 

おじさんは明るい表情になった。

 

「僕をルシファーとして認識したの?」

 

「そう、イッセーたんはルシファー家の跡取りとして、認識されたんだよ。ちょっと悔しいけど、嬉しいよ、イッセーたん」

 

おじさんが、僕に抱きつき喜んでいる。

 

「これで、明日出発できるよん♪」

 

いきなり、明日か…まぁ、いいっか♪

 

 

------

 

 

翌日、僕とアーシアとシーグヴァイラと、昨日連れてきてトランクに詰めている青髪ことゼノヴィアの4名で、こっそりと、プラットホームまで移動した。

 

すでに執事のユーグリット兄ちゃんとヴァーリ、あとリゼおじさんが待っていた。

 

「ごめん、遅くなって」

 

「遅くないよ。この列車はイッセー君の専用列車だから、君次第で良いんだ」

 

執事の服がぎこちないユーグリット兄ちゃんが言った。ヴァーリは副城主として、お城が機能したら、お城に残って維持、管理してもらうことにした。ヴァーリ本人も納得済みである。

 

列車に乗り込んだ僕達。すると車窓から、サーゼクス兄さんの家族一同が見えた。グレイフィアさんは、俯いた姿で顔は見えない。

 

窓を開けて、僕はお兄さんに

 

「見送りありがとうございます」

 

って伝えて、窓を閉めて手を振った。窓を絞めると、外の雑音が聞こえなくなるんだな。お兄さんは口をぱくぱくさせている。なにか言っているみたいだけど、まぁいいか。

 

「あぶねぇ…俺はセーフだったよ」

 

って、アザゼルは乗り込んでいた。

 

「俺達もセーフだ」

 

って、アジュカさん、ファルビーさん。

 

「特権乱用して、乗っちゃった」

 

って、ミカエルさん。え?いいの?

 

「ミカエルさん、冥界へ行けないんじゃ…」

 

「大丈夫、冥界で会議あるからって、来たからね。お城も見たいし、1泊したら帰るよ」

 

うっ、それはもろに特権乱用ですよ。

 

みんなで車両を見て回る。

 

「さすがに、最近のと違って装飾がすごいなぁ」

 

色々な装飾が、いたる所に飾ってあるというより、当然のように置いてある。

 

「天使像とかもあるし、来て正解だったよ」

 

ミカエルさんのいう通り、禍々しい物もあれば、聖なる物もあり、見ていてあきない。

 

「お食事の準備ができました。食堂車の方へいらしてください」

 

アナウンスが入った。ヴァーリの声だ。

 

みんなで食堂車に移動した。食堂車は他の車両に比べると、シンプルだ。のんびりと食事ができそうなスペースになっていた。装飾品も少なめで、代わりに車窓が大きめであった。

 

外を見ると、カメラを構えた天使、悪魔、堕天使がたくさん群がっていた。

 

「あんなに(鉄)っているの?」

 

「あぁ、あれは、多すぎるな。歴史ヲタとかメカヲタとかもいるようだ。うん?なんで、シェムハザが…あいつ、仕事はどうしたんだ?」

 

アザゼルもだろう、仕事いいのか?総督さんよ。

 

食事が運ばれてきた。おいしそうなフルコースだ。でも、疑問が…料理を運んできたヴァーリに聞いてみた。

 

「料理は誰が作っているの?」

 

「元ルシファー家の料理人の者達が、戻って来てくれて、作ってくれている。この列車が…この運行している列車に必要な人材だって、今朝乗り込んで準備してくれたいたんだ」

 

「そうかぁ。初代ルシファーさんってすごい人だったんだな」

 

「そうだね。僕の祖先が誇れる人で良かったよ」

 

あぁ、リゼおじさんでは誇るにしてはホコリが多いもんね。ははは

 

食事が終わると、コーヒーをサーブしに来たユーグリット兄ちゃんが、

 

「食事の後は、遊戯車両で、食後の一時をお楽しみください」

 

って、まだぎこちない執事の服装。でも、段々と執事らしくなっていくんだろうな。珈琲を飲み終えると、遊戯車両に移動した。

 

あぁ、昔の遊戯だものな。僕の遊べる物はなかった。ビリヤードやチェス、ダーツなど古典的な物しかなかった。でも、お客さんが群がったのはバーカウンターだったりする。お酒飲める人は良いんだろうな。窓をふと見ると、この車両は小さな丸窓だった。ゲームに集中するための配慮だとか。

 

お酒の飲めない組は、色々な車両を探検した。これといって、興味を引く部屋はないなぁっと思っていたら、拷問車両があった。おぉ…でも、ここの拷問器具は、本当に死んじゃうようなヤツばかりで、プレイできそうな物がなかった。

 

「ルシファー家が再興できたら、イッセーたんの列車を作るからね」

 

リザおじさんが提案してくれたらしい。そういう計画も復興計画に練り込んであるそうだ。がんばって再興させよう。

 

昨年よりも冥界までの時間はかかった。最近の列車のような速さよりも、乗り心地、滞在価値を大事にしているそうだ。

 

朝、出発して夕方近くに、ルシファー城の地下ホームに着いた。驚いたことに、ホームには出迎えてくれる者がたくさんいた。

 

「昔、ここで働いていた者たちだよ」

 

って、ファルビーさんが教えてくれた。やっぱり、初代ルシファー様は偉大で尊敬できそうな悪魔だったんだなって、再認識した僕。うん?出迎えの者達の中にサーゼクスお兄さんとリアス、セラフォルーお姉さんとソーナを見つけた。見なかったことにしよう。

 

列車の扉が開いて、列車から降りると、赤い絨毯が敷かれていた。僕達はその上を、威風堂々と歩いて行く。時折、リザおじさんに言われて、みんなに手を振ったりをして、城内に入城していった。

 

城の中は、悲惨なくらい、荒れているんだろうと思っていたら、機能しているお城のようにきれいだった。僕とリゼおじさん、アーシア、シーグヴァイラは当主の間に通され、お客様達は、客間に案内されたようだ。

 

「おじさん、すごいね」

 

「僕ちゃんが幼かった頃は、もっと使用人がいたんだけど。まぁ、みんな年寄りだな」

 

「僕、がんばって、再興するからね」

 

「無理は禁物だよ。イッセーたんのペースで良いから」

 

「旦那様、お帰りなさい。女中長に抜擢されましたカテレア・レヴィアタンです」

 

「イッセーたん、君が旦那様だからね」

 

耳元でリゼおじさんが教えてくれた。リゼおじさんじゃないのね。

 

「今後、お家が再興できたら、更にこのお城を維持してくださいね」

 

と、僕が声をかけると

 

「わかりました」

 

一礼をして、この場を去って行った。

 

「旧魔王派の働き口として、この城の働き手を募集するよん」

 

「平和な冥界にしようね、おじさん」

 

頷く、リゼおじさん。

 

明日から復興のために働こうっと。

 

 

 

あっ、青髪をトランクから出すのを忘れていた。

あっ、青髪に食事を与えるのを忘れた。

 

青髪をトランクから救出した。夕食会へは連れて行くと伝えたが、覇気を感じないくらい窶れていた。医務室に連れて行くと、当分の間、入院となった。

 

 

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