ルシファー家復興
---イッセー---
こっそり裏で流通させた『タコと美女』は、大当たりした。製造元に辿りつけないように、ユーグリット兄ちゃんに販売ルートはまかせた。
「イッセー君、次回作はあるのかな?続編希望って声があるんだけど」
ホクホク顔のユーグリット兄ちゃん。
「う~、すぐには無理です。相手に撮られたって悟られないようにしないと、いけないし」
「あぁ、そうだったね。バレたら、お家復興が難しくなるかぁ。また、よろしくね♪」
一時的な収入にはなるけど、継続的な産業にはむかないなぁ。さて、どうしようかな。悩んでいる僕の所に、シュウさんがいたした。
「地質調査が終わったよ。何も埋まっていなかった」
シュウさんから領土内の地質調査の結果がもたらされた。
「何もないんですか?」
「何もない。これってすごいことだよ。多少不純物があっても良いのに、それすら何もない均一密度の岩だ」
「資源にはならないんですね…」
「資源価値はないけど、頑強な地盤ってことで、デカイ構造物は頑丈に作れるぞ」
「おっしゃっている意味が…」
「デカイ競技場が作れる。それを中心とした街が作れるってことだ。観光資源にできる可能性が大だ。例えば、レーティングゲームのようなチーム戦ではなくて、個人戦の競技場を作り、参加者養成の学校を創ったり、ホテルなどを作るんだよ」
「建設費がないですが」
「協力するよ。僕の創造の能力で作れば、設計費用くらいしかかからないよ」
おぉ、その手があったんですね。
「ここは交通の便が不便だから、鉄道を引けばよい。あの初代ルシファー車両を走らせれば、運賃を稼げると思う。あの車両に乗りたい者はたくさんいるし、多少高めな設定でも、乗るとと思うよ」
観光資源かぁ…確かに、あの車両にサーゼクスお兄さんが、乗りたがっていたものね。天界のミカエルさんですら。この土地に来る目的…あの車両での旅。良い案だ。あとは宿泊施設があれば、もてなせるし。
「宿もルシファー城と同じで、岩山をくり抜く方式だと、味があると思う」
「お願いします。競技場を作ってください」
「宿は、イッセー君の方で作ってね。たぶん。魔力で削れる岩なんだと思うから」
こうして、ルシファー領の観光資源作りの計画が始まった。リセおじさん、ユーグリット兄ちゃんも良い案だといい、僕の留守中も手の空いている者で、ホテル作りをしてくれるようである。
アジュカさんにソロ戦専用の競技の話しをすると、ルール作りや運営方法など、レーティングゲームで培った経験で協力をしてくれるそうだ。
新規路線の敷設に関しては、大公アガレスさんが書類作成を手伝ってくれるそうだ。大公アガレスさんも乗車したいみたいで、すごい乗り気だ。
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夏休みの後半には、レーティングゲームデビュ直前の若手の為のパーティーが、開かれるらしい。
招待されているのは、リアス、ソーナ、シーグヴァイラ、サイラオーグ、あと知らない者2名のようだ。僕は関係無いな。
「関係ないってことはない」
リアスが僕に言い放った。
「なんで?招待されていないけど」
「はぁ?あなたは、私の眷属でしょ?」
あ…忘れていた。そうだった。僕達はリアスの眷属としてレンタルしていた。
「それはリアスの眷属として参加ってこと?」
「そうよ。理解が早くて助かるわ」
「そうだよね。リアスには眷属いないものね」
「あぅ…それは内緒でしょ」
リアスが困った顔になった。そこで、追い打ちをかけた。
「口止め料は?」
「はぁ?」
「ないなら、シーグヴァイラの眷属で出ようかなぁ…」
「えっ…それは、困るわ」
僕の視線を感じたのか、リアスは着ているモノを脱いでいく。
「私の身体を自由にしていいわよ」
久しぶりに、リアスの柔らかい紅髪のアンダーヘアと戯れる。
「落ち着くなぁ」
「なんで、そこしか興味を示さないのよ!」
「だって、リアスのここが一番寝やすいんだぁ…」
アンダーヘアに頬ずりをする。
「お願いだから、寝ないで…寝ないでください」
「ダメなの?」
「他にもいじり倒す場所があるでしょ?」
「ない!」
「はぁ?全裸の女性を前にして、それはおかしいわ」
「だって、責めてもつまらないし。入れるだけなら、アーシアに勝る女性はいないよ。リアスの良さって?リーアもいるしねぇ」
リアスは僕のモノを頬張り、口で奉仕をし始めた。それなりに気持ちが良い。でも…
「ねぇ、久しぶりに十字架プレイしたいなぁ」
僕の言葉に身体がピクっと反応したリアス。そして、口からモノのはずして、
「私もしたいって、思っていたところよ」
声が固い。しなくないのに、僕が離れないようにしよとしているみたいだ。でも…
「無理しなくて良いよ。リアスはリアスらしくしていろよ」
「私らしく?」
リアスの顔を見ると、キョトンっとしている。その顔は好きだよ、リアス。僕は自分の額をリアスの額に当てた。
「僕はリアスのアンダーヘア以外の身体には興味はない。でもねぇ、リアスの僕を思ってくれる心は好きだよ。だから、無理に僕の性癖に合わせなくて良い」
「でも…不安なんだよ…いつ、私から離れて行くのかなって…」
俯き加減のリアスの目元に光る水滴が見えた。
「離れていかないよ。僕が僕である限りはね。僕だって不安だよ、いつ意識が初代ルシファー様に乗っ取られるかわからないしね」
「はぅ…次期当主になんかなりたくないよ。イッセーと一緒に…うっうっうっ」
「ルシファー家が復興したら、ルシファー家に嫁ぐ?」
「当主同士はダメだよ」
「なんで?大公アガレスさんは良いって」
「えっ?当主同士でも良いの?」
リアスは顔を上げた。
「大公アガレスさんは、僕を義理の息子って言っているよ」
「そうなの?」
「ただ、子供は二人以上作らないとダメだけどね」
「私、がんばるから…」
リアスを顔が少し明るくなった。そして、リアスとノーマルな交わりを初めてした。
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パーティー会場になる場所に、開始時間より遙かに早い時間に呼び出された。隣には後見人の大公アガレスさんがいる。目の前には悪魔の上層部と、魔王様達。
「今日をもって、ルシファー家の復興も認める」
書類選考などを経て、ようやくルシファー家は認められた。僕は目の前の者達に、深々と頭を下げた。
「今日のパーティーは、ルシファー家として参加しなさい」
と、命じられた。その瞬間、空間が揺らぎ、僕の両隣に実体化した僕の中の人達。
「俺に命じるとは、どういう訳だ?」
そのお二人の姿を見て、硬直し恐れおののく上層部の者達。
「まぁまぁ、ルシファーよ。いいではないか。お家は復興したんだし」
「こいつらは、俺が生きていた頃の悪ガキ達だろ?」
「コイツらを脅す為に出て来た訳でないだろ?イッセーにお礼を言いに出て来たんだろ?」
「おっ、そうだったなぁ」
初代ルシファーさんとサタンさんが僕の方を向いて、頭を下げた。
「イッセー、ありがとう。ルシファー家を復興してくれて」
「俺からも礼をいうよ。相棒のルシファーの夢を叶えてくれて、ありがとうな」
そういうと、お二人は僕の中に、戻っていかれた。
この光景に、驚いた上層部と魔王様達。
「噂は本当だったのか…サタン様とルシファー様を宿しているって…」
「イッセー君…次期魔王は決定かな」
僕の方を見て恐れおののいている上層部な方々。そんな目でみないでよ~。取り敢えず、この場を離れる僕。
『イッセー、すまなかった。驚かすつもりはなかったんだ。でも、ルシファーはイッセーと分離して、実体化できるようになったので、イッセーに乗り移ることは、もうしないと思う』
と、サタンさん。
「困った時は相談に乗ってくれるのかな?」
『あぁ、領土のことだろう?たぶんなぁ』
「行き詰まったときはお願いしますよ」
『わかった』
と、最後の一言はルシファーさん。
会場の外に出ると、ダークなイメージで中に入りづらかったリゼおじさん、ユーグリット兄ちゃんがいて
「「復興できたんだな(ね)、ありがとう!」」
って、僕に深々と頭を下げてくれた。
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僕は1つ勘違いをしていた。僕の名前で復興をしたため、僕は次期当主ではなくて、当主になってしまった…これからの展開に支障があるのだろうか?